Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

2月11日◇南風食堂のジョグジャ視察

 「南風食堂」、いかにもインドネシアにぴったりな名前。
 実はこれ、もう9年も活動している女性2人のユニット。美術館やギャラリーでの展覧会オープニングのケータリングの活動の他に、おいしい食べ物のレシピ本も出版している。
 先日は怪しいコレクター(本人がじゃなく、コレクションしてるものが「怪しい」)の都築響一さんがいらっしゃり、2日あけて今度は南風食堂の三原寛子さんがやってきた。彼女も今年4月に開催される『KITA!』展(国際交流基金)の参加者だ。


b0090333_11404522.jpg まずは打ち合わせのために宿へお出迎えし、お土産にといただいた本が『スープの本』。

b0090333_1141230.jpg 蜂が旅する物語形式になっていて、蜂が旅する場所でのスープが物語のように現れて、しゃれたレイアウトの中にレシピもちゃんと載っている。毎日一皿ずつ、試してみたい本当に美味しそうなメニューがいっぱい。むっちゃ嬉しい!


 彼女は今度の展覧会で、インドネシアのみんなに南風食堂オリジナル・メニューを振舞いたいとのこと。今日のアテンドでは会場の下見、食材のチェック、さらにインドネシアではどっこにでもある屋台のチェックをすることになった。そしてもちろん、その合間合間には、インドネシアの美味しいものを食べる!これれっきとした仕事。
 
 メイン会場となるジョグジャ・ナショナル・ミュージアムに行く。なかなか立派な建物に三原さんも感動。ここの食堂のジャワ田舎料理もなかなか美味しいので、オバちゃんに頼んでメニューの撮影もさせてもらった。私が
「この人はね~、日本で有名な料理職人なのよ。ジャワ料理も興味あるんだよ」
と説明すると、
「ほらほら、タダだから、つついてってごらん」
と太っ腹な発言。


b0090333_1141246.jpg ここからジョグジャ市民の台所、ローカルで最大の市場ブリンハルジョへ。なんせインドネシアはスパイスや漢方の宝庫だから、三原さんも見たことない謎の品々にウキウキし始めている。
椰子砂糖を半キロ買ってみたり、ジャムー(ジャワの漢方)をグラス1杯飲んでみたり、大好きな食べ歩きはすでに始まった!展覧会になったら彼女は実際に料理を作るので、食材だけではなく、調理道具のチェックも怠らない。こっち風の料理の仕方なんかも、市場に入ればいろいろ見ることができるからいい。

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b0090333_1141577.jpg 彼女が今度オーダーしたいと言ってる屋台。これにはサイズや売っているもの、仕様によって「カキリマ」と呼ばれるものから「グロバッ」と呼ばれるものまである。希望を聞いていると、どうやら大きめで火も使うことのできる「グロバッ」を想像しているようだ。
 こっちには「グロバッ屋さん」というものはなく、大工さんが作る。それほどみんなの頭の中には、カキリマやグロバツの構造が、フツーに入ってるってことだ。私もざっとの構造を描けといわれれば描けるけど、見えない部分でどうなってるのかとか知りたくて、三原さんと一緒に屋台が通ると写真を撮った。後は彼女がいったん日本に帰り、どんな仕様でどんなサイズにしたいかなど、詳細を決めてくることでミッション終了。


 ランチにはジョグジャ名物のグドゥッを、そして夜はスンダ名物のペペス・アヤムを食べた。考えてみたら、ここんとこずっと自炊で、さらにダイエットのため夕飯には野菜スティックしか食べてなかった。昼も夜も美味しいもの食べるなんてこと、ずっとしてなかったので幸せ~~。なんたって「仕事だから」という言い訳もあるし(自分自身に対して)。


b0090333_11421351.jpg これは三原さんも大絶賛のペペス・アヤム。香りのよくなるハーブの刻んだものを鶏肉に添え、バナナの葉っぱで包んで蒸したもの。とにかくジューシーで、鶏は骨まで食べられちゃうくらい柔らかい。これには生野菜できゅうり、キャベツとクマンギというバジルに似た爽やか系ハーブがついてくる。これとペペス、さらにサンバル(唐辛子ペースト)のコンビネーションが絶妙なのだ。

 私は美味しいものを食べたときに、「本当に幸せ~~~」と思う。健康だから食べ物が美味しいんだし、口も腹も満たされる美味しいものを食べれば本当に美味しい。その生き物として基本的にもってる幸福の部分を仕事にしてる南風食堂っていいな~~~。

 短いジョグジャ視察ではあったけれど、できるだけたくさんの美味しいものを紹介したくて、翌日のランチには私の大好きなバリ料理、バビ・グリン屋へお連れした。ジョグジャじゃ~めったに食べられないバリの味だ。しばらく行ってなかったので、私も仲間がいてラッキーだった。ここでも三原さん大喜び。
 こうして2日間のアテンドを終え、三原さんも日本へ帰ってしまった。美味しいもの食べ歩く友達がいなくなって、ちょっと寂しい。でも彼女は4月の展覧会の準備で3月末には再度ジョグジャ入りする。そして3週間くらいは滞在する。またここで美味しいもの巡りできるのが楽しみだ。それまでは、体重増加しないように、しっかりビリー隊長について燃費のいい身体つくりして待つとしよう。
by midoriart | 2008-02-11 22:33 | Yogyakarta