Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

2月6日◇怪しいものコレクターのジョグジャ訪問


b0090333_15333547.jpg 今日2月6日は中国系インドネシア人の皆さんの新年なので、ジョグジャは休日モード。
(写真はジョグジャ最大のショッピングセンター、吹き抜けのディスプレー)
  ところで、ジョグジャに戻ってきた1月末からこっち、ジョグジャでは連日のスゴイ雨。この前はジャカルタでも豪雨があって着陸予定の便10数本に影響があったばかり。毎朝、洗濯物を乾かすのもかなりの賭け。本当に雨季の雨は降り方が半端じゃない。
 

b0090333_15335671.jpg これは昨日の夕方の襲来。午後4時きっかりに、北のほうから空がどんどん暗くなってくる様子は、まるで昔見たヒーロー漫画で、悪党がやってくるときのあの黒い雲そっくり。そして降り始めからして、雨の粒がでかいから、
ポツ… ポツ…
なんておしとやかなものではなく、一気に
バチバチ! バチ~~~とでかくなる。そして暴風。窓もドアも閉めているのに、隙間隙間からどんどん雨水が部屋に侵入してくる。とにかくスゴイ。
 降り始めて10分もたってないのに、家の前に泊めた私のスターレットはタイヤ半分まで水に浸かってしまった。


 ところでこんな雨季の真っ最中、日本からのお客様があった。
 少し話を戻すとこんな経緯。今年は日イ国交樹立50周年にあたり、さまざまな交流イベントが予定されている。その一つに、国際交流基金主催の美術イベント『KITA!』展があり、4月には日本のアーティスト(イラストレーターあり、劇団あり、料理人あり、パフォーマーあり、写真家ありの盛りだくさん)が20組40名インドネシアにやってくる。私はこのイベントのジョグジャカルタのコーディネートを手伝うことになったのだ。

 いらしたのは、『KITA!』展で写真作品を出品される都築響一さん。会場の下見と撮影を兼ね、ジャカルタ→ジョグジャ→スラバヤを回られるというので、私はジョグジャでの1日をアテンドすることになったわけだ。

b0090333_16442075.jpg ジョグジャのメイン会場となるのはジョグジャ・ナショナル・ミュージアム(芸大旧校舎)なので、まずはここへお連れした。私には裏方として、この会場のすべての展示室のサイズを測るという任務があったため、2人のスタッフに手伝ってもらって測量。


 ジャカルタでハードスケジュールをこなしてこられた都築さんはミュージアムのカフェでお茶して待っててくれた。一汗かいたので私もアイスティを頼んで椅子に座った。次に訪問する写真家集団のアートスペースへ行く前に、ここでお互いの自己紹介が始まった。
 話してみて驚いたことに、都築さんって私は昔から知ってる人だった!いや、人を知ってたというのは正確ではない。エロものやゲテもの好きな私に、昔友人が、
「あんたの好みそのまんまの本が出たんだよ」
と教えてくれたのが、なんと都築さんの作った本だったのだ。
(参考本『ROADSIDE JAPAN-珍日本紀行』ちくま文庫)


b0090333_1623319.jpg 彼のコレクションといったら、鳥羽や伊勢の秘宝館展示物写真(鳥羽に至っては、閉館したときに展示物を買い取ったくらいのマニア!)、今消えつつある昔ながらのラブホの室内写真、各国の田舎にある地獄を現した彫刻物などなど、すべてが私のツボにぴったりで、資料を見せてもらうなり、私一人で大興奮。
「だったら都築さん、私の故郷にある五色園とかも知ってます?」
かなりマイナーな話題を出してみたら、さすが!ちゃんと知ってるどころか、作った職人について彼のレポートが『ART IT』に掲載までされていた!
 

b0090333_16433776.jpg この五色園は愛知県日新町にある宗教レジャーランドで、人間よりちょいデカいサイズのコンクリート彫刻は怖おもしろい。私はこの近くの芸大に行ってたので、昔は肝試しの場所としてもこの場はよく使ったもんだ。この場所すら都築さんは知っていた!もう、これは私の大師匠だ。
 この辺から完璧に都築さんのツボがわかってきた私は、インドネシアの怖おもしろモノ、エロ怖いものなどなどの体験や情報を提供。わずかな時間ではあるけれど、私にとってはかなり充実した時間だった。もっと時間があったなら、一緒にインドネシアのエログロ巡りもできたのに残念…。


b0090333_16444656.jpg こちら、メイン会場とは別に予備のスペースとして候補に挙がっているMES56。ジョグジャの写真家集団が運営している場所だ。リーダー格のアンキに、都築さんの秘宝館写真集、ラブホのインテリア写真集など見せたところ、やっぱり彼も大感激。ぜひぜひこのシリーズをインドネシアで展示してほしい!とかなり切なる願い。私も同じく。


 エログロ話をしている中で、都築さんの興味がオカマにあることもわかったので、移動先のスラバヤでオカマツアーができるよう、私の知り合いを紹介した。昨年私が作った日本語情報誌『スパークリング・スラバヤ』、その依頼主であるユサクおじさんなら、スラバヤの高級オカマクラブも知ってるに違いない。楽しいエログロツアーしてきてください~、都築さん。
by midoriart | 2008-02-07 15:31 | Yogyakarta