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Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

1月23-25日◇大阪~バリ島~ジョグジャ

 長かった日本滞在も終わり、ミゾレ降る中朝6時26分の新幹線で名古屋を出発、関西空港へ向かう。お願いだから今度帰る時までに、名古屋直行便再開しててほしい。ホントに頼みます。


1月23-25日◇大阪~バリ島~ジョグジャ_b0090333_0274131.jpg 夕方にはバリ島のングラ・ライ空港に到着。到着のちょい前には機長から案内が入る。
「今、皆様の左手に見えますのが、バリ島の聖なる山、アグン山です」
天気もよく、雲からちょこんと頂上を出したアグン山を拝むことが出来た。

最近私のバリの家族は、子供たちも大きくなったので運転できる人材が増えた。昔は兄貴であるマデ・サナしか運転できなかったのに、娘も、甥っ子も今じゃ立派なドライバー。今日は甥っ子の運転に兄貴の息子フォギーがくっついてきてた。
 測らずも今日はバリの祝日ガルンガン、甥っ子とフォギーはバリ男児のしゃきっと清楚な正装で迎えてくれた。なんだかカクさん・スケさん従えた黄門様の気分で嬉しい。
 

1月23-25日◇大阪~バリ島~ジョグジャ_b0090333_028633.jpg ちょうどバリの家族が住む町では、今日ガルンガンに聖なる祠が御開帳。家族のみんなで夜の10時からお寺に行くことになった。こんなこともあろうかと、今回はちゃんとクバヤ(バリ女性の正装)も用意してきたから大丈夫。日本で着物習ってからクバヤを着てみると、キレイに見せるためのツボみたいなものは同じような気がした。新たな発見。

 翌24日夕方の便でジョグジャへ。バリでゆっくりもしたいけれど、ここまで来ちゃうとジョグジャに残してきた2匹の犬たちに早く会いたい。3ヶ月ぶりに犬たちに会ったら、30分ほど興奮と感動で泣きおさまらなくて大変だった。でも元気に待っててくれて嬉しいなぁ。留守を守っててくれた犬守のオバチャンにもしっかりお礼を言わなくちゃ。

 そして25日はいきなりのアルバイト。
 今年の夏から東京国立近代美術館と京都国立近代美術館で開催される展覧会『エモーショナル・ドローイング』展(2008.8.26-10.13=東京/2008.11.11-12.21=京都)で、インドネシアから2名のアーティストが選ばれたのだ。展覧会担当キュレーターであるHさんが、作品だけではなく作家本人にも会っておきたいということで、今回日本に帰ったときにアテンドを頼まれた。
 運良く選ばれた2名は私もよく知っている人だったし、28日まで開催している「ジョグジャカルタ・ビエンナーレ」にもお連れできる。通訳や翻訳の仕事でも、内容が美術関係だと本当に楽しい。


1月23-25日◇大阪~バリ島~ジョグジャ_b0090333_0283174.jpg 選考したアーティストのスタジオ訪問は午後にして、まずはビエンナーレの3会場を回った。
 最初に行ったのはジョグジャカルタ芸術院(ISI)の旧校舎を改装して作ったジョグジャ・ナショナル・ミュージアム。まだ100%完成ではないけれど、ここだけでも50余の作品が展示されていた。
 私が帰国する前にはまだガランとしたボロ廃校だったのに、こんな立派に改装されたとは驚き。


1月23-25日◇大阪~バリ島~ジョグジャ_b0090333_0284953.jpg 今年のビエンナーレは3会場で同時開催、中でも私のバリ人の友人リヨンが自費で作ったスペース、サンクリンの立派なのには驚いた。2フロアあって採光もいい感じ。男児30台半ばにしてこんな展示スペースを個人で持っちゃえるからインドネシアはスゴイ。


1月23-25日◇大阪~バリ島~ジョグジャ_b0090333_029964.jpg そしてようやくHさんのご希望だったアーティストにご対面。
 私はどっちとも同じくらいに親しく、彼ら2人は同い年のくせに親分・子分のような関係なので、インタビューは終始ほのぼのモード。東京からいらしたHさんが32歳、選ばれた2人は38歳、冗談のツボもほぼ重なってるようだ。
 熱心に2人のドローイングに目を通していたので、仕事が終わったのは7時を回っていた。一仕事終えてホッとしたHさんに、少しはジャワらしいものを見せようと、オススメのジャワ音楽ライブを聴きながら食事のできる場所へお誘いした。ここで乾杯~。お疲れ様です。

 そして今日は26日。ジョグジャの家を半日かけて掃除して、さっきメールをチェックしたら、名古屋のアートライター田中由紀子さんから、お知らせがあった。彼女が執筆に関わっている美術情報サイト『PEELER(ピーラー)』に先日の個展レビューが掲載されたとのこと。

1月23-25日◇大阪~バリ島~ジョグジャ_b0090333_0293693.jpg 興味ある方は『PEELER』をご覧頂きたい。


 ミゾレに送られて日本を去ったら、私を待ってたのは摂氏30度のインドネシアだった。Hさんの調査アテンドでは、夕方からド派手なスコールにあい、今日もまた午前中のてとつもない(名古屋では「どれだけない」という)蒸し暑さの後でドラム缶ひっくり返したような雨が降った。そうしてると足首周辺を蚊に狙われている。
 急な30度の温度差、日本じゃ今回見なかった蚊、冬から一気に真夏状態で、老体は少々戸惑い気味だけれど、またこの島での日常が始まるんだなぁ・・・。
by midoriart | 2008-01-27 00:38 | Indonesia