Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

1月14日◇満員御礼:交換プロジェクト~アジアの記憶~終了


b0090333_23145926.jpg  新年を迎えてから、「ロートレック展の会期あとわずか!」といった追い込み宣伝や、名古屋のご当地DJツボイノリオさんが朝のラジオ番組で私の個展を見た感想を話してくださったりしたおかげで、年明けの美術館はかなり盛況だった。成人式の三連休はできるだけ美術館につめて、会場に来てくださった方々に作品の説明をした。そして今日、無事2ヶ月におよんだ個展が幕を閉じた。
(展覧会場外に作られたロートレックのグッズショップも連日大盛況)


 二日前には視覚障害の男性がボランティアの方と来場された。運良く会場にいた私は、その男性が今の私の展示をイメージできるように、触ることのできる交換物、触っておもしろいと感じられそうな交換物を選んでは手渡しし、何をもらったのかを説明した。
 普段美術館では平面作品が多く、その表面を触ったところで、どんな作品かイメージするのは困難だろうけど、私の作品はその点、目が見えなくても触ってイメージできるからいい。想定外ではあったけれど、こうした方々にも、私の言葉の説明があれば、作品を「感じて」もらうことはできるんだな~と新しい発見だった。


b0090333_23151262.jpg  そうそう、これはこの2ヶ月で、元気に目を出してきたニンニク。会場を守る「お座り嬢」たちに一番心配をかけた交換物だった。


b0090333_2315222.jpg  この2ヶ月、頻繁に来ては、この入口から来場者の様子を見ていた。キドラット・タヒミックが作ってくれたドキュメントビデオを真剣に見ていってくださる方がいたり、交換物が並んだ床に膝をついて一個ずつゆっくり見てくださる方がいると、とても嬉しかった。


 最終日の今日、なんと芸大時代にお世話になった私の担当教授磯田尚男氏が来てくださった。偶然にも同じ時期に、教授(今では名誉教授)は自分の教え子との11人展を同じ愛知芸術文化センターの12階ギャラリーで開催中だったのだ。

b0090333_23153795.jpg  おそらく卒業以来の再会なのに、教授はほとんどお変わりなし。驚き。私は磯田教授から、
「君たちはデザイン科に入ったわけだが、デザイナーというのは何も商品をデザインするだけが仕事じゃないんだ。人はみんな、自分の人生をデザインするんだ」
といった内容の講義を受けた。その言葉はとても印象に残り、私はザイナーにこそならなかった(なれなかった)けれど、少なくとも自分自身の人生をデザインしてきたつもりだ。
 教授から今回の作品についてコメントをいただき、お褒めの言葉をいただいたのは本当に嬉しいことだった。

 今回の個展では、フィリピン・バギオでのプロジェクトと、東ジャワ・ブリタル村でのプロジェクトを展示している。フィリピンで私のプロジェクトをサポートしてくださったマリコさんは、お正月で一時帰国していたのだけれど、私より一足先に現在の活動の場、フィリピンへ戻ることになった。今日は彼女とその息子Bちゃんと、日本で最後にデートする約束があった。


b0090333_23155188.jpg  待ち合わせ場所はルーセンタータワー。名古屋駅前になんかでかいビルが建ったな~と思っていたら、そこだった。オフィスビルかと思ったら、地下~2階までいろんな飲食店が入っていた。ここでマリコさんのお友達と合流して沖縄料理をご馳走になった後、しめにお茶を飲みに行き、セントレア空港近くのホテルへ戻る彼女らを駅まで送った。
(地下通路はたくさんの動物が描かれていて楽しい。猿ルの木の前ではついつい立ち止まってしまった)


b0090333_2316024.jpg  フィリピンでのプロジェクトが順調に進んだのはすべて彼女のおかげだった。そして貴重な縁を作り出してくれたのも彼女だった。彼女が作ってくれた縁で実現した今回のプロジェクト、個展の最終日に彼女と会えたのは、「終わりよければすべて良し」というか、とってもいい感じの締めくくりになった気分。

 まだほっとしてはいられない。明日は朝から作品撤去。明日の肉体労働に備えて今日は早寝しなければ。
by midoriart | 2008-01-14 23:13 | Japan