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Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

4月25日◆スラバヤ市長からのラブ・コール

 私は2003年からジョグジャカルタで日本語のフリーマガジンを発行している。ネット上で多くの情報を得るという「ネットサーフィン」という言葉から、ジョグジャをくまなく回るための味方『Jogja Surfing』と名づけ、1人で取材、撮影、記事書きから版下作りまでやってきたので、自分では結構このマガジンがいとおしい。
 二年ほど前から、ジョグジャカルタ市観光局もこれがどれだけジョグジャのPRに役立ってるかを理解し始めてきたので、今までは自腹だったりもした印刷費用も、今ではジョグジャカルタ市がサポートしてくれている。毎年10月に東京で開催される国際ツーリズム・フォーラムにジョグジャが出かけるときに作る立派な冊子も、私が編集・デザインして作っている。
 
 ジャワ島は東西に長い。西ジャワ、中部ジャワ、東ジャワで文化も地方語も違う。インドネシアの首都ジャカルタがあるのは西側。ジョグジャや古都ソロがあるのが中部。そしてインドネシア第2の都市スラバヤがあるのが東ジャワ。

4月25日◆スラバヤ市長からのラブ・コール_b0090333_012169.jpg 今日はこのスラバヤ市観光局ご一行がジョグジャに来て、スラバヤのPRをするというイベントに招待された。以前からスラバヤ観光局は、私が出してるジャワPRの冊子を知っていて、スラバヤ・バージョンを作ってほしいと言っていた。ただ私がずっと別の用で忙しくしてて、返事するのもすっかり忘れていたところ、今回は本人たちがジョグジャに来たので、とりあえずは会って話を聞きましょうってことにして会場へ出向いたというわけ。


 ジョグジャ側で招待されていたのは、ツアーエージェントや新聞・ラジオなどの報道関係者。どーせ時間通りに始まらないと思って、ゆっくり行ったらすでにホテルのホールでは舞踊披露が始まっていた。ジョグジャの宮廷舞踊のとろ~~んと眠りを誘うタイプとは随分違い、かなりダイナミックな動き。かといって、バリのリズムとも違うし、ガムラン音楽にもインドっぽい笛の音が混じっている。こういうのを観ると、インドネシアの芸能は本当にバリエーションに富んでるなぁ~と思う。


4月25日◆スラバヤ市長からのラブ・コール_b0090333_013345.jpg スラバヤがいかにポテンシャルな都市であるかを力説しているこのオッサンがスラバヤ市観光局長さん。


4月25日◆スラバヤ市長からのラブ・コール_b0090333_0132370.jpg スラバヤというと、ただフツーの都会って印象しかなく、日本で出てるインドネシアのガイドブックにもほとんどインフォメーションがない。今日の話を聞いていたら、結構気になる歴史的サイトや、資料としても貴重な種を多く保育している動物園などがあるらしい(猿の種類も多いらしい!気になる・・・)。私はやらないのでわからないけれど、ゴルフ・コースもかなり本格的なものがいくつかあるという。


4月25日◆スラバヤ市長からのラブ・コール_b0090333_01340100.jpg スラバヤ、PRの仕方もお洒落だわ。今日は招待客への土産に、こんなTシャツとピンバッジ、スラバヤ紹介のVCDを用意していた。これならもらっても着るよ、私。


 プレゼン後のランチタイムに、この局長と話し合う時間をもった。とにかく、向こうはとっとと私をスラバヤに呼んで、日本人観光客にウケそうな場所を見せ、本にしたいらしい。もちろん、ジョグジャからスラバヤへの旅費も、向こうでの滞在も、飯も、み~んなスラバヤ市もち。私はスラバヤの資料をもらって予習しながら、どのホテルに泊まりたい、どこでSPAを試したい、何を食べたい、何を見たいってことをリストアップすればいい。う~ん、なかなかの大名旅行、おいしいぞ・・・。


4月25日◆スラバヤ市長からのラブ・コール_b0090333_0141510.jpg 実はここしばらく、右手首を傷めるまでヨーヨー練習したり、13時間半かけてバンドンへ行って、フィリピンでの展覧会にもってく作品選考したりしてる間に、私は翻訳の仕事をしていた。最近日本ではこうした旅行者のための会話集が流行ってるらしいのだが、私が今回請けたのもそんなシリーズもの。すでにタイや韓国バージョンが出ているらしい。


 会話のインドネシア語訳に加え、インドネシアに関するエッセイ、さらにイラストまでを引き受けたものだから、結構忙しい。私はもともと、どんな仕事でも締め切りより2~3日前に仕上げるのをモットーにしているので(気が小さいからギリギリまでかけると自分の心臓に悪い)、実はかなり時間に迫られている。
 でも・・・。昔からそうなんだけど、展覧会の前とか、旅行の前とか、やらなくちゃいけないことがたまりまくってる状態の時に限って、
「これが終わったらアレがしたい、コレがしたい・・・」
って次の想像ばっかりしちゃうのが私のクセ。

 スラバヤ市長も早く来てくれって待ってるそうだし、5月はスラバヤ市で大きな祭もあるっていう。なので翻訳の仕事を終えてフィリピンへ発つ前に、5泊6日ほどの予定でスラバヤへ行くことに決めた。スラバヤからなら水牛レースで有名なマドゥーラ島へもフェリーで30分だし、避暑地になってる高原地帯もある。無理すればジャワ島の聖なる山、標高2382mのブロモ山まで行くこともできる(ちょっとキツイかなぁ)。スラバヤの中心地には華僑が多いから、美味しい食べ物もたくさんありそう・・・。 新たな楽しみが目の前に出来て、かなり楽しみになってきた。早くに仕事を片付けるぞ~。
by midoriart | 2007-04-25 23:10 | Yogyakarta