Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

第6回・最後の「こどもプロジェクト」会計報告

 ついに今までの皆様の愛を集計するときがやってきた。
 5月27日、ジャワ中部沖地震発生から約6ヶ月。これまでに402件、合計5,085,166円(ルピアでいただいた分も換算して日本円として集計)になったメンバーからの愛は、その時々の状況に応じて様々な形で被災者に届けられた。昨日は最後の大仕事、第3バンブー幼稚園が無事に開園を向かえ、一番心配していた雨季を前に、36人の園児が安全で過ごしやすい学び舎に移ることが出来た。
 そこで、今日は最後の会計報告をしながら、この半年の「こどもプロジェクト」の活動を振り返ってみたい。過去の報告ではルピアで報告してきたけれど、把握しにくい、想像がつかないという意見が多かったので、最終の今日はすべて日本円に換算して報告(百の位を四捨五入)。


b0090333_0123182.jpg1)救援パック(755,000円)
 被災から4日目、5月31日からブラム夫妻と動き始めた初期の活動では、「必要なものを必要としている人へ迅速に」を目標に非常食、毛布、薬、マット、米、油、生理用品など手に入るものを配った。ジョグジャ市内のどこもが品切れになり、大変な時期だった。


b0090333_0132949.jpg2)オンリー乳作戦(266,000円)
 被災のショックとストレスで母乳の出なくなってしまったママたちのための特殊作戦。赤ちゃんの粉ミルク、オムツ、タオル、魔法瓶など、ママと赤ちゃんに必要なものをセットにし、赤ちゃんを見たら配るという現地でのダイレクト手渡し作戦で多くのママに支給された。


b0090333_014588.jpg3)おりこうさんパック(635,000円)
 物資援助が政府により打ち切られた後、救援の対象を子供に切り替えることにした。まずは勉強道具をカバンに詰めたパックを配給。「こどもプロジェクト」オリジナルのリュックも作り、こどもテント、バンブー幼稚園の子供たちはもちろん、それ以外の被災地の幼稚園児にも配布。後半にはオリジナルTシャツ、オリジナル幼稚園ユニフォームも製作し、おりこうさんパック、ユニフォーム共に約800セットが配付された。


b0090333_0211383.jpg4)こどもテント・プロジェクト施設(263,000円)
 バンブー幼稚園プランの前に、大型テント2セットで始めたテント・プロジェクト。衛生面で問題のあるロケーションでは、WC建設もした。チェベン、プレレッ、ボンドワル、セウォンの4箇所で「こどもテント・プロジェクト」が行われた(そのうち我々が準備したテントを使用したのはボンドワルとセウォン)。現在子供たちはそれぞれの学校へ戻っているので、テントは近々撤収予定。今後の災害にそなえ、東グループが引き取って管理する。


b0090333_0171815.jpg5)こどもプロジェクト図書館(53,000円)
 こどもテント・プロジェクトの子供たちのために購入した本(対象は幼稚園児~小学生)。それぞれのテントを持ちまわりにして有効利用された後、第2と第3バンブー幼稚園へ寄贈した。


b0090333_018219.jpg6)こどもテント食費(730,000円)
 第1~第4テントの子供たちのための食事のサポート。現場の母ちゃん連中の協力を得、こどもプロジェクトで調理道具と皿を提供、週ごとに米、油を支給。おかずの費用のみを現金で毎週1度母ちゃんグループの代表者に渡すという方法で続けられた。
 第1バンブー幼稚園のあるタンキル村では、子供たちの健康状態が優れず、上記の4テントの後で食事サポートが始まり、10月半ばまで続けられた。


b0090333_0183749.jpg7)こどもテント備品・プログラム準備費(224,000円)
 テントの活動に必要な遊具、プログラム教材、遠足や発表会、お別れ会の費用。ボンドワル村第3テントでは、ジャカルタから有名なイスラム指導者を呼んで(指導者が自己負担で来ジョグジャ)、貴重な集会も開かれ、村人の精神的な支えになることもできた。


b0090333_0191288.jpg8)バンブー幼稚園建設費(1,056,000円)
 タンキル村第1、ジェティス村第2、ロロン村第3幼稚園の建設費。WC建設費、大工日当も含む。


9)通信・郵送費(75,000円)
 被災当初、品物不足だったために、物資確保にバリのN翁の手を借り、物資を送ってもらった時の郵送費。テント購入、設置、撤去の際のレンタカー代など。

10)スタッフ謝礼(37,000円)
 悩んだ末に作ったスタッフのTシャツ、被災地入りした時のスタッフ食事代など。今だから話すけれど、メンバーの中には、メールで
「これは東さんたちのために使ってください。美味しいものを食べて身体に気をつけてください」
と言ってくださった方が何人もいらっしゃる。件数からしたら15万円以上は東たちの慰安のために使ってもいいことになるのだけれど、彼らはそれを受けたがらなかった。


b0090333_022202.jpg11)栄養補助パック(920,000円)
 第1幼稚園で11月末まで支給される70人の子供への栄養補助パック。バンブー幼稚園の棟梁バンバンさんのお願いで、彼の村の子供57人にも1回だけパック支給。また昨日開園の第3バンブー幼稚園の園児36人にもここから1ヶ月間の栄養補助パック(週3回支給X4週間)が手渡された。


b0090333_0225445.jpg12)こどもプロジェクト:地震読本(61,000円)
 3,000部作成したこどもプロジェクトのオリジナル地震読本『地震なんて怖くない』。
 現在配付する被災地の小学校をリサーチ中。


 以上、この半年の我々の軌跡と、使用した義援金の合計。
 もう一つ、7月27日に義援金受付をストップした後にも数件の振込みがあったけれど、それをここで報告すると、またそれを見て振り込む方が出てきても困るのであえて表記しなかった。その方々をここで報告したい(ルピアでくださった方も含む)。ありがとうございました。
 {大島綾さん、児玉ユウコさん(GARUDA東京)、イワツキカズコさん、磯貝洋子さん、堀田誠三・いすずさん、疋田弘子さん、Planet Bamboo、シバザキマイさん、小林晴美さん、石川ブンキ君、りんどうボランティア、フィジタサチコさん、宮本亜門さん、久野利博・映子さん、鈴さん、蘭香津美さん、のもとあんりさん、匿名希望}

 最後に一つメンバーの皆さんにご了解願いたいことがある。
 上記12項目の費用を引いて残金は約4,600円、これは我々の活動が本当に本当にすべて終了したそのときに、東グループへのお礼として、活動の打ち上げとして使わせていただきたい。活動が終了するまで、まずは残金は保管し(まだ何があるかわからないので)、最後の最後に打ち上げとして使い切りたいと思うけど、イイでしょ、これだけなら。

 明日はタンキル村への最後の栄養補助パックを届ける。最後の最後なので、私と東そろって出かけ、村長さんたちにも挨拶してくる。会計は報告したけれど、活動はもうチョイ残っている。どうかどうか、引き続き応援をお願いしたい。できるだけたくさんのメンバーの方々と、たとえ遠く離れていても、この長かった活動の終了を共に喜び合いたいな~と思う。本当に、もう後少しだから・・・


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◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの3ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-08-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの4ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-09-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの5ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-10-18を見てください。
by midoriart | 2006-11-23 23:17 | Jawa Earthquake