Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

娘の新妻ぶり

 バリの家に戻ると、朝は目覚ましがなくても起きられる。なんせここには長男、次男(私が兄貴と呼んでいるマデ・サナ)、三男、四男の家族が同じ敷地内に暮らしているので、それぞれの家族の子供たちがはしゃぎ回る、大人たちはそれを叱る、とにかく朝7時にもなったら相当にやかましい。だからそんな人々の声と、犬の吠える声と、私がずっと育てていて、ジョグジャへ移動するときに預けていった愛猿のスギトのキッキという声と、そんなものが混じって聞えてきて、自然と寝てはいられない気分になる。


b0090333_22483559.jpg とはいえ、起きたときには午後8時を過ぎていた。部屋を出ると、外にはもう私の娘、エリパニがいた。嫁ぎ先から私に会いに来てくれていたのだ。今までは、私がこの家に戻ると「家族全員が揃った」みたいな気分になって、みんなで一緒にご飯を食べたものだけれど(バリ人は家族で揃ってテーブルを囲んで食事するって習慣はないので、みんなで揃って食べるってのはとっても特別)、エリパニが嫁いでからは、彼女の帰省がこの家では特別なことになっているようだ。
【実家に戻っては、母ちゃんの木彫りのオーダーを手伝うエリパニ】


b0090333_22504246.jpg ましてや今朝は、私もいる、エリパニもいる、つまり本当に全キャストが揃った感があったようで、兄貴の嫁さんムプが朝から気合いれてご飯を作ってくれていた。私の水浴びを待って
「はいはい!じゃ~朝ごはんにするよ~!!!」
と兄貴家族全員が集められた。メニューはこんな感じ。私の大好物ナスの辛し和え、魚とテンペのココナツミルク煮、そしてインゲンの和え物。ムプの料理はヘルシーでかつ栄養バランスもバッチリなのだ。最近は友達と出歩くことが大好きになった中学2年になる弟のフォギーも揃っての朝ごはん。


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【これが兄貴の台所&ダイニング。みんな揃っての食事はやっぱり気持ちが和む。奥で立って見てるのは三男の息子】

 今回は日本からバリでワンクッション置いてジョグジャに帰る予定にした。大抵の場合はそうしている。というのも、私にとって当然ながら日本の実家は「帰る場所」であり、「甘えることのできる家」なんだけれど、次に甘えられる場所がこのバリの家族なのだ。ジョグジャ滞在もかれこれ6年になってしまったけれど、ジョグジャでは正直いって一度も家族のもとにいるような安心感を味わったことがない。それは多分、そこに私にとっての「家族」ってものが存在していないからだろう。だから、日本で思い切り母に甘えた後で、ポンとジョグジャに戻ってしまうと、あまりにギャップが大きくて戸惑うのだ。でも、バリでのワンクッションがあると、
「次には本当に一人になるよ~」
と準備ができるから、いきなりの孤独感がなくてすむのだ。そういう意味でもここに寄るってことは私にとって大事。
【下写真:バリで私が和めるのはこの兄貴夫婦のおかげ】

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 今日は昔の友達に会ってランチでもして、後は兄貴の家でプラプラしようと思っていたのだけれど、バリの親友で「救援活動」でもお世話になった日本人のN翁の突然の事故(?)で、1日看護士になることに。N翁は昨朝、家で足長バチに襲われ、血圧があっという間に下がり、街の大きな病院で点滴を受け半日入院していたのだ。今日も大事をとって家でお休み中だった。
 もともとバリに来たら必ず会っているN翁なので、今日は看護士となり、昼と夜ご飯を代わりに作ることにしてお邪魔してきた。何にでもこだわる翁なので、食材もいいものが揃っている。昼は精進料理のようなあっさりおかずで手巻き寿司にした。なんと白玉入りのぜんざいが作ってあって感動。

 いつものことながら、ここでお風呂もいただき(兄貴のところでは水浴びしかできないので、バリに帰った時にはN翁宅でお湯をいただいている)、家に戻ると娘のエリパニがまだ私を待っていてくれた。迎えに来たダンナを待たせてくれていたのだ。

b0090333_22522817.jpg ダンナと会うのは結婚式以来。かなりシャイで口数の少ない23歳のダンナをほっておいて、私は娘とおしゃべりをし、兄貴に頼んで記念撮影もしてもらった。結婚式からまだ1ヶ月くらいしか経ってないんだけれど、すでに「新妻」の貫禄みたいなものが見えて、私としては嬉しかった。なんたって、いずれはバリ・ヒンドゥー教の祭司の嫁として聖職につく身なんだから、ヒンドゥーの神々も彼女にちゃんと味方してくれてるのかもしれないな・・・。
 私がなんとかガンバッて学費を出してやった専門学校へもちゃんと通っている。ダンナもそれを全面的に応援してくれている。よかったよかった・・・。

 明日も、私がジョグジャに戻る前に、うちに寄ってくれるという。結婚する前に一緒によく行った市場の豚肉料理の屋台へ行って、家族の朝ごはんを買ってくる約束。1日しかゆっくりできなかったけれど、彼女の元気な姿と、ダンナとの仲良い姿を見ることができてホッとした。これで明日からは安心してジョグジャで私自身のやるべきことに専念できそうだ。

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by midoriart | 2006-11-12 22:47 | Bali