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Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

帰国中の追加義援金

 今回の帰国も残すところ4日となった。日本にいる間にやっておかなければならないこと、会っておかなければならない人、毎日怠けずに行動しているつもりなのに、残り時間が少しになると焦ってしまっていけない。
 今日のランチのお相手は、ほぼ毎回私が帰国で利用するエアー、GARUDA INDONESIA名古屋支店のHさんと、その知人で「こどもプロジェクト」メンバーでもあるSさん。ガルーダのオフィスへ行ってチケットの日程変更をしてもらい、そのまま地下のインド料理店へ。


帰国中の追加義援金_b0090333_0275086.jpg Sさんの夫であるAさんからは以前メールをいただき、教鞭をとっている学校の祭で、ジャワ地震のことを学生たちと考える場をもちたいと知らされた。「こども幼稚園」の園児に何かしたいとのことだったので、千羽鶴のようなものなら、子供たちも喜ぶだろうし、幼稚園で飾る事もできるのでは・・・とアイデアを伝えておいたら、学園祭の参加者が折ってくださった鶴がたくさん集まったそうだ。それを奥様が今日持ってきてくださった。広げてしまうとかさばるので、折った状態でこんな感じにいただいた。参加者の皆さんにも感謝。ちゃんとジョグジャへ持っていきます。


帰国中の追加義援金_b0090333_028306.jpg またAさんはバリの踊り子などをモデルにして作品をつくっているので、そのポストカードを販売した売り上げを今日、私に託してくださった。またSさんも義援金を託してくださった。
【Aさんの作品なので、悪用のないようあえてピントをぼかして掲載】


 先日11月3日の報告で、宮本亜門さんから手持ちのルピア札を託されたことを報告した。ここでこの詳細を報告しておきたい(亜門さんにもまだ結果をお知らせしていないので)。彼がバリへTBSテレビの撮影でやって来たのは98年頃だったと記憶している。撮影で通った小さな村で見つけた家具がとても気に入った亜門さんは、仕事の合間にATMからそれを購入できるだけのルピアをキャッシングしたのだった。はっきり覚えていないけれど、確かそのときにキャッシングした額は、日本円に換算して15万円くらいはあったように思う。そうだったよね?亜門さん?

 ところが、経済的に安定しないインドネシアでは、その後の経済危機で、物価は大きく変化した。インフレもあったりして、亜門さんが来た当時の紙幣はすでに新しくなり、当時は1番大きな紙幣が20,000ルピア札だったのに、今では100,000ルピア札まで登場している。亜門さんから紙幣の束を受け取ったときは、すぐ京都行きの夜行バスに乗ったので、内容を確認できたのは名古屋に戻ってから。てっきり15万円ちかくのルピア札を預かったつもりでいたのだけれど、数えてみたら690万ルピア。これは今のレートで換算すると約92,000円になる。あ~、そうだった。私はこの10年間のブランクを頭に入れていなかった・・・
 もちろん、これだけの義援金が増えるだけでもとってもありがたいことだけど、亜門さんはもともと15万円ちかく(ひょっとしたらそれ以上)の日本円からこの690万ルピアをキャッシングしたわけで、それが10年近くたって92,000円の価値しかなくなっていたというのはちょっと悔しいだろうなぁ。でもこれだけの大金、ありがたく活動に使わせていただく。
 また今回帰国中には、ブログのコメントでよく登場してくださる野本さんからも、仕事場から見つかったというルピア札を実家に送っていただいた。あわせて感謝したい。

 7月27日に受付をストップしているくせに・・・と思われる方には謝りたい。けれど、今度の帰国で現状を話し、11月末までにすべての活動が終了する予定であることを聞き、もう少し長い時間、子供たちの栄養補助サポートができないだろうかと、義援金の追加を申し出てくださる方の愛を断ることはできない。

ではここで、今後の「こどもプロジェクト」の大まかな流れをお知らせしておこう。
 10月の会計報告以降、振り込まれた義援金はないので、そこまでの総計からは11月いっぱいですべての活動が終了する予定になっている。11月13日にジョグジャに戻ったら、すぐに第3幼稚園の壁画制作を始め、11月28日をめどに開園させるつもりでいる。あそうそう、それと「地震読本」も現在印刷中、こちらも私が戻る頃には出来上がるのではないかしら。

 今回の帰国中に4人から預かった義捐金については、雨季の始まるジョグジャに戻ってみて、何のために使ったらもっとも有効かを東と考えたい。
by midoriart | 2006-11-07 23:26 | Jawa Earthquake