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Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

「こどもテント」3つと「こどもワークショップ」

「こどもテント」3つと「こどもワークショップ」_b0090333_18621.jpg 今朝、待っていたウエットタオルが名古屋から届いた。
 この報告ブログを見てくださった名古屋の作業用手袋総合卸に勤めるIさんが、会社の商品をプロジェクトで使えないかと以前コメント欄にコメントくださり、試しに送ってもらった品。最初の30枚を見た時は、一箇所で配付するには足りないことや、ハンドタオルという大きさがなかなかインドネシアの子供に馴染みがないこともあり、100枚までを義捐として送りたいと言ってくださったのを、こちらからベストタイミングが来るまで待っていただいていた。そして今回そのタイミングがやってきたのだ。

 現在「こどもテント」は3箇所にある。プレレッ郡トゥラニュマン村の第2テント、プンドン郡ボドワル村の第3テント、そして今日から始動したセウォン、モダンガン村の第4テントだ。それぞれに子供は130人、120人、87人が集まっている。メンバーの皆さんから集まった義援金で、彼らには「おりこうさんパック」(オリジナルリュックに文具とTシャツの詰め合わせ)が手渡され、その他に毎日のお昼ご飯、1週間に2度の栄養補助食品(カルシウム補給ビスケット、牛乳、ビタミンC入りゼリーなど)もサポートしている。
 この3テントは私がマニラにいる間も、今までどおりちゃんと東が続けてくれているので安心。もちろん、これらだっていつまでも我々のサポートのもとで延々と継続できるわけではないので、我々の最終目標はそれぞれの村で運営できるようになることだ。

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 さて前出のウエットタオル、これがどこで必要だったかというと、上記3テント以外に、「こどもテント・プロジェクト」が新たにサポートを始めた活動があるのだ。それは東グループのメンバーの一人、衛生科の学生であるデストゥが彼女の学校の仲間と始める「こどもワークショップ」。学生5名が激災地に5日間泊まりこみ、歯の磨き方、手の洗い方などをそのエリアの子供たちに教える。
 彼女は今日から始まる150名の子供を対象にしたワークショップで必要な品の援助を私に申し出て来たのだ。メンバーの義援金から、指導者が泊まりこむためのドーム型テント1式、歯ブラシ、歯磨き粉、液体ハンドソープ、爪切り、遊び道具を購入して彼らに手渡したのだが、この中に「お手拭」もリストアップされていたのだ。そこで思い出したのがIさんからの申し入れ。早速メールで連絡を取り、残る70枚を送ってもらえないか相談したところ、すぐ手配をしてくださった。

「こどもテント」3つと「こどもワークショップ」_b0090333_1101114.jpg ということで、今後も義援金は上記の3テント、そしてデストゥ班が被災地を巡回して衛生面を子供に指導する「こどもワークショップ」、これを継続していく。毎週の支出がすでに計算できるので、私も安心して東に留守中の必要経費を託すことができる。
 今日は第4テントに芸大教授からお願いされていた「楽器類」を調達。メンバーの皆さんの愛が物資になった場合には、今後このように「こどもプロジェクト」ステッカーを貼ることにした。

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「こどもテント」3つと「こどもワークショップ」_b0090333_1105816.jpg ここでは芸大の学生ボランティアも多く参加して、1日のプログラムを第1セッション(午前9時~11時)、そしてランチを挟んで第2セッション(午後12時~3時)に分けている。さすがセンセイだけあって、教えるのも上手い。他のテントより「学校」っぽいわ、ここ。このテントの基本3柱は美術・音楽・言語。このテントの雰囲気から、年寄りの私は日本の「寺子屋」ってのはこんな感じだったのかなーと思ったりした。


「こどもテント」3つと「こどもワークショップ」_b0090333_119994.jpg って感じで、今日もつつがなく活動進んでおります。マニラ行きを前にして、ようやく私も心に余裕が出てきたように思う。スタッフのコントロールも慣れてきたし。いい加減中尉から上に上げてよ、Mさん(「コッキン」自衛隊のMさんは、今の我々のボランティア数だと自衛隊では小隊くらいの規模で、そこで指示する私は中尉レベル(小隊長)だと教えてくれた)。    
 さてさて、明日はこどもテント・プロジェクトのサポートを希望している激災地イモギリの小学校へ東が視察に行き、関係者と話し合ってきてくれる。ここはもともと生徒数30余名という小さな小学校があったのだが全壊。この人数だと、我々が使用している6x14mのテントでは大きすぎる。このテントを購入する資金で、30余名のための半永久的バンブー・スクールを建てることができる。私としては建てられる場所があるのなら、形が半永久的に残る学校を残したいと思う。明日の話合いによっては、私がマニラへ行く前に、新しい形の「こどもテント・プロジェクト」を進めることができるかもしれないので、引き続き報告をお楽しみに。

 今日のメンバーはお二人。マサキ ユウコさん、松田靖史さん(ウルトラ自衛隊トリオ・防衛庁陸上幕僚監部会計課)から15,000円が追加。ウルトラ自衛隊員からの後ろ押しとはなんとも心強い。よし明日も頑張るぞ~。

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by midoriart | 2006-07-12 23:59 | Jawa Earthquake