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Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

完成「ジョグジャ・サーフィン」7~8月号

あー、今日はちょっとほっとしている。私が編集長しているジョグジャの日本語ガイドブック『JOGJA SURFING』の7~8月号をやっとのことで印刷に出したからだ。いつも目標は奇数月1日発行なので、やらなきゃやらなきゃと思ってここまで来てしまった。それに今回地震もあったので、いったいジョグジャの何をガイドすればいいのか迷ったこともあり、時間がかかった。結局はソロの高級ホテルとか、観光客の多い通りで早くに復旧して頑張ってるレストランとかを紹介して、後は地震特集も2ページ。地震発生の5月27日から約1ヶ月を振り返った写真と新聞記事で構成。「コッキン」(国際緊急援助隊)の活躍ぶりなんかもチラッと紹介してみた。
完成「ジョグジャ・サーフィン」7~8月号_b0090333_3345410.jpg  表紙はこんな感じ。これジョグジャ市内南のプラウィロタマン通りといって、観光客用のレストラン、ホテル、両替商の並ぶ通り。この瓦礫は崩壊した家の瓦礫を道路沿いに出しておいて、市が準備したブルドーザーでもってってもらおうと出してあったもの。これが片付けば、この通り自体はわりと早くもとに戻りそうだ。これで我が家からチャリで約10分の場所。


完成「ジョグジャ・サーフィン」7~8月号_b0090333_3353833.jpg  夜は東と、第2テントの担当してるファドがうちに来てくれた。
 こっちがファド担当のテント、もともとテントはあったので、我々のプロジェクトからは遊び道具、勉強道具、毎日の食事と2日に一度の栄養補助おやつを提供している。今日はお絵かきもしたらしい。こうやってテント内に貼られた絵に「家」が多い。これはやはり地震で家を失くした子供たちの気持ちが現れているのだろうかと気になった。
完成「ジョグジャ・サーフィン」7~8月号_b0090333_3361059.jpg 先日大阪の心理カウンセラーIさんがL.A精神保健局精神科救急チームのスペシャリスト、デビッド・ロモ著「災害と心のケア」という本を送ってきてくださった。子供へのケアから高齢者のケア、さらには援助する人のケアまでが記されていて興味深い。なかなか落ち着いて読む時間が取れないのだけれど、早くに全部を読み、大まかな内容を東たちボランティアたちにも伝えたいと思っている。

完成「ジョグジャ・サーフィン」7~8月号_b0090333_3363498.jpg そしてこちらはプンドン村の第3テント。私の作った「こどもテント」のロゴを見ている子供たち。東の話では、子供たちみんな、このキャラクターを気に入ってくれたらしい。嬉しいなー。来週にはこのロゴ入りの子供たちのTシャツと、リュックサック、筆入れが400個出来上がってくる。子供たち喜んでくれるかなー。誰よりも私が一番楽しみにしている。
完成「ジョグジャ・サーフィン」7~8月号_b0090333_3371231.jpg ここではヤル気のある人がいっぱいいて、東のスタッフも仕事が順調でイイ感じ。バアちゃんもガンバる。実はこういうバアちゃんに限ってすっごく美味しいもの作ったりするので、今から現場に行って試食するのが楽しみで仕方ない。今回の報告写真見てても、おかずの色からしてかなりココナツミルク使っている、これは私の大好物。そして子供たちはこうやって「こどもテント」の中でお行儀よく給食タイム。ちょっと見るとみんな同じ方向向いてヘンな感じだけど、よくよく考えてみたら私らだって小学校の時はみんなで黒板の方向いて食べてたわ。
完成「ジョグジャ・サーフィン」7~8月号_b0090333_3373681.jpg

 第3テントでは、村の衆の子供へのケアも行き届いているので、この大所帯でも全員がお皿を手にするまで絶対に食べ始める子はいない。第1テントでは食べた皿は自分で洗うように指導したが、ここでは水がなかなか出ないことと、村の有志がたくさんいることもあり、食後は大人が皿洗いをしてくれている。

完成「ジョグジャ・サーフィン」7~8月号_b0090333_338722.jpg そしてこどもテントの横では今日もWC工事の大工さんがガンバっている。「こどもテント・プロジェクト」に全壊した自分ちの敷地を提供してくれた老夫婦の希望で、我々が設計していたWCよりもほんのちょっと基礎が立派になっているけど、まーその方が使い勝手はいいんだからOK。こんなこともあったから、しっかりセメントこねて使ってね、大工さん。ケチって砂いっぱい混ぜないように。

完成「ジョグジャ・サーフィン」7~8月号_b0090333_3383946.jpg 今進行中の2つのテントで子供たちと直接接してくれている東グループの女の子。この2人敬虔なイスラム教徒なので、こうしてジルバブを被っている。しかしこの華奢な容姿のくせになかなかタフ。最初は見た目で
「この嬢ちゃんたち、大丈夫かいね?」
と舐めていたら、いやいや、スゴイ。毎日ちゃんと子供たちの面倒みてくれるからありがたい。また今度ゆっくり東グループの全隊員を紹介したいと思う。
 
 で、今日の新メンバーはお二人。アラ ヒロコさん、高藤暁子さん(名古屋)で20,000円の追加。

 今日は我々のプロジェクトをどこかで聞いたジョグジャカルタ国立芸術大学(私が在籍してた大学)の音楽科の教授から連絡があった。彼は自分の家の近くで小学生を集めて音楽に関するプログラムを作っているという。台所用品を使って音を出して遊んだりしてるようで、できればもっと道具を増やしたいとのこと。近々活動を視察し、「救援パック・プロジェクト」から何ができるかを考えようと思っている。
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◆今は「こどもテント・プロジェクト」として遂行中の「救援パック・プロジェクト」に参加ご希望の方は、
http://midoriart.exblog.jp/d2006-05-30を見てください。
◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
by midoriart | 2006-06-30 23:55 | Yogyakarta