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Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

六甲山日帰り旅

ちょっと気になるエリアがあって、旧友を誘ってぷらっと日帰りで六甲山へ行ってきた。この歳になったら新幹線でサクっと行けばいいものを、高速バスの往復という安旅。でもインドネシアで移動が電車17時間とか当たり前だった私にとっては、3時間なんて速いうちな気がする。まっ、多少最近では後から身体が痛いけど。
三宮についてすぐ六甲ケーブルを目指す。20年近く前に六甲山ホテルに泊まったのを最後に、神戸の山には登ってない。以前は車だったから、ケーブルを使うのは初。


六甲山日帰り旅_b0090333_21562067.jpg こんな乗り場を見て、そわそわしてくる。さらにケーブルがかっこいい!

六甲山日帰り旅_b0090333_2157429.jpg むちゃ傾斜ついてる!乗ってからも平衡感覚がおかしくなるくらい。しかし、こんなに斜めな乗り物って、どうやって作ってるんだろう???


六甲山日帰り旅_b0090333_21581212.jpg 思ったより長い時間かかって六甲ケーブルは山上駅に着く。この駅がまたイイっ!いい感じにレトロで、燕が巣を作ったからって、傘が天井からぶら下がってるのも優しくて和む。


六甲山日帰り旅_b0090333_220255.jpg 20分に1本のケーブルと、山上駅から出てる20分に1本のバスがうまい具合に接続してるから、そのままバスでまずは六甲山ホテルを目指す。昭和4年にできたという古くて当時のモダンな空気は今も健在。さらに、ホテルのスタッフも、きょうびのシティホテルのお決まりな動きしかできないタイプのスタッフと違って、ある意味ゆるくて良い。


六甲山日帰り旅_b0090333_2221974.jpg ホテルからまたバスに乗って、オルゴールミュージアムで降り、六甲高山植物園を見る。高山植物って正直パッとしないんだけど、最近歳をとってきて、こういう健気に人知れず、でも頑張って咲いてる感のある植物に心打たれる。まだまだ寒い六甲の山で、花たちの健気さに、ちょっと感じ入るものがあった。そこから道を間違えたために、とんでもない山道(というか獣道に近い)を上り、もう下手したら、来た道戻んなきゃダメかも・・・と諦めた頃にようやくたどり着いたのが六甲ガーデンテラス。そこからの眺めがこれ!もう、足も尻も筋肉痛が限界きてるんだけど、この景色見て「登ってきてよかったぁ~~~~・・・」と本当に思った。
 あの険しい道のりを思ったら、ケーキも許される!と自分を甘やかし、てっぺんにあったカフェでチーズケーキセットを食べながらこの景色をしばし堪能。


六甲山日帰り旅_b0090333_225354.jpg そして自然体感展望台「六甲枝垂」に行ってみた。これは建築家が作ったもので、ひとつの立体物の中に、いろんな風景の楽しみ方があるというもの。ここだけがちょっと直島っぽい感じ。



六甲山日帰り旅_b0090333_2272623.jpg 中にはこんな空間があり、水が少しずつ落ちている。静かにその音に耳を傾けたりもできて、よくある展望台というより、現代美術作品的な・・・。観光観光した六甲山に突然これがあると、フツーに遊びに来た観光ファミリーやカップル達は、「これ、なに???」と思うんじゃないだろか・・・。いろんなコンセプトが詰まってるようではあるけど、それがある季節に限定されてたりするから、今回はあまりそれを体験することはできなかった。


六甲山日帰り旅_b0090333_2212986.jpg なことしてたらあっという間に時間は過ぎ、そろそろ山を降りる時間。帰りのケーブルはもう日が暮れかけて寒い寒い・・・。でもまだ、下から登ってくるケーブルもあって、こんな感じですれ違う。



六甲山日帰り旅_b0090333_22133336.jpg 三宮まで戻り、帰りのバスで食べるサンドイッチを買い、バスターミナルの休憩所にいると、自動販売機にこんなマークを発見。私の知る限り、まだ名古屋でこんな印を見たことはない。さすが震災を経験してる神戸だなぁ~。充電器掲載で、災害があったら、コインを入れなくても中の飲料を取り出せるんだ。今日は一日観光地を見てきたからすっかり忘れていたけど、ここで震災があったんだな・・・(自分は日本にいなかったこともあって、本当に実感がない。ごめんなさい・・・)。それをこの自販に教えてもらった。楽しむだけじゃなくて、最後にこれを見つけることができたのも、今日の日帰り旅の良い収穫だった気がする。
by midoriart | 2013-04-22 21:50 | Art