Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

1月25日◇ジョグジャの大掃除

b0090333_12115880.jpg 1月中旬にジョグジャに戻ってから、実は突然の大掃除が始まっている。
 今暮らしているのはジョグジャ王宮の近く、本来外国人が住めないエリアなのだけれど、大家さんが私をたいそう気に入ってくれたことと、私のジョグジャでのIDが(単にビザ取得のためだけだが)、ジョグジャの王様を頭としたジョグジャカルタ市観光局のアドバイザーなので、なんとなくOKになっている。
(山のように出たゴミ)


 本当は2年以上前から、ジョグジャ撤退を思っていた。いざ帰ろうと思うとジャワ地震が起こって救援活動で忙しくなったり、ようやくそれが終わって帰ろうと思ったら、日本から大型美術展が来るからと、むちゃくちゃやりがいのある現地コーディネーターの仕事が入ったりと、なんだかジョグジャに足を引っ張られてる感じの数年だった。
 

b0090333_12143064.jpg ジョグジャ撤退といっても、インドネシアからまるまる縁を切るのではない。私にはバリに心許せる家族がいる。ジョグジャの家は単なる借家だから、私が留守のときには人を頼んで家の面倒を見てもらわなくちゃいけないけれど、バリの家族の敷地内に作った部屋だったら、常に人が見ていてくれる。
 ジョグジャ撤退を念頭に入れ、インドネシアの新たな拠点としてこの部屋を完成させたのが昨年6月。


b0090333_12164610.jpg ジョグジャを撤退しても、最小限の荷物はバリへ移す。日本での時間が多くなるにしろ、20年近く暮らしたインドネシアとの関わりがプッツリ切れることはない。今後の住所は実家のある名古屋とバリになる。
 こうしてようやく足かせのなくなった今年、1月後半の2週間でまずスタジオを整理した。何かに使える・・・と思ってとってあった竹、木、金属、ガラスにアクリル、すべてを処分。一つずつ見て思い出に浸っていたら時間がなくなるから、とにかく捨てた。


b0090333_12182292.jpg バリ時代から数えて通算18年、その間にためた荷物だから相当な量がある。家具、家電、工具に素材、家が広いから余計になんでもためこめちゃうのがいけない。
 過去にちょっとお金が入ると記念に買ったアンティーク家具も、日本へもってったって置く場所がない。気に入ってくれる日本人の友達に買ってもらうことにした。こうして少しずつ大物が出ていくと、本当にこの家は広かったんだなーーーと実感。


b0090333_1220355.jpg スタジオの隣りにあるデスクワーク部屋。ここには画集、カタログなどの書籍が山ほどあった。これも処分。でも本ってなんかバチ当たりそうで捨てられないんだな・・・。運良くジョグジャには日本人の知人が経営する宿がある。ここに寄贈。美術書はバンドン工科大学美術学部で教鞭をとっている古い友ササンへ寄贈。

 こうしてようやく落ち着いた。来週にはバリの兄貴がでっかい車をレンタルしてジョグジャに来てくれる。バリへ持ち帰るものは兄貴にもってってもらうのが楽だし。ついでに別の荷造りも手伝わせようという魂胆。さらに、ここで暮らした9年に、バリ時代からかわいがってた犬ティルムが逝った。彼は裏庭に今も眠っている。ジョグジャ撤退にあたり、一番の気がかりだったのがティルム。せめて魂はバリへ一緒に連れて帰ってやりたい。兄貴が来たら、小さな儀礼をして彼の魂をバリへ帰してもやれる。そこまでが終われば、引っ越しの作業も、残りわずかになるだろう。
by midoriart | 2010-01-25 12:08 | Yogyakarta