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Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

11月23日◇HIGUREな想い出

 一ヶ月に及ぶ日暮里HIGURE 17-15 casでの個展もついに終了。初めて滞在制作の体験をさせてもらったけれど、いやぁー本当~~~に楽しかった。こういうのはその場所、担当スタッフ、すべてを受け入れてくれるその「器」のコンディションによって、よくも悪くもなるのだろうけれど、今回の体験はホントに実りあった。オーナー小澤さんの太っ腹な江戸ッ子気質、担当スタッフ高橋さんの心やさしいケアには毎日支えられた。

11月23日◇HIGUREな想い出_b0090333_217783.jpg HIGUREといえばまずはラクダ。近所の人ならみんなが知ってる屋上のラクダ。
 週末になると、私の個展じゃなくて屋上のラクダが気になって入ってくる客もたくさん。気さくなオーナーの気質はスタッフ皆さんも同じで、快く屋上まで上げてくれる。私はこの1ヶ月寒くてなかなか外に出る気がしなかったのに、会期終了が近づいたある日、プレゼントされたようにあったかい1日がやってきたので、ようやくこの屋上でラクダと一緒に一杯やることができた。


11月23日◇HIGUREな想い出_b0090333_2191011.jpg それからこんなこともあった。美学校の授業。
 美学校というのは昭和44年創立の美術・芸術専門学校で、中西夏之、加納光於、赤瀬川原平なども講師をした由緒ある学校。以前名古屋市立美術館で学芸員をしておられたK氏が現在ここで教えておられ、今回はK氏の教え子たちへの課外学習としてHIGUREを訪ねてくださった。


11月23日◇HIGUREな想い出_b0090333_21124576.jpg 会期後半になって、大学の大先輩、小林孝亘さんも奥さんと来てくださった。いまやどこの美術館でも引っ張り凧の小林さんは、実はその昔、私にサーフィンの楽しさを伝授してくださった師匠でもある。
 今、小林さんの作品は茨城県立美術館『眼をとじて』で見ることができる。


11月23日◇HIGUREな想い出_b0090333_21151366.jpg 近くにあったのに、なかなか行く機会のなかった「富士見坂」にもちゃんと上ってきた。その名のとおり、この坂を上った場所は、東京都で唯一富士山を見ることができるポイントらしい(本当かどうかは知らないが)。
 冬場は空気が澄んでいて見やすいというので、期待して行くと、上りきった場所にすでに人だかり。近所の「富士見坂」通なおじ様が
「っし!今日は見えるよ、夕日が少し沈んだくらいがチャンスなんでぇ」
と説明してくれるので待ってたけど、うーーーん・・・あのシルエットがそうだったのかなぁ・・・。


11月23日◇HIGUREな想い出_b0090333_21175877.jpg 「スナック美奈子」。HIGUREのオーナー小澤さんの3大ご用達のうちの一軒。個展オープニングの夜に連れていってもらって会ったときから、私は美奈子ママのファンになった。
 その後も数回呑みに行き、クロージングのおつまみなど、とっても美味しいネタをたくさん差し入れしていただいた。一ヶ月の滞在期間中、真剣にここでバイトしたくなるくらいだった。日暮里での想い出と美奈子ママは切っても切れない。あのスナック、なぜか妙~~~に居心地いいのだなぁ。。。


11月23日◇HIGUREな想い出_b0090333_2120324.jpg クロージングで嬉しかったのは、なんといってもTAKAさんが来てくれたこと。YOYOマスターTAKA、ヨーヨーの世界チャンピオンとは2年前にジョグジャで知り合った。5000人の犠牲者を出したジョグジャの地震被災地へ、TAKAさんが慰問に来てくださったのだ。
 なんかの縁で義援金を託され、幼稚園を3つ建てていた私は、国際交流基金から現地のコーディネートを依頼され、私が関わった幼稚園にもTAKAさんが慰問に来てくださった。その素晴らしい技を見て、小学校の頃のYOYO熱が復活し、今では私も弟子の一人(かなり低レベルの)。久しぶりに師匠の技を見ることができて、幸せなひとときだった。


 HIGUREでの想い出を揚げてたらキリがない。でも、こうして新しい出会いがあるたびに、人生ってやっぱりおもしろいなーと思う。なにがあっても、外に目を向けて動いていることって大切だなーーー。新しいご縁ができた皆さん、これからもどうぞよろしくお願いいたします~~~
by midoriart | 2009-11-23 21:02 | Japan