Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

11月8日◇東大とお爺ちゃん

 現在日暮里のHIGURE 17-15 casで開催中の個展《Memory of Asia》では、滞在制作として、太平洋戦争を体験した世代の方々と作品交換をお願いしている。今までに、フィリピン、インドネシアで同じようにお爺ちゃんやお婆ちゃんを探して交換をしてきたけれど、日本は本当に難しい。


b0090333_16462279.jpg そんなとき、東京在住の友達が東京大学の教授で、このプロジェクトに協力してくれる人を紹介してくれた。待ち合わせは東大の図書館前。考えてみれば東大は初めて行く。約束より早く行って、構内をプラついた。
 これは東大農学部で見つけた洒落た建物。すけすけのガラスの中で講義してた。


b0090333_164856100.jpg せっかく大学まで来たなら食事はやっぱ学食。交換を終えてから、早速日本一の大学の学食にトライ。気になった北海道フェアの「鮭親子丼」は、残念ながら木曜のスペシャル。


b0090333_1649556.jpg 諦めて注文したのは和定食。S、M、Lが選べる。私はM560円で、焼きシャケ。汁物は具が多く、飯は炊き込みでもっちもち。かなりお徳でガッツリ食べられる。


b0090333_16512252.jpg 夕方から、東大宮に出かける。こちらも「交換プロジェクト」のお爺ちゃんと会うため。
 今回、個展の案内を出したら、記者をしている友人から、
「ミドリさん、年寄りが必要ならうちにお爺ちゃんいますよ。もう戦争の話だったら止まらなくなりますよ」
というから、早速お宅を訪問。大正6年生まれ、今年92歳になるお爺ちゃんは、そんな歳にはまーーーったく見えず、元気そのもの。
「戦争の体験が聞きたいそうだけれども、いつの戦争だね?」
と聞かれてまず驚いた。


b0090333_16542782.jpg 出征したときにもらったという寄せ書きの旗や、当時の勲章、賞状、とにかくものもちがいい!軍隊手帳もきれいな状態で残されていた。


b0090333_1655359.jpg 多分、もともとがとっても几帳面な方なのだろう、すべての資料がきれ~~~いに保管されていた。普通は戦争関係の資料館などで、ガラスの展示ケースに入っていて、実際手にすることなどとてもできないような当時の雑誌などが、まるで昨日本屋で買ったんじゃないかというような状態で出てきたのも驚き。


 さらに、それらの貴重な資料を、すべて貸してくださる太っ腹さ!!!
 とにかくこのお爺ちゃまのお話は楽しかった。太平洋戦争の始まるきっかけになった支那事変から満州へ渡っている人だから、軍隊手帳の仕事内容にも「征伐」なんて言葉が出てくる。さらにすごいのは、このお年であるにも関わらず、すべての記憶がちゃんと正しい時空軸の中で説明されている。
 2時間のお話はあっという間で、もっともっと聞きたいことがあったのだけれど、お爺ちゃんのオネムの時間なので切り上げた。

 貴重なお話、資料、さらに当時の絵葉書との交換、どうもありがとうございました!!!
by midoriart | 2009-11-08 16:33 | Japan