Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

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大阪日帰り旅

 3月の終わりの週末、大阪の国立民族博物館で聞きたいセミナーがあったので、日帰り旅決行。
b0090333_1520292.jpgまずは東洋陶磁美術館の一角で開催されている「濱田庄司腕展」を見る。中之島はいい感じに春の陽気。中之島図書館の古い建物と桜がカッコイイ。このエリア、川もあって私は好きだ。

b0090333_15213171.jpg東洋陶磁美術館前の駅を降りたところにあるのがB1という名の展示スペース。いまはダンスグループ、ビデオアーティスト、ファッションデザイナーグループによるワークショップと作品展をやってて、長いこと見ていられる。ここは初めて訪ねたスペースなんだけど、企画がアートに限らず、哲学・人類学などいろんな分野の専門家を交えてセミナーがあったり面白い場所だ。
b0090333_15235460.jpg 前回大阪に来たときから気になっていたんだけど、御堂筋線の淀屋橋のホームにある照明が、ちょっとキテる。万博時代の、いわゆる「メタボ建築」のテイストに近い。いま見ると、時代が巡ってまたカッコイイ。。。みたいなデザイン。にしても凄いな・・・

b0090333_15254128.jpgこの週末は3月最後で、桜の開花予想からすると、一番見頃だと言われた土曜日。にしては中之島に人が少ないなぁ・・・と思いながら、今日のツアーのメイン、国立民族博物館に向かうと、わかった。人びとはこっちに集まってきていたんだ・・・。そうか、大阪では万博公園は桜見るのに良い場所だったんだ・・・。前回は民芸館に来たんだけど、冬の寒い時期だったから、太陽の塔も寒々しい感じだったのに、今日は人混みと、桜と、春の花々の中で、生命力いっぱいにそびえてるように見える。

b0090333_15281581.jpgじっくりと、太陽の塔をなめるように見てみると、どこから見てもまとまっててカッコイイ。塔の腹についてる顔のレリーフも、こんな角度で見ても存在感ある。体勢としては若干苦しそうだけど、でも、これ以上どうやっても足し引きできないこの量感と完成度ってのはなんともすごい。さすが太郎さん・・・。

b0090333_15301181.jpg 民博のレストラン「みんぱく」でインド料理のランチを食べ、セミナーを聞く。内庭にもいくつかの考古的資料レプリカが展示されてるんだけど、この感じがジョグジャカルタの水の王宮近くにある回廊に印象がそっくりで、ついつい立ち止まってゆっくり眺めてしまった。

b0090333_15313441.jpg セミナーの聴講を終え、帰りに眺めた太陽の塔の尻。背中の黒い太陽は、太郎の「人類はどんどん進歩するのではなく、いずれ大変な時代も来る」というような70年代の浮かれた風潮に警鐘を鳴らすような意味が込められていたのだと、後で知った。

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b0090333_15334341.jpgこんな太陽の塔グッズを見ると、ついつい気になってしまう・・・
しかし、70年のあの万国博覧会に、自分は来てて、若干ではあっても記憶があるってことが、もう、なんとも化石になってる気分・・・。今日あの公園で桜を愛でた人たちの中で、万博の記憶ある人が何人いたかっていったら、覚えてる人の方が少ないんじゃなかろうか・・・。

 と、日帰りの大阪で、時の流れを痛感しつつ、時隔ててもなお、カッコイイ太陽の塔をつくった岡本太郎の偉大さをしみじみと感じたのだった。
by midoriart | 2013-03-30 15:18 | Art