先週16日、南山大学で開催された「アーツアンドクラフツ:ウィリアムモリスと柳宗悦」のため、日本各地から研究者が集まった。この合同研究に関わっている南山大学准教授の濱田琢司氏と、大学施設課のKさんによって、今回は南山大学内のアントニン・レーモンド建築をじっくりと詳細な解説付きで見学できるはこびとなった。
南山大のレーモンド建築といったら最初に浮かぶ
神言神学院については、前回紹介をしたので、今日はレーモンドの建築に欠かせない色、レンガ色を見てみたい。

これはキャンパス内にあるG30とG棟を左右に見たところ。このレンガ色は神言神学院から、図書館、研究棟、その他のすべての建物に共通するベースカラー。この色については諸説あるそうだが、私が好きな説はこれ。
「レーモンドが南山大学の建設に携わる事になり、名古屋の八事に赴いた際、八事の山の赤土を見てその色に感銘を受け、これをすべての建築のベース色と決めた」

こちらはちょうどさっきの写真の撮影場所から逆方向を向いて撮った感じになる。同じ道路の北を向いたものと、南を向いたものだ。こちらに見えてるのは研究棟で、G棟よりもずっと後になって建設されている。

本部棟の裏手にあるベンチ。この感じが、なんとも母校愛知県立芸術大学の雰囲気に似ていて思わず写真を撮った。なんせ愛知芸大はレーモンドの弟子、吉村順三の建てたものだから、似ていて当然といえば当然。

体育館だって

図書館だって、ほらこのとおりのレーモンド・テラコッタ色。

中庭から見えるレーモンドのレリーフのある建物。ここでも床面にはテラコッタの色が見える。

基本はこのレーモンド・テラコッタ(私が勝手にいってる名前なので、実際にこの赤土色を何と呼んでいるのかは私は知らない)と、コンクリートのうちっぱなしの色が基調になって、南山大学の建物が出来ている。彼が亡くなった後の新校舎は、レーモンド事務所と清水建設が関わって作っているそうだ。
そんなにたくさんの大学を見てきたわけではないけれど、この色味と八事の地形、蔦のからまった建物、なんとも歴史ある学びの舎という貫禄はある。今回は特別に、なんとこのキャンパスの地下に作られていた地下道まで見学できたので、そんな話はまた次回。