Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

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 とにかく神山は空気がうまい。夜外に出たら落ちてきそうな星。わずかな滞在ではあるけれど、120%楽しみながら制作したいと思っている。


b0090333_752657.jpg で、今日は神山滞在で見つけた気になる食べ物関係をまとめてみた。まだまだあるけど自分が試せずにいるものなので、後はおいおい。
 私たちが住んでいる公民館前の教員住宅は名西郡の下分ってエリアにある。ここから東へ438号を下ると、車で5分ほどのところにあるのが神山温泉。キレイなホテルも併設されている。神山について1週間、初めて温泉につかりにいった帰り、ロビーの土産物屋を探索。気になったのは鳴門金時モノ。


b0090333_7545979.jpg ところで今回わたしがこの神山で制作するのは、ここ数年続けている『メモリー・オブ・アジア~お爺ちゃんの時代~』。太平洋戦争時に生まれていた人を対象に、戦争の体験談を聞き、私がつくった小さな陶作品と、お爺ちゃん・お婆ちゃんの私物1点と交換してもらうプロジェクト。
 神山には私のプロジェクト対象者75歳以上の方が500名ちかくいらっしゃる。今は毎日そんなお爺ちゃん・お婆ちゃんを訪ねてはお話を聞く日々。こっちの話もまたおいおい。

 で、お爺ちゃん・お婆ちゃんを訪ねると、毎回毎回もてなしていただく。皆さん本当にあったかい。一人で教員住宅に住んで自炊していると聞くなり、野菜、芋、お茶が出てきて
「もっていきなさい~これうちでできた野菜じゃけん・・・」
となる。

 インタビュー途中にいただいたこのドリンクは神山オリジナル。ここは日本1のすだち生産地なんだそうで。いまは収穫期だから、ちょっと山に入るとたっくさんのすだちが実っている。あと梅も名産。神山の皆さんはすっぱい系がお好きなのか。


b0090333_80062.jpg こちらも交換プロジェクトで訪ねたお宅でいただいた野菜。もちろんそのお宅の畑で採れた新鮮なもの。手前は白いゴーヤ。かぼちゃも実がしまってて(?)ほっこほこで美味い!!!


b0090333_811486.jpg 週末、神山アーティストインレジデンスのすべての業務をコントロールしているK子さんが、我々参加アーティストを町まで連れてってくれた。
 神山のこの環境はと~~~っても充実してるのだけれど、制作のためにちょっと何かが必要ってときには品物が手に入らなくて不便っちゃー不便。みんな来てから1週間経って、必要だけど神山周辺では手に入らないものがわかってきたので、みんなで町に出て、100均SHOPや電化製品屋、DIY屋を回ろうってことになったのだ。

 参加アーティストのプーワンの提案で、徳島ラーメンを食べることに。そしてK子さんが連れてってくれたのがここ、「いのたに」。小さな店だけど、かなり広い駐車場もってるあたり、美味いとみた。


b0090333_843584.jpg 肉入りの中600円にメンマ100円をプラスしたのがこれ。ブラジル作家のユキちゃんも、ラトビア作家のザランさんも完食~~~。
 徳島ラーメン、名古屋人には合う。味は正直かなり濃い。ごっつぅとんこつラーメンにさらに味噌を混ぜたような感じ。シャーチューは厚くてしっかり入ってる。麺は太め。美味しいスープだけど、全部飲んじゃっちゃー絶対に塩分取りすぎる。血圧あがる。と思って我慢して、ザランさんの器をみたら、すでにまったくスープなしになっていた。あとで喉渇くに、オッちゃん(あっという間にザランさんの呼び名は「オッちゃん」になっている)。

 まだまだ滞在は長い。後の神山めし、徳島めしはおいおい試していこうと思っている。ダイエット合宿兼ねてやってきた神山のアーティストインレジデンスだけど、痩せて帰ることはありえないなぁ~、と確信し始めている。
by midoriart | 2010-08-27 07:50 | Japan
 神山に着いて初めての自由行動DAY。各アーティストには動きやすいように車が貸し出されているので、早速近場から気になるところを探索することに。とにかく山道ばっかりのエリア、私が借りたミッションの軽トラは小回りが効いて動きやすい。

b0090333_2137282.jpg まずは今回3ヶ月滞在する教員住宅から川をはさんで向こうに見えていた八幡様に挨拶に。かなり古い場所と見える。これから3ヶ月の無事を祈り、このご縁に感謝する。


b0090333_2138257.jpg ここからちょっと行くと明王寺。しだれ桜で有名らしい。今の時期もちろん桜はなく、寺の向いは神山の名産、すだちがたわわに実っていた。しかしこのしだれ桜、葉っぱだけでもなかなかの貫禄。静かなたたずまいの寺だ。


b0090333_21392646.jpg 今回、四国は徳島で滞在制作できることになったとき、最初に浮かんだのが「四国88ヶ所巡り」だった。小学校の頃から寺社が好きだった私は、四国の88ヶ所巡りにずっと憧れていた。若くして他界した父が、ずっと四国方面に出張をしていたこともあり、四国は私にとっては特別な場所だった。
 神山から車でいける距離に、88ヶ所の第12番霊場、焼山寺があるのを地図で見つけ、できるだけ早くに行こうと思っていた。

 ちかくは「おへんろころがし」の名がつく道があり、車でもかなりの曲がり道。行ったことのない場所だから、なおさら遠く感じる。それでも軽トラのギアを1にして必死に急なのぼり坂を登っていくと、焼山寺の参道についた。


b0090333_2143441.jpg ずっと憧れていた88ヶ所巡りは第12番が私の最初の霊場となった。四国の地を毎月仕事で踏んでいた父を思い祈る。

b0090333_21451711.jpg そしてようやく、朱印帳をGET! 山主がさらさらと書き込むその様子を見ていたら、感動で泣けそうになった。88ヶ所巡りのおへんどさんとはほど遠い形相の私が一人で朱印帳を購入し、涙ぐむ様を見て、山主が聞く。
「今日はお一人で?」
小さな頃から憧れていたこと、今は神山にレジデンスで来ていることを話す。


b0090333_21474075.jpg 88ヶ所巡りのMAPも購入。100円也。
 神山から一番近いのはこの焼山寺だけ。でも徳島市内に向って走れば、第11番の大日寺などいくつかの寺が回れる。もう少し制作を進めて、途中の息抜きにもう少し回ってみたいものだ。なんだか今日は昔からの想いを果たすことができて、かな~り幸せな1日になった。
by midoriart | 2010-08-23 21:33 | Japan

8月22日◇神山の朝

b0090333_10445348.jpg 神山について最初の朝を迎えた。昨日はもう暗くてどんな家にこれから3ヶ月住むことになるのか、よく見えてなかったので、じっくりと周囲をチェックすることにした。
 家はこんな感じ。2家族で一つの棟になっていて、これが3棟、ここに建っている。私は青線で囲った4号室。お隣にはブラジルからきたYukiちゃんが住むことになった。


b0090333_10465014.jpg 住宅を出ると周辺はすべてこんな景色。家の裏庭から見ると遠くまできれいに山の稜線がグラデーションになっててキレイ。これからは起きたらまず、山を見ながらラジオ体操の第1と第2をやることにした。


b0090333_10482731.jpg 今日は10月末に予定されている滞在制作の成果を見せる展覧会の会場視察。ブラジルのYukiさん、ラトビアのZalanさんと一緒に神山アーティストインレジデンスで普段使用のできる展示会場を案内された。
 これは寄居座という昭和8年に立てられた芝居小屋。天井に広告板が入っててカッコいい。舞台はちゃんと回り舞台になっている。空間としてはかなりおもしろいのだけれど、私は個人的にこんなにユニークで強烈な空間だと、自分の作品が負けてしまいそうなので使えないけれど、今回は日本人ユニット、プーワンがこの場でインスタレーション作品を発表する予定。


b0090333_10514295.jpg 次に見たのは酒蔵。外観はきょうび流行の古民家を改造したような洒落たつくり。この酒蔵周辺は旧街道で、趣のある古くて大きな家が軒を並べている。一緒にいたブラジル作家のYukiさんは軒を展示場所として考えているようで、この街道が気に入ったようだった。


b0090333_10532647.jpg 酒蔵の中。暑い外の空気とはまったく違うひんやりとした空気。酒の瓶つめ工場だっただけあって、不思議な形の机や金属製の道具があって魅力的。ここにあるものだけでインスタレーション作品ができそうなくらいだ。
 私は神山でも戦争の時代に生まれていて、記憶をもっているお爺ちゃんお婆ちゃんを探して回るプランなので、ここなら協力してくれた方々のポートレート写真の展示も、インタビューのビデオも、展示しやすいなぁ。かなり気に入った空間。


b0090333_10562538.jpg 次は町の氏神さま。なんとこの場を使って展示をした外国人作家もいるらしい。日本人だと、どうしてもこういう神聖な場所に作品を置くのはためらいがあるのが普通だけれど、逆に神聖だからこそ、外国人には魅力的な場所になるのかな。私には恐れ多くて、展示場所としては見れず。 でも神社としてみるなら、なかなか古くて落ち着きのある、小さいけれど風格のある社だった。


b0090333_10585236.jpg ここから少し走れば、過去のレジデンスで作家が作った野外作品も残っている。とにかくこの周辺は438号が一本通っていて、それをはずれたらみんなこんな景色。相当にのどか。

 夕方参加アーティストが全員集まって、それぞれに希望の展示会場を話し合って決めることになった。運良く4組全員がダブることなく希望の会場をGETできることになって担当者も我々もホッと一息。会場が決まればインスタレーション作品を作るアーティストにとっては動きやすくなる。私もこれで展示方法を考えながら、交換プロジェクトを始めていくことができる。
 着いて間もないけれど、少しずつプロジェクト実行に向けて動くぞー
by midoriart | 2010-08-22 23:43 | Art
b0090333_13381247.jpg ついに待ちに待ってた神山アーティストインレジデンスで徳島出発の日。ANAで名古屋⇔徳島は毎日1便出ている。徳島阿波踊り空港(って名前がまずスゴイじゃないか)着陸寸前の徳島の町。


b0090333_13393091.jpg 緑の多さ、水の多さがバリやジョグジャをちょっと髣髴させる。島国繋がりでやっぱりバリや沖縄に近い印象があるのは私だけだろうか。


b0090333_13402394.jpg 今年の神山アーティストインレジデンス、参加作家はラトビアのIlgvars Zalans、ブラジル日系2世のYuki Horii、日本人ユニットのPoh Wang、そして私。私以外の作家はすでに前日徳島入りをしていたので、みんなを乗せた車が私を空港まで出迎えてくれた。まずはランチ。


b0090333_13421566.jpg ムチャボリュームのある徳島流ランチの後は藍染工芸館に連れて行ってもらった。ここで藍染体験。ハンカチ一枚を染めたり、その昔藍で栄えた商人の家の中を見学したり。
 こっちはでかいトランクもあって、手荷物にビデオカメラやらパソコンやらもってる状態でいきなりのツアー、老体には若干こたえながらも35年ぶりの四国に感慨深かったりする。


b0090333_13443170.jpg 今日は空港まで来てる(=徳島市内の都会まで来てる)ので、必要なものがあったらここで買っておきなさいと言われ、それぞれのアーティストはDIYショップ、電化製品店などに散る。
 でも、まだどんなところに暮らすことになるのかわからない私には何がこれから必要になるのかすらわからない。先に来ているアーティストによれば、調味料も何もまったくないというので、必要最小限の塩、しょうゆを購入するため、私だけが食品スーパーへ。
 お~、さすがは四国、PONジュースが占めてる面積広っ。


b0090333_13471056.jpg DIY店には、なぜか特大ざるがたくさんあった。これはなぜですか???


b0090333_13474234.jpg そして夕方には、こんな438号線を走って神山へ入ってきた。おー、やっぱりかなりの田舎・・・
 そして夜は夜で、神山アーティストインレジデンスの関係者(スタッフ&ボランティアさん)全員揃っての歓迎パーティも開かれたのだった。住居や周辺のことについては、また明日以降に~
by midoriart | 2010-08-21 23:37 | Art