Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

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 今日はお知らせ。
 インドネシアの国営エアー、GARUDA(ガルーダ)INDONESIA名古屋の支店長Rizaさんから告知を頼まれたのでここで。

 
b0090333_22164640.jpg 『JIPで行くロンボク島撮影ツアー』
 ってものがあるらしい。プロアマ問わず、写真を撮るのが大好きという人たちを集めて、GARUDAでお安いツアーを出したとのこと。


b0090333_2218385.jpg ロンボク島は観光で有名なバリ島の東隣。観光で荒れてきたバリのビーチと比べたら、とんでもなくキレイなビーチがまだまだ残っている。
 私も今までに二度行ったけど、いやぁ本当に限りなく透明な海水に驚いたもんだ。


b0090333_22193558.jpg 日程は2010年6月3日~7日。3日に名古屋を発ち、4~6日はロンボク島で散策や写真撮影を楽しむ。そして7日に名古屋へ戻ってくる。この間、ロンボク島では5つ星ホテルに泊まるそうだ。


b0090333_22211888.jpg ホテルはビラ・オンバッ・トラワンガン島とか、プリマス・リゾートなどなど。


b0090333_2222117.jpg で、大事なツアー料金は70,000円。往復のガルーダの飛行機代金、ホテル滞在費、滞在中の交通費、夕食一回分、燃油サーチャージ11,000円、空港施設使用料2,500円、国際線保険料1,060円等が含まれるとのこと。


b0090333_22232484.jpg 私は支店長のRizaさんから何ももらってるわけじゃないが、バリに慣れちゃった人にはロンボクはお勧め。フリー旅行で行くには、ちょっと危険な場所があったり、バリとは少々勝手の違う部分もあるけど、5つ星に泊まって、撮影ツアー(っても真剣にずっと撮りまくってなくちゃいけないわけじゃないらしい)なら安心だし、それでこの料金は安いと思う。だって7月に私が個人で往復のチケットだけ買ったって70,000円くらいかかっちゃうんだから。

 詳細は私にはわからないので、JIP(Japan Indonesia Photography)まで。
 Jip.japan@yahoo.com またはmikapika@gmail.comで日本語の問い合わせに対応してるそうだ。Rizaさん、宣伝しておいたよ~~
by midoriart | 2010-04-30 22:25 | Indonesia
 犬山市には野外民族博物館リトルワールドというユニークなミュージアムがある。野外博物館の名のとおり、屋外に世界中の珍しい建築物を移築していて、ご当地飯やグッズも売ってたりする。私は芸大時代、学芸員実習の受け入れ先にここを選択し、各国の資料整理などを手伝ったことがある。今思えば、そのときここにあった「バリ島貴族の家」の展示とバリ舞踊が、生まれて初めて触れたインドネシアだった。


b0090333_232212.gif これはフランス、アルザス地方の建物で、ムギ・トウモロコシなどの耕作、ウシの飼育のほか、ブドウ栽培も行なっている農家のサンプル。


b0090333_2335722.gif こちらは韓国地主の家。慶尚北道の山村から移築したもの。リトルワールドが嬉しいのは、ここにちゃ~んと食事処があること。韓流ドラマ全盛期にきたときは、確かこの韓国展示エリアの店で、韓流スターのブロマイドまで売ってたような記憶がある。 全部の展示の中、私が好きなのはインド展示エリアとそこで食べられるインドカレー、そしてチベットの寺院。


b0090333_2365228.jpg さて、なんで今日私が一人でここに来たのかというと、ちゃんと理由がある。話は私がバリで暮らしていたときに遡るから、かれこれ14~15年になるのかな。ずっと「バリ島貴族の家」コーディネーターをさせてもらっているのだ。
 最近めっきり物忘れが激しいので、どうやってコーディネーターを始めたのか、記憶がなくなってしまった。一番最初に関わった学芸員の方ももう今はいらっしゃらず、担当者は現在のMさんで三人目。そのくらい長いおつきあいになった。

b0090333_231014.jpg この貴族の家のすべての家屋に施されている金色の飾り布は、野外展示1年の間に随分色あせる。これを毎年私がバリの工房へ発注し、色の組み合わせを決定し、製作過程をチェック、完成した品を受け取って梱包、日本へ発送している。毎年この飾り布は夏休み時期に取り替えている。
 といっても、今までは私がずっと現地にいて品物を送るだけだった。数年前、ちょうど一時帰国が飾り布の取り替えのタイミングに合ったので、リトルワールドを訪ね、当時の担当者に、本当の巻き方などをお伝えしたことがあったけれど、今度の担当のMさんとは、今までメールでやりとりしてるだけで、ちゃんと会ったことはなかった。今日はご挨拶を兼ねて、数年ぶりのリトルワールドとなったわけだ。
(写真はバリ島貴族の家の前にあるインドネシア料理の屋台)


b0090333_23135939.jpg はっきり行って野外展示場は広い。今日は中学生たちがムチャたくさん歩いている。遠足なんだろう。私には歩く気力もなく(だってまだ寒いし)、打ち合わせもあったので、Mさんと一緒に園内バスに乗る。
 バスもなかなか味がある。フツーのバスもあれば、タイのトゥクトゥクや、こんなフィリピンのジプニーもある。3度のフィリピン訪問でずっとお世話になったジプニーに犬山でお目にかかれるとは嬉しい。


b0090333_2316063.jpg 今日は今後の「バリ島貴族の家」展示についてMさんと話し合いをもつのが一番の目的だったんだけど、私にはもう一つ楽しみがあった。別にリトルワールドの宣伝するつもりじゃないけれど、ここではいつもいろんな催し物があって、今は「世界の屋台料理」なんてのをやってるのだ。 これ見たら、食べずにはいられないでしょう。
 

b0090333_23191172.jpg 私が一番惹かれたのは沖縄石垣の家にあるラフティー丼。打ち合わせも早々に、私は石垣の家に急ぎ、待ってましたのラフティーをシークワサージュースといただく。満足~~~~。もうちょい暖かかったらよかったなぁ~~~・・・展示の家から三線の音も聞こえてくるもん、もうここだけ石垣島・・・


b0090333_23204198.jpg 学芸のMさんが薦めて下さったのは、こちらのサーカス。ロシアから来日した9名のアーティストたちによる、イリュージョンサーカスだ。まー今日はホント、残念なことに遠足のジャリが多すぎた。おまけに冷えすぎてたために、私には野外はキツかった。これはまた来る必要があるな、まだまだ屋台飯も食べきれてないし。タンドールチキンも、クスクスも、トッポギもタコスもまだ食べてないぞ。こちらのイベントは6月27日までだから、もっと暖かくなったら行くぞ~

 Mさんと直接展示を見ながら今後の相談もできた。もっともっとバリ島貴族の家の展示状態をリアルにして、本当のバリの空気がここで伝えられるように、私もお手伝いできたらいいなーといろんなアイデアを浮かべながら、ひとまず今日はリトルワールドを後にした。やっぱおもしろいわ、リトルワールド。
by midoriart | 2010-04-23 22:58 | Japan
 マリコさんを空港行きバス乗り場で送った後、JUNさんと別れた私は一人十三(じゅうそう)へ向かった。ここで待ち合わせていたのは、3年前にジョグジャカルタで知り合った日本の現代美術ユニット「淀川テクニック」の二人。駅を降りたらマッチャンが待っててくれた。
「今日はまず、僕らの仕事場を見てくださいよ・・・」
と、線路沿いに歩いて着いたところは淀川の河川敷。風はむちゃくちゃ冷たいけれど、一面の菜の花畑、大きな川、なんかいきなりのどかな気分。


b0090333_10443233.jpg マッチャンの案内で、河川敷に住む皆さんのお宅拝見。これは淀川河川敷のディズニーランドを目指す住人が、ハデヤかなゴミを集めて作ったもので、どんどんパーツが増えてってるらしい。冬空の大阪にムチャ目立つ。


b0090333_1046563.jpg そこからまた歩くと、「河川敷停留所 バスは停まりません」という味のある「停留所」が見える。マッチャンはここで止って、ディレクターズチェア風の椅子に座って優雅に夕方ビールを呑んでるオッちゃんと話し始めた。
 停留所の小屋にいるのはブッキー。このオッちゃんの飼い犬。なんとオッちゃんこの子に避妊手術までしている。


b0090333_10554893.jpg 運良く今日は美術誌の取材があり、この場所で作品撮影があったそうで、私も最新作を見せてもらうことができた。手前の金シャチは、私の故郷名古屋城の金シャチを模したビール缶製。ホントに乗ることができる。後ろに見える黒い魚はタイヤのような黒いゴム系ゴミ製(であってるよね、柴田君、マッチャン?)


b0090333_10574784.jpg 柴田君がやってくるのを待ちながら、マッチャンに淀川テクニックがどうしてこの淀川のゴミをモチーフに作品作りを始めたのか、そしてこのオッちゃんとは何者ぞ・・・って話を聞く。話してるうちに私もオッちゃんと話が盛り上がってきて、オッちゃんの鳩山政権論などなど聞かせていただく。
 昔、名古屋の街中にも、私は仲良しなホームレスおじさんがいた。彼は画家志望だったけど、その夢をあきらめて仕事を転々として名古屋の街中に住む事にしたそうで、その「お宅」の中にはたくさんの額装絵がかかっていた。そしてやっぱり犬を飼っていた。
 オッちゃんの愛犬ブッキーは本当にちゃんと躾られてて感動。オッちゃんの言葉は絶対服従。


b0090333_1121810.jpg オッちゃんはここに暮らして10年、神戸の震災以来らしい。こんな広い川の流れを前に、ときにはここの貝で酒蒸しもするといって鍋を見せてくれた。
「ここのはでかいんだ。京都の老舗料亭で使うものに近いんだぞ」
とご自慢。さらにオッちゃん自作の家庭菜園にあった「草」を引っこ抜き、その根んとこのらっきょみたいな部分を食べて
「あんたらこんなの知らんだろ?『のびる』って言うんだ、味噌つけて食っても美味いぞ~」
という。そんなこと言われたら食べたいじゃんよ、私もさっそく一本引っこ抜いて、オッちゃんに味噌をねだり、つけて食べてみた。
 おー!確かに美味い。こりゃ夕方ビールのつまみにぴったりだわ。
 そしてこの写真はオッちゃんの盆栽コレクション。これだけのゴミが日本の世の中出てるってこともすごいなぁ。誰だ、ホワイト家のおとうさん捨ててるのは!それが盆栽のパーツになっててかわいかった。オッちゃんのセンス、かわいいなぁ。


b0090333_1173549.jpg もともと寒い1日だったんだけど、さらに日が暮れて、一面寒さが凍みてきた。さっきまでは犬の散歩してる人もちらほら見えたけど、もうすっかり人がいない。優雅な暮らしに見えたオッちゃんの「お宅」にも夜の帳が降りて来る。
「オッちゃんさー、この淀川の景色で、一番キレイだなって思うのはどんなとき?」
私が聞くと、
「あそこに電車が走っとるだろ?その手前のあの大きな木にな、夕日が沈んでいくんや。そりゃキレイやで」
なるほど~・・・
 オッちゃんとの話は尽きないけど、この寒さじゃ私にはきつい。さらにオッちゃんの犬、ブッキーが散歩に連れてってもらいたいからじーっと待っている。またきっと来ることもあるだろう。今日はこれで引きあげることに。
 最後にオッちゃんと記念撮影。ほんのり照れるオッちゃんがかわいく見えた。数年来の付き合いである淀テクの柴田君とマッチャンがそれを見て、
「オッちゃん、あれフツーに照れてますよ・・・」
と笑う。


b0090333_1112244.jpg 今日はその後マッチャンが仕事もあるので、遠出はせずに十三で呑む事に。マッチャンの馴染みの店は「しょんべん横丁」にあった。モツ、ポテトサラダ、そしてビールで乾杯~♪♪
 中崎町のDEEPさもすごかったけど、淀川もかなりすごい!淀川テクニックはジョグジャカルタで開催された大展覧会の時も、川沿いの小さな村に毎日通い、村人たちの結婚式に出たり、ご飯ご馳走になったり、そうやってみんなに溶け込んで一つの大きな作品を完成させた。私はそんな彼らの制作スタンスを実際に見てきたから、今日のオッちゃんと彼らとの関わりもすごくあったかいものを感じて嬉しかった。オッちゃんがあんなに私にやさしくしてくれたのも、きっと彼らが今までに築いてきたオッちゃんとの「友情」のおかげだと思う。
 素晴らしい景色と、川と、オッちゃんとブッキーを紹介してくれた淀テクに感謝!柴田君、マッチャン、本当にありがとう!も少し暖かくなったら、今度は淀川河川敷の停留所で、淀テク作囲炉裏を囲んで呑みたいね~!
by midoriart | 2010-04-20 10:40 | Culture
 マリコさんがフィリピンへもどった翌日、JUNさんの関係している中崎町のゲストハウスで一人目を覚ます。昨日の呑み過ぎでちょっと寝坊。昨日出会ったコンテンポラリーダンサーのJUNさんは、知り合って間もない私が説明するにはあまりに多くの顔を持ってるので、興味ある人は彼のHPを参照して欲しい。(Salon de Amantoのサイト)


b0090333_20233143.jpg 午後からは神戸の友達と梅田駅で約束していたので、午前中は昨日に続いてJUNさんが企んだ中崎町の店に案内してもらった。今朝のスペースは1階が展示スペース、2階がベジタリアンカフェ&バー『Minto』になっている。


b0090333_20252181.jpg 昨日から彼の話を聞いていて驚いたのは、すべてのスペースを作るにあたっての資金。ほとんどの調度品、建材を廃品利用しているために、見た目にムチャお洒落な空間なのに、総費用2,000円とか、桁違ってない?って予算で出来上がっている。インドネシアで暮らしている間、家も車も電化製品も自分で直すのが当たり前だった私にとっては、自分と同じ「類」の人が大阪にいたことに感動。


b0090333_20281328.jpg さらに嬉しい事に、1階の『Cocoro Museum』には、フィリピンはバギオのドキュメント映画監督、キドラット・タヒミックの風神の作品が展示されていた。彼とは2005年にバギオで出会い、その後私がフィリピンで制作した作品を作り上げるプロセスのドキュメントビデオも撮影してくれた。ここで出会えるとは・・・。感動・・・


b0090333_20322130.jpg 2階のカフェスペース。この建物もかなり古いものらしく、昔懐かしい急な木の階段があったりしてて、よくもまー、これだけのインテリアをこの狭い階段から運び入れられたもんだと、ついつい大工目線でいろんな部分をチェックしてしまう。このカウンターも廃棄されてたものを拾い、ここから全体のイメージを作り上げていったとJUNさんが語る。


b0090333_2034577.jpg コーナーにあるドアを開くと、なんと中にはステップが。屋根裏部屋へ続くという。そしてそこを上ると・・・


b0090333_203529.jpg こんなくつろぎの空間が~~~・・・
 こんな真っ赤なセクスィー・ソファも、一般のお姉さんが使わなくなったものを譲り受けたもの。なんでも一番多くもらう品というのは電化製品らしい。一人暮らしどうしがくっつけば、冷蔵庫だの電子レンジだの洗濯機だのって、1個でいいわけだから、1個は余るそうな。なるほど~・・・
 ちなみに、今回見せてもらったJUNさん関係の古民家カフェ一連で、このスペースはかなり私のツボだった。呑んでそのまま寝ちゃうのも充分アリな感じの、ムチャ居心地よさそな隠れ家だ。


b0090333_20383842.jpg 小さいくせに様々な空間を持ってるMintoを案内してもらっていると、11時OPENのためにお店のスタッフ登場。見れば昨晩、自主映画上映場横の『朱夏』で美味い豚の煮込み料理をつくってくれた里紗さんだ。JUNさんが関わって広げた古民家や長屋のプロジェクトは総称して「天人(アマント)グループ」というのだけれど、ここではスタッフが交代制でどの店もコントロールできるように回っている。だから昨晩は『朱夏』にいた里紗さんが、今朝は『Minto』にいるそうで・・・。

 里紗さんとカウンターで記念撮影してたらちょうど神戸の友達から電話。梅田駅に着いたらしい。私はJUNさんのチャリの後ろに乗っけてもらい(二人乗りってよかったんだっけ?ニッポン?)、チャリとは思えぬ速さで梅田駅まで送ってもらった。そうか、後でわかったけど、JUNさんには武道、スタントマン、大道芸っていうユニークなバックグラウンドがあったんだ。だからチャリの速度も安定感もかなり「プロ」なのか・・・
 中崎町、さっと見るにはもったいないエリアだった。しかし大阪って全体に濃い~な。マリコさん、いい場所と人を紹介してくださって、どうもありがとうございました~!そしてJUNさんにも感謝です。今度はJUNさん本人の舞の公演で戻ります~
by midoriart | 2010-04-18 20:19 | Culture
 フィリピンはバギオ在住の友、マリコさんが関空経由で一時帰国するというので、帰国のスケジュールを終えてフィリピンへ戻る前の最後の1日、大阪で会う事にした。名古屋からは高速バスで3時間弱、2,400円。今回は大阪でおもしろいことをしているコンテンポラリーダンサーを紹介したいとも言われていて、さらにその人がゲストハウスも運営してるというので、それもついでに一泊試すことにしていた。


b0090333_22253078.jpg マリコさんとの再会を果たしたのは、梅田駅からほど近い中崎町にあるSalon de AMANTO(アマント=天人)というカフェ。ここへ行き着くまでの道は、旧街道の面影を残し、戦時中の空襲にもあわずに残ってるらしく、なかなか味わいがある。Amantoも築100年以上のものだという。


b0090333_2227342.jpg これがカフェの中。手前で真剣な顔しているのがマリコさんと、フィリピン在住の演出家、そしてアマントのJUNさん。マリコさんがバギオで計画している環境問題のイベントにJUNさんが参加するそうで、その打ち合わせ。部外者の私は中崎町エリアの散歩に出る。


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 今日の夕方には関空へ向かうバスに乗らなくてはいけないマリコさん。いつものことだけど慌しく互いの近況を語り合い、今後インドネシア、フィリピンをひっかけて何かおもしろいことが企めないかと話し合う。
 静岡出身のマリコさん、名古屋者の私を案内してくれるのは、今回マリコさんを通じて知り合った大阪っ子のJUNさん。彼こそが、この中崎町の古民家や長屋を利用してダンススタジオ『AManTo天然芸術研究所』、自主映画上映場『天劇キネマトロン』、カフェ『Salon de Amanto』、バー『朱夏』などなどを作り、町を興し、若いアーティストやミュージシャンたちをこのエリアに呼び寄せた張本人らしい。上の写真はここ数年でどんどん増えてきたという洒落た店。


b0090333_22315359.jpg これもJUNさんが使っている建物。なんでも昔は印刷工場だった(アレ?織物工場だったっけか)ものの、一角をバー、自主映画上映スペース、そして彼のダンスの稽古やワークショップもできるスペースにしている。
 今は寒くてこんな色してるけど、夏には緑の葉が建物全体を覆うらしい。そりゃきっとかなりキレイなんだろうなぁ・・・。JUNさんに案内してもらって中に入ろうとしたら、消防所長さんらしき人が出てきた。耐震だの防災なんたらがうるさい昨今、こういう建物を使ってるってのは大変なんだろう。


b0090333_22344563.jpg 一階の一角にあるバー『朱夏(しゅか)』。インテリアに金をかけず、廃品を使って自分たちでコーディネートしているらしい。またお店のお姉さんがいい感じ。こういう店の人と呑みながら一人でいられる店って好きだー。本当は名古屋で探さなくちゃいけないんだけど。
 

b0090333_22364024.jpg 気になる工場の2階はこんな感じ。きっと昔は工場に勤める住み込みの兄ちゃんたちが、夕方になるとここへ上ってきて明日のために身体を横にしたのだろう。最近までスタッフの青年がここで寝泊りしてたそうだけど、私は間違ってもここには一人寝たくない。水木しげるさんだったら大喜びだろう。


b0090333_2238287.jpg これが1階のダンススタジオ。傾舞(かぶくまい)という舞を創始し、常に実験をするJUNさんは、ここでいろんなイベントしたり、たまには落語の公演に貸したり、サンデーマーケットのようなことしたり、町の人と接する挑戦もしているらしい。


b0090333_22422870.jpg あっという間に時間は過ぎ、マリコさんの出発の時間。一緒に帰国していた三人のスウィートなキッズたちともお別れの時間。最後にもう一度カフェに戻り、記念撮影。

 大阪に着くなり結構DEEPなエリアに来て、みっちりとおもしろいスペースを案内してもらった。さらに今日は夕方から大阪のアーティストユニット、淀川テクニックの柴田君&マッチャンと会う約束もしてる。一度の記事ではまとまりそうもないので、まずは中崎町第一弾はここまで~~~
by midoriart | 2010-04-13 22:22 | Culture
 福岡にはインドネシアのアーティストならたいていは知ってる「福岡あじあ美術館」がある。去年はたしか10周年だったと思うが、その前進となった福岡市美術館の時代からアジア美術について研究をされていたのが後小路雅弘氏。現在はアジア美術館学芸課長の座を退かれ、九州大学文学部人文学科で教鞭をとっていらっしゃる。

 私は後小路さんがアジア美術館にいらした時からお世話になっている。インドネシアの調査にも二度同行させていただき、インドネシアの重鎮アーティストと直接話すという貴重な経験をすることもできた。最後にインドネシアでジョグジャカルタ、バンドン、ジャカルタの調査でご一緒したのはジャワ地震の少し前だったから4年ほど前か。今後日本でどういう形でインドネシア美術と関わっていくことができるのかなど相談したいことがたくさんあったので、春の到来を待って博多へ出かける事にした。


b0090333_1095278.jpg 九大の研究室に入ってからは、すっかり写真を撮るなんてことを忘れていたので画像はない。日本ではジョグジャの常のように、どこにいても勝手にパチパチ写真が撮れないから残念だ。なんとなく誰かに怒られそうな気がしてなかなかカメラを出せない。
 これは今回泊まった中州川端のホテル。しかしビジネスホテルってすごいなー。ぎりぎりのスペースに必要最小限のものをちゃんと揃えている。見てよこのスリムな家具。この狭い廊下的フロアーにシングルベッド。ユニットバスもきも~ちミニサイズ。でも新しいから気持ちよく使うことができた。


b0090333_10125454.jpg 久しぶりに会った後小路さんと、最近のインドネシア美術事情について語りあい、研究室の様子や学生さんを紹介していただき、オマケにお昼ご飯まで誘っていただいた。もともと愛知県の小さな芸術大学しか知らない私にとって、九州大学のように広い大学のキャンバスってのは馴染みがないからおのぼりさん気分。
 そうそう、今回思い切って博多まで出たのは、後小路さんにあいたかったのはもちろんのこと、もう一つの後押しがあった。写真は九大農学部博士課程の学生さんF君。彼とはジョグジャで知り合った。森林政策の学会などにインドネシア語で出席もできちゃうエリート。彼がちょうどタイミングよく一時帰国していて、夜は美味い博多飯に連れてってくれるというから勢いがついた。
 天神のかなり美味いモツ鍋屋で満喫後、川沿いの屋台で明太子つまみに焼酎。福岡サイコ~。明太子てんぷら、いわし明太、そしてF君オススメの「きびなごの天ぷら」、ジョグジャの友達とこうして野外で呑んでると、なんだかジョグジャとダブってくる。


b0090333_10205273.jpg 翌日は久留米の石橋美術館を目指した。後小路さんのインドネシア調査に同行した、当時大学院生だった女性が、今はここの学芸員さんになってるというので早速訪ねてみたのた。地図を見れば久留米の手前、少し寄り道すれば太宰府天満宮!いまさら遅いかもしれないけれど、少しは老化してる脳みそにもご利益があるかもと、早起きして寄ってみた。
 思えばさだまさしの歌にもあったなー「しんじ池にかかる3つの赤い橋は ひとつめが過去で ふたつめが今・・」と。歌詞を思い出しながら、過去、今・・・と太鼓橋を歩いてみた。


b0090333_10254026.jpg 桜門を抜けて本殿へ。ちょうどご祈祷中だった。この本殿右には飛梅があり、桃山時代の華麗な装飾にも圧倒される。寒い中、頑張って来たかいもあり、引いたおみくじは「吉」。


b0090333_1028533.jpg 太宰府を後にして久留米へ。しかしブリジストンの石橋さんはすごい。このエリアは一大文化エリアになってるじゃないの。美術館以外にも文化センターや日本庭園もあるし、美術館の日本近代洋画のコレクションもかなりの質と量。学芸員になったIさんにも案内していただいてかなり満喫。


b0090333_10305994.jpg 石橋さんがこうやって自分の利益を一般ピープルに還元してるってすごいことだなーと思った。とにかく、美術は高貴なもの・・・みたいにおかたくとまるんじゃなくて、一般人が本当に気持ちよくいられるような空間になっていて、好感がもてる。福岡の中心から特急で30分の場所ではあるけど、一度足を伸ばしたらいろいろ見るものもあるからこれはオススメ。


 久留米を出た後、今後は福岡アジア美術館を訪問。勉強不足で、ここは月休みじゃなくて水休みだった。けれど学芸課長の黒田さんのご厚意で、学芸室で久しぶりに近況報告やらをして、OPEN前の展覧会の準備を見せていただいた。アジア美術という測りにくい分野で、ここまでのコレクション、企画をずっと続けてきた福岡アジア美術館もすごいなー。
 そしてそこに関わってこられた今は九大教授の後小路さん、そして現学芸課長の黒田さん、このお二人に会ってお話しできただけでも、今回の福岡ツアーは大収穫だった。母と姉から頼まれていたふくやの明太子を買って、名古屋への岐路についた。
by midoriart | 2010-04-06 10:02 | Japan