Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

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 東京滞在の一ヶ月は、個展の滞在制作以外にもうひとつの楽しみがある。それは「歴史探訪の散歩」。今日は画廊へ行く前の半日を使って、高輪周辺を巡ることにした。

b0090333_21544574.jpg まずは泉岳寺。私の大好きな赤穂浪士たちの墓がある。もう少し後の12月に入っていれば、討ち入りの時期に義士祭もあるんだけど、今回はそれまで東京にいられず、残念。


b0090333_215727100.jpg 大きな墓地の敷地の一番端にある一番大きな墓が浅野内匠頭のもの。私はめったに大河ドラマを見ないんだけど、伊丹十三さんが吉良役を演じた『峠の群像』だけは真剣に見た記憶がある。だからなんだか赤穂浪士は知ってる人のような気分になっている。
 浅野内匠頭の時世の句、「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」に泣いたものだ。


b0090333_2212086.jpg 大石と、息子主税の墓は他の浪士のものより少し大きかった。ここで線香を焚いて合掌。


b0090333_2222194.jpg 次に行ったのは東禅寺。東京で最初にイギリス公使館が置かれた場所だ。最近幕末を勉強していて土方歳三ひいきの私のために、歴史オタクな同級生Iが教えてくれた。


b0090333_228167.jpg 今度行ったのはかなりマニアックな庭園、「八芳園」。今では結婚式場になっているけれど、その昔は江戸幕府旗本の大久保彦左衛門の屋敷だったらしい。なんでここを知ったかといえばやっぱり歴史オタクなI。私は初めて聞く名前だったのだけれど、実はこの人、徳川家臣としては有名で、岡崎出身のIにしてみれば「憧れの武将」らしい。

b0090333_22122256.jpg 大久保彦左衛門が何をしたのかはしらないが、庭園はこじんまりしてとても落ち着いたいい感じの空間だった。


b0090333_22125142.jpg 普段来ない場所ではそのエリアでしか行けない食事処を探すのが、食べることを趣味とする私の癖。今日は珍しく、いつもコンビニ飯のIがレストランをチェックしてきてくれた。散歩の締めにたどり着いた品川に新しくできた「シンガポール・シーフード・リパブリック」。


b0090333_2215089.jpg インドネシアから何度もシンガポールへ渡っている私のお気に入りは、カトン・ラクサというココナツミルク入りスープのラーメン。もちろんここのメニューにもあったから、悩むことなくオーダー。そして気になるデザートもトライ。
 赤穂浪士、幕末の公使館襲撃事件の現場、徳川家臣大久保彦左衛門の屋敷と見てきて、締めにはシンガポールのレストラン。なんとも濃い~歴史探訪散歩だった。半日にしてはかなり濃い。やっぱり江戸はおもしろい。
by midoriart | 2009-11-24 21:51 | Culture
 一ヶ月に及ぶ日暮里HIGURE 17-15 casでの個展もついに終了。初めて滞在制作の体験をさせてもらったけれど、いやぁー本当~~~に楽しかった。こういうのはその場所、担当スタッフ、すべてを受け入れてくれるその「器」のコンディションによって、よくも悪くもなるのだろうけれど、今回の体験はホントに実りあった。オーナー小澤さんの太っ腹な江戸ッ子気質、担当スタッフ高橋さんの心やさしいケアには毎日支えられた。

b0090333_217783.jpg HIGUREといえばまずはラクダ。近所の人ならみんなが知ってる屋上のラクダ。
 週末になると、私の個展じゃなくて屋上のラクダが気になって入ってくる客もたくさん。気さくなオーナーの気質はスタッフ皆さんも同じで、快く屋上まで上げてくれる。私はこの1ヶ月寒くてなかなか外に出る気がしなかったのに、会期終了が近づいたある日、プレゼントされたようにあったかい1日がやってきたので、ようやくこの屋上でラクダと一緒に一杯やることができた。


b0090333_2191011.jpg それからこんなこともあった。美学校の授業。
 美学校というのは昭和44年創立の美術・芸術専門学校で、中西夏之、加納光於、赤瀬川原平なども講師をした由緒ある学校。以前名古屋市立美術館で学芸員をしておられたK氏が現在ここで教えておられ、今回はK氏の教え子たちへの課外学習としてHIGUREを訪ねてくださった。


b0090333_21124576.jpg 会期後半になって、大学の大先輩、小林孝亘さんも奥さんと来てくださった。いまやどこの美術館でも引っ張り凧の小林さんは、実はその昔、私にサーフィンの楽しさを伝授してくださった師匠でもある。
 今、小林さんの作品は茨城県立美術館『眼をとじて』で見ることができる。


b0090333_21151366.jpg 近くにあったのに、なかなか行く機会のなかった「富士見坂」にもちゃんと上ってきた。その名のとおり、この坂を上った場所は、東京都で唯一富士山を見ることができるポイントらしい(本当かどうかは知らないが)。
 冬場は空気が澄んでいて見やすいというので、期待して行くと、上りきった場所にすでに人だかり。近所の「富士見坂」通なおじ様が
「っし!今日は見えるよ、夕日が少し沈んだくらいがチャンスなんでぇ」
と説明してくれるので待ってたけど、うーーーん・・・あのシルエットがそうだったのかなぁ・・・。


b0090333_21175877.jpg 「スナック美奈子」。HIGUREのオーナー小澤さんの3大ご用達のうちの一軒。個展オープニングの夜に連れていってもらって会ったときから、私は美奈子ママのファンになった。
 その後も数回呑みに行き、クロージングのおつまみなど、とっても美味しいネタをたくさん差し入れしていただいた。一ヶ月の滞在期間中、真剣にここでバイトしたくなるくらいだった。日暮里での想い出と美奈子ママは切っても切れない。あのスナック、なぜか妙~~~に居心地いいのだなぁ。。。


b0090333_2120324.jpg クロージングで嬉しかったのは、なんといってもTAKAさんが来てくれたこと。YOYOマスターTAKA、ヨーヨーの世界チャンピオンとは2年前にジョグジャで知り合った。5000人の犠牲者を出したジョグジャの地震被災地へ、TAKAさんが慰問に来てくださったのだ。
 なんかの縁で義援金を託され、幼稚園を3つ建てていた私は、国際交流基金から現地のコーディネートを依頼され、私が関わった幼稚園にもTAKAさんが慰問に来てくださった。その素晴らしい技を見て、小学校の頃のYOYO熱が復活し、今では私も弟子の一人(かなり低レベルの)。久しぶりに師匠の技を見ることができて、幸せなひとときだった。


 HIGUREでの想い出を揚げてたらキリがない。でも、こうして新しい出会いがあるたびに、人生ってやっぱりおもしろいなーと思う。なにがあっても、外に目を向けて動いていることって大切だなーーー。新しいご縁ができた皆さん、これからもどうぞよろしくお願いいたします~~~
by midoriart | 2009-11-23 21:02 | Japan
廣田緑《Memory of Asia ~お爺ちゃんの時代~》
クロージング・パーティのお知らせ


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 10月23日から始まった「廣田緑 Memory of Asia〜お爺ちゃんの時代〜」 もついにこの連休で幕を閉じる。最初はどうなることかと思った日本のお爺ちゃん・お婆ちゃんとの交換も、なんとか40人あまりの人々に協力いただくことができた。連休最後、そちて個展会期最終日には、HIGURE 17-15 casにてクロージングパーティが開催されることになった。
 以下、HIGURE 17-15 casからのご案内。

*****

「交換プロジェクト」日本編は会期中に進行し、HIGURE 17-15 cas 1F展示スペースの風景を日々変化させてきました。地下、2Fスペースでは、過去に行われたフィリピン編、インドネシア編の「交換プロジェクト」を展開しています。
最終日となる11月23日には、ささやかではありますが作家を囲んでのクロージングパーティを開催いたしますので、みなさまお誘い合わせのうえ、ぜひご来場ください。

日時:2009年11月23日(月・祝)18:00〜20:00
*参加無料(予約不要)

*****

「廣田緑 Memory of Asia〜お爺ちゃんの時代〜」 開催中
会期:2009年10月23日(金)〜11月23日(月・祝) 12:00〜20:00
会場:HIGURE 17-15 cas
116-0013 東京都荒川区西日暮里3-17-15
Tel (03) 3823 6216

by midoriart | 2009-11-22 09:17 | Art
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 個展の会期の合間に、今日は1日東京散歩。芸大時代の同期に歴史オタクのI君がいるので、こういうときにはいつもガイドをお願いしている。午前10時に新御茶ノ水で待ち合わせして今日の歴史散歩のスタート。まず湯島聖堂を巡り、次に神田明神。ここの神田祭は江戸3大祭のひとつ。

b0090333_20453057.jpg 当時たくさんあった山車は、電線の普及で激減したらしい。なんと残念な理由・・・
 こんなお猿さんの山車の絵がついた手ぬぐいもあった。


b0090333_20471056.jpg 次に訪ねたのは小石川後楽園。水戸徳川家水戸藩初代藩主・頼房が築いた庭園を、2代光圀(水戸の黄門さん)が改修した公園で国の史跡、名勝にもなっている。
 東京ってすごいなー。こんな広い場所が、突如都会の中にあるんだから。しかし、今では見事な江戸の庭園も、その背景には高層ビルが立ち並んでて、そのギャップはちょっと悲しくもある。水戸の黄門さんが今この景色を見たら、どう思うんだろう。
 池の鯉は化け物か人面魚かというくらいでかくて、橋の上に人影がすると、エサがもらえると思って、バクバク大きな口を開けてくる。これだけ大量ででっかい口だとそれなりに怖い。


b0090333_20514962.jpg 次に行ったのは護国寺。徳川綱吉の母、桂昌院の発願によって天和元年(1681年)に創建されたもので、歴史オタクのI君いわく、東京にある大きな寺の中で、唯一戦争の空襲にあわなかった寺らしい。
 奥には大隈重信、山田顕義などの墓もあり、I君はそっち探しに忙しかったけど、私の目にとまったのはなんたって「猿」。

b0090333_20544280.jpg 3匹の猿が塔を支えてる。可愛い・・・いやいや支えてる感がなんともイイ感じ。


b0090333_20552923.jpg そして次は椿山荘。南北朝時代から、椿が自生していることで有名だったこの土地に、明治の元勲、山縣有朋が私財を投じてこれを購入し「椿山荘」と命名した。1992年からは敷地内にフォーシーズンズホテルもOPENした。
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 インドネシアでもホテル巡りが趣味の私にとって、庭園はあるは、バリでも有名なフォーシーズンズが入ってるというので、期待して行ってみた。確かにキレイな庭ではあるけど、なぜか洋風の建物があったり、う~ん、個人的には今ひとつ馴染めなかった。
 いや、庭園が悪いんじゃなくて、せっかくの庭園なのに、そこに建てた建物がなんか違和感あるといったほうがいいな・・・。これはフォーシーズンズホテルの中から庭を見た景色。


 ガイド役のI君は建築家で、仕事がら歩き回るのには慣れてるもんだから、この寒空の中でも休憩なしにテクテク歩く。老体で歩きなれてない私にはハードな運動でもある。陽が傾こうとも、今日の歴史探訪散歩はまだまだ続き、次は浜離宮。閉園ギリギリに入り、早歩きで庭園を回り、ここから乗ったのは水上バス。


b0090333_2124052.jpg 浜離宮から北へと北上する水上バスが着いたのは浅草。冬の風を受けて隅田川をのぼり、気持ちはもう江戸っ子。そうなったら〆は決まってる、神谷バーの電気ブランと屋台のホッピー。
 こうして今日歩いて消費したカロリーは、〆のホッピーとモツ煮で「チャラ」になり、ほろ酔い気分で1日を終えた。
by midoriart | 2009-11-09 20:38 | Japan
 現在日暮里のHIGURE 17-15 casで開催中の個展《Memory of Asia》では、滞在制作として、太平洋戦争を体験した世代の方々と作品交換をお願いしている。今までに、フィリピン、インドネシアで同じようにお爺ちゃんやお婆ちゃんを探して交換をしてきたけれど、日本は本当に難しい。


b0090333_16462279.jpg そんなとき、東京在住の友達が東京大学の教授で、このプロジェクトに協力してくれる人を紹介してくれた。待ち合わせは東大の図書館前。考えてみれば東大は初めて行く。約束より早く行って、構内をプラついた。
 これは東大農学部で見つけた洒落た建物。すけすけのガラスの中で講義してた。


b0090333_164856100.jpg せっかく大学まで来たなら食事はやっぱ学食。交換を終えてから、早速日本一の大学の学食にトライ。気になった北海道フェアの「鮭親子丼」は、残念ながら木曜のスペシャル。


b0090333_1649556.jpg 諦めて注文したのは和定食。S、M、Lが選べる。私はM560円で、焼きシャケ。汁物は具が多く、飯は炊き込みでもっちもち。かなりお徳でガッツリ食べられる。


b0090333_16512252.jpg 夕方から、東大宮に出かける。こちらも「交換プロジェクト」のお爺ちゃんと会うため。
 今回、個展の案内を出したら、記者をしている友人から、
「ミドリさん、年寄りが必要ならうちにお爺ちゃんいますよ。もう戦争の話だったら止まらなくなりますよ」
というから、早速お宅を訪問。大正6年生まれ、今年92歳になるお爺ちゃんは、そんな歳にはまーーーったく見えず、元気そのもの。
「戦争の体験が聞きたいそうだけれども、いつの戦争だね?」
と聞かれてまず驚いた。


b0090333_16542782.jpg 出征したときにもらったという寄せ書きの旗や、当時の勲章、賞状、とにかくものもちがいい!軍隊手帳もきれいな状態で残されていた。


b0090333_1655359.jpg 多分、もともとがとっても几帳面な方なのだろう、すべての資料がきれ~~~いに保管されていた。普通は戦争関係の資料館などで、ガラスの展示ケースに入っていて、実際手にすることなどとてもできないような当時の雑誌などが、まるで昨日本屋で買ったんじゃないかというような状態で出てきたのも驚き。


 さらに、それらの貴重な資料を、すべて貸してくださる太っ腹さ!!!
 とにかくこのお爺ちゃまのお話は楽しかった。太平洋戦争の始まるきっかけになった支那事変から満州へ渡っている人だから、軍隊手帳の仕事内容にも「征伐」なんて言葉が出てくる。さらにすごいのは、このお年であるにも関わらず、すべての記憶がちゃんと正しい時空軸の中で説明されている。
 2時間のお話はあっという間で、もっともっと聞きたいことがあったのだけれど、お爺ちゃんのオネムの時間なので切り上げた。

 貴重なお話、資料、さらに当時の絵葉書との交換、どうもありがとうございました!!!
by midoriart | 2009-11-08 16:33 | Japan
 現在、日暮里のHIGURE 17-15 casで開催中の個展『Memory of ASIA ~お爺ちゃんの時代~』展では、3フロアを使って各国で行った交換プロジェクトを展示している。中でも1階で展示中の「日本編」は、会期中に私が戦争体験のある世代の方々を訪ねて、自分の作品と何かと交換してもらうという「交換プロジェクト」を実施中。


b0090333_23595626.jpg インドネシア、ジョグジャカルタで制作した素焼きの「ヒト」70体をHIGURE1階会場に展示し、その壁にはこの「ヒト」との交換に協力してくれた戦争体験者のポートレイトを展示している。


b0090333_013810.jpg 初日に花を贈ってくださった演出家、宮本亜門さんのお父さんも早速協力してくださった。
 この写真の方は、1942年に航空部隊の訓練のため、インドネシアのソロへ赴いた塚越さん、大正5(1916)年生まれ。この方については、むちゃくちゃ感動する65年ごしのインドネシア人アーティストと塚越さんの友情ストーリーがあるので、いずれ文章にまとめたいと思っている。


b0090333_075266.jpg こちらは昔根津に住んでいた友達の協力で探すことができた、根津のお肉屋さんのお爺ちゃん。ご夫婦で快くこの交換プロジェクトに応じてくださった。協力者が一番困るのが、私の作品を何と交換するかということ。日本の皆さんはフィリピンやインドネシアの人たちとは全然違うから、私に対して「ヘンなものを渡しては失礼」という気持ちが先にたつようだ。
 でもここではあまりに達筆なお爺ちゃんの価格札に私が恋してしまったので、それをリクエスト。お父さんの人生はこの価格札に集約されてるような気がして・・・


b0090333_011014.jpg 日本編を始めた最初は、インドネシアやフィリピンとの違いに驚いた。とにかく皆さんの協力を得るのが難しい。飛び込みで話をしても、まず断られる。まー、仕方ないかもしれないけど。これだけオレオレ詐欺が流行り、見ず知らずの人には気をつけなくちゃ生きていけない世の中なんだから。「怪しい女」がヒト型の彫刻もって突然やってきて、何かと交換して欲しいなんて言えば、できれば関わりたくないのはわからなくもない。
 それでもショゲてばかりもいられない。友人、知人に協力を求め、飛び込みじゃなくて、人を介してお年寄りを探す作戦をメインにした。そうして出会えたのは、元気に敬老会で活躍しているお婆ちゃんたち。時同じくして人形町の日本橋社会教育会館で展覧会があったので、こちらを訪ねたら、会場にいらっしゃる80%は戦前生まれの方だった。


 重鎮らしきお婆ちゃんがみんなに一言、
「この人ね、今展覧会してらっしゃるのよ。皆さん、私たちだって協力してあげなくちゃね」
これ一発で皆さん協力してくださった。お婆ちゃんたち、本当にアリガトウございます!ここの皆さん12人から交換物GETです。
 終戦を12~15歳で迎えたという世代のお婆ちゃんの話に一番たくさん出てきたのは空襲、そして飢えだった。
「今ね、日本が不況んなって、美味しいものが食べられなくたってね、私らは生きてられるのよ。貧しい生活もやってきたんだからね。今の若いものは贅沢しか知らないからね、すぐダメよ。生き残れるのはね、私たちの世代よ」
と元気に笑うお婆ちゃんを見ていると、本当にそんな気がした。皆さんのお元気、いつまでも・・・


b0090333_0214161.jpg そして、皆さんからいただいた交換物は今、HIGURE1階の会場で、こんなふうに展示されている。毎日、交換達成したものから展示がライブで増えているので、会場の様子は日々変化している。
 目標交換数を決めたりはしないで、一人一人のお爺ちゃん・お婆ちゃんとの出会い、思い出の共有を大切に、東京滞在中まだまだお爺ちゃん・お婆ちゃん探しを続けていこうと思っている。

※皆様の中に東京在住で戦争体験のある(当時子供であっても構いません)方をご存知で、この交換プロジェクトに協力くださる方:
1)私の作品(素焼きオブジェ)をお手持ちの何かと交換くださり、
2)ポートレイト撮影をさせてくださる方
をご存知の方は、ぜひぜひ、ご紹介ください。
ご連絡は
HIGURE 17-15 cas(担当・高橋さん) 03-3823-6216
までお願いいたします。
by midoriart | 2009-11-08 00:27 | Japan
 毎日毎日、お年寄りを探して西へ東へ歩いている私だけれど、今日の夕方は少し息抜き。ずっと楽しみにしていた宮本亜門さんのミュージカル、『グレイ・ガーデンズ』のゲネプロを見に行った。


b0090333_145615.jpg 今回のミュージカルは実話に基づいた話。
 第35代アメリカ合衆国大統領ケネディの妻、ジャクリーンの叔母さんと、その娘が主人公。1幕ではセレブ全盛期のグレイ・ガーデンズ邸で、母親役を大竹しのぶが演じる。そして落ちぶれた暮らしの2幕では、その大竹しのぶが年老いた設定で、草笛光子が演じ、大竹しのぶは56歳になった娘役。


b0090333_148977.jpg 一般公開前のゲネプロ(公開稽古)というものは、今回初めて見せてもらったけれど、現場の緊張感が客席側にも伝わってくるから、フツーの観劇とはまた違ったおもしろさがあった。
 今日、これに招待してくださった宮本亜門さんと、主役のお二人が公演先シアークリエで会見。今日は皆さん裏口からの入場だったので、草笛光子さんの楽屋の暖簾なんかも見れたりして、わくわくものだった。


b0090333_14102588.jpg こちらはブロードウエィでの画像。セレブ全盛期のグレイズガーデン、ストーリー話しすぎるといけないのでこの程度に。


b0090333_14112074.jpg そして没落してからの邸内。華やかだった母と、NYで舞台のスターになる夢破れた娘が50余匹の猫と暮らしている。


 今日は特別に亜門さんが舞台前に内容を説明してくれた。この母娘の話は、アメリカでは思い切りスキャンダルになっていたから、みんな知ってることらしい。これが公の場でショー化されたもとになるドキュメント映画もある。
http://eyevio.jp/movie/308120
ちょっと驚く生活してるので、ぜひご覧いただきたい。

 『グレイ・ガーデンズ』は今日から日比谷シアタークリエにて一般公演が始まる。
by midoriart | 2009-11-06 14:03 | Japan

11月3日◇谷中散歩

 現在個展開催中のHIGURE 17-15 casがある日暮里、この辺りはなんでも、最近の流行スポットらしい。東京の下町が味わえるエリアらしく、谷中、根津、千駄木をまとめて「やねせん」と言う、らしい。ギャラリーがあるのが谷中、近くには谷中銀座、よみせ通りなど、確かにちょっとレトロで昔懐かしい空気が漂う。そして私がこの一ヶ月住まわせてもらっているのは千駄木、団子坂をちょっと上った場所。週末になると、確かに観光目的らしき人がいっぱい歩いている。


b0090333_11495368.jpg 今日は午後から、近場探索に出ることにした。まずは日暮里駅からすぐにある朝倉彫塑館、ずっと行きたい行きたいと思っていた場所を目指す。ところが残念なことにムッチャ長期で休館中。今年4月から平成25年までお休みして補修工事をするとのこと。残念・・・


b0090333_11492282.jpg  まずは谷中霊園で最後の将軍、徳川慶喜の墓へ。いかにも歴史好きなおじさんが、ここを訪ねたおば様グループに、慶喜解説していた。噂どおり猫が多くて、猫を撮影するために霊園内を歩いてる若者もいる。
 ここから徳川将軍家の祈祷所・菩提寺である寛永寺へ。篤姫さんのお墓もこの奥にあるらしい。(写真は寛永寺)


b0090333_11545690.jpg 暗くなった冬空のもと、上野公園を目指す。その昔、まだ名古屋で芸大生してた頃は、上野=東京芸大といえば憧れの場所だった。でも裏っ側まで回ったことはない。今回の散歩はこれを裏側から歩いたから、東京芸大の裏に、こんな洒落た国際こども図書館があるなんて知らなかった。

 ぐるりと上野公園を巡り、清水の観音様、彰義隊の墓、そして西郷さんにも挨拶。
 歩き疲れ、公園のベンチに座ってカバンからアメを出して包みを開けたら、私のまん前に一匹の猫が行儀よく座って、じーーーっとこっちを見ている。いゃ、これアメでして、食べ物じゃないんですが。。。
 そしたら近くにいたちょっとホームレス系の方が、話しかけてきた。
「おぃおぃ。チビ、せびっちゃだめだよー。そいつはオトコだからねー。お姉さんが好きでねー」
 なんでもこのチビ(オス猫)は、上野公園在住のおじーちゃんに飼われていたのだが、おじーちゃんが入院してしまったため、冬空で飼い主をなくしたらしい。でもチビは公園在住の皆さんに可愛がられていて、みんなが気にしてエサをやってるという。
「チビの頭なでるとねーご利益があるんだよ」
というホームレス信仰を聞き、私もしっかりチビの頭を撫でて別れた。


b0090333_1157633.jpg ここから少し降りて不忍池の弁財天へお参り。芸の女神さんですからね・・・。


b0090333_1233768.jpg ここまで来たら〆はアメ横のホッピーでしょってことで。


b0090333_1241897.jpg つまみはモツ、大根煮。美味い~。下町散歩とホッピー、これは東京にいる間のベストコンビかも。
by midoriart | 2009-11-03 23:43 | Japan
 10月23日に無事始まった私の個展『Memory of ASIA』は日暮里HIGURE 17-15 contemporary art studioにて11月23日まで開催中。今回は自分の小さな素焼きの作品を、フィリピンで1000人と交換したプロジェクト、東ジャワにある小さな村、ブリタルで生き残っているインドネシア祖国防衛義勇軍のお爺ちゃんたちと交換したプロジェクト、バリ島で42~45年の日本占領時代を記憶しているお爺ちゃん・お婆ちゃん132人と交換したプロジェクトを展示している。


b0090333_14175075.jpg この子はHIGUREでかわいがってる猫。基本はノラらしいけど、スタッフの皆さん、特に持ち主の小澤さんが相当に猫好きなために、みんなここに集まってくる。
 私が2階の「バリ編」展示を撮影しようとしたら、自分がモデルになりたいのか、ずっとゴロニャンしてここにころがっていた。


b0090333_14185441.jpg 亜門さんのお父さんも見に来てくださった。
 今回は東京に一ヶ月滞在中、「日本編」もつくっている。すでに谷中周辺のお爺ちゃんやお婆ちゃんに協力いただき、作品交換をお願いしている。その交換物、皆さんのポートレートはすべてライブでここHIGUREに展示されていく。


b0090333_14202547.jpg この建物が今展覧会中のHIGURE 17-15 cas。「cas」はContemporary Art Studioの略。「17-15」はここの住所。西日暮里3丁目17番15号。近くの人には「ラクダのいる家」で通ってるだけあって、屋上にはドンとラクダが立っている。


b0090333_1422304.jpg こちら、国内外で大活躍の大阪のアーティスト、淀川テクニックの一人、マッチャン(松永君)。ちょうど彼らも東京で展覧会があり、搬入して大阪に帰る日の夜にHIGUREへ寄ってくれた。
 彼とは2年前、インドネシアで知り合った。遠くから見に来てくれる人がいるのは嬉しい。夜行バスの時間まで、谷中でお気に入りになった沖縄居酒屋で呑む。


b0090333_14242116.jpg そしてこちらも関西。アートプロデューサー、大阪電気通信大学教授の原久子さんが来てくださった。
 もともと今回の展覧会が実現したのも、原久子さんがインドネシアで長く活動している私が、日本でも発表できるようにと、HIGUREとの間を取り持ってくださったから。恩人中の恩人。

 何事も皆さんに支えられ、協力いただいて成り立ってるんだよな~と実感の今展。日本のお爺ちゃん・お婆ちゃんとの交換プロジェクトもまだまだ続く。できるだけたくさんの協力者と、たくさんの作品交換ができたらいいなぁ~~~と寒い東京で思ってるところなのだった。
by midoriart | 2009-11-01 14:13 | Japan