Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

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 20日の夜、無事にジョグジャに帰る。4日間のスラバヤは寒かった・・・。私はやっぱり田舎者、ず~っとエアコンの入ってる状態だと喉がやられる。毎日ユサクおじさんのツケで、ホテルの喫茶店でジンジャーミルクティーを作ってもらってたけれど、やっぱり完治せず。戻ってみればジョグジャも雨でじっとじと。これだと長引くかも・・・。

 ところで、今回も記事にしなければならないという理由で、新たな料理を3品いただくことができた。すべてスラバヤの名物料理、確かにバリでもジョグジャでも見たことのないものだ。東ジャワにはプテスという海老ペーストがある。いってみれば腐らせてエキスを抽出したようなもので、黒いジャムみたいになっている。たいていの料理にこれが入っている。

b0090333_1141370.jpg 最初の一品は「タフ・テクテク」。ムチャふざけたネーミング。「テクテクの豆腐」という意味。このスナックを売りに来る屋台が、声を出す代わりに屋台に下げた金属を叩くその音が「テクテク」と聞こえるから「タフ・テクテク」らしい。

 中身はモヤシ、揚げ豆腐、タマゴ、ロントン(インドネシアのちまき)、ジャガイモなど。これにプテス・ぺースト、ピーナッツ、唐辛子などを混ぜたソースをかけて食べる。ソースはピリ辛甘い。インドネシアのどの地方にもある温野菜ガドガドのソースにも似ているけれど、プテスが入ってる分、味に深みがある。上から海老せんべいをかけてサクサクやるのもGood。

b0090333_1145135.jpg 次に試したのが「ロントン・クパン」。
 さっきもあったけど、「ロントン」ってのはインドネシアのチマキ。特に東ジャワの人たちは、フツーにご飯を食べるより、チマキにしたロントンが好きらしい。私はもともと五平餅とか好きじゃないので、ロントンは悪いけどそんなに美味しいと思えない(これが切ったロントン)。

b0090333_1152362.jpg こっちが「クパン」、小さな貝のスープだ。これは美味。貝の大きさといったら、シジミ以下。「シジミの味噌汁で、中身を食べるとせこい」と名古屋では言うけれど、だったらこの貝は食べれんに・・・ってくらい小さい。これをいちいち殻から出してる人がいるんだと思うと、「ご苦労様」と言いたくなる。そのくらい小さい。

b0090333_1155954.jpg ジョグジャに似て、甘い味付けの多いスラバヤの食べ物らしく、こいつもどことなく甘い。で、スラバヤっ子の食べ方は、このスープの中に切ったロントンをざぶっと漬け、食べるらしい。そしてつまみにはもうちょいでかい(こっちがあさりくらいか)貝の甘煮。これはまるまる日本人にぴったりの味。添えられたレモンを絞ったら、生臭さが取れてとっても爽やかな味になった。
 貝のだしが効いてて、なかなか美味しいのだけれど、ついつい日本人だと醤油でスープ作りたくなるなぁ・・・


b0090333_116287.jpg 今回の中で私の大ヒットはこれ。「タフ・チャンプル」。
 いまさらここで説明する必要もないとは思うけれど、沖縄料理の「ちゃんぷる」もインドネシアの「チャンプル」も同じ語源。「混ぜる」という意味だ。名前にはタフ(豆腐)が主役で入ってるけれど、実際には、揚げ豆腐、タマゴ麺、もやし、シンコンという根菜(ジャガイモに似ている)のフライ、レタスなどが主役脇役なく入っている。

 で、そこにかけるスープが大事!これが美味い!具は牛肉、それも脂身の多い部分を使って肉がくたくたになるまで煮込む。スープはこの肉のエキスいっぱいなスープ。ちょっとめカレーのよう。この色はターメリックや肉をにこんで出る色だという。これをさっきの具が入った器にかける。

 つまりは、野菜の多い牛肉ラーメンって感じか。美味い!これは本当に美味い!
 今回のタフ・チャンプルは、ユサクおじさんがGM(ゼネラルマネージャー)している4つ星ホテルのコック長が作ってくれたから、そりゃ美味しいに決まってるかもな。多分屋台で食べるタフ・チャンプルには、ここまでしっかりと牛肉は使われていないだろう。いや~、やられた。最初に覚えた味がみんな甘ったるかったために、ちょっとスラバヤ料理をなめていた。そしたら最後にこれかぃ。

 スラバヤ=タフ・チャンプルになりそうな、そのくらい美味しい思いができた旅だった。
by midoriart | 2008-02-20 23:11 | Surabaya
 17日からスラバヤのホテルに缶詰。昨年作ったスラバヤの日本語ガイドブックが好評で、今度は全カラー、60ページの完全保存版を発行することになった。4日間しっかり缶詰するつもりで来たのだけれど、スラバヤに来る前に仕上げてきたドラフトを担当者であるユサクおじさんに見せると、
「あ~、まだXXXミュージアムがあったなぁ・・・、あ、ゴルフ場もXXXが入ってないな・・・」
など、入れて欲しいインフォメーションがまだあるという。
「だったら、私はいつでも時間あるから、ユサクおじさんの運転手つけてくださいよ。そしたら私、自分で取材してくるから」
といったら、早速1日ドライバーをつけてくれた。
 丸々ホテルに篭もる予定は変更、今日はまだ見ぬスラバヤツアーをすることになった。


b0090333_1736453.jpg 最初に行ったのがンプタントゥラール博物館。インドネシア国籍を取得したドイツ人コレクターが昔から集めていたものを、東ジャワ政府が譲り受けて保存・展示してるミュージアム。とはいっても、2年前にスラバヤ市内からシドアルジョという町に移ってるので、行くのにも一苦労。車に乗っけてもらってるだけだから、本当は苦労はしてないけど、時間がかかる。コレクションはまぁまぁだけど、展示方法が今日一つだからなぁ、どこのミュージアムも。もう少し、昔のものの大切さもわかって、ちゃんと保存しようって気になったらいいのに。


b0090333_17371520.jpg 次はロカジャラスラナ博物館。車は港に向かって進み、「海軍なんたら」って書いた大きな看板をくぐりぬける。これってもうアーミーの敷地じゃないの?
「そうみたいですねー、どうやら海軍アカデミーの中にあるミュージアムのようです」
とドライバー。そしたら中にあった、あった。庭には軍用飛行機と大砲、そして小さな建物、これがミュージアムだった。入り口のステンドグラスがちゃんとインドネシア国軍の兵器をモチーフにしている。なんかかわいいぞ。

b0090333_1737311.jpg 展示室に誰もいないので、こそっと裏庭へ抜けて探索してたら人に見つかった。
「あの、日本から来て、ミュージアム見学に来たんですが・・・。ところでお兄ちゃんは用務員さんかなんか?」
と聞いたら、実は海軍アカデミーのコマンドーだった。

b0090333_1738104.jpg 今日は3時で閉館しちゃってるんだよ~と説明してる彼の背後におもしろいもの発見、インドネシア海軍カレンダー!今月は泥につかって敬礼してる海軍の皆さん。
 ・・・ってか、何で泥の中から?誰に敬礼してるの?あとさ~、泥って海軍の管轄?陸じゃなくて?


b0090333_1738292.jpg その次に行ったのは中国寺院。私がもらったデータには「バラトゥ・ミュージアム」となってたのだけれど、行ってみたら寺院しかなくてミュージアムらしきものはどこにもない。真っ赤なでかい蝋燭がたくさん灯るお堂の中に、チャイニーズなオバちゃんがいたので聞いてみたら、昔はミュージアムらしきものがあったけれど、すでに移転してるという。
「でもねー、ここはツーリストにも有名なのよ。みんな見に来るのよ、あんたも宣伝したらいいわよ~」
とのこと。なんか、バリのヒンドゥー寺院みたいだな、異教徒が興味半分に見に来ても問題ないらしい。

 もともとスラバヤのガイドブックを作る話が来た時に、ちゃんとスラバヤを見たいからという理由で、市内の5つ星ホテルというホテルを泊まり歩かせてもらった。それ以降は、仕事でスラバヤに来ると、担当者であるユサクおじさんがGM(ゼネラルマネージャー)をしている4つ星ホテルに好きなだけ泊まらせてもらっている。
 ところが、今回リストアップしてみたら、まだちゃんと訪ねていないホテルが2つあった。5つ星のハイアットと、4つ星のメルキュール。ユサクおじさんがこの2件も私が気持ちよく訪問できるように、GMに連絡をつけといてくれたから、メルキュールのGMからも
「今度スラバヤにいらっしゃるときには、わがホテルでお部屋を空けておきますから」
と言ってもらえた。わ~ぃ。そして最後にハイアットへ。


 ハイアット・リージェンシー、スラバヤの5つ星。ここで私を待っててくれたのはGMのグントゥールおじさん。実はこの人は4年前までジョグジャのハイアットでGMをしていた。私はジョグジャのホテル組合とは7年のつき合いになるので、グントゥールおじさんのことは昔から知っている。
「みどりさ~ん!ここに来たからには、うちでランチ食べてってもらいますよ~」
もちろん、そうなることを計算して昼時にハイアットを訪ねたのだった。
 ハイアットにはスラバヤでも一二と言われる日本料理屋が入っている。どうやらグントゥールおじさんは、私にここのメニューを食べさせて、本物の日本人がどう思うか、コメントが欲しいらしい。

「でも、おじさん、私は刺身食べれませんからね」
と最初に断り、おじさんと秘書に呆れられた後、ウエィトレスに進められて松花堂弁当をオーダー。それでもまだおかずに刺身がついていたので、煮魚に変えてもらった。

b0090333_1738447.jpg じゃ~ん。これがハイアット、キザハシの弁当です~~~。

b0090333_17421534.jpg そしてグントゥールおじさんオススメ、ホームメイドの黒胡麻アイス~~~

 缶詰になるから運動不足解消のために、ビリー体調のミッション2と3をちゃんと持参してきたのに、夜になっても腹がいっぱいで運動もできない。まずい・・・。ましかし、取材はすべて終了して明日から2日間は本当に部屋で仕事だけなんだし、今日はまぁいっか。ブートキャンプは4つ星ホテルの部屋には似合わないってことで、お休みさせてもらうとしよう。
by midoriart | 2008-02-18 23:32 | Surabaya
 14日はバレンタインだった。昔バリに住んでた頃は、バレンタインなんて日は皆さん無関係だったので、日本のように、クリスマスやバレンタイン前になると独り者にとっては街歩きが辛い・・・なんてこともなかった。がしかし、ここ数年はバレンタインが、それも日本式のバレンタインがここにも入ってきたから厄介だ。つまり、女が男にチョコを贈る日になってしまった。これも日本のお菓子会社の陰謀か?
 ってったって、私には何も関係がない。オマケに前夜からジョグジャに国際交流基金のFさんとTさんがいらして、ちょうどバレンタイン当日は、4月に開催の展覧会に関する会場との話し合いに私も同伴することになっていた。

b0090333_0404630.jpg 今回2日間ジョグジャで使う全会場の担当者と話し合いをし、『KITA!』展もそろそろ本格的に準備で動き出すことになりそうだ。現地コーディネーターの私も、ふんどし締めなおして頑張らねば。14日は夜まで打ち合わせ。基金のお二人をホテルまで送ったら、ホテルのロビーから不思議な立体造形物が見える。近寄ってみたら、なんとチョコでできたキューピットだった。真っ黒のチョコで羽根は綿製。その横にはチョコクッキーやケーキが並んでいる。申し訳ないけど、どう見てもそそられる感じじゃなかったので、撮影だけして家に帰った。


 あっという間にバレンタインも終わり、今朝は朝4時に起きてスラバヤ行きの飛行機に乗った。今はスラバヤのホテルにいる。昨年、スラバヤ市長とスラバヤ観光局に頼まれて、日本語のガイドブックのトライアルを制作したのだけれど、これが結構好評で、今度は60ページ、フルカラーのかなり立派な総合ガイドを作ることになっていたのだ。

b0090333_04161.jpg 実はスラバヤ側はかなり前から作って欲しがってたのだけれど、私自身、日本での個展が予定されていたので、ずっと延ばし延ばしにしてきた。昨年末から日本でドラフトを作り、今回観光局側に内容を見せて意見をもらい、4日間スラバヤのホテルにこもって最終原稿を仕上げる勢いでやってきた。

 このガイドブック出版に関わっている観光局長のユサクおじさんは、スラバヤの4つ星ホテル、スラバヤプラザ・ホテルのGM(ゼネラルマネージャー)でもあるので、私がスラバヤに来たら、このホテルは好きなだけ泊まらせてくれるからありがたい。
 チェックインして仮眠を取り、久しぶりにユサクおじさんと再会。60ページの内容を見せて説明するにも、日本語の内容をインドネシア語で説明しなくちゃいけないので結構時間がかかる。ちょうどランチタイムだったので、ユサクさんのホテルのスペシャルメニュー、マドゥーラ島の伝統料理をいただく。

 打ち合わせも終わり、後は今日から20日までひたすら最終原稿とレイアウトを仕上げることになる。もう少し取材しておきたい場所があるから、これはユサクおじさんのドライバーの空いてる時間に付き合ってもらうことになりそうだ。
 ホテルの隣には大きなショッピングモールがある。飲み物など買出しに行くと、そっか今日は日曜日、さらに中国の新年から間もないために、やたら人が多い。私はとっとと必要な買い物だけ済ませて部屋に戻った。今日のスタミナ物は、

b0090333_0412119.jpgランブータン。雨季の間が旬なこの果物、そういえば今回インドネシアに戻ってからまだ食べてなかった。これで2.5キロ、16,000ルピア(約200円)。

b0090333_0413653.jpg高麗人参入りコーヒー。

b0090333_041515.jpg昔大好きだったグリーンサンズ。しばらく見ないと思ったら、こんなラズベリー風味のものが出てたので気になって購入。

b0090333_042525.jpgそしてタンゴ。インドネシアのウエハース。ダイエット中の身でこんな甘いものは敵なのだが、大きなスーパーにはタンゴの「シュガーフリー」があるのだ。ジョグジャの田舎のスーパーでは売ってない。罪悪感なく食べられるので、これも一個。


 というわけで、明日から3日はホテル篭もり。昔から、小説家が締め切り前になるとホテルに篭もって原稿を仕上げるって話を聞いて、それがすごくかっこよく思えたもんだ。私のはそんな大層な仕事ではないけれど、でも、集中してこれだけにかかれる環境作って仕事するのは楽しい。
 4つ星ホテルのここでは、普段は見られないNHKも入るし、衛星放送で映画もたっくさんやっている。でもまずは原稿を仕上げて、それからあまった時間でホテルライフも楽しみたいものだ。
by midoriart | 2008-02-17 23:32 | Surabaya
 「南風食堂」、いかにもインドネシアにぴったりな名前。
 実はこれ、もう9年も活動している女性2人のユニット。美術館やギャラリーでの展覧会オープニングのケータリングの活動の他に、おいしい食べ物のレシピ本も出版している。
 先日は怪しいコレクター(本人がじゃなく、コレクションしてるものが「怪しい」)の都築響一さんがいらっしゃり、2日あけて今度は南風食堂の三原寛子さんがやってきた。彼女も今年4月に開催される『KITA!』展(国際交流基金)の参加者だ。


b0090333_11404522.jpg まずは打ち合わせのために宿へお出迎えし、お土産にといただいた本が『スープの本』。

b0090333_1141230.jpg 蜂が旅する物語形式になっていて、蜂が旅する場所でのスープが物語のように現れて、しゃれたレイアウトの中にレシピもちゃんと載っている。毎日一皿ずつ、試してみたい本当に美味しそうなメニューがいっぱい。むっちゃ嬉しい!


 彼女は今度の展覧会で、インドネシアのみんなに南風食堂オリジナル・メニューを振舞いたいとのこと。今日のアテンドでは会場の下見、食材のチェック、さらにインドネシアではどっこにでもある屋台のチェックをすることになった。そしてもちろん、その合間合間には、インドネシアの美味しいものを食べる!これれっきとした仕事。
 
 メイン会場となるジョグジャ・ナショナル・ミュージアムに行く。なかなか立派な建物に三原さんも感動。ここの食堂のジャワ田舎料理もなかなか美味しいので、オバちゃんに頼んでメニューの撮影もさせてもらった。私が
「この人はね~、日本で有名な料理職人なのよ。ジャワ料理も興味あるんだよ」
と説明すると、
「ほらほら、タダだから、つついてってごらん」
と太っ腹な発言。


b0090333_1141246.jpg ここからジョグジャ市民の台所、ローカルで最大の市場ブリンハルジョへ。なんせインドネシアはスパイスや漢方の宝庫だから、三原さんも見たことない謎の品々にウキウキし始めている。
椰子砂糖を半キロ買ってみたり、ジャムー(ジャワの漢方)をグラス1杯飲んでみたり、大好きな食べ歩きはすでに始まった!展覧会になったら彼女は実際に料理を作るので、食材だけではなく、調理道具のチェックも怠らない。こっち風の料理の仕方なんかも、市場に入ればいろいろ見ることができるからいい。

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b0090333_1141577.jpg 彼女が今度オーダーしたいと言ってる屋台。これにはサイズや売っているもの、仕様によって「カキリマ」と呼ばれるものから「グロバッ」と呼ばれるものまである。希望を聞いていると、どうやら大きめで火も使うことのできる「グロバッ」を想像しているようだ。
 こっちには「グロバッ屋さん」というものはなく、大工さんが作る。それほどみんなの頭の中には、カキリマやグロバツの構造が、フツーに入ってるってことだ。私もざっとの構造を描けといわれれば描けるけど、見えない部分でどうなってるのかとか知りたくて、三原さんと一緒に屋台が通ると写真を撮った。後は彼女がいったん日本に帰り、どんな仕様でどんなサイズにしたいかなど、詳細を決めてくることでミッション終了。


 ランチにはジョグジャ名物のグドゥッを、そして夜はスンダ名物のペペス・アヤムを食べた。考えてみたら、ここんとこずっと自炊で、さらにダイエットのため夕飯には野菜スティックしか食べてなかった。昼も夜も美味しいもの食べるなんてこと、ずっとしてなかったので幸せ~~。なんたって「仕事だから」という言い訳もあるし(自分自身に対して)。


b0090333_11421351.jpg これは三原さんも大絶賛のペペス・アヤム。香りのよくなるハーブの刻んだものを鶏肉に添え、バナナの葉っぱで包んで蒸したもの。とにかくジューシーで、鶏は骨まで食べられちゃうくらい柔らかい。これには生野菜できゅうり、キャベツとクマンギというバジルに似た爽やか系ハーブがついてくる。これとペペス、さらにサンバル(唐辛子ペースト)のコンビネーションが絶妙なのだ。

 私は美味しいものを食べたときに、「本当に幸せ~~~」と思う。健康だから食べ物が美味しいんだし、口も腹も満たされる美味しいものを食べれば本当に美味しい。その生き物として基本的にもってる幸福の部分を仕事にしてる南風食堂っていいな~~~。

 短いジョグジャ視察ではあったけれど、できるだけたくさんの美味しいものを紹介したくて、翌日のランチには私の大好きなバリ料理、バビ・グリン屋へお連れした。ジョグジャじゃ~めったに食べられないバリの味だ。しばらく行ってなかったので、私も仲間がいてラッキーだった。ここでも三原さん大喜び。
 こうして2日間のアテンドを終え、三原さんも日本へ帰ってしまった。美味しいもの食べ歩く友達がいなくなって、ちょっと寂しい。でも彼女は4月の展覧会の準備で3月末には再度ジョグジャ入りする。そして3週間くらいは滞在する。またここで美味しいもの巡りできるのが楽しみだ。それまでは、体重増加しないように、しっかりビリー隊長について燃費のいい身体つくりして待つとしよう。
by midoriart | 2008-02-11 22:33 | Yogyakarta
 チャイニーズ・ニューイヤー元日明けの今日もジョグジャはまだまだ休日モード。このまま10日の日曜までが連休になってる人も多い。
 
 先日、久しぶりにキャサリンからメールが来た。彼女はドイツ人。私がジョグジャに来て間もない頃、彼女は留学生としてジョグジャに滞在していた。当時、バリからジョグジャに移って、そのライブハウスの多さとインディーズのバンドの多さに大喜びし、毎晩のようにライブハウスを渡り歩いていた私の一番のお気に入りバンドがブラウンシュガーだった。

b0090333_1822523.jpg ブラウンシュガー。その名からわかるとおり、ローリング・スローンズのコピーバンド。ボーカルは2人いて、一人はまさにミックをコピーしたような兄ちゃんで、もう一人はドレッドロックに割れたハスキーボイスの兄ちゃんだった。
(新生ブラウンシュガーの出したオリジナルアルバム)
 

b0090333_227722.jpg 学生時代からの癖で、私はローリングストーンズと見ると、正気を失いステージに駆け上がってしまう。最初にブラウンシュガーのライブを見たときも、こっちは一人でいるにもかかわらず、
「私がHonky Tonk Womanを歌う!」
と彼らのマイクを奪ったことから、結果彼らと仲良くなった。
 そしてキャサリンは、ハスキーボイスのドレッドロック、ボーカリストであるデニーのガールフレンドだったのだ。


 彼らと知り合ったのは2000年になるかならないかの頃なので、もう8年前の話。キャサリンはその後母国に帰り、私はバリとジョグジャ両方を行き来しながら、デニーたちミュージシャン数人が暮らす大きな一軒家で1年ほど同居生活をしていた。

 その後は私が同居生活から出て一人で暮らすようになり、デニーはブラウンシュガーをやめて実家のある西ジャワに帰り、キャサリンからのメールも途絶えた。そんな彼女が数年前にマレーシアのクアラルンプールで職を見つけたとメールをくれたことがあった。そして先日のメールで、
「Mid!(私はインドネシアの知人からはこう呼ばれている)今度ジョグジャへ行くの!8日はあいてる?」
 運良く私はジョグジャにいたし、何も予定がなかったので、8年ぶりにキャサリンに会えることになったのだった。さらに運良く、デニー脱退後もメンバー交代して続いているブラウンシュガーのライブが、ちょうど金曜日の夜にあった。週1回しか演ってないのに、それにぴったりでジョグジャに来られたキャサリンはなんてラッキーなんだろう。


b0090333_1832859.jpg そうして、私は5~6年ぶりでライブハウスへ出かけた。キャサリンとは現場で10時に待ち合わせた。
昔ブラウンシュガーが演ってたライブハウスはもうなくなってしまったので、今日の店で彼らを見るのは初めて。音があまりに悪いのでびっくりした。さらに昔のメンバーでいるのはギターのイイス一人で、あとはまったく違うメンバー。ブラウンシュガーと言っときながら、曲はレゲエ。
 それでも私はキャサリンとの待ち合わせがあるので、1ステージ目は一人でビールを飲みながら聞き過ごした。途中で私に気づいたイイスが舞台の合間にテーブルへ来た。なんたって8年ぶりだからお互いに懐かしい。彼にとっても、昔の常連はいなくなってるだろうから、私を見ればブラウンシュガー全盛期を思い出すのだろう。ひとしきり昔の仲間の近況を互いに知ってるだけ教えあってるところへキャサリンがやってきた。こっちも8年ぶり。


b0090333_1834736.jpg 年をとると、昔の知り合いってものに対する想いが、若いときとは違ってるような気がする。自分の若かりし日の楽しかった時間を共有した仲間って感じなのかな。古いけど、かまやつひろしの『我がよき友よ』的なノスタルジアか。
 なんとキャサリンはマレーシアとインドネシアという距離がありながらも、デニーとはいまも付き合っていた。その年月なんと11年!スゴイ。インドネシア、特にバリにはたっくさんの日本人女性&バリ男性カップルがいて、みなさんそれぞれにいろんな問題を抱えながら結婚したり、離婚したり、互いの事情で結ばれなかったりしている。私もいろんなケースを見てきたけれど、結婚しないで11年間、遠距離でがんばってる彼らのようなケースはかつて知らない。

b0090333_1841081.jpg 私には、彼らがどうするのがベストなのかはわからないけれど、本当に本当に、幸せになってほしいな~~~と思った。人の心配してる場合じゃないんだけど、それでも彼ら二人ともを知ってるだけに、二人にとって最善の道が、ピカーーーーッと彼らの目前に輝いたらいいねぇ~と心から思った。
 翌日、キャサリンはデニーの実家があるタシックへ電車で出発した。互いの将来について、真剣に語り合い、2日後にはまたマレーシアへ戻ると言っていた。がんばれ、キャサリン!
 
by midoriart | 2008-02-08 23:58 | Yogyakarta

b0090333_15333547.jpg 今日2月6日は中国系インドネシア人の皆さんの新年なので、ジョグジャは休日モード。
(写真はジョグジャ最大のショッピングセンター、吹き抜けのディスプレー)
  ところで、ジョグジャに戻ってきた1月末からこっち、ジョグジャでは連日のスゴイ雨。この前はジャカルタでも豪雨があって着陸予定の便10数本に影響があったばかり。毎朝、洗濯物を乾かすのもかなりの賭け。本当に雨季の雨は降り方が半端じゃない。
 

b0090333_15335671.jpg これは昨日の夕方の襲来。午後4時きっかりに、北のほうから空がどんどん暗くなってくる様子は、まるで昔見たヒーロー漫画で、悪党がやってくるときのあの黒い雲そっくり。そして降り始めからして、雨の粒がでかいから、
ポツ… ポツ…
なんておしとやかなものではなく、一気に
バチバチ! バチ~~~とでかくなる。そして暴風。窓もドアも閉めているのに、隙間隙間からどんどん雨水が部屋に侵入してくる。とにかくスゴイ。
 降り始めて10分もたってないのに、家の前に泊めた私のスターレットはタイヤ半分まで水に浸かってしまった。


 ところでこんな雨季の真っ最中、日本からのお客様があった。
 少し話を戻すとこんな経緯。今年は日イ国交樹立50周年にあたり、さまざまな交流イベントが予定されている。その一つに、国際交流基金主催の美術イベント『KITA!』展があり、4月には日本のアーティスト(イラストレーターあり、劇団あり、料理人あり、パフォーマーあり、写真家ありの盛りだくさん)が20組40名インドネシアにやってくる。私はこのイベントのジョグジャカルタのコーディネートを手伝うことになったのだ。

 いらしたのは、『KITA!』展で写真作品を出品される都築響一さん。会場の下見と撮影を兼ね、ジャカルタ→ジョグジャ→スラバヤを回られるというので、私はジョグジャでの1日をアテンドすることになったわけだ。

b0090333_16442075.jpg ジョグジャのメイン会場となるのはジョグジャ・ナショナル・ミュージアム(芸大旧校舎)なので、まずはここへお連れした。私には裏方として、この会場のすべての展示室のサイズを測るという任務があったため、2人のスタッフに手伝ってもらって測量。


 ジャカルタでハードスケジュールをこなしてこられた都築さんはミュージアムのカフェでお茶して待っててくれた。一汗かいたので私もアイスティを頼んで椅子に座った。次に訪問する写真家集団のアートスペースへ行く前に、ここでお互いの自己紹介が始まった。
 話してみて驚いたことに、都築さんって私は昔から知ってる人だった!いや、人を知ってたというのは正確ではない。エロものやゲテもの好きな私に、昔友人が、
「あんたの好みそのまんまの本が出たんだよ」
と教えてくれたのが、なんと都築さんの作った本だったのだ。
(参考本『ROADSIDE JAPAN-珍日本紀行』ちくま文庫)


b0090333_1623319.jpg 彼のコレクションといったら、鳥羽や伊勢の秘宝館展示物写真(鳥羽に至っては、閉館したときに展示物を買い取ったくらいのマニア!)、今消えつつある昔ながらのラブホの室内写真、各国の田舎にある地獄を現した彫刻物などなど、すべてが私のツボにぴったりで、資料を見せてもらうなり、私一人で大興奮。
「だったら都築さん、私の故郷にある五色園とかも知ってます?」
かなりマイナーな話題を出してみたら、さすが!ちゃんと知ってるどころか、作った職人について彼のレポートが『ART IT』に掲載までされていた!
 

b0090333_16433776.jpg この五色園は愛知県日新町にある宗教レジャーランドで、人間よりちょいデカいサイズのコンクリート彫刻は怖おもしろい。私はこの近くの芸大に行ってたので、昔は肝試しの場所としてもこの場はよく使ったもんだ。この場所すら都築さんは知っていた!もう、これは私の大師匠だ。
 この辺から完璧に都築さんのツボがわかってきた私は、インドネシアの怖おもしろモノ、エロ怖いものなどなどの体験や情報を提供。わずかな時間ではあるけれど、私にとってはかなり充実した時間だった。もっと時間があったなら、一緒にインドネシアのエログロ巡りもできたのに残念…。


b0090333_16444656.jpg こちら、メイン会場とは別に予備のスペースとして候補に挙がっているMES56。ジョグジャの写真家集団が運営している場所だ。リーダー格のアンキに、都築さんの秘宝館写真集、ラブホのインテリア写真集など見せたところ、やっぱり彼も大感激。ぜひぜひこのシリーズをインドネシアで展示してほしい!とかなり切なる願い。私も同じく。


 エログロ話をしている中で、都築さんの興味がオカマにあることもわかったので、移動先のスラバヤでオカマツアーができるよう、私の知り合いを紹介した。昨年私が作った日本語情報誌『スパークリング・スラバヤ』、その依頼主であるユサクおじさんなら、スラバヤの高級オカマクラブも知ってるに違いない。楽しいエログロツアーしてきてください~、都築さん。
by midoriart | 2008-02-07 15:31 | Yogyakarta