Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

<   2006年 08月 ( 28 )   > この月の画像一覧

あのテントは今・・・

 あっという間に8月も最後の一日。日本では夏休みが終わって新学期~という時期か。そろそろ秋の足音を聞く頃なのかな・・・。感動の第1バンブー幼稚園開園式以降、我々の活動は義捐金のカウントダウンに入ってきている。以前のように毎日大きな変化のない今、この3ヶ月の「こどもプロジェクト」を振り返り、ずっと一緒に歩んできた皆さんにも今の状況を把握していただこうと思う。
 
 5月27日、ジョグジャカルタで大地震。
 5月31日、本ブログにて「ジョグジャ地震救援パック:参加のお誘い」
 5月31日、ブラムと2人で救援パックのデリバリー開始
 (6月1日~20日、コッキン(国際緊急救助隊)のアシストも兼ねる)
 6月2日~4日、オンリー乳作戦で乳児に限定した救援パックをデリバリー
 6月5日、古い日本人の友人Sさんの紹介で、「運幹」東と出会う。
 6月12日、緊急の物資援助から子供を対象にした援助への切り替えを考え始める。
 6月18日、チャベン村の第1こどもテント、プログラム開始(こども150名)。お食事サポート、栄養補助パックも始める(4週間で終了)。
 6月28日、プレレッ郡トゥラニュマン村の第2こどもテント(130名)、ポンドン郡ボンドワル村の第3こどもテント(こども130名)、プログラム開始。第3テントには、WC設備も建設。お食事サポートと栄養補助パック付き。こどもたちの希望で、「おでかけ図書館」も開始。我々のテントを一定期間ごとに本が巡回するシステム。
 7月5日、こどもプロジェクト・オリジナル「おりこうさんパック」デリバリー開始

b0090333_1404827.jpg

 7月10日、義援金受付ストップのお知らせ(この時点で4,087,904円が集まっていた)
 7月12日、セウォン、モダンガン村の第4こどもテント(87名)開始、WC施設も建設。
保健衛生大学生による「こどもワークショップ」をサポート。歯磨き粉、歯ブラシ、石鹸などを提供。
 7月15日、プンドン郡タンキル村第1バンブー幼稚園候補地視察
 7月18日、プレレッ第2こどもテント終了
 7月20日、プンドン郡タンキル村第1バンブー幼稚園建設開始
 7月26日~8月18日、廣田フィリピンへ
 7月27日、義援金受付終了(最終総額4,762,566円)
 8月22日、プンドン郡ボンドワル村の第3こどもテント終了
 8月28日、プンドン郡タンキル村第1バンブー幼稚園開園式

 以上が今までの我がこどもテント・プロジェクトのおおまかな流れだ。ここで、メンバーの皆さんも気になっている(んじゃないかと思うんだけど)、過去のテントのその後を報告しよう。


b0090333_1364975.jpgチャベン第1テントは、もともとテントはつかわずに行っていたプログラム。道を挟んで敵視していたグループが仲良くなるという、美味しいオマケが結果としてついてきたロケーション。ここは比較的早く復興が始まり、我々のサポートなしで自立。

b0090333_1371739.jpg プレレッ第2テントは、もともと村にあったテントを使用して開始したプロジェクト。村の母ちゃんたちが教育熱心だったので、快い協力を得て開始したものの、我々スタッフのプログラムを遂行していくヤル気ある地元青年がおらず、また簡易ではあるけれど、小学校が始まったこともあり、終了。

b0090333_138753.jpg プンドン第3テントはわが「こどもテント・プロジェクト」のテントを使ったプロジェクト。現在のバンブー幼稚園実現は、この第3テントに学んだ部分が多い。我々プロジェクト・スタッフと村人とのつながりが一番強いロケーションとなった。先日私が第1バンブー幼稚園で壁画描きをしているときも、プンドン第3テントの青年団が遊びにきていた。こどもプロジェクトからの食事サポートやこどもへのプログラムは終了しているけれども、青年団が精力的に活動しているので、テントはそのまま貸し出すという形をとっている。

b0090333_1383368.jpg セウォン第4テントは、もともと芸大教授が学生らと共に、充実したプログラムを作っていたところへ、ハード部分だけをサポートした形なので、そのままプログラムは継続中。一時は報告に不明瞭な部分が多くて疑惑が浮上したりもしたけれど、現在ではそういった心配のあるサポートは一切していない。ここではWC設備も建設。メインのプログラムである音楽と美術に関する教材も数多く提供している。プンドン第3テント同様、必要とされている間は、わがこどもテントはそのまま貸し出しておくことにする。


b0090333_1392729.jpg そして新たにスタートしたのがプンドン郡タンキル村の第1バンブー幼稚園。女性の先生二名が34人の子供たちを育てていくことになる。そしてこの村の0~5歳の子供70名には、毎日栄養を考えた食事と、粉ミルクやビタミン剤などの栄養強化オヤツがサポートされている。
 ジェティス郡で建設中の第2バンブー幼稚園は9月中旬に私が壁画を入れるので、開園式は9月末頃になるだろう。


b0090333_14087.jpg
 以上が今までの我々の活動。こうやって書いてしまうと、あっという間だったような・・・。
 今日は東に明日から1週間の栄養補助パック費用を預けたので、現在の義援金残高は67,585,373ルピア。もしも栄養補助パックのみに使用するとしたら約11週間分。リサーチ中の新たな幼稚園候補地で、すべての問題をクリアして建設GOとなった場合には、25,000,000ルピアの建設費用を使う。そしてここには60名のこどもがいるので、彼らの栄養補助も始めるとすると、ここからは130名分(第1と第2幼稚園エリアのこどもに限定したとして)の費用が必要となるので、残金から全員に栄養補助をサポートしたら4週間弱で義援金はゼロになる計算。

 ついにカウントダウンに入ってきた。7月27日に打ち切った義捐金については、上記の内容から大きく変更なく使っていくことにする。後は私自身の腹に聞いてみて、東グループの意見も聞いてみて(できればこの報告を読んでいるメンバーの皆さんの意見も聞きたいのだけれど)、今後の活動をどうするか、方向と方法を探っていきたいと思っている。


==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの3ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-08-27を見てください。
by midoriart | 2006-08-31 23:40 | Jawa Earthquake

クレンケン中毒の毎日

 今日は午後からプリラがジョグジャに来る。彼女はバンドン工科大学美術学部彫刻科出身27歳の若きアーティスト。長くインドネシアに暮らしているので、いつかは日本でインドネシアの最新アート・シーンを紹介したいと思い続けていた私の夢が叶ったのは昨年6月。名古屋と東京でインドネシアの若手アーティスト5名を紹介する展覧会を開催することができた。そのときに選考したアーティストの一人がプリラだった。
 彼女はその後も精力的にモノ作りを続け、今回はジョグジャカルタにあるギャラリーで展覧会に参加することになった。9月3日のオープニング前に今日からジョグジャ入りし、作品設置にかかる。先日携帯電話にメッセージがきて、この間うちに泊めてほしいと連絡してきたのだった。

 久しぶりのお客さんだったので、カニいっぱいのフーヨーハイとうどんをつくった。あんまりお客さんに出すメニューじゃないかもしれないけど、日本料理食べたいっていうプリラにはこれでも充分らしい(って、フーヨーハイは中国だがね)。彼女は今朝7時の電車で8時間かけてジョグジャにやってきたのでお疲れ。とっとと寝てしまった。


b0090333_135584.jpg その後で東が妻とやってきた。現在建設中のジェティス第2幼稚園の報告だ。
 そうそう、昨日コッキン(国際緊急援助隊)認定で中隊長に昇格した私だけれど、じゃー東は何かとブログで聞いたところ、ご丁寧にも2名の幕僚からお返事をいただいた。彼は副中隊長、あるいは「運用訓練幹部」略して「運幹」といい、中隊長の意向をくんで、命令の起案や、訓練の計画作りなど、中隊のあらゆることを実施する、中隊長の「幕僚」なんだそうだ。なんと!これをコッキンの大隊長(本物だよ、本物!)から教授いただいた。
 しかし、自衛隊の場合、中隊となったら150~200名規模。それを指揮するのが中隊長なので、ホントのところは全然ほど遠い話。もちろん、幕僚も私や東のがんばり具合を評価してくださったわけなんだけど、もっともっとガンバって連隊長目指すか。

b0090333_1374486.jpg

 先日開園したプンドン第1バンブー幼稚園は4.5x9メートル。今回は5x9メートル。たった50センチの違いなんだけれど、まん中に支柱がないこともあって、とても広く見える。奥に見えてるのはもと先生の控え室、なんとか倒れずに残ったので、この壁を借りる形でバンブー幼稚園を建てることができた。はいいんだけど、建物の壁そのまんまだから今度の壁画(内側)はムチャでかいじゃん。一面まるまる壁だもん。でも描きがいがあるな~、楽しみ楽しみ。中隊長になったんだから、このくらいの仕事はせにゃーいかんな。大工さんも2作目になって手際がよくなってきてるから私が仕事に入るのは9月10日頃か。

 さっき東がうちに来ると連絡があったとき、私はすぐ彼にお願いした。
「ゴメン!クレンケン2キロ買ってきて!お願いっ!」
 実は最近、中毒なのだ。

b0090333_1382073.jpg クレンケン(ごめんなさい、英語でなんていうのかわからない)、写真でお見せするとこんな果物(大きさがわかるように市販のライターをつけた)。中にはでっかい黒い種があるので、果肉はそんなに多くない。バリ時代にはあまり見たことがなかったのだけれど、ジョグジャにきてから果物屋で季節になると見るようになった。最初は別に気にもしなかったのに、今シーズン食べ始めたら、なぜかやめられなくなってしまった。

b0090333_1385477.jpg 中毒が始まったのはフィリピンへ行く前で、
「このままだとフィリピンでクレンケンがないと困る・・・」
と本気で心配したいたところ、UP(フィリピン大学)近くのローカルマーケットで売ってるのを見かけ、ほっとしたもんだ。
 
 南国の果物といったらドリアンだ、マンゴスチンだ、ランブータンだっていうけれど、最近の私のブームはなんてったってクレンケン。1キロ買って2日で食べちゃってるペース。
「もうすぐクレンケンの季節も終わるわね・・・」
と東の妻が言うので、今晩はちょっと眠れないかも。クレンケンが採れなくなったら、私は毎日何を食べたらいいのだろう・・・

 ここしばらく東とは雑談をしてなかったけれど、今日は少しゆっくり話をした。開園寸前になって突然現れて自分の立場を悪用しようとした警察官がいたこと、自分勝手なNGOが入ってきて村人の希望も聞かずに勝手に公共の建築物を建て始め、いい加減な構造と適当な仕事のために昨日建設途中で基礎からぶっ倒れてしまったこと、今回のバンブー幼稚園建設で自分のもってるレンガを高く売ろうとした父ちゃんが、安いレンガを外で買ってきた東に恨みをもってること、幼稚園作り始めたら急に甘えはじめて「これも足りない、アレも足りない」っておねだりばかりになちゃってるオッチャンがいることなどなど。

 我々の活動あるところには、様々な人間模様がある。プロジェクトの先頭で、多くの人から感謝されるのも、腹黒い人間相手に対応するのも恨みかうのも、すべて東だ。肉体よりも精神的によほどタフでないとやってられないと思う。私でさえ、現場に長くいるときには、いやな思いをすることがあるのも事実だ。

 まだまだこれから先、我々のプロジェクトを遂行するに当たり、多くの感動を体験することもできるけれど、イヤな人との出会いだって当然あるだろう。でも、私たちの基本「今わたしたちにできることをベストな形で実現させること」「日本のみなさんの愛を子供に届けること」を忘れないでいようと思う。プンドン幼稚園の園児が、あれだけ神様に向かって私や東のことを祈ってくれたんだから、大丈夫、大丈夫・・・

==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの3ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-08-27を見てください。
by midoriart | 2006-08-30 23:32 | Jawa Earthquake
 危なかった・・・。ジョグジャに暮らしてからよくやってしまうのが電話や電気料金の滞納。バリ時代にはいつも木彫りの師匠家族という大きなサポートがあったので、長期で留守にしても問題はなかったし、師匠宅の一角を改造してスタジオとして使わせてもらっていて、そこに専用電話を引いていたので、電話の名義人は師匠、名義人が電話局に手紙を書き、「XXさんの口座から電話料金を引き落とすようにしてほしい」と手続きすれば、日本みたいに口座引き落としができるから払い忘れがなかった。
 でもジョグジャではジャカルタ在住でジョグジャには住んでない人の家を借りているので、この人の名義である電話料金を私の口座から引き落とすように手続きするのは大変だ。だからよーく長期で留守にして戻ると電話がアウトラインのみ使用できなくなってたりする。昨日は開園式から戻ったら、電気料金滞納のお知らせが来てて
「今日から2ヶ月間に支払いがない場合には、すべての電気を切ります」
と書かれていたので、慌てて支払いを済ませてきた。

b0090333_23465877.jpg 午後からはマヤを誘って外食。マヤはブラムの奥さん、我らが救援プロジェクトの初期のメンバーで、仕事持ちだし子供もまだ小さいことがあり、東の登場以降はプロジェクトには直接関わっていないけれど、彼女は私が家を留守にする際、唯一うちの犬たちを安心して任せられる人なのだ。今回もフィリピン滞在中3週間はマヤが世話してくれている。今日はそのお礼を兼ねてのランチ。
 昨日の開園式の話や、まだゆっくり話してなかったフィリピンの土産話、彼女のだんな(もともと私はだんなであるブラムとの方が親しい)の愚痴などなどお互いに話せるだけ話して別れた。

b0090333_23472448.jpg その後はずっと家で仕事。
 実は私、インドネシアに在住するためのアイデンティティはジョグジャカルタ市観光局アドバイザー(名前はカッコイイけど無給、もともと私はお金に縁がない)。だから観光局がジョグジャPRのために必要な冊子やポスターのデザイン、日本語印刷物の編集などを手伝っている。今回の被災で観光スポットもかなりの打撃を受けているのだけれど、観光局めげずに頑張っている。例年どおり9月末、日本でのPRに向けて準備を始めているのだ。
 日本で配付する日本語のガイドブックは私が3年前から担当して編集している。フィリピン行きやらこどもプロジェクトがあったので、延ばし延ばしにしていたけれど、もういい加減ヤバいので、今週末までにすべてを仕上げて印刷に回す。


b0090333_23481471.jpg 東に連絡して、今日のスケジュールを聞いたら、彼も昨日の開園式にかなり満足した様子で、いきなり疲れが出ているらしい。私が壁画を描いて腰痛していたときには
「わぁ~、ミドリこんな仕事くらいで弱音はいて、年寄り~~」
と減らず口をたたいていたけれど、彼こそ手術してからもずっと休まずプロジェクトを指揮し、ホッとしたところで疲れが出たって当然。今日はお互いに「被災地に入らないデー」にしようと決めた。

b0090333_23484348.jpg

 なので今日はこどもプロジェクトからの報告はお休み。
 3ヶ月後の会計報告後、ブログ内のコメントで、またメールで、多くのメンバーの皆さんからメッセージをいただいている。ジョグジャに暮らしている人の中にだって、もう地震は遠い昔になっている人もいるというのに、日本から今も毎日このブログには300ほどのアクセス数がある。私なんかよりよっぽどジョグジャを気にしてくださっている方がいるということだ。メンバーの皆々様に感謝。

 そうそう、被災直後にジョグジャにやってきたコッキン(国際緊急救助隊)をアシストした縁で、今も数名の幕僚とメールでお付き合いさせてもらっている。昨日の開幕式の報告後、「そろそろ中隊長昇格」とのメールをいただいた。
 これには思い出話があるのだ。コッキンがここで活動中、私は自衛隊のアシストと救援プロジェクトをかけもちしていた。毎晩夜中にUPするこのブログをプリントして持っていき、私が関わっていた幹部に活動内容を見せていたのだ。そのときに、私が東グループとやってる活動規模を自衛隊レベルでいったらどのくらいか聞いたら、私は小隊長くらいだって説明をされ、「小隊」の響きが今ひとつショボくて、なぁんだぁ~…と思っていたのだった。そして今日、ついに昇格~。コッキン幕僚のお墨付きで中隊長~。


b0090333_23492538.jpg 昨日から嬉しいこと続き。子供の歌に感激。メンバーの皆さんからのメッセージに感激(こっちは誰も見てない家の中でネットしてるので、一目を気にせずに泣けるからイイ)、そしてついに中隊長~。またここから、第2幼稚園に、栄養補助パックに、皆さんの愛のデリバリーを続けていきたいと思う。中隊長はガンバる!
 ところで幕僚、私が中隊長だと、東はナンですか?


★今日は報告の内容に合う写真がなかったので、今までのこどもプロジェクト活動から懐かしのショットを選んだ。

==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの3ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-08-27を見てください。
by midoriart | 2006-08-29 23:45 | Jawa Earthquake
 午前10時、プンドン村の第1こどもバンブー幼稚園の開園式が始まった。スタッフの中で一番先に着いたのは私。幼稚園の中にはもう黄色い子供たちがいっぱい。壁の隙間からこっちに向かって手を振っている。みんな本当に嬉しそうな顔してる。子供の母ちゃんたちは、遠慮がちに建物の外から中を見守っている。

b0090333_19181957.jpg 大人たちはまだイスラム指導者の到着を待って隣の半壊してる建物に集まっている。母ちゃんたちは開園式のための祝い飯の準備で忙しい。
 そこへ町内会長さんが困った顔でやってきた。
「ミドリ姉ちゃんよー、申し訳ないけんども、オレ出席できんのよ。母ちゃんが血~足りんって、病院行ってるもんでよ。悪いなぁ・・・」

 病気がちのお母さんが貧血だという。血液型聞かなかったけど、献血大好きの私が役に立てたかもしれないなぁ。ただそのときは、まだ東も現場に到着してなくて、私も撮影やら大人たちとの挨拶に追われていて、町長とはそれっきりになってしまった。お母さん、早くよくなりますように。

b0090333_19192153.jpg 大人たちの準備待ってる間に子供集めて幼稚園の中で撮影~。みんななかなか落ち着いて座ってくれないから困るけど、子供はこのくらい元気でイイのかもな。


b0090333_19195259.jpg そしてるうちに、祝いのシンボル的ご飯の登場。
 これはナシ・クニン(黄色い飯)といってジャワの祝い事につかわれるもの。結婚や新築、新事業の開始などなど、お目出たい時に、今後の無事を祈って作る。実は私は今日、このナシ・クニン狙いだったんだけど、なんかさっきから裏で美味しい匂いがしてくる。気になる・・・。
 撮影するふりして、裏に回ってみると、村の青年団がでっかい鍋からなにやら皿によそっている。この皿など食事の一式は、我がこどもプロジェクトが昨日から始まった「こども栄養補助パック」で毎日栄養バランスの採れた食事ができるよう、セットで貸したものだ。


「ねぇねー、祝いの席って、たくさんご飯出すものなの?」
「あ、そうそう、昨日バンバンさんが帰ってくるときに山羊をはねちゃったんだよ。だから今からその山羊が出てくる」
と東。
 バンバンさんってのはバンブー幼稚園を建てた棟梁。昨晩村へ戻る途中で山羊をはね、飼い主に弁償して山羊を持ち帰ったのだという。ちょうど今日がバンブー幼稚園の開園式だったので、この山羊が本日のスープとなって出てきたのだ。思ってもみなかったご馳走でラッキー。私の大好物、ココナツミルクたっぷり~~~。

 イスラム指導者のガイドで大人たちが祈る。その中に「ミドリ」って言葉が聞えたので後で聞いてみたら、ちゃんと神様が今回の我々の活動に対して恵みを与えてくれるようにと、みんなで祈ってくれたらしい。むちゃ効き目ありそうで嬉しいなぁ~。

b0090333_19204044.jpg 次は、いつもバカ丁寧で、作業中の私に無理やり紅茶を飲ませてくれる幼稚園の先生が子供に指揮をすると、とつぜん全員が歌いだした。 

「かみさま~、地震がきて大変な今でも~、どうか、どうか、わたしたちを強くしてください~
こうして幼稚園が与えられました~、アリガトウ、ミドリ姉さん~、アリガトウ、チャハヨさん(東の本名)~、かみさま~、どうか彼らにたくさんの恵みを与えてください~」
いつのまに練習したんだ、子供たち?

 東は横で笑っているけど、私はどっちかったら泣きたかった。でも、どうみても泣く場面じゃなさそうだし、久しぶりにしっかりしてきたメイクが剥げては困るので、グッとこらえた。けど、かなり危なかった。そして子供たちはご帰宅~。一人一人が私に握手をして去っていく。慌ててみんなを呼び止めて幼稚園の外で記念撮影~。


b0090333_19312667.jpg
 その後、大人たちで会食をしながら、今後のバンブー幼稚園の運営についての打ち合わせや、役割分担について話し合う。そして開園のシンボルとして、幼稚園の3つの扉の鍵を、私から幼稚園の代表者に渡す。ま、日本でいうテープカットみたいなもんだな。

b0090333_19214491.jpg

 あ~、満足。ホントに満足。大人たちも、このバンブー幼稚園で学ぶ子供たちが健康で賢い子供に育つことを心から願っている。どの国にいても、子供の元気な成長を願うのは親として当然だろう、それを我々プロジェクトがちょっとでもサポートできたことを私も心から嬉しく思う。そしてこれからも、第1バンブー幼稚園周辺の70人の子供には引き続き栄養補助パックが支給される。

b0090333_19221999.jpg 午後1時にお開きになった第1バンブー幼稚園を後にして、第2バンブー幼稚園建設地であるイモギリで進行具合をチェック。やはり2軒目となると、仕事が早い。暑い中、大工さんもご苦労さんです。こちらは予定では9月15日頃に壁画を入れることになるだろう。


 あ~、家に戻ってほっと一息。大きなプロジェクトが一つ終わった~。
 今日はあの子供の歌に一番感動したなー。先生たち、ツボ知ってるなー。ナイショでこんな練習してたとは。今日のあの一曲だけで、この3ヶ月の疲れと引き換えにしてもイイやって思うくらいに嬉しかったなぁー。

 これだけ大きなプロジェクトを遂行することになったのも、すべてはメンバー皆さんあってのことだ。私一人では援助のスケールが違っていた。たくさんの人の愛が集まって形となり、それが届き、受けた人たちからちゃんとまた愛が返ってくるというプロセスに、私一人この現場で立ち会うことができ、本当にラッキーだと思っている。役得だなー。せめて私は、こうしてこの場で起きたことをブログで報告し、メンバーの皆さんにも臨場感もって体験してもらえたら嬉しい。

==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの3ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-08-27を見てください。
by midoriart | 2006-08-28 19:16 | Jawa Earthquake
b0090333_22102295.jpg 5月27日の被災からもう3ヶ月になる。今日もまた恒例の会計報告をしよう。先回はフィリピン行きと重なったために、7月22日(金)締め分までだったけれど、義援金受付は27日までとしていたので、その後の件数を足して383件で総計4,682,001円が集まった。
 実はさらに、きっと私のブログではない別のリンクで我々の活動を知った方が、受付STOPの7月27日以降にも振込みをしている。いったん振り込まれたものを返してるのも大変なので、受けるには受け、ブログではその旨は記載しなかった。記載してしまって、また義援金を振り込む方が出てくると困ると思ったからだ。でも正直にここで報告しておくと、7月27日以降7件から合計75,565円がプラスされている。なので、こどもプロジェクトの活動に送られた総額は4,762,566円、メンバーの数は390件に上る。今ふりかえってみても、よくここまでのメンバーの愛が結集できたもんだなーと感動する。

 さて、ここからはルピアで報告するので急に額が大きくなる(私のもってる電卓では計算できないのでいつも困る)。まずこの総額は357,192,450ルピアとなる。そして過去の支出を以下のように分類する。


b0090333_22165721.jpg1) 初期の救援パック(被災直後の被災者に向けて配ったセット。テント、毛布、米、薬など)
2) 乳オンリー作戦(赤ちゃんに絞って作った粉ミルク、オムツ、魔法瓶などの救援パック)
3) おりこうさんパック(子供用、勉強道具をかばんに詰めたセット。
   初期は既製のカバンを使用。こどもテント・プロジェクトが始まってからは、カバンはオリジナルで作成しており、参加した子供すべてに配付。現在このセットにはこどもプロジェクトTシャツも含まれる)
4) こどもテント・プロジェクト施設(大型テント、ボランティアのための宿泊用登山テント、現場でのトイレ工事費)
5) こどもプロジェクト図書館(各テントを巡回させる子供たち用の図書)

6) こどもテント食費(こどもテント・プロジェクトの子供たちのための毎日の食費、週に2回の栄養補助食品、炊き出し用食器と台所用具)
7) こどもテント備品・プログラム準備費(テントで行われるプログラム教材、遊び道具、遠足や発表会の際の準備費)
8) 第1、第2バンブー幼稚園建設費(すべての建材、2週間の大工日当)
9) 通信・郵送費(被災当初は品物不足のため物資確保にバリのN翁の手を借り、バリから物資を送ってもらった。その輸送費や大型テント購入の際のレンタカー代など)
10) スタッフ礼(悩んだすえに作ったスタッフ用のこどもプロジェクトTシャツ、被災地へ入った時のスタッフの飲食代など)
11) バンブー幼稚園で支給する栄養補助パックと毎日の食事

 先月と比べて増えたのは11項の栄養補助パック。これは昨日初めてのパックがプンドン村で70名の子供に向けて支給された。上記の11項目の今日までの支出は以下のとおり。
1)救援パック56,593,195ルピア
2)乳オンリー作戦19,952,566ルピア
3)おりこうさんパック47,608,391ルピア
4)こどもテント施設19,750,000ルピア
5)こどもテント図書館 3,945,882ルピア
6)こどもテント食費54,766,264ルピア
7)こどもテント備品16,775,802ルピア
8)バンブー幼稚園51,013,000ルピア
9)通信・郵送費 5,256,500ルピア
10)スタッフ謝礼 1,941,495ルピア
11)栄養補助パック5,800,000 ルピア

b0090333_2214891.jpg
 義援金総額357,192,450ルピアから、283,403,095ルピアを支出、現在73,789,355ルピアが残っている。バンブー幼稚園の建設費は、今回プンドン第1幼稚園が完成に近づき、約2500万ルピアだということがわかった。今取りかかっている第2幼稚園では、第1建設中に得たノウハウを使い、もう少しコストをおさえて完成させられそうな気がする。

b0090333_22144723.jpg あまりに大きな額なので、メンバーの皆さんには残金で何ができるのか想像にしくいだろう。簡単な例でお知らせすると、今残っている義援金があれば、バンブー幼稚園があと3つ建てられる。あるいは、70~100名の幼児に栄養補助パックを約14週間支給できる。そんな額が残っている。今の私の展望は、着手した第2バンブー幼稚園の進むのを見ながら、もう一つ候補に挙がっている幼稚園を建て、残る義援金はこの3つの幼稚園に関わる園児たちの栄養補助に使うという方法。
 私が預かっているこのお金は、送ってくださったメンバー皆さんのもの、使い方に意見やアイデアのある方はいつでもコメントしてほしい。希望がそのまま叶うかどうかは別にしても、少しでも愛をくれた皆さんの想いが尊重されるように活用したいと思う。

b0090333_22122468.jpg 先月の報告以降、「新おりこうさんパック」を500セット作って配付している。最新版のこどもプロジェクトおりこうさんパックはむちゃパワーアップしたので、オリジナルリュックの中には文具一式、さらにこどもプロジェクトのユニフォーム(上下セット)がついてくる。もらった子供たち、大喜び。

b0090333_22131478.jpg

 ついに明日はプンドン村第1バンブー幼稚園の開園式。東と一緒に朝10時の開園式に出席する。黄色のこどもTシャツ着た子供たちに会えるのが楽しみだ。

==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
by midoriart | 2006-08-27 22:09 | Jawa Earthquake
 ついこの間かなり大きな余震があってから、どうも朝は気になって目が覚めてしまう。普段は目覚ましをかけなかったら8時間以上平気で寝ている私が、最近は夜が遅くても7時半には目が覚める。それも揺れを感じたような気がして目が覚める。私のような地震大国出身者でさらに腹のすわった人間ですらこうだから、きっと被災地で初めてあんな大きな地震を体験した人たちは、少しの揺れにもかなり動揺しているんじゃないだろうか。


b0090333_23304242.jpg 昨日バンブー幼稚園のWC設備がキレイに仕上がったので、今日は私が絵を足すだけ。大きな面積ではないので朝から一人で出かけた。昨日までに報告した壁画は、写真左部分。右に見えてる建物は被災前に町内のオッチャンたちが協力して自分たちでコツコツと建ててきた幼稚園。もう少しで完成ってところで被災、中はヒビだらけで、とても安心して使える状態ではない。今回のプロジェクトではバンブー幼稚園と、右手(写真の赤矢印)のWCを建設、今日はこの壁面にお絵描き~。

b0090333_23313432.jpg 左がトイレ、右は水浴びのできる部屋。東は私に気遣って、ここの壁は黄色に塗るだけで充分と言うけれど、ここまでやっておいて1日の作業を手抜きすることはないので、ちゃんとお花畑を作った。運良く今日は日差しもそんなに強くなく、作業もしやすかった。これであとは月曜の開園式を待つのみ!

b0090333_23322128.jpg



b0090333_23345154.jpg ずっと気になっていた5歳までの子供たちへの栄養補助パックも今日から配付開始。壁画を描いていると、近くのイスラム寺院からお知らせが流れてきた。
「本日~、0歳から5歳児までの子供に粉ミルクなどの補助が出ます。また食事も用意しているので、午後3時半に町内会長宅まで集まってください」
気になってのでその時間に行ってみた。

b0090333_23382377.jpg 町内会長さんちの周辺にはすでに子供を連れた母ちゃんたちがいっぱい集まっていた。なんせ70人の子供と、その母ちゃんが来てるんだから、それなりに賑わっている。みんなこれが我々こどもプロジェクトからの贈り物だって知ってるので、私が行くと母ちゃんたちがとっても嬉しそうに微笑んでくれた。食べてる子供に向かって
「ほれほれ!姉ちゃんのほう向いてみ!」
とカメラ持ってる私に協力してくれたりする。でも、子供にしてみたら知らん外国人がカメラ向けてるもんだから、怖くて口が止まっちゃってる子もいた。

b0090333_23405613.jpg


b0090333_23402033.jpg 今日のメニューはこれ。テンペ(最近では日本でも流行ってる大豆製品、栄養バッチリ)、野菜の煮込み、みかん1個。毎日の献立もちゃんと保健担当官に相談して決めてある。食べてる子供たちを注意してみていると、子供には詳しくない私でも
「あれ、アノ子ちょっと元気ないな…」
って子がいたりする。後で町内会長さんの奥さんに聞いたら、私が気になった子供2人が、やはり標準の健康状態を下回っていると診断された子供だった。我々の栄養補助パックを続けることで、彼らが早く標準値まで戻ってくれたらいいなー。

b0090333_23432399.jpg 食事の後は、昨日のうちに東グループがⅠ、Ⅱ、Ⅲグループに分けて補助食品パックにしてくれたものを、名前を呼んで一人ずつに渡す。(名前を呼ばれるのを待つ母ちゃんたち)

b0090333_23444778.jpg みんなが満足そうに子供を抱いて栄養補助パックを手に帰っていくのを見て、ちょっとほっとした。みなさんから預かった義援金がいい形で被災者に渡っているのがちゃんと目に見えるので、思わずウルっとくる。
(この子は、こどもプロジェクトTシャツ着てます)

 そこから幼稚園に戻り、最後の仕上げに入る。昨日完成した幼稚園の壁の一番下には、「KODOMO PROJECT TK BAMBU」(こどもプロジェクト・バンブー幼稚園)、「BANTUAN DARI TEMAN JEPANG」(日本のお友達からの支援)と書き込んだ。

b0090333_2345539.jpg

 東グループは今日は第3のロケーション視察に行ってるので、私は日が暮れる頃に作業を終え、幼稚園に鍵をかけてもらうために町内会長さんちに報告に行った。そしたらまだ今日の飯炊き母ちゃんたちが、みんなのお皿を洗ったりしているところ、会長さんの奥さんが
「ミドリ姉ちゃん!(ホントにそう呼ばれてるんだから仕方ない。私が勝手に若ぶってるわけじゃないからね!)こっち来て来て!ご飯食べていきなさい!」
と呼ぶ。
 実はさっき子供たちが食べてるのを見たときから気になっていたのだ。みんなにサポートしてる手前、何を配給してるのかは知っておく必要がある(ってイイ言い訳があったもんだ)。さっそく同じメニューをいただいたけど美味い!久しぶりに食べた揚げテンペもおいしくてついつい3個いただいた(ちなみに子供たちは1個だった)。
「ミドリ姉ちゃんがこうやって私たちに仕事作ってくれたからねー、楽しいわよ。子供たちも今日、ホントに喜んでたしね!今までに、誰も粉ミルクなんて援助してくれなかったから、本当によかったわ・・・」
 正しい方法で援助が出来てるみたいでホッとした。今日初めて会長さんの奥さんとゆっくり話したけど、おもしろい人なのでついつい話が盛り上がって、その間にみかんを3個もいただいていた(ちなみに子供たちは1個)。

 あさっての開園式には、ジャワ式に祝い事の黄色いご飯(ターメリックライス)をこの母ちゃんが準備してくれる。村の人たちみんなに守られて、バンブー幼稚園がこれからもたくさんの元気な園児を育てていってくれたらいいなー・・・。

==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
by midoriart | 2006-08-26 23:28 | Jawa Earthquake
b0090333_2145762.jpg (写真は第2テントの子供たち)
 プンドン村の第1バンブー幼稚園開園を前にして、町内会長さんから極度の栄養失調児の話を聞き、どかんと落ち込んだ私は、東に頼んで我々にできる方法を探ってもらった。そこでまず得たのが子供たちのデータ。これはおそらくジャワ島中部地震被災地の全体にいえることだと思うので、ここに正確なデータをお知らせしようと思う。

 プンドン村タンキル町の子供は
 Ⅰグループ(0~12ヶ月)が10人
 Ⅱグループ(12~36ヶ月)が32人
 Ⅲグループ(30~60ヶ月)が28人
 このうち、政府の定める定期診断により、極度な栄養失調(インドネシア語で「赤線を下回る状態」という)と診断された子供はⅠグループで0人。おそらくまだ食事が問題にはならない赤ん坊だからだろうが、別の疫病などが今後心配される。Ⅱグループで8人、Ⅲグループで7人。17ヶ月~60ヶ月の子供たちだ。70人いる0~5歳までの子供のうち、15人、つまり20%以上の子供が極度な栄養失調。これが今の被災地の状況だと、おおざっぱには言えるんじゃないだろうか。

b0090333_2161394.jpg 第1幼稚園ができるこの村の子供たちに関してはなんとしてもその健康状態を守ってあげたいと思った私は、東に頼んで町長および定期診断に来る保健所の担当官に相談をしてもらった。そこで見つかった方法が栄養補助パック。担当官のアドバイスをもらい、
 Ⅰグループへは
 {粉ミルク、赤ちゃん用ビスケット、果物、ビタミン剤}
 Ⅱグループへは
 {粉ミルク、栄養ビスケット、大豆飲料、果物、ビタミン剤}
 Ⅲグループへは
 {粉ミルク、食欲増強剤、大豆飲料、果物、ビタミン剤、虫下し薬}
という栄養補助パックを支給することに決めた。一週間で必要な量もすでに計算したので、我々でグループごとにパックを作り、直接子供たちへ支給する。しっかりとデータがあるので、確実にみんなに届く。

b0090333_2165952.jpg さらに、過去のこどもテント・プロジェクト同様、お母ちゃんグループも協力するというので、一番問題となる日々の食事もこちらでサポートすることにした。少なくとも一日のおかずに卵や肉類が入るような献立を作ってもらい、子供たちに食べてもらうことにする。今日すでに買出しを済ませたので、明日には最初の1週間用パックがみんなに届くことになる。(写真は第1テントの母ちゃん)


 フィリピンから戻ってみたら、仕事場のエアコンに裏側から入り込んで、鳥が巣を作っていた。調べたらもう卵もヒヨドリもいなくて、空き家になっていた。ちょうどいいタイミングなので、今朝はエアコン洗浄屋に来てもらい、エアコンのフィルターと外側のクリーニングをしてもらった。ついでに私も普段なかなか雑巾かけをしないTVの裏などなど、一緒になって半日は掃除デー。


b0090333_2174419.jpg

 そうそう、第1バンブー幼稚園はもうちょっとで開園なので、今は第2幼稚園の建設に取りかかっている。こちらの幼稚園ももとの建物は全壊で見事に何も残っていない。でも逆にここまですっきり建物がないと、建てやすいんだなー。基礎はちゃんとあるので、後は竹の支柱を打ち込んで構造を決定していくだけ。
 第2ロケーションはジェティス郡。視察に行った時、あまりの暑さにその場でじっと立ってることもできなかった場所だ。緑も少なく、木陰ってものがまったくない。プンドン村の幼稚園を建てた大工さんたちが
「オレたちゃ干上がっちまいそうだ!」
ってこぼすくらいに暑い。砂漠っぽく暑い。萱葺きの屋根をできるだけたくさんせり出させて、日陰を多くつくってもらうようにリクエストした。予算を節約して緑も足してあげたいな。


b0090333_2181968.jpg そして、フィリピン出発前に注文しておいた「こどもテント・プロジェクト」のユニフォームもまだみなさんに見せてなかったので公開~。以前作ったのはテントに集まる子供たち用ってことで、年齢層が広かったけれど、今回のは幼稚園児に限ったユニフォームなので、園児サイズのMとL半々で注文。インドネシアでは幼稚園の場合はどんなデザイン、素材でもユニフォームとして使用できるので、実際に被災地の幼稚園では我々の「こどもプロジェクト」ユニフォームが使われている。
 第1幼稚園の園児たちにはこの前のエディションをすでに配付しているので、写真の上下でユニフォームとして使うことになるのは第2幼稚園の園児たちだ。こちらは500着作り、今までにいくつかの幼稚園に配付済み。

 夕方から東が第1幼稚園にチェックに行っている。もしもWC設備が完成していれば、私はまた明日現場へ行って、WCの壁画制作となる。ジョグジャに在住の日本人おじさんで料理がメチャ上手い方がいらっしゃる。今日は運良くお声がかかったので、久しぶりに美味しいものをいただきに行ってくる。ジョグジャではなかなか自分で料理する機会のない豚料理だと聞いたら、行くしかない!続きはまた明日。
 (下の写真は第2テントの子供たち)

b0090333_2185070.jpg


==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
by midoriart | 2006-08-25 21:03 | Jawa Earthquake
 電話料金はきっちり昨日の朝一番に払ったっていうのに、なんてこったろう、今朝になっても電話は切られたまま。最近は大人になったのか、単にインドネシアのすべての機関の対応ってものに対して諦めたのか、こんなことではキレなくなった。電話局のお客様サービスセンター(サービスする気があるのかは知らないけど)に携帯電話から連絡して、早く開通させるように頼んだけど、報告が遅れるのも気になるので、昨日の分はインターネットカフェから更新を済ませて壁画現場へ向かう。

b0090333_23243713.jpg 今までプンドン村の幼稚園の写真しか見せていないので、今日は幼稚園周辺の家々をちょっと紹介しよう。すべてがほぼこんな感じ。だから、一日私がここで仕事して、夕方に帰ろうってときになると、ワイパーの上にガバッと砂埃がたまってるってのも、大袈裟じゃないってわかると思う。家に帰ったらまず眼球取り出して、水ですすぎたいって気持ちもわかると思う。

b0090333_2325143.jpgb0090333_23252578.jpg

 今日は私が一番乗り。塀も壁もない状態の村では、私の小さな黒のスターレットが通ったって丸見え。みんなが
「お~い!姉ちゃん!」
って声かけてくれる。町内会長の家(のあった場所)を通過して幼稚園に行くので、私が幼稚園前の空き地に車を停めると、すぐ会長さんが幼稚園の鍵をもってきて開けてくれた。


b0090333_2327037.jpg まずは東グループが手伝ってくれた内側のジャングルの仕上げ。日中は暑くてなかなか外側の仕事をする気になれない。バンブー幼稚園、自然素材のみで作った建物の中は風通しよくて涼しい。メルヘンチックな東もこのお花いっぱいジャングルはお気に入りで、昨日は自ら筆を持って手伝ってくれた。

b0090333_23273454.jpg 外側もすべて完成~。バカ面の犬カップル、私は結構気に入っている。

今日もまた、いつもどおり、丁寧で強引な幼稚園の先生がやってきて、
「ミドリさんの絵は、見れば真似できるんですけど、最初に描けっていったら難しいんですよねー・・・」
と後ろで感想を述べる。今日は紅茶を無理やり飲まされずにすんだけど、先生自らスナックとミネラル水を買ってきてくれて、
「ほら、お菓子ですよ! お水も。ほらほら!」
って、ありがたいんですけど、こっちにも手を休めるタイミングってものがあるので、来たら握手、帰るときに握手ってのはもうイイですってー。仕事してる人の状況ってのは、わからないのかな・・・。


b0090333_2328713.jpg 昨日もそうだったけど、おやつタイムになると町内会長さんが、幼稚園周辺の椰子の木に登って実を採ってくれる。これが美味い!今日のは特に若い実だったので、内側にいっぱいゼリーがくっついてて最高に美味しかった。猿座りして無心に椰子にかぶりつく私。


 東のリクエストで、建物前面に「こどもプロジェクト」と入れることにした。左手には日本語で、右手にはアルファベットでこんな感じに入れました~。さらに、こどもテント・プロジェクトのロゴにあるように、「日本のお友達からの友好のしるしとして」って意味のインドネシア語もちゃんと記念に入れることになっている。

b0090333_23284286.jpg

 日本語ってのは視覚的に「カッコイイ」ものだと思われているので、私が単純に「こども」「プロジェクト」と入れてるだけでもみんなはすごく嬉しいらしい。園児たちも、何気に
「ボクらの幼稚園は日本人が作ってくれたんだぞ」
ってことがちょっと自慢だったりしてるみたいだ。なににせよ、子供たちが喜んでくれたらそれが一番だ。


b0090333_23291317.jpg 夕方にはついに壁画完成~。
 この建物のはずれに作ったWC設備はまだセメントが乾いていないので仕事ができなかった。明日は休憩して、週末にもう1日出かけていって、お花いっぱいのWC壁画を制作する。こっちは壁面が小さいのであっという間に終わるだろう。
 プンドン村第1バンブー幼稚園は今のところ来週月曜か火曜を開園式と予定している。注文した机と椅子は間に合わないけれど、ここまで内容が出来上がっているんだったら、テントにいなくたって、こっちに移った方が気持ちイイだろうってことでまずは開園する。メンバーの皆さんが建てたバンブー幼稚園の第1号舎、間もなく開園っ!!!

==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
by midoriart | 2006-08-24 23:23 | Jawa Earthquake
 今日も昨日の続きでバンブー幼稚園の壁画描き。
 さすがに何度も通ったので、今では一人でも現場に行けるようになった。なんせ村全体の家屋が崩壊しているために、目印になるものがなくてなかなか道が覚えられず、私が現場に行くときは、どこかで東と待ち合わせして、彼の車に先導されてそれぞれの車で向かうという面倒なことをよくしていた。今日はちゃんと一人でお出かけできた。

b0090333_1263297.jpg プンドン村に入ってしまうと、住民の暮らしは瓦礫の山の中で、ちょっとの風でもブァ~ッと砂埃が舞ってスゴイ状態なんだけれど、村へ入る少し手前にはこんなのどかな景色が続く。だから、ちょっと大通りを通っただけでは、今も激災地の人々が震災直後とほぼ同じ状態で生活していることを知ることはできない。

 私の家からこの村まで、ぶっ飛ばして約45分。信号はその間3つほど。パラントゥリティス海岸へ向かうこの道路沿いは延々と続く激災エリア。国内のTV局や新聞社も様々な援助をしているけれど、東いわく、目立つためにこの道路沿いのイスラム寺院や病院、学校への援助に限っているらしい。確かに、見える部分からキレイになっていってるわ。

b0090333_1271850.jpg さて、私が現場につくと、東グループのアシスタント2人がすでに建物の内側で、昨日帰り際に私が描いたアウトラインの中を塗りつぶしていく作業を始めていた。そして私は昨日始めた外側のモチーフを一つずつ仕上げる作業。
 昨日一日張り切っただけで、すでに朝から筋肉痛。こういう仕事は立ったり座ったり、筆洗ったり、ちょっと離れて全体を見直したり…と意外に動くのでかなりの運動量。さらに外は暑いし埃っぽいし。今日は一日中年寄りのように
「よいしょ・・・っと・・・」
って一人でかけ声かけていた。

b0090333_1274292.jpg


 それでもだんだん完成に近づいてくると嬉しい。
正面にはちゃんとこどもテント・プロジェクトのキャラ2人がいる。この2人がプンドン村バンブー幼稚園の園児たちを毎日お出迎えすることになる。

b0090333_128917.jpg そして右サイドの鶏カップルも完成~。
 

b0090333_1282561.jpg 昨日は暑いと思って気合のノースリーブで挑んだけれど、逆に日焼けしてエライ(名古屋弁で「大変な」の意)めにあった。だから今日はしっかり防御の長袖作業着。そして完成した猿キャラ入り壁面で記念撮影~。

 ちなみに、私の愛猿(名はスギトという。今も元気にバリで暮らしている)はこんな感じで仕上がった。本人(本猿)はまさにこのとおりの顔をしている。描いていたら彼女のことが恋しくなってきた。いつもだったら3ヶ月に一度くらいは10年間お世話になった家族同様の家に「戻る」のだけれど、地震が起きて今の活動を始めたために、ここしばらく戻っていない。プロジェクトがひと段落ついたら、一度戻ってスギトにも会いに行きたいなぁ・・・。

b0090333_1293554.jpg

 午後からは内側も少しずつ仕上げていった。
今日、東はジェティス村に作るバンブー幼稚園第2号に立ち合い、午後からプンドン幼稚園に来てくれた。現場まで来てしまうと昼ごはんを探すのも大変なので、彼が少し町の屋台で我々の昼ごはんを買ってきてくれるのだ。
 プンドン村第1バンブー幼稚園は、壁画を済ませ、机と椅子を入れたら(すでに発注済み)開園式を待つだけになる。机と椅子の製作が1週間とのことなので、来週ギリギリ開園かなってところ。仕事の速い東は、先週私と視察したジェティス村第2バンブー幼稚園候補地に今日から大工を送っている。今日は朝から支柱となる竹が敷地に打ちこまれた。同じ大工さんなので、これからは仕事も速くなってくれるといいな。

 今朝、メールチェックしようとしたら電話がつながらない。フィリピン行きもあって、雑用山積みでインドネシアを発ったために、電話料金払うのをすっかり忘れていたから電話回線をストップされてしまったのだ。停電のときもかなり痛感するけれど、今の私には電話回線もかなり重要。慌てて朝一番で電話料金を納めてきたにも関わらず、夕方家に戻ってもまだ電話は切られたまま。
 まったくここは仕事が遅い。切るのは早いくせに、なんで全納の後ですぐつないでくれないんだろう。今日はさすがに筋肉痛も絶頂で、ガレージに入れてしまった車を出してインターネットカフェまで出かける元気がない。本日のレポートは24日の朝になってから更新することにする。それまでに電話がもとどおりになってればいいんだけれど・・・。

 と、期待して朝起きてみたけど、電話はつながっていなかった。今は現場に向かう途中のインターネットカフェ。夕方にはつながっててくれろ!
 今日は壁画描きの最終日、ガンバって仕上げるぞ!
==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
by midoriart | 2006-08-23 12:04 | Jawa Earthquake

壁画制作開始

 午前10時。近くのペンキ屋が開くのを待って、壁画用のペンキ、筆を購入。
その足で東と合流しプンドン村のバンブー幼稚園へ。大掛かりな大工さんの仕事は今日が最後、数人はトイレ施設の近くで地面を掘って簡易井戸を作り、数人は幼稚園の扉や木枠の塗装をしていた。

b0090333_23595972.jpg 幼稚園の壁面は昨日すでにベースの黄色を塗っておいてもらったので、すぐに私が仕事を始められる状態になっていた。まずは建物の周囲にグルリとスケッチを入れる。こどもプロジェクトの女の子と男の子はメインで入れるつもりだったので、まずは正面にこの2人を入れ、そこからは猫、犬を足す。

「ミドリ、花をいっぱい入れてよ。キレイだから」
東は意外とメルヘンチックなのか、お花のリクエストがあったので、全体に花も散りばめた。今日はしっかり日焼け対策もしてこのとおり、気合入れてのぞんでおります。
b0090333_02283.jpg

b0090333_032983.jpg 私の非常に個人的な趣味で猿は絶対に入れると決めていた。でもちょっと遠慮気味に道路に面した短辺に登場させた(結構目立つか?)。これはマカク猿という種の、私がバリ時代から飼っている猿。ウルトラマンのように頭のてっぺんで毛が立ってるのが特徴。ちなみに私の飼ってる猿は今も元気にバリで暮らしている。私が家族同様でつきあっている木彫りの師匠宅で面倒みてもらっている。

b0090333_04146.jpg そして裏っ側には向かい合いの犬カップルと猫カップル~。

b0090333_061970.jpg もう一方の短辺には鶏のカップル~。

 東グループから2人が助っ人で来てくれてたので、助かった。しかし、1~2日で完成ってのは甘かったな…。今日ようやく外側の全体のモチーフに基本色が入ったけれど、まだまだ細部を仕上げるには1日かかる。仕上げは他人に頼めないので、私一人でやるしかない。さらに、内側にも幼稚園側からリクエストがあり、ジャングルみたく草花をい~っぱい描くことにした。まだ3日はかかるだろうなぁ。
b0090333_065054.jpg

 久しぶりの重労働(?)で家に帰ったら腰痛。
壁画といえば、数年前にジョグジャ市内で高さ3m、幅20mほどの壁画を描いたことがあるので、それに比べたら脚立に乗る必要もなくてチョロいもんなんだけれど、しばらくこういう仕事はしてなかったので老体にはこたえた。それでも楽しい方が先に立つもんだから、ついつい身体の痛みを忘れて夕方までやってたのがいけなかった。
 途中でこの幼稚園で学ぶ園児たちが見に来て、私の作業する後ろでキャッキャと喜んでいる。先生が来て言った。
「ミドリさんの絵、子供たちとっても気に入ってますわ~。ホントに楽しくなりましたー」
 自分の選んだ道で、こうやって人(子供たち)の役に立っていると実感できて、今日はとりわけ嬉しかった。絵で子供たちを喜ばせることができるんだってことに気づかせてくれた先生、ありがとう。

b0090333_072413.jpg にしてもこの先生、私が自ら作業着で仕事してるってことを申し訳なく思ってるらしく、こっちが調子よく仕事してるのに、
「ミドリさん!ノド乾くでしょう?これー!紅茶入れましたわよーーー!!!」
と隅から私を呼ぶ。
 私はノッてるときにそういう邪魔を入れたくないので、笑ってごまかしていたんだけれど、ついに先生はその紅茶を持ってきて、私がペンキと筆で手一杯なのを見て、私の口に紅茶のカップを近づけてきて
「はいっ!呑んで呑んで!」
って新入生歓迎会で一気飲みを無理強いされてるみたいな感じ。仕方ないから一口飲んでお礼を言った。


 子供たちもとりあえず今日の仕上がりを見て、それぞれに犬やら猫やら指差して笑ってくれたので、壁画作戦も成功だといえるんじゃないだろうか。

 まだ幼稚園のWC設備は使えないので、小1時間かかる帰路の前に町長さんちのトイレを借りた。このエリアは100%全壊しているので、トイレといっても四方を青のビニールシートで囲っただけのもの。この中で小用を足しながら、この環境でかれこれ3ヶ月になるってことを思ったら気が滅入ってしまった。雨季のことを想像すると、ぞっとする。被災地の彼らが日常を取り戻すのは数年先のことなんだろうなぁ・・・。

==================================
◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-05を見てください。
◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-14を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-06-27を見てください。
◆救援パック・プロジェクトの2ヶ月目の会計報告は
http://midoriart.exblog.jp/d2006-07-23を見てください。
by midoriart | 2006-08-22 23:58 | Jawa Earthquake