Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

カテゴリ:the Philippines( 55 )

いきなりのドンデン返し

b0090333_22124431.jpg 朝から雨。午前中に歩いていける距離にあるコープで買い物をし、作品に使うデジタルプリントが可能な店をチェックしてきた。宿出たら後はこんな景色が延々と続くUP(フィリピン大学)構内。本当にこのキャンパスは広い。少なくともインドネシアにはここまで広い国立大学はないな。日本にもないんじゃないだろうか。
 コープ(生協)とミニマーケットの中はさすが大学、コピー屋、インターネット屋が連立している。食堂やUPオリジナルグッズ売ってる店、ダンキンドーナツなんかもある。作品のタッチアップで必要なノリやはさみなどは生協へ行って探した。それにしてもスゴイわ、UP生協、ワインが各種取り揃えて売られている。日本の大学生協にも酒類って売ってるんだろうか?
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b0090333_22172225.jpg で、今日見つけたなかの優れものはなんていってもこの「ウベケーキ」。そう沖縄では有名な「ウベ芋」。パンダンってのは香りのいい葉っぱ。日本で柏餅があるようなもんかしら。菓子問屋に生まれた私は菓子センスには自信がある。どんな国に行ってもまずはハズさない。


 2日前にアマンダちゃんとオーダーしたローカル布の座布団を縫ってもらったオジちゃんとこにも寄る。ちゃんとできてました~。このオジちゃん、仕事きれいだわ。イスラムの影響がありそうなチェッカーの座布団が24個できました。これで全部で1000個越した!よかった~。この24個はアマンダちゃんが夜なべで綿詰めて仕上げてくれる。感謝。
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 昼はマニラにあるナショナル・ミュージアムの学芸課長パトリックと1年ぶりに再会、ランチを一緒した(彼の話はまた次の機会にする)。来週は一緒に美術館巡りをする約束をし、個展会場のグリーンパパイヤで作品設置するために降ろしてもらった。ところが・・・

 ディレクターの妻は現代舞踏家、私のヒトが設置されるフロアーで、彼女が踊ってるじゃないか。
「は?」
今から私はこの場にカーテンを取り付け、夕方には届けられる1,080体のヒトをセッティングするんだよ。なんでこの妻、優雅に踊ってるわけ?
 話すと長くなる。かいつまむと、今回私がマニラに来たのは二つのプログラムのため。大きくわけるとUPでのアーティストトークとワークショップ、そしてグリーンパパイヤでの個展、これすべてを「日本-フィリピン友好年」にかけて、国際交流基金のBさんがサポートしてくださったのだ。関わっているのはUPのメイ女史とグリーンパパイヤのディレクターであるピーウィー、そして私。今までに、私とメイの間のコミュニケーションに問題はなかったのだけれど、ピーウィーは今ひとつ第3者的だった。こっちに来てみてそれがよくわかった。ってか、画廊代表としての責任感とかまったくないわ、この人。

 近く妻のダンスのイベントがあって、その撮影をするため、ギャラリーは水曜まで使えないというのだ。だったら最初に言えよ!今まで何度も私は彼に携帯メッセージを送り、セッティングでそっちに行くよって連絡してるのに、今になって何とぼけたこと言う??? 
「水曜はボクも一日空けてるからちゃんと手伝うし」
ってねー、私の展覧会は木曜オープンだっちゅーの!2~3枚の平面作品をさっと壁にかけるのとは訳が違うんだわ、私のは。1,080体のヒト並べるだけでも、どれだけ時間がかかると思ってんだ?さらに、水曜日はUPの大講堂でアーティストトークが午後4時まで入ってる。そんなんの後でくたくたになって、作品設置しなくちゃならないのか???

 メイ女史も、交流基金のスタッフも画廊側に抗議してくれたけど、どうしようもない感じ。でも、インドネシアに長く暮らしてた成果が今日発揮された。つまり、こんなときに
「何をいっても始まらんわい。なるようになるさぁ~」
って思ってしまえたってこと。これは絶対にインドネシア効果だと思う。つまり、世の中には自分の努力ではどうしようもないことがあって、それに抵抗しても、無駄な労力使うだけなのだ。流れていた方がイイ。
 口で言うのは簡単だけど実際にはそう簡単にこの極みには達せず、ピーウィーと電話で口論になりかけたし、腹ん中じゃ相当ムカついたけど、逆に言えば、アーティストたるもの、どんな状況の中でもベストを尽くすべき。なのかもしれない。もともと時間のない中でここまで作品作って持ってきたんだから、今から弱音は似合わない。こうなったらどんなに短い時間でも、最高のモノにしてやる!くらいに思えてきた。

 全然関連がなさそうに見えるけれども、この2ヶ月被災地で活動し、370名以上の皆さんから義援金を託されたという事実が、今日の突然の苦境においても、「なんとかなる。こうなったらなんとかしてやる」っていう前向きな思考を与えてくれたような気がする。

b0090333_22194820.jpg 夕方ホテルに寄ってくれたアマンダちゃんと、生協で食べた夕飯がすっごく美味しかった。人間ってスゴイなー、どんな苦境でも、美味しいもの食べると幸せになれる(私だけ?)。今夜食べたのは牛肉そぼろに半熟卵の乗っかったフィリピンのメジャー飯「タプシロッ」と、アマンダちゃんお勧めの地方料理。ココナツミルクいっぱいで最高に美味い!
b0090333_222033100.jpgこれは滞在中に絶対もう一度は食べる!美味しい夕飯のおかげで、ムカついてた気分もおさまってきた。明日は穏やかな気持ちでワークショップにのぞみたいものだ。


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◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

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by midoriart | 2006-07-31 22:09 | the Philippines

淋しがり屋のディビッド

 今泊まっている宿はフィリピン大学(以後こっちの人みたいにUPと略す)構内にあるので、日曜は静かなんだと思ったら、近くに隣接している教会があるため、礼拝に来る人でそれなりに人出が多いことがわかった。さらに遠くからずーっとライブの音が聞えてくる。若者がなにかイベントでもしれるみたいだけれど、なんせ昼からはずーーっと雨で、結局出かける気もなくなり、一日を部屋で過ごすことになってしまった。
b0090333_23214869.jpg なんか暗~い人みたいだけれど、そうじゃなくて昨日買った布を縫うという結構時間のかかる作業があったので、これしてたらあっという間に時間が経ってしまったのだ。さらにPCを使って編集しなければならない作品パーツもあるので、今日は1日デスクワークってことにした。

 メイ女史が近くの教会礼拝に出た帰りに、旦那さんと娘さんを連れて寄ってくれた。制作状況やその他困ったことがないか心配してくれたみたいだ。旦那さんはおとなしそうなイイ感じの人だった。メイさんがやり手だから尻に引かれてそうだけど。
 ここの宿はセキュリティがしっかりしてて、部屋に訪問客を連れ込めない。だからメイさんともフロントでお話ししていた。気になってる市場や画廊へのアクセスの仕方、いろんな種類の交通手段があるので、それぞれの注意点などをメイさんが私に説明していると、突然話しに割り込んでくる白人オヤジがいる。フロントの別テーブルでいっぱい本を広げている。聞けばUPの学生で1年半ここにいるという。
「OK、OK。フィリピン人はイイ人だし、困ったことがあれば私が教えてあげるから大丈夫」
 我々はとりあえずアリガトウを言い、自分たちの用件を済ませ、メイ女史は休日を家族と過ごすために帰っていった。
 
 この割り込み白人の名はディビッド。思い切り広げてた本は「日本語の基礎」「漢字の勉強」などなど。なんでフィリピンで日本語学んでるのかよくわからないんだけど、NYではコピーライターしているらしい。言葉に関してはプロなので、私の略歴とか、作品についてのテキストが英語で欲しければいつでも手伝うと言ってくれた。散らかった机(それも私物じゃなくてフロントの公の場所なんですけど)の上には本や辞書に混じって猫のえさ。よく見たら椅子の下に2匹の猫がゴロ~ンとしていた。なんだ、淋しいオヤジかよディビッド。
 それでも、ちょうど今日はPC仕事の中で、私の新作コンセプトを英語・日本語・タガログ語でシンプルにまとめ、会場でピンナップする箇所があったので早速淋しがり屋のディビッドおやじに私の英語のチェックを頼んだら、やたら嬉しそうに添削してくれた。ありがとう、赤ペン先生。にしても、くどいくらいに私の略歴とかもチェックしてやる!って言ってくる。よほど友達ないと見た。淋しがりのディビッドおやじ、せっかくなのでこの機会に私の略歴などなど、英語版のチェックをお願いするとするか。とにかく今日は彼のおかげで難関だった英文テキストをクリアできた。

b0090333_23222989.jpg そして今日は、国際交流基金のBさんとの夕食会の日。午後7時を待って支度していると、キッカリにBさんが迎えに来てくれた。今日はもう一人の基金スタッフIさん、フィリピン在住の日本人Yさん、そして従軍慰安婦のリサーチで自費留学している女性一人、以上日本人5名でのディナー会となった。私が今泊まっているUP周辺はケソン・シティっていうんだけど、学生相手の洒落た店が集まったエリアがあるそうで、今晩はそこでの宴。
 こっちに来るなりBさんから
「ヒロタさん、UP構内は夜は真っ暗になるから、お願いだから一人で夜歩きはしないでね」
って言われていたので、まだ夜の街を私は知らない。今日はなかなか楽しかった。

 つい最近カラオケ屋で知り合い、フィリピーノ嬢と結婚した演出家のYさんの話や、極貧学生生活しながら従軍慰安婦調査してる女性の話はなかなか面白かった。フィリピンはフィリピンで、インドネシアに暮らす日本人とは別のタイプ、目的をもった日本人がいるんだなぁ・・・。今回初で呑んだサンミゲル・ビールも美味しかった~。Bさん、ご馳走様でした!

b0090333_23264480.jpg そうそう、昨日宿近くの生協で部屋にストックしておく菓子や飲み物を確保したんだけど、その中から優れものを紹介。これはアシスタントのアマンダちゃんが勧めてくれたフィリピンのポピュラーな菓子。なんか日本でも食べたことあるよな味だわ。小麦粉・砂糖・牛乳・卵・ピーナツバター・マーガリン・塩・チーズ・オイル・胡麻が原料。むちゃ甘くなくて食べやすい。

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 もう一つは「イイアジ」ってスナック。中にディップが入ってて、それにつけながら食べるという、もう間違いなく高カロリーなスナック。でもこれは美味いわ。私が買ったのはチェダーチーズ味のディップがついてるもの。やはりフィリピンでも日本っぽいのは売れ線なんかねぇ~。

b0090333_23235382.jpg もう一つ、工具大好きな私が見つけたコンセント。日本と同じ形のもので、カラフルなのがイイ!これはジョグジャでは(インドネシアといってもいいけど)形態が違うのでなかなか手に入らない。気にいったので全色購入。アマンダちゃんも昨日1日私と一緒に回ってみて、私は何者かが少しつかめたみたいだ。
 屋台で豚煮を食べようとしたときも
「ミドリ、あなたのお腹はセンシティブじゃない?大丈夫?」
って心配してくれたけど、私は日本から来てません。被災地ジョグジャの不衛生極まりない場所から来てるので、そんな心配はいらん。さらに、工具や電気のパーツを見ると目を光らせる。彼女にはちょっと珍しい人種に見えたようだけれど、賢い彼女はすぐ全体を把握してくれ、私のツボにはまる場所を紹介してくれた。頼もしいアシスタントだ。
 
 今日は話が飛び飛びだけど、いろんなことをまだ吸収、見聞している最中でございます。面白いところからまずは皆さんに報告していこうと思う。明日はフィリピンの布で作った座布団が縫いあがってくる。午後からは今度こそ本当にギャラリーに入ってディスプレィの始まりだ!

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by midoriart | 2006-07-30 23:20 | the Philippines
 今日はアシスタントのアマンダちゃんとローカル市場で材料探しをしてきた。個展の作品プランで、フィリピンのローカル素材と布が必要だったのだ。とにかく私はどこの国に行っても、地元の匂いプンプンの場所が大好き。郷土料理にしたって、こういう場所にこそ本場の味はある。さらにローカルの人間がついててくれたら、もう怖いものなし。
 フィリピンはローマカトリック信者が80%というアジア一番のキリスト教国。ローカル市場の前にも400年の歴史をもつ古い教会があり、周囲に生花やミニ聖書、マリア像などを売る店がいっぱい並んでいる。ヨーロピアンな香りとはまた違う、どっちかったらインカ文明みたいなアジアナイズされたクリスチャングッズは視覚的に私の興味の対象になる。

b0090333_22215713.jpg 最初に魅かれたのはコレ。わずか3センチほどのビニールの中に数個の小石が入っていて、それが手縫いで閉じられている。聞けば生まれたばかりの赤ん坊に悪霊がよってこないための御守りだと言う。ピンがついてて、これを赤ん坊の胸につけておくそうだ。悪霊からは護られても、ピンがはずれて刺さったら怖いじゃん・・・。ちょうどジョグジャの友人が最近出産したので土産として一個、後は自分のために購入(赤ん坊に効くものを4つ持ってたら大人に効くくらいのパワーにならんか?)。

b0090333_22222315.jpg その先で見つけたのがコレ!まさに私の作品のヒトがいっぱいなので大感動。蝋でできたこのヒト、クリスチャンのアマンダちゃんでも知らないので、売り子に聞いたら祈祷に使うという。あ~、日本の神社で「人型」に息吹きかけて祈祷をお願いするのと同じね~。ほよよんとした手なんか、私の大好きな形なので、売ってる色全色揃えたくなってしまう。
「あんたのこと、ここで祈ってあげよか?」
とオバチャン。あー、そりゃイイや、私のフィリピン滞在中の無事を祈ってもらおう。それも緑色のヒトがあったので、これで。

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 でも・・・この人型を燃やすんだわ、祈るっていって。。。なんか・・・炙られてるみたい。。。どっちかっていうと、方法は黒魔術みたいで不思議な感じだった。ま、でもこれで今後も無事にマニラで暮らせるってことだな・・・。

 その後、作品に使うためのフィリピンのオリジナル・モチーフの布も、今回の個展で使うレース地の布も見つけることができた。にしても、こういうローカル市場では、やっぱりタガログ語のできる人が必要だ。今日も布購入で、インチだのヤードだの言われて、センチでしかモノの考えられない私は本当に困った。ほっとして気づいたら午後1時を過ぎてたので、早速屋台を探す。
b0090333_22234526.jpg 昨年マニラを訪れたときに食べた中で忘れれらないのが豚煮。かなりポピュラーらしく布屋を出てすぐに見つかった。24時間営業だという屋台の姉ちゃんがなかなかカワイイ。
 今回私の滞在中、なんでもアシストしてくれるメイ女史の学生アマンダちゃんと一緒にゴーヤの煮物、エビ揚げ、豚煮を頼んでしっかり食べた。これがアマンダちゃん。一瞬セクシー姉ちゃんって感じだけど、真面目で気がきいてとってもイイ子。

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 今日はフィリイピン大学エリアからローカル市場のあるQuiapo(キアポ)までジプニーってローカルの乗り合いジープを使って行ったので、排気ガス吸って結構疲れた。それにしてもここは、インドネシア語と似た言葉が多くておもしろい。インドネシアでは「こんにちは」「こんばんは」にすべて「Selamat(スラマッ)」がつくんだけど、タガログ語では「ありがとう」が「Salamat(サラマッ)」なんだなー。これは最初に覚えられそうだ。
 
 部屋に戻ると東から写真報告メールあり。現在建設中のバンブー幼稚園、この一週間でここまで進んでます!本当に早い!仕事早いわ、丁寧だわ。萱葺き屋根材も注文済み。これなら今後、新たなロケーションを見つけても安心して同じ大工さんにお願いすることができそうだ。
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 もともとあった幼稚園に通ってた園児34名は、今は建設中のバンブー幼稚園横のテントでこんな感じで遊んでます。先にこどもプロジェクトTシャツは配付したので、火曜と金曜はこれを制服としてみんなが揃って着てくることになっている。この34名はこどもテント・プロジェクトのすべてのオリジナルグッズを手にすることになるんだなー、幼稚園も、制服も、カバンも文具も。
 今日のメールで東が、園児用の小さなテーブルと椅子のセットを見つけたので5セット購入したいと報告してきた。ここまでやったなら中身も最低限は揃えてあげたいので許可した。今度はテーブルの写真を東が送ってきてくれる。

 東との連絡もなんの支障もなくいけてるので嬉しい。今の世の中、国が違っても昔のように距離感じなくなったなーとつくづく思う。明日は午前中からギャラリーに入って、ディスプレイを少しずつ始める予定。実はインドネシアから送った8箱の作品がまだ関税で引っかかっているのだ。国際交流基金の皆さんのおかげで月曜には受け取れることになったけれど、それまで1,080体のヒトをギャラリーに連れてくことができないので、他の作業を先に済ませるとする。
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by midoriart | 2006-07-29 22:19 | the Philippines

酷使された通学第1日目

 朝7時。今回私をフィリピン大学のゲストとして招待してくれた芸術学部教授のメイ女史が迎えに来た。フィリピン大学はあまりにキャンパスが広いので、構内を巡回バスが走っている。それに乗ってレクチャー会場へ向かい、まずは学食で朝ごはん。3週間のスケジュールを聞くと、知らないうちにかなり予定が変わっている。台風のためにズレこんでるスケジュールはまだイイとして、増えてる増えてる、私のアーティスト・トークが4つも入ってるではないか。
 
b0090333_21512048.jpg まずはざっとすべてのスケジュールを把握し、時間がないからそのまま8時半~11時のレクチャー会場へ。これはフレッシュマンを70名集めたクラスで、見た目もこんな感じ。まだまだ高校生と変わらない。大学出たての頃2~3年非常勤で高校生や専門学校生を教えたことがあったので、こういう環境は目新しいものではないけど、自分をネタに、さらに英語で1時間半喋るのはキツかった。それでも思いのほかあっという間に時間が経ち、後半はかなりハショって最新の作品までを紹介することになった。
b0090333_21521344.jpg 今日のメンバーとは来週もう一度会う。次回は1日のワークショップで小さな作品を作ってもらう。実技なので、ワイワイ材料いじってりゃたぶん大丈夫だろう。


 ここでようやく一息。
 今度は別の学食でもう一度今後のスケジュールについて調整。3週間(21日)を記したスケジュール表は空欄がないくらいに詰まっている。私はここまでフィリピン大学に酷使されるのか?
当初は彼女が教える美術評論クラスの学生とのワークショップ、GREEN PAPAYAでの個展、この2本柱だったはずなのに、なぜかワークショップが3つ、アーティスト・トークが4つも入ってるのだ。さらに!個展を終えた後に、フィリピンのアーティスト二名とでコレボレーションして新作を作って、別のギャラリーで発表、そのオープニングを私のお別れパーティと兼ねるなんてプランが、今まで一度も聞いた事がなかったのに、今回いきなり予定に入れられてるんだもん。これじゃー、まったく休めないじゃん・・・
 
b0090333_21525321.jpg 今ひとつ納得のいかないまま、午後は評論クラスとのレクチャーがGREEN PAPAYAで始まる。今度はわずか5名、それもすでに美術の基礎を学んできた学年なのでとてもやりやすい。午前中の学生には素材について、物つくりについてという初歩的な話をしたに留まったけれど、こっちは人数が少ないのもあって、作品をプレゼンテーションしてる途中でもどんどん質問してくる。ポンポンと会話のキャッチボールできてなかなか楽しめた。彼らは実体験として、今後私の個展が始まるまでの制作やディスプレイのプロセスを見、最終的には私の作品評を書くまでが一つの課題となっている。
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 明日以降は作品の準備期間になるので、レクチャーの後にもう一度展示空間をじっくり眺め、サイズを計り、撮影した。そこで気づいたことに、ここはメートル法じゃなくてフィート法なんだ。フィートで言われても全然サイズがぴんとこないから困る。フィートに慣れないと異国で展覧会するときに困るんだってことに今日初めて気づいた。インドネシアは日本同様「キログラム」に「メートル」、測定にはなんの違和感も感じなかったのですっかりこういう問題を忘れていた。

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 (上:GREEN PAPAYAの入り口。私はかなり気に入っている)
 打ち合わせを済ませてから、メイ女史が提案しているフィリピン作家2名との展覧会場を見に行った。まぁ、よくある小さな商業画廊って感じの空間。私は作品を置くのを前提で空間を見るくせがついているので、この画廊の空間を見たとたん
「あ~・・・やめて・・・」
と拒否反応が出てしまったのだ。空間を意識して使うにはあまりに醜い場所だったのだ。正直にメイ女史に話すと
「ミドリを強制するつもりなんて毛頭ないのよ。あなたのフィーリングが合わないのなら、この企画はキャンセルしても全然構わないわ。あなたもスケジュールがタイト過ぎたものね、OK、やめておきましょう。せっかくだからあなた、マニラ以外の場所を見てきたらいいわよ!」
と素晴らしい展開!
 つまり、この企画が流れたおかげで、朝見た私の過密スケジュールに空白ができるのだ!少しは自由時間が取れることがわかりホッと一息。その後もまだ宿には帰れず、メイ女史の上司に当る学部長宅のホームパーティに出席、集まってたフィリピン大学教授陣に紹介され、ワインとチーズをちょっぴりいただいてきた。

 ここへ東からショートメッセージが携帯電話に届く。現在建設中のバンブー幼稚園の屋根材になる萱が、今回の一軒分の量だけでは生産地で売ってくれないので、2軒分をまとめて購入しなければいけないと言うのだ。私はすぐに返事をした。
「もし立て替えてくれれるなら、2軒分で購入してしまおうよ。どうせすぐに新しいロケーション見つけて幼稚園建てるんだから、そっちで使うんだしね」
 これで萱も購入が決定。プンドン校が完成したら、次のロケーションはすでにリサーチ済み、関係者との話合いも済んでいるので、すぐ取りかかれる。屋根材をまとめて購入するのもなんの問題もない。

  話がジョグジャに飛んでしまった。で、そんなやり取りの後、ようやく上司宅を脱出することができ、メイ女史とタクシー相乗りしてさっき戻ってきた。明日は一日トラディショナル・マーケットを巡り、使えそうな素材探しをする予定。ようやくこの街の素顔に近づくことができそうだ。

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by midoriart | 2006-07-28 21:48 | the Philippines

マニラの初夜:予習地獄

 ジャカルタの空港ホテルを午前4時に出てフィリピ航空にチェックイン。シンガポールでトランジットが30分あったので、待合ロビーへさっと走り、フリーインターネットコーナーから大事な用件だけをメールで送ってすぐまた機内へ乗り込む。シンガポールは昔からビザ延長のためによく行くのだけれど、インターネットの普及率、サービスの良さは本当に感動モノ。映画「ターミナル」じゃないけど、シンガポール空港なら私は1ヶ月くらい留まってても平気なくらい詳しい。

 シンガポールから飛ぶこと約3時間半。午後1時30分、予定通りニノイ・アキノ空港に到着。到着ロビーへ向かってゾロゾロ歩いていると、小奇麗な兄ちゃん2人が「MIDORI HIROTA」のネームプレートを持って立っている。普通お迎えはイミグレーションや荷物受け取りを通過して、外へ出たところで待ってるものなのに、なんでこんな中にいるの?
 私の持ってきた重くてデカイ手荷物から何からみんな持ってくれて、「ミス、ミス」呼ばわり。結構気分イイ。そうしているうちにも、小奇麗な2人の兄ちゃんは私のパスポートも預かって、税関手続きもしてくれようとしている。聞けば彼らは今回のスポンサーである国際交流基金のスタッフではなく、空港のスタッフらしい。きっと基金のBさんが親切にこの人たちを使ってくれたのだろう。まーこんなお姫様待遇は一生に一度だろうから、今回はしっかり甘えるとしよう。

b0090333_22225929.jpg そして出口には、1年ぶりに再会の基金ディレクターBさんが現地スタッフと迎えに来てくれていた。そのまま空港近くに新しくできたギャラリー訪問。小さいながらなかなか洒落たスペース。あまりゆっくりできなかったのでまた来ると約束してホテルへ。
 Balay Kalinawはフィリピン大学構内にあり、今回は私を招待してくれたフィリピン大学美術学部教授が予約してくれた(っても、お金払ってくれてるのは国際交流基金だけど)。入り口はこんな感じ。
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b0090333_22245869.jpg そして私の部屋はこれ。結構広くて「家です~」って感じがイイ。キッチンセット、冷蔵庫もある。
 さらに部屋でちゃんとインターネットできる。ホテルのスタッフが
「ただ恥ずかしいことにまだ電話回線でのダイアルアップなんで、とっても遅く感じると思いますよ」
「いえいえ、私はインドネシアの環境でやってますから、まったく問題ないですよ」
ってことですぐセッティング。

b0090333_22253298.jpg フィリピンではプロバイダーといちいち契約しなくても、プリペイドカードを買って、スクラッチで出てきたユーザー名、アカウントを設定すればOK。私が買ったのは100ペソ(約200円)で20時間のネット接続ができるというもの。なくなればまたカードを買い足すというしくみ。
 今はこのキッチンの手前に見えてる机にPCを置いて、ここでネットしておりま~す。

 夕方、8月3日から始まる個展の会場となるGreen Papayaのオーナー、Peewee(ピーウィー)さんが来てくれた。彼もアーティストで、奥さんはダンサー。画廊の名前は去年来た時から聞いてたけれど、そのときはたまたま展覧会がなかったので寄らなかった。ホテルからそんなに遠くない場所なので、彼がまず場所を見せてくれたのだ。やさしいはからいに感謝。
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(写真は泊まってるホテルを横から見たところ)
 そしてその会場ってのが、写真で見てたよりずっとイイ雰囲気の空間で一目で気に入った。今日一日のスケジュールがあまりにタイトで疲れが出てきた夕方6時に迎えにこられたので、大バカしてカメラもってくのを忘れてしまったんだけど、すでに自分で空間に入って体感してきたから、どんな感じで作品を設置していくかという図は頭に描けるようになっている。今回もってきた作品と相性のイイ空間なのでホントに気に入った。さらにピーウィーさんがイイ人。やってることが同じ人はどこかで波長が合うから初対面でも気持ちいい。滞在中はいろんなアーティストのスタジオ巡りにも連れてってくれるというから楽しみだ。

 で、実は明日は朝7時から教授と今後のスケジュールの打ち合わせがあり、8時からいきなりアーティスト・トーク。自分の作品について3時間話せって言われてるから困った。3時間って、普通なかなか話すことないよ。なのでまだ今から部屋で明日の予習をせねば・・・。
 というわけで、今日はここまで。これから3週間私の住処となるBalay Kalinawの1102号を紹介して今日は終わりとする。ちなみにマニラは日本とは時差1時間。バリ時間と同じなので-1時間となる。だから時差ボケになることはない。

 昨日ジャカルタのホテルのネット環境があまりに悪くてできなかったメンバーの紹介をまとめてここでさせていただきます。まず26日に振込み確認分から、{皆川恵子さん、関まさ子さん、古山百敏さん、河村里美さん、水野百加さん、濱田由里香さん、山本幸子さん、小川初芳さん、西良子さん、石塚由希子さん、垂見圭竹さん}(Pimper’s Paradise募金・名古屋)、浅田香苗さん(奈良)、カノウ アイカさん、以上の皆さんから合計32,000円をいただきました。
 そして受付終了となった今日27日のメンバーさんはアムリタ食堂(吉祥寺)、池内園代さん(カナダ・大阪)、AAN大友恵理さん(横浜)、以上の皆さんから合計51,088円をいただきました。皆さん、本当にありがとうございました。
 今日は東から報告は受けていないけれど、25日に報告した調子で、プンドン村のバンブー幼稚園建設が進んでいくと思う。彼から報告メールがあり次第、この場でメンバーの皆さんに報告していくことにする。

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by midoriart | 2006-07-27 23:21 | the Philippines