Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

カテゴリ:the Philippines( 55 )

 朝一番の約束は、昨年フィリピンの「ナショナルアーティスト」になったベンキャブさん。なんでもフィリピンでは3年に一度かで国が文化功労賞みたいなものを出すらしい。ベンキャブさんはそれを受賞して「フィリピンのアーティスト」となった人。こんな人と簡単に会えたのも、国際交流基金マニラ支局長Bさんのおかげ。

b0090333_1717.jpg インドネシアの重鎮たちも生きてるうちから私設ミュージアム作っちゃえるくらいにお金持ちなんだけれど、ベンキャブさんもかなりスゴイ。これ、彼のスタジオ。もともと標高の高いバギオの街の、さらに高台にある彼の家からの景色は、インドネシアの金持ち重鎮アーティストが多く暮らしているバンドンにとてもよく似ている。
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 今回私がフィリピンに来て、自由時間ができたときに行ったCCP(フィリピンカルチャーセンター)で、彼のシンガポールでの新作展を見てきたばかりだった。すでに作品を見てきたことを話すと彼はとても嬉しそうに、そのカタログにサインまでしてくれた。そして最後にBさんも一緒に記念撮影~。
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b0090333_192579.jpg 彼のアンティークコレクションと作品がぎっしりのスタジオを後にして、次はバギオのアーティスト村といわれるタマワン・ビレッジを訪ねる。ここにはバギオの伝統絵画を守るアーティスト達が集まっていて、昔からの建造物に泊まっていくこともできるらしい。
 まー、日本の各地にある「xx村民芸館」的な感じ。入場料を払って中に入ると昔の建物の中に絵画が飾ってあり、観光客の似顔絵描きなんかも待機している。ここではサラッと流してBさんの次の仕事のアポイントメントのために山を下りた。

 一泊しかできないBさんとは昼食までを一緒に過ごしてお別れ。そこから私は昨日出会った日本人女性Mさんのオフィスを訪ね、彼女のダンナさんでミュージシャンの、アーネルさんを紹介された。お相撲さんにいそうな、キリッとした顔立ちのハンサムな彼はバギオよりもっと北部出身で、カリンガ民族音楽をベースに音楽を作っている人。いきなりCDプレゼントされて大感動。日本ではTV番組でも取り上げられた「鼻笛」の演奏もできる人。今いただいたCD聞きながらこれ書いているのだけれど、シンプルだけど暖かいメロディ。声もとても素敵だ。

 Mさん夫婦と昼間っからビール呑みながら(これはフィリピンでは当たり前みたいだ)昨日のVOCASでの失態をネタに話していて、Mさんに言われた。
「実際さー、昨日集まってた子たち、ミドリさんがいったい何者なのかまったくインフォメーションがないのよね。キドラも何も言ってないし。せめて何してるのか、昨日みんなの前で紹介したらよかったわよね」
 確かにそのとおりだ!
 今からキドラのごく親しい人にだけ声をかけなおして、私の持ってきたノートパソコンの画面の中で作品を見せるだけならできる。早速キドラの自宅に連絡すると、数年前に火事で焼けてしまった家の再建中で現場にいるという。キドラと親しいMさんの旦那さんが
「よし今から見にいこう」
っていうので、Mさんとこの3人の子供たちも一緒に移動。


b0090333_1101642.jpg 彼の焼けた家は、VOCASにもましてクレイジーだった。こうなったらフィリピンのガウディと言ってもいいのかもしれない。建築家に見せたいわ、常識を無視したようなこの建物の作り方。とにかくスゴくて写真と私の能力ではとても説明できないわ・・・。
 キドラはドイツ人女性と結婚し、3人の息子は上からビデオアーティスト、現代美術作家、デザイナーをしている。真ん中のカワヤンがVOCASを任されているので、私は彼に今晩友人数名だけ集めてくれないか聞いてみた。
 大体、彼ですら、私が何者か知らなかったので、今やってる個展の案内状を見せると
「うわ!そうだったのか!」
自分の仲間だという意識が生まれたのか、いきなり自分の作品のファイルを持ってきて私に見せてくれた。そして午後8時半から再度VOCASで会う約束をする。写真は作品説明をするカワヤン(手前はMさんの娘がカワヤンの被り物を使用中)。
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 インドネシアが長いので、アーティストとの約束は半分しか信用していなかったのだけれど、カワヤンはなんと約束の5分前に着いた私より先に来ていた!これだけのことにまず感動。予定通りジョグジャでのこどもテント・プロジェクトの紹介から始め、次に私の作品のプレゼンテーション。酔っ払って見てた数人はその辺で適当に寝転がってるだけなのに、真剣に最後までつきあってくれたのがカワヤンとキドラ親父だった。
 カワヤンはまだ26歳の若さなんだけれど、私の作品を最後まで見た後で
「これは全部つながっているんだね。ミドリ自身が気づいていないかもしれないけれど、今までミドリの作ってきた作品と、考え方、そして今のジョグジャでの活動、すべては一本の線上にあるのがボクにはよくわかる」
と言ってくれた。
 とりあえずこのクレイジー親子には気に入られたらしく、その後近くのライブハウスに連れて行ってもらい、午前2時までレゲエの生演奏聞きながら踊り呑みあかし、キドラに送ってもらって宿に帰った。息子3人が酔っ払って踊り狂う姿を微笑みながら見ているキドラは、なんて幸せな親父なんだろう。
 バギオで出会った重鎮アーティストのベンキャブさんとキドラ。大金持ちで気品あって長身でカッコいいベンキャブさんは一般的には確かにナショナル・アーティストの威厳もバッチリなんだけど、私は街の人々から真剣に「気がフレてる」と思われてるキドラ親父の人間臭さや暖かさがとっても好きだ。呑みながら、私が聞いた木彫りと織物の村に明日連れて行ってくれるとまで行ってくれた。バギオ、もっともっとじっくり歩き回りたい街だ。
by midoriart | 2006-08-12 23:57 | the Philippines
 午前8時に国際交流基金Bさんの運転手さんが迎えに来てくれた。今日から2泊3日のバギオの旅。バスで6~7時間かけて行くのが一般的ではあるが、多忙なBさんは一泊しかできないので、行きは試しに飛行機にした。Bさんが使用した過去2回はオンタイムだったのに、今日はなぜか遅れてボーディング。生まれて初めての18人乗り。ムッチャ小さい。スチュアーデスは早口で救命ベストの説明をしてとっとと飛行機を降りて行く。

b0090333_0503810.jpg 私とBさんは一番前で、薄い壁隔ててパイロットの話し声が丸々聞えてくる。するとパイロットがパラっと壁の端を開け、こっちに向かって言う。
「今、バギオから連絡がありまして、視界1キロとのこと。状況がミニマムなので、いったん降りてください」
ってさー、じゃー最初から乗せるなよ~・・・

 結局10時半発の飛行機は12時に欠航を決めた。我々は慌てて払い戻しをし、そのまま空港タクシーに乗り換えた。そして午後6時ようやくバギオに到着。

 私のアーティスト・トークは今日午後4時を予定していたので、こちらは皆さんに待ってもらって遅れてでもやることになった。ホテルに着いて15分で準備をし、そこから歩いて5分にあるVOCAS(ボーカス)へ。

b0090333_0512556.jpg 今回Bさんが私に紹介するためコンタクトをとってくださった2人のアーティストがいる。その一人、Kidlat Tahimik(キドラ・タヒミ)は山形映画祭へ4度、その他福岡アジア美術館、ベネチアビエンナーレへも招待されている有名なフィルムメーカー。Bさんも大好きなアーティストだという。彼が最近クレイジーなスタジオを作ったので、そこに私を連れて訪問がてら、彼の友人アーティストを呼んで私のアーティスト・トークをやろうというのが今回の企画だった。

b0090333_0521486.jpg VOCASは普通の雑居ビルの5階にあった。いきなり入り口からアントニオガウディ。最上階の天井はやたら高く、ヨーロッパの電車の駅構内を髣髴させる。中はまるでディズニーランド。あまりにゴチャゴチャといろんな説明に悩むのだけれど、ガウディとディズニーランドのカリブの海賊、幽霊屋敷を足して3で割ったような感じか。確かにクレイジーな空間。さらに黒澤に影響を受けて作ってみたという水車がホントにビルの中で水を受けて回っている。あまりにイっちゃってる場所で、私は唖然。


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 そんな中でBさんの持ってきたプロジェクターと私のノートPCを接続してみるのだけれど、コードの接触不良なのか、どうしてもスクリーンに投影ができない。
 時間には遅れ、プレゼンテーションするための準備も整わない。フツーの日本人だったら慌てるところだろうけれど、Bさんは過去4年インドネシア勤務。さらに私。
「いやぁ~、困っちゃったねぇ~・・・」
と笑いながら、次々につがれるローカル・ビール呑みながらあーでもない、こーでもないとコードいじりまわること2時間。結局最後にはVOCAS持ち主、クレイジーなアーティスト、キドラさんが
「もういいからこっちで飯にするぞ」
と我々を窓際のテーブルへ呼んだ。

 すでにその時点で30名ほどは集まっていたのだけれど、彼らは彼らで待ってる間も飲んで歌って太鼓叩いて叫んでるので、アーティスト・トークがあろうがなかろうがお構いなし。私たちが食事をしながら話していると、アーティスト・トークを予定していた場所から火が上がっている。これビルの中、それも5階なんですけど・・・

b0090333_0541437.jpg 近づいてみるとさっきまで太鼓叩いて盛り上がってた若いアーティスト達が、火を囲んで銅鑼鳴らして踊り始めている。ルソン島北部の山岳民族の踊りらしい。バリのガムラン音楽の銅鑼が高音の強いリズムを刻むのにも似ている。バリの場合は本当のトランス状態になっちゃう人もいるけれど、今晩の彼らはすでに酒でイっちゃってるようだ。

 もともと地元臭の大好きなBさんも一緒になって踊りだす。そして次には私も誘われてその輪の中へ。アーティスト・トークはどこへ??? にしてもいきなり初日から強烈なアーティストと出会ったもんだ。さらに、今日の企画を準備してくださっていたのが、バギオ在住の日本人Mさん。彼女はキドラと親しいミュージシャン、アーネルさんの奥さん。なぜか会うなりマブダチ・モードで親しくなり、クレイジーおやじと3人で記念撮影。

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 飛行機は飛ばない、プロジェクターは使えない、踏んだり蹴ったりのバギオ初日ともいえるけれど、不思議と私は濃い~人との新たな出会いに嬉しくてしかたない。
by midoriart | 2006-08-11 23:55 | the Philippines
 明日から北部のバギオへ旅するので、なかなかメイ女史に会ってる時間がない。今日のランチを一緒にする約束をした。彼女が連れてってくれたのは、UP(フィリピン大学)内にあるちょっと静かなレストラン。こんなものが大学内にあるってことがスゴイ。あっという間に滞在期間が過ぎてしまったので、彼女とゆっくり2人で話すのは今日が最後だろう。

b0090333_1421472.jpg 今回の企画について反省を含めていろいろ話し合った。個展は19日に終了するけれど、その後も私の作った1,000体のヒトはなくなるまで交換される。企画を継いでくれるのがメイ女史と、今回私のアシスタントをつとめてくれたアマンダちゃんだ。最終的には今年10月を目標にワークショップ、アーティスト・トーク、個展(Green PapayaとUP内ギャラリーの2会場)を含んだ一連の企画をまとめたカタログを作ることになっている。

b0090333_1424361.jpg 食事の後、初めてキャンパスをゆっくり歩いてみた。まずはバルガス・ミュージアムというUPの美術館へ寄る。そこまでの道のりも緑、緑、緑。本当に気持ちのいいキャンパスだ。週末になると外からピクニック客が来て混むってのもわかる気がする。
 バルガス・ミュージアムでは日本の美大で展覧会経験のある若手ジェイ・フローレス・ティカルの個展もやっていた。イイ作品もあるのだけれど、たくさん見せ過ぎの感アリ。最初はグループ展なのかと思ったくらいだ。もっとまとまりのある展示したらいいのに。

 これが美術館の外観。

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b0090333_1434549.jpg ここからまた歩いてホテルへ戻る。レストランからミュージアムまでが徒歩15分、ミュージアムから宿が徒歩10分ほどだろうか。今までダダっ広いと思ってたキャンパスだけど、カンカン照りじゃなければなかなか気持ちのイイ散歩コースかもしれない。今日はちょっと学生気分で構内歩けて楽しかった。さらに運動にもなったので、ちょっと前にアマンダちゃんと食べてしまったケーキ分もちゃんと消費したような気がする。

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 午後6時からは、メガ・モール内の画廊FINALEでデイシーさんの息子、ロバートの個展。昨晩もチラッと寄ったけど、たくさんのアーティストと会うにはオープニングが一番。昨日デイシーさんと行ったFutureprospectsのゲイリーともここで会う約束をしていたので、デイシーさんの車に乗っけてもらってまた出かけた。

b0090333_1444439.jpg そうそう、初めてデイシーさん宅の夕食会に招待されて行ったとき、そこに集まってた中にはロミオ・リーという、アーティストでもありロッカーでもあるオッチャンも来ていた。私の個展オープニングの夜、別の展覧会場で演ってたボーカリストだ。先日の勘違い海ツアーにも彼は参加してたので、酔ったついでに彼のオススメ・バンドをリストアップしてもらっていた。

b0090333_1451682.jpg ロバートの個展会場には人がいっぱいで座るところもなかったので、私は広いショッピングモールをふらふら見て回り、ロミオのオススメバンドのCD探しをすることにした。そしてオススメ10バンドの中から5枚のアルバムをGET。偶然にも、この中の1枚DONGABAYのギタリストとボーカルは、ロバートの友人だったのでこの会場に来ていた。そしてこのアルバムのカバーを手がけたのが、ロミオ・リー。早速3人にサインをもらい(ちょっとミーハーだったか?)、写真撮影~。

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 一番左の赤いオッチャンがアーティスト兼ロッカーのロミオ・リー、隣りの姉ちゃんは一緒に海に行った仲間でルクセンブルグの画廊経営者、私を飛ばして黒シャツのハゲがDONGABAYその人。

 さらに私もジョグジャでバンド演ってるんだよーって話で盛り上がってたら、彼ら今度の火曜日にライブがあるという。火曜といったら私のフィリピン最後の夜。それを聞いてたデイシーさんが、
「それじゃーミドリのお別れ会をうちでやるわよ!ちょっと早めの夕食会にして、そのあとにみんなでDONGABAYのライブに繰り出して踊り明かしましょう!」
と話はトントン拍子。
 今、彼らのアルバムを聴きながらこれを書いているんだけれど、うーん、確かになかなかイイかも。タガログ語のロックってのは初めて聴いたかもな。どんなお別れ会になるのか知らないけれど、楽しみになってきた。一晩くらい踊ってもイイか。これもダイエットだ。

 その前に、まずは明日からのバギオ旅。アーティスト・トークも待っている(けど、本当にやることになるのかなー。まだ詳細はわからず)。かなり冷えるらしいので、寒がりの私にはキツいかもしれない。ちゃんとホッカイロ持ってきてるので携帯していく。セーターも1枚もってきててよかった。また別のフィリピンの顔を知り、新しい出会いや経験が待ってることだろう。

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◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
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◆「救援パック・プロジェクト」隊員って誰?って思う方は「ジョグジャ救援パック小隊:隊員紹介」
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◆救援パック・プロジェクトの1ヶ月の会計報告は
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by midoriart | 2006-08-10 23:40 | the Philippines
 朝からパトリックのメッセージが携帯に届く。昨日のハイソサエティーな美術大賞に出席したら、金持ちウィルスにかかって体調が悪いというので明日のアーティスト村訪問は延期。まっ、旅ってのは往々にしてこういうものだ。日本人の感覚を100%持ち合わせていた頃は、スケジュールどおりにいかないと時間を損した気分でイライラしたりもしたけれど、ここまでインドネシア滞在が長いと、秒刻みに物事を進めることが限りなく不可能に近いことを学ぶ。だから多少の予定が変わろうとも、私は動じなくなった。

 今日はデイシーさんがどうしても紹介したいアートスペースがあるというので、午後から一緒に出かけた。スペースの名を聞かずに行ったのでわからなかったけど、ここは初フィリピンでパトリックに案内されて訪ねた場所だった。もともと今回の滞在中に寄るつもりだった場所なのでラッキー。

b0090333_0495336.jpg 現在フィリピンで数少ないアクティブなアートスペースFutureprospectsは、現在実質2人の若手アーティストによって運営されている。その一人、ゲイリー・ロスとは先回すでに会って話したことがあったので、今日再会できて嬉しかった。さらに、デイシーさんは彼らの母体であったギャラリーBig Sky Mindを、ずっと前からサポートしてきた彼らのよき母ちゃんでもあったことが今日わかった。


b0090333_0502640.jpg 彼らのスペースがあるケソン市のクバオは若者で賑わう街、アウトレット靴屋が並ぶコンプレックスの中の一つを借りてアートスペースを始め、もうすぐ2周年だという。同じコンプレックスには去年はなかったこんな新しいギャラリーも出来ていた。古臭さが逆にお洒落な感じで今では靴屋に限らずアーティストやデザイナーが店を出している。


 コンプレックスをプラプラしていたら、日本の食玩系を並べた店が!
 鬼太郎シリーズや、コーラのキャップにあった猿の惑星シリーズがウィンドウから見えているのでついつい中に入ってみた。猿に目のない私が一人叫んでいるのでデイシーさんもビックリ。 ここで見つけたものはコレ!
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 コカコーラ(ペプシだったかなー?)から猿の惑星キャップシリーズが出たとき、猿好きを知っている私の姉が美容院のアシスタント2人にも頼んで毎日毎日コーラを飲んでキャップを集めてくれたにも関わらず、結局最後まで手に入れることのできなかったレアな一品「宇宙服猿」。なんとフィリピンで出会うとは!当然買いです。50ペソ、約100円。

b0090333_0513967.jpg さらに、きっとバッタだろうけど、バシングエイプのフィギュアも2つ見つけてもちろん買い。こちらも1体50ペソ。いったいいくらで仕入れた???今日は猿に運のある日だ。


 その後デイシーさんとFutureprospectsのゲイリーと近くでピザを食べ、今度はオルティガス地区にあるでっかいショッピングセンター内にあるギャラリーへ向かう。このメガモール4階にはたくさんの商業画廊が軒を並べている。その中の一つFINALEでデイシーさんの息子、ロバートが明日から個展を開くため、今日は作品をセッティングしているという。当日だと人がいっぱいでゆっくり見られないので、今日行くことにした。こんな感じ、小奇麗で小洒落た店ばかり。

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 ロバートは作品展示に疲れてくったり気味、デイシーさんは息子とその友人たちのためにサンドイッチを買いに行ってしまったので、私は4階をふらふら徘徊した。

b0090333_0524890.jpg やっぱり今日は「猿の日」だったようで、小さなアートショップではこんな謎の猿を発見。真鍮製のインド産。しかし、いったい、お前はホントに猿なのか?別の生き物なのか?が、尻尾の感じは猿。店の者も猿といいはる。じゃー買い。175ペソだったのを、モノは試しで値切ってみたら150ペソ(約300円)になった。ってことで今日は4匹の猿が手に入ってかなり幸せ。

b0090333_053212.jpg 昨日東からメールがきた。フィリピンに来てから3度目の写真付きレポートだ。メールには
「昨日退院したよ。今日は早速プンドン村の幼稚園のチェックに行ってきた。嬉しいことにここまで出来上がってるよ。後はセメント部分の塗装なんだけど、ミドリの壁画がくるから、ベースの色はミドリに決めて欲しい」
とあった。そこで、こどもプロジェクトTシャツに使っているレモンイエローを基本色にするようお願いした。後は私がジョグジャに戻って、この部分に絵を描いて完成~!

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 11日からはルソン島北部、標高1500mの町バギオへ行く。ここにはたくさんのアーティストが暮らしていて、国際交流基金のBさんも気になっているという。そこで今回一緒に出かけることになったのだ。Bさんがすでに数人のアーティストとアポイントメントを取ってくださった。さらに昨夜、金持ちアートアワードにいらしたBさんが
「廣田さん、むこうでもなんかやってよ。アーティストトークやろやろ!」
と私をつつく。
 バギオは1990年6月大地震に見舞われ多数の死者を出した街。今でも死者の冥福を祈る儀礼があるという。ここで「こどもテントプロジェクト」のプレゼンテーションをして現地のアーティストと地震体験をシェアできるのはとても有意義だと思う。
「やりましょう!やりましょう!」
 最初はアーティスト訪問とローカルなテキスタイルや工芸を見るだけのつもりだったけれど、ミッションが出来てイイ意味で気合が入ってきた。明日はちょっとアーティスト・トークの予習しながらUP(フィリピン大学)内の美術館などを回ろうと思う。
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by midoriart | 2006-08-09 23:48 | the Philippines
 昨日ルソン島北部サンバレスの海岸から宿に戻ったのは11時過ぎだった。自動車&道路のコンディションが悪い中、車の往復約8時間は老体に堪えたようで、起きると全身が痛い。でも今日はアルマと以前からの約束がある。
 UP(フィリピン大学)から待ち合わせの場所まではジプニーに乗る。これは米軍使用だったジープを15人ほどが向かい合って相乗りできるよう改造した、最もポピュラーな交通機関。運賃、払うときのタガログ語をアシスタントのアマンダちゃんが教えてくれたので、一人でも乗れるようになった。
 
b0090333_0283389.jpg 今日約束していたのは、横浜やキューバの大型国際展にも招待されている、国際的女性アーティスト、アルマ・キント。彼女とは昨年横浜ビエンナーレの開催時に会っている。今回私をUPに招待してくれたメイ女史の親友でもあるアルマは、偶然横浜で私と会ったことをとても喜んでくれた。
 今回私がフィリピンに来てからというもの、ワークショップ、アーティストトーク、個展のオープニングとすべてに来てくれている。何度もスタジオに遊びに来るよう言われていたのに互いの予定が合わず、今日まで延び延びになっていた。

 彼女は子供たちへのワークショップを開き、自分の作品を子供たちに触れさせるところから作品を発展させていく。心身ともに傷をおった子供たちを集めた施設では、数年に渡り美術を通したコミュニケーションを試みている。そんな彼女のスタジオはUP近く、ニノイ・アキノ公園内にある。緑の多いとても環境のいい一角。ここで横浜やキューバへの出品作品を見せてもらい、その背景にあるフィリピン女性問題、宗教的問題などについて話を聞いた。

b0090333_0293695.jpg 先日、私の個展のオープニングに来てくれた日は彼女の誕生日だった。彼女が作品に布を使っていることを知っている私は、私の七五三の着物で作ったミニ座布団を一枚、誕生祝にプレゼントした。きっとそのお礼のつもりだったのだろう、今日は彼女が彼女の作品を私にくれた。それがこれ。一見海賊の帽子のようにも、飛ぶことのできる不思議な物体にも見えるこの作品、実はおっぱい。かわいい形の裏にはフィリピンの重い女性問題が含まれている。

 アルマとランチを一緒に食べた後、UPに戻り、久しぶりにアシスタントのアマンダちゃんと会う。彼らのクラス(メイ女史の教え子たち)とは今後もまだ私の作品を通してワークショップがあるので、今日はその打ち合わせ。UP内でもっとも人気があるという喫茶店に連れてってもらった。にしても、こんな洒落た喫茶店が構内にあるってのがスゴイ。さらにケーキも美味い(あ~ヤバい、食べちゃった…)。その名も「Chocolate Kiss」、カップルの学生には大人気のデートスポットらしい。

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 夕方からはナショナルミュージアムのキュレーター、パトリックに誘われて「アテネオ・アート・アワード」の授賞式に参加。これはフィリピンでは数少ない美術コンペの一つで、パトリックは審査員の一人だったのだ。
 アテネオというのは、今回私がアーティストトークをする予定だった大学なんだけども、飛びぬけた金持ち大学。美術関係の学部はないのに、構内に立派なギャラリーをもち、それだけじゃなくて大学の名のついたアワードまで開催している。授賞式には国際交流基金ディレクターのBさんも招待されていたので、私も一緒に堂々と審査員席に座ることができた。


b0090333_031862.jpg にしても、パトリックが笑って言うように、絵に描いたようなハイソサエティーな世界。偶然にも去年同じ時期に初フィリピンした私は第2回アテネ・アート・アワードを大学構内のギャラリーで見たのだけれど、今回の場所はロックウェル・モールというとんでもなくお高いショッピング・モール。まだ出来たてでタクシーの運転手も知らないような場所での開催となった。

b0090333_0314838.jpg せっかくなので早めに行ってショッピングモールを探索してみると、私のようなファッション音痴でも知ってる高級ブランドばかり。いったいこの国って経済的に上がり気味なのか?街を走っているとかなり貧しいように見えるけど、ハイソサエティーな人は「超ハイ」みたいだ。貧しいものはずっと貧しく、金持ちはどんどん金持ちになる、インドネシアの社会構造と近いのかな。

b0090333_0325228.jpg とまれ、アワード自体もこんな感じ(一番右はパトリック)。
 まるでアカデミー賞かMTV賞みたいなノリ。ノミネートされた若手アーティストの作品紹介もビデオ。もうスター並み。アーティストがスター扱いされる時代になったのか。それともこのアワードだけが変に浮いているのか? いかにも「アーティストしてます」ってパフォーマンスしてる人もいれば、自然体な人もいる中、選ばれたのはこの3人。
 
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 白黒写真の作品を作っていた一番右の天パの兄ちゃんが一等賞。私は一番左に写っているハゲ兄ちゃんの作品が気に入った。彼はパフォーマーでもあり、ノミネート作品にはパフォーマンス・ビデオと平面作品が一緒に展示されていた。   
 授賞式が終わって午後9時。国際交流基金のBさんが私が一人で帰るのを心配し、本人の運転手を私につけてくださったので安心して長い道のりを宿まで帰ることができた。車内でパトリックに携帯電話メッセージを送る。
「さっきは帰る挨拶できなくてゴメンね。今度は木曜に会おうね」
「ミドリわかったでしょ。これがこの国のハイソサエティー世界なのよ。楽しめた?ハハハ・・・」
 彼自身、好きな世界ではないようだ。パトリックには木曜日、ルソン島南部のアーティスト村に連れて行ってもらうことになっている。
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by midoriart | 2006-08-08 23:21 | the Philippines

勘違いで海の旅

 先回の報告最後に書いたフィリピン女性のデイシーさんに送ってもらって、大雨の中を宿に戻ったら午後11時を過ぎていた。4日の夜に初めて家を訪ね、そのままもう昔からの知人のような感じになってしまい、昨日は彼女に誘われるままルソン島北部のサンバレス州まで行って来た。
 私がMさんと知り合ったのは、彼女が国際交流基金インドネシア支局に勤務中のとき。彼女が大のフィリピン贔屓と知っていたので、今回彼女の知人を紹介してもらったのだが、デイシーさんはその最初に挙がった人。Mさんが「フィリピンの肝っ玉母ちゃん」と言ったとおり、恰幅よく笑顔の絶えない素敵な女性だった。私がMさんの友人だと言うだけで、前からの親しい友人みたいにしてくれ、今回は彼女のバケーションに誘われたのだ。

 6日の午前6時半にデイシーさんの運転手が宿に迎えに来てくれた。そしていったんデイシーさん宅へ。今回のツアーの参加者は、画廊を経営している女性ベタさん、デイシーさんがたくさん作品をコレクションしているシニア・アーティストのジェリーさん、それよりは若いアーティストのマニュエルとその妻、絵描きでもありロッカーでもあるロミオ・リー、マニュエルの作品を扱っているルクセンブルグの画廊主夫婦、そして私。彼らとは4日の夕食会の時に顔を合わせている。そのとき私はルクセンブルグから来ているという夫婦の、妻の隣りに座っていたので、彼女から
「今度デイシーさんの農場へ行くのよ。オーガニック野菜をたくさん育てているんですって」
と聞いていた。だから翌日デイシーさんから
「ミドリ、みんなと一緒にサンバレスに出かけるわよ。一泊で行くからね。朝うちの運転手が迎えに行くから」
と携帯電話にメッセージが入ったときは、農園で牛が見れる、豚が見れる!と喜んで準備した。そして昨日の朝、2台の車は北部に向けて出発。
 
b0090333_1301377.jpg 知らなかったのは私だけだった。車の中でデイシーさんと話していて初めてわかった。みんなが目指しているのは、デイシーさんの農園ではなく、彼女の友人が持っている海辺のホテルだったのだ。
(写真の一番左がデイシーさん)
太っ腹なデイシーさんの友人なので、この大所帯みんな泊まってもタダ。それはいいんだけど一人農園仕様の格好でいた私は唖然。水着もビーサンもないじゃん…。そして車は3時間半ののち、パティオ・ビーチに到着。これがホテル。

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 年とったからか、最近はアウトドア系にあまり気合が入らない。焼くのももう怖いので、極力暑い時間帯の海岸歩きはやめ、少し陽が傾いてからちょっとだけ海岸散策。ホテル前に立ってるバンブーハウスが幼稚園に使えそうな竹の組み方、使い方をしていたので、こっちが気になってたくさん撮影、東にいい土産ができた。

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 東の手術については、メンバーの皆さんからも心配していただきまして、彼から「ありがとう」を伝えて欲しいとのこと。おかげで順調に回復している。私にはなんの権限もないので、「休みなさい」とも言えないけれど、彼には右腕となるスタッフが私の知ってるだけでも3人はいるので、ちゃんと仕事を割り振ってやってくれてると思う。少なくとも私との携帯電話メッセージでのやり取りでは、相変わらずの冗談も言ってるので後は若さで早く万全に回復してくれるのを祈るばかりだ。

b0090333_1332100.jpg  みんなが水着に着替えて盛り上がってる中、私はせっかくの機会なので台所で郷土料理の作り方を習わせてもらった。しかし、ここの人(あるいはデイシーさんの関係者だけなのか?)はよく食べるわ。食べて喋って呑んでを繰り返してる感じ。にしてもこの写真からわかるだろうか、新鮮な魚の山。炭で炙ってレモンかけて醤油をちょっぴりたらして食べる。日本の感覚とほぼ同じ。みんなムチャクチャ食べるので本当に驚く。さらに呑む量も半端じゃない。昔ならついていけたけど、ここしばらく本当に呑まなくなったので、しめにテキーラが出てきた頃にはグラス1杯あけてそのまま寝てしまった。
b0090333_132855.jpg 朝は6時に起きて海岸散歩。犬たちが波打ち際を走っている。いかにもどこの海岸にもある風景。デイシーさんは市場に買出しに行き、また山ほど魚や野菜を買い込んで帰ってきた。私はカメラと手帳を持って台所にスタンバイして、手伝えることは手伝い、ムリなところは撮影に徹した。こんな何もしない日は、ジョグジャの地震からこっち、初めてだったような気がする。今回のフィリピン滞在でも、ここまで仕事や今の活動から離れて過ごす時間はもう二度とないだろう。

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 明日からはまたフィリピンのアーティスト訪問。展覧会のオープニングなどが詰まっている。3週間は長いと思っていたけれど、もう半分過ぎてしまった。充電はしっかりできたんだから、明日からはまた今までのペースで頑張らなくちゃ。

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by midoriart | 2006-08-07 23:27 | the Philippines
 朝2時半に帰宅して部屋の掃除してシャワー浴びて寝て、朝は6時半に起きた。今日はマニラで朝からパトリックと待ち合わせ。今回のUP(フィリピン大学)とグリーンパパイヤでのプロジェクト、すべてのきっかけとなったのがこのパトリックF氏。国立博物館のアートセクション・キュレーターだ。

 彼と知り合ったのは昨年の3月頃だったろうか、彼がインドネシア近代美術について調査でジョグジャに数ヶ月滞在したとき、一緒に美術館を回ったりコレクター宅を訪問したりした仲。とても繊細な人なので、私にしてみたら女友達ができたみたいな感じで気が合い、一緒にフットマッサージに行ったりもした。
昨年8月、彼がジャカルタ経由で帰国するとき、タイミングよくジャカルタで大きな展覧会があったので、私もジャカルタへ行き、彼とお別れ会をした。私が近々ビザの手続きでシンガポールへ出る予定があることを話すと、彼が言った。
「そこまで来るならフィリピンも見たらいいのに。シンガポールからならタイガー航空でとっても安くチケット取れるから」
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 知らない国でも知り合いがいるとなると断然親しみがわく。ましてやそのときには、国際交流基金のBさんがちょうど所長としてマニラに赴任したばかりだと聞いていた。二人も知ってる人がいたら心強い。それでジョグジャに戻ってからスケジュール調整し、シンガポールからわずか70ドルで往復できるタイガーエアーのチケットを買って「初マニラ」したのがちょうど1年前、2005年の8月のことだったのだ。今回のプロジェクトをコーディネートしているメイ女史を、UPの同僚だからと紹介してくれたのも彼。すべては彼から始まったのだ。

 UPの宿からマニラの中心までタクシーで1時間。渋滞を見込んで1時間半前に出発したので約束の30分前に着いたけど、博物館の学芸室まで呼びに行くと彼はさっさと仕事を切り上げてくれた。そして今日のツアーは展覧会巡り。彼が企画した展覧会がナショナル・ミュージアム内で二つ、CCP(フィリピン文化センター)内で一つ。このCCPは69年にあのイメルダ夫人が建設したものでなかなか貫禄ある建物。レベルの高いパフォーマンスやオペラなどに使える立派なホールももっている。
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 ここでみたのはAlfredo Juan AquilizanとMa.Isabel Gaudinez-Aquilizanが夫婦で制作している作品。彼らはかつて東京でも発表しているし、近いところではシドニー・ビエンナーレにも参加している。自分たちの生活道具をダンボール箱に詰め、スポッと箱を抜いて残った日用品の塊を会場に展示しているのだけれど、その日用品の色の組み合わせや、会場の匂いにこだわるあたりがとても気に入った。彼らの家には来週木曜日パトリックが連れてってくれることになっている。会うのが楽しみだ。

b0090333_2203158.jpg その後、CCP近くに最近できた「アジアで一番大きいショッピングセンター」SMマート・アジアに行った。マニラ湾の真横に建つモールで、映画館あり、スケート場あり、多分店舗は500以上入ってるんじゃないかって広さ。フィリピン料理で何が私の好物かすでにツボを抑えているパトリックが豚煮、白身魚とゴーヤのサワーソース、野菜のココナツミルク和えをオーダーしてくれた。ヤバい。本当にここの味は口に合うので危ない。誘惑多すぎ。
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b0090333_222422.jpg 話はコロリと変わり、東から昨日あった報告。バンブー幼稚園ここまでできてきましたー。本来の予定では、今週末に完成だったのだが、このくらいの遅れは全然仕方ない。屋根が仕上がってくるとかなりイイ感じ。東も
「全体の工程が遅れてるのだけが気になるけれど、仕上がりはとてもイイよ。机と椅子はミドリが戻ってきてから購入してこどもプロジェクトのステッカーを貼って寄贈しよう」
とのこと。建物自体はおそらく私が戻るより先に完成するだろう。建物の外に幅60センチほど舗道用タイルも敷くので子供たちが走り回っても安全だ。

b0090333_2223735.jpg 実は東は今朝ジョグジャで手術を終えた。こどもプロジェクトで過労だったらどうしようかと思ったら持病が悪化したらしい。不規則な食生活で胃から腸に皺寄せがいったらしい。携帯のメッセージでは短い文章しか送受信できないので詳しくわからないのだけれど、とにかく今日午後に無事手術が終わり、明日には退院できそうだとメッセージが入った。彼にはビマ他数人の同じくらいデキる仲間がいるので、今のうちにちゃんと養生するように言ったんだけれど、性格上無理なんだろうなぁ。私は遠くから早い回復を祈るしかない。

 今日は新しく出会ったフィリピン女性のお宅でディナーに誘われた。彼女の運転手が宿まで迎えに来てくれるらしい。もう8時半なんだけど、迎えに来ないなー。以前国際交流基金のインドネシア支部にいらしたMさんは大のフィリピン好きで、休みがあればフィリピンに来ている人。アーティストや映画関係者などたくさんの知り合いがいるので、会っておくといい人を紹介してくださいとお願いしたら、最初に名前の挙がったのがこのデイシーさんだったのだ。早速連絡したら昨日の展覧会オープニングに来てくれた。そして今日はディナーのお誘い。Mさんによればとっても素敵な家に住んでいる肝っ玉母ちゃんで、若いアーティストをよく支援してくれるらしい。デイシーさんちのことは明日報告しよう。
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by midoriart | 2006-08-04 23:57 | the Philippines

GREEN PAPAYA オープニング

 のんびり起きようと思っていたのに、セッティングが完璧に終わっていないと思うとやっぱり気になって寝ていられない。さらにオープニング当日ってだけで緊張してるので、結局5時起き。宿から歩いていける生協で展示のコンセプトを記したテキストをプリントアウトし、一人で早めに会場に向かった。
 オープニングは午後6時、ここもインドネシアと同じで6時といっても人が集まってくるのは7時以降らしい。でも私はマニラにある邦字新聞記者さんと取材の約束をしてたので4時半には準備して待っていた。取材を受けてるうちに、人が入ってきた。
まずは今回の作品「バック・オブ・アフェクション」の全体をお見せするとこんな感じ。
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 この空間の左手にあるのがこの棚で、
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 中には8X8センチの座布団が1000枚積んである。
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 右の壁に説明があって
「まず、あなたの気にいったヒトを一人選んでください」
「座布団を一枚取り、そこにあなたが今日持っているものでヒトと交換できるものを置いてください」
「交換成立です」

b0090333_1911651.jpg みんながヒトの集まっている空間の中に入っていき、好きな一体を取る、その代わりに手持ちの何かと交換する。彼らが置いていったモノも含めて今回の展示作品。先にコンセプトを話してしまったら何を持ってくるか考えてしまうので、ナイショにしておいた。

 7時過ぎから少しずつ会場が混み始めてきた。学生からは作品について質問されるし、さらに選んだヒトにサインをしてくれと頼まれ、普段作品にはアルファベットで名前を入れるくせに、みんなが喜ぶように漢字でサインしてあげたらムチャ喜ばれた。
 とにかく、一晩で50人以上のヒトがフィリピンの人たちの手に渡っていった。私の分身がすでにケソン・シティ周辺で50体分散したことになる。入場者はこの倍はいたと思うけれど、交換にノッてこない人も結構いた。

b0090333_1915197.jpg 全体で見るとこんな感じに、右の壁に交換物が並んでいる。今日の交換物品の中でレアなのは、今はもう使われていない昔の電車のToken。今ではコインでなく、チケットになったので、かなりのレア物らしい。後はサングラスってのもあった。なぜか有効期限中のCitibankのATMカードとか、学生は身分証明書写真の残り、ボールペン。すぐ持って帰りたかったのは女性が交換してくれたイヤリング、ブレスレット。なかなかイイのがあった。
 これはすべて交換プロセスなので、交換物品も展覧会期間中ずっとそのまま展示する。ブレスレットはすぐにでも使いたいけど我慢我慢・・・。

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 最後にフィリピンのシニア・アーティストと、日本からのSさんと一緒に記念撮影。まん中の白髪で赤ブラウスのオバチャンは、商業画廊を経営している金持ちオバチャン。のくせに(って言っちゃ悪いけど)ヒトとの交換には名刺一枚しか置いていかなかった。チェッ(って言っちゃいかんけど)。


 にしても。
 フィリピンの展覧会のオープニングってとことんだわ。呑むのもとことんだし、時間もとことん。たまたま同じ日にたくさんのオープニングが重なっていたので、みんながハシゴすることになり、ルートからするとうちは三つの会場のうち、二つ目としてやってくる人が多かったらしい。会場で知り合った女性のフォトグラファーが次の展覧会場へ一緒に行かないかと誘ってくれたので、午後11時に自分の展覧会場を出て、別の展覧会を見に行った。
 同じケソンにあるマグネット・カフェでは女性作家の平面作品の展覧会が始まっていた。本人は妊娠中なのでいなかった。ここは2階がカフェになってて今晩はライブもやっていた。これがライブの様子。

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 はっきり言って上手くはけしてないんだけど、このボーカリストはフィリピンじゃ有名なペインターでもあって、毎回違うカツラで笑わせてくれるらしいから、シニアから若いアーティストまで大喜びで観ている。ただ私は今晩知り合ったフォトグラファーとゆっくり話がしたかったので、別のバーへ場所を移し、そっちで女3人朝の2時半まで語り明かしてしまった。今晩知り合ったこの二人はまだ30ちょっと前の若いアーティスト。でもUP(フィリピン大学)で美術を学んでいて話すこともしっかりしている。今私のいる宿から遠くない場所に2人でアパートメントをシェアしてるらしいので、これからも時々一緒に遊べそうだ。

 アーティスト・トークも個展オープニングも終え、急にヒマになりそうだけれど、明日はマニラ市内で美術館巡りが待ってるし、オープニングで知り合った何人かのアーティスト宅を訪問する約束もした。明日以降はまた新たな出会いが報告できるだろう。

 東からもバンブー幼稚園の経過報告写真が来ているので明日報告することにする。

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by midoriart | 2006-08-03 23:57 | the Philippines

ケソンの一番長い日

 昨晩中に終わらなかった英語のテキストをなんとか終わらせ、プリントアウトしに生協まで歩いていった。一番最初のレクチャーの時はなんとかなると思って何も原稿を作っていかなかったので、ちょっとしたところで言いたい言葉が英語で浮かばずに困った。今日はそんなことのないように、プレゼンテーションする内容をチェックし、言いたいことがちゃんと英語で言えるかを調べ、スルッと出てこない単語は書き出しておくなど、抜かりなく予習しておいた。UP(フィリピン大学)内に寝泊りして予習なんてしてると、真面目な学生みたいだ。

b0090333_130599.jpg 午後12時半、有能なアシスタント、アマンダちゃんに迎えに来てもらってホールへ。思ってたほどの広さじゃなかったけど、逆にそこに100人以上入ってくるから床に座り込みもアリになってしまった。今日は3時間のアーティスト・トーク。前半は今ジョグジャでやってる「こどもプロジェクト」について、そして後半で作品を紹介する予定でまずは私の今住んでる場所での活動から話し始める。

b0090333_1304390.jpg がしかし、被災地の様子、救援パックの始まりからブログのこと、どんどん義援金のメンバーが増えたこと、困ったところに東が現れたことなどを話していくうちに、聞いてる学生がムチャ入り込んじゃってるのがわかるもんだから、こっちも興奮して話しまくってしまった。気づいたら地震話ですでに2時間近く過ぎていた。だって手前に座ってた何人かの女教授たちが、乳オンリーパックを受け取ってるママたちや、松葉杖の少女とかを見てウルッ・・・ってしてる顔が正面で見えるので、ついこっちまでいろいろそのときのことを思い出して目頭が熱くなったりした。
 特に「こどもプロジェクト」が始まり、ロゴができ、オリジナルTシャツが完成し、テントの子供たちみんなに配った写真を見せたときには、会場全体から
「オォ~・・・」
と喜びの声が上がったのが嬉しかった。

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そして後半はさらっと作品紹介をして、最後30分は学生や先生からの質問を受けた。数人の学生から作品のテクニカルな部分に関する質問を受けたあと、美術学部の女教授が立ち上がり、
「私は彼女を日本人アーティストだとくくることはしません。アジアのアーティストだとは言えるかもしれないけれど、仏教もヒンドゥー教もキリスト教もミックスされた環境で育ったミドリはもう、ただミドリなのよ。誰でもなく、ミドリそのものよ!本当に感動したわ!」
って、この人は去年UPを訪ねたときに知り合った人なんだけど、イイ年してるくせにとっても乙女チックな人で、そこまでは言い過ぎ~ってくらい一人で感動してくれてた。

 また、今日から日本の女性アーティストSさんがリサーチを兼ねてUP入りしていて、今日のトークに出席してくださったのだけれど、彼女が
「このプロジェクトはもう完璧にヒロタさんのアーティスト活動の一部ですよ。切り離したものではけしてないですよ。私には第1部も2部も、同じヒロタさんの作品のように見えたわ」
と感想を話してくださり、これもとても嬉しいコメントだった。
 

b0090333_1314939.jpg 後片付けしてそのまま個展会場へ。メイ女史、アマンダちゃんの他に学生二名、さらにスポンサーである交流基金の現地スタッフ、バンビさんまで来てくれた。そしてなぜか今日はやたらと親切な画廊オーナー。やはり基金のディレクターBさんの言葉が効いたのか?全員にコーヒーやスナックまで出てくるサービスぶり。あ、そうそうだってアーティスト・トークにまで来てくれてたもん。これはBさん効果かも。

b0090333_1321963.jpg 本当に頭の回転が速いアマンダちゃん、今日から生まれ変わってサービスのいい画廊オーナー、ピーウィーのおかげでどんどんセッティングが進む。さらに、何を手伝っていいかわからないメイ女史の教え子の男の子にはドキュメント撮影を頼んだので、こうしていっぱい仕事中の写真が記録として残せた。1,080体のヒト、やはり今回も数人が被災(?)してた。8箱に入れてジョグジャから送った中で50体余りが使えない状態。今回樹脂で作ってこれだから、もし陶だったら被災率は確実にもっと高くなっていただろう。

b0090333_1334238.jpg 午後5時から始めたセッティングは、多くのアシスタントのおかげで10時前には終了。といっても、まだ完璧な終わりではなく、画廊の作家紹介テキストや、私の作品コンセプトを記したプリントの設置が残っている。けど、これは明日のオープニング前に2時間もあればいいだろう。
 セッティング中にメイ女史に電話があり、私に用事だというので何かと思ったら、マニラで発行している日本字新聞からで、明日展覧会の取材に来たいとのこと。インドネシアにも「じゃかるた新聞」という日本字新聞があるけど、やっぱりここにもあるんだなー。明日のオープニングには去年知り合ったフィリピンのアーティストも来てくれることになっている。いろんな災難もあったけど、とりあえず今回のスケジュールの中で一番キツかった一日を乗り越えてホッと一息。にしても、本当にアマンダちゃんパワーがスゴイ。今回の私のラッキーはなんといってもアマンダちゃんだな。

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 明日は一度目覚ましかけずにいよっと。身体が休みたいとこまで寝て、それからオープニングの準備にかかればいい。まだまだオープニングまでは気を抜けないけれど、予習がなくなっただけでも随分気が楽。今日はまだ作品の全体像はお見せしませ~ん。明日、オープニング前に撮影するのでその報告は明日!(でもフィリピンの展覧会オープニングでは仲間が集まって朝まで飲み明かすらしいから、明日の報告をアップするのは翌日になってるかも)

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by midoriart | 2006-08-02 23:55 | the Philippines
b0090333_0365372.jpg 午前8時から新入生クラスでワークショップ。彼らとは着いた翌日にレクチャーをし、今日のワークショップの課題を出してあった。メイ女史が
「It’s OK。まだ何も知らない子たちだから、高校生に図工教えるようなつもりでいてくれればいいのよ」
ってことだったので、70名の学生に3種類の材料を選んで持ってくるように伝えておいた。
 今回は「ディザスター(災害)」がテーマ。フィリピンもついこの間台風直撃で大変なことだった。「災害」は非常に身近な問題だ。
 まず3チームにそれぞれどんな災害をテーマにするか決めてもらった。それぞれに「自然災害」、「経済的な災害」(よくわからんが)、「個人的な災害」(失恋も災害か?)ってことで早速図工の始まり~。

b0090333_0373782.jpg かなり汚いんですが・・・。まーいっか。新入生だし。聞けば美術の実技の方面に進むとは限らない学生らしいし。楽しいのが一番ってことで、今日はさらっと終わった。

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 ワークショップを終え、メイ女史と早めのランチ。個展会場のあまりにガサツなマネージメントについて互いの愚痴をぶちまけあった。国際交流基金ディレクターのBさんも、オーナーのピーウィーの態度にはお怒りのようで、なんと直々に彼に対してEメールで
「ミドリは我々の大事なゲストです。彼女をフィリピンに呼んだのは、アーティストとしてだけではなく、広くアジアのアートをつなぐキーパーソンとしても重要な位置にいるからです。彼女はすでにインドネシアのアートを日本に紹介するなどの功績もあり・・・」
などなど、かなり持ち上げてくださったので嬉しかった。こんな心強いサポートはない。これで、お高くとまってるくせに仕事は全然できない画廊側が反省してくれたらいいんだけどなー。

b0090333_0383241.jpg こっち向いてるピンクのシャツがメイ女史。その右がアマンダちゃんで、男の子と一番左の子は今日のアシスタント。午後1時から個展会場で昨日無事に着いたジョグジャからの1,080体をチェックすることに。送り出すときかなりきっちり梱包してくれてたので、これだけの数を開けるだけでも時間がかかる。できることはその日のうちにやっておきたい私としては、今日は全員をビニール袋から出し、明日の夕方のセッティングではゴミのでないようにしたかったのだ。


b0090333_0391875.jpg 黙々とダンボールを開け、一体一体袋から出す。それにしてもUPの学生たち、仕事早い!言っちゃ悪いけどジョグジャの芸大生とはぜ~んぜん手の動かし方が感動的に速いので嬉しかった。多分インドネシアの3倍は速い。彼らのおかげで仕事が早く片付いた。感謝。 

 その後は彼らにコーヒーおごってる余裕もなく宿に直行。だって明日は午後1時から4時まで、UPのでっかいホールでアーティスト・トークなんだもん。これ今回の重要な使命(個展とアーティスト・トーク)の一つで、美術学部の実技系の学生と、芸術論の学生、アジアン・カルチャー・スタディーズの学生、加えて一般参加ってことで、出席が義務付けられてる学生だけで100人超えてる。 
 だから今日は午後4時に部屋に戻ってから、考えてみたら今まで机からほとんど動いてない。第1部はジョグジャの地震と今の活動についても話す。美術専門じゃない学生が多いので、メイ女史のリクエストで「日本に生まれてバリに住み着き、ジョグジャカルタに移り、そこで被災して救援活動始めちゃった人」ってところを話してほしいというのだ。第2部で作品紹介をし、ここでは「仏教国に生まれてクリスチャンの女子校で中学高校時代を過ごし、バリヒンドゥーに触れて多く影響を受け、今はイスラム圏に住んで豚料理がなくて困ってる人」ってことも知らせたいらしい。

 1年前に初めてフィリピンに来て、もともとの知人(彼もUPの教授)からメイ女史を紹介され、作品を見せて盛り上がって今回のプロジェクトが浮かんだ。彼女と1年間メールでやり取りし、交流基金のサポートも得られ、実現に至った。はじめから彼女は私のクロスカルチャーな体験とその影響でできた作品に興味を示していたので、その辺りを匂わせるには地震と作品の2本立てでイイのかも。
 少なくとも、地震の体験談から「アーティストも多少は社会のお役にたつことができてますよ」って部分を知らせることが出来たらいいなと思う。もともと救援活動始めるきっかけに「社会性をもったアーティスト」って課題が私自身にあったんだし。だからといって、けして今の私がそうだとは思いませんが・・・

b0090333_040960.jpg 東から写真付の報告メールが来た。プンドン村のバンブー幼稚園、もうここまで進みました~。リクエストしてた萱葺きの屋根材が届いたのだ。私がこっちに発つ2日前から工事が始まって2週間の予定なので、本当なら今週末に完成なんだけど、約束の日に終わるはずないのがインドネシア。逆に終わったらちょい気持ち悪い。待ってる園児にはかわいそうだけれど、もう少しの我慢だ。
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 さらに次の予定地の写真まで送ってきてくれた。東は本当にタフだわ。すでに2箇所を下見してきているので、後は私の帰りを待ち、向こうの人たちと顔合わせして、GOかどうかを決めることになるだろう。とにかく「こどもバンブー幼稚園その1」が早く完成するのを願うばかりだ。

 ではでは、明日の大仕事のために、今日はそろそろ床に入るとします。
 夕方5時からはようやく作品の設置!頑張らねば!なんだか修行してる気分になってきた。

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◆東って誰?って思う方は、当ブログの「新たな仲間登場」
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by midoriart | 2006-08-01 23:33 | the Philippines