Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

カテゴリ:Culture( 16 )

恐るべしツヅキ

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中村区の友達から聞いてて、ずーっと気になってた昭和21年創業の喫茶店ツヅキに行った。
シュール!これはもう、映画の撮影でも使えそうなセンス!
by midoriart | 2013-02-04 15:08 | Culture
★ジョグジャカルタで進行中の「KODOMOバンブー幼稚園」に、7月19日スガノキヨミさまからまたまた義援金をお預かりいたしました。いつもありがとうございます!⇒KODOMO幼稚園

 今日はちょっと特殊な文具のチェックに、名古屋大学の生協へおつかいに行く事になっていた。まさに「初めてのおつかい」。国立のだだっぴろい大学のキャンパスというものは、大通りから眺めたことはあっても、中に入ることなんてめったにない。そういえばずーーーっと昔、インドネシアの布や木彫りを名大フリーマーケットに出店して売ったことはあったけれど、それ以来キャンパス内に入ったことはなかった。
 今になって大学の中でうろうろして、「生協はどこですか?」なんて学生に聞こうものなら、「なんだこの母ちゃん、子供が心配で大学まできたんかい?」と思われそうで勝手にビビる。困っていたらいいことを思い出した。


b0090333_2304184.jpg 中学高校の同級生が、職員として名大に勤めているんだった!彼女に生協までの案内を頼み、少し前から気になっていた構内のカフェでランチを共にする約束をした。
 気になってた店はこちら、Phonon Cafe Room。大学内なのにビールとかあって、夜まで営業してるという記事を見たことがあって、一度試してみたいと思っていた。

b0090333_2322094.jpg ビールの興味の他に、内装が私の友人もいる大阪のデザイン集団grafだと聞いていたことも、この店が気になった理由だ。情報文化の建物2階に入ってるカフェは、確かにちょっと大学にいるのを忘れる空間。客も学生よりは職員(あるいは私のような外部者?)が多いように見える。


b0090333_23255849.jpg 昼はランチボックス(400円)のみ。ドリンクが付かないので、ドリンクを追加すると結局は700円を超すくらい。だから学生は少ないのかも。見た目は若干少なめ?と思うが、それを豆乳スープの量でバランスとってる感はあり。パンがなかなか美味。


b0090333_236292.jpg 半年ぶりくらいに会ったので、積もる四方山話をしてたらあっという間に彼女の昼休みが終わってしまった。広いキャンパスのどこをどう進んだら北の生協があるかを聞いて、私は一人で名大探索を始めた。ちゃんと目指す生協を見つけ、用事を済ませた後、たらたら歩いていたらこんなおかしな空間が出てきた。なんか芸大の中にある建物みたい・・・


b0090333_2310187.jpg なんでもその名は「中庭とアート」という学生の福利厚生の充実を目的にした庭らしい(意味がよくわからんが)。ベンチのスケールや床のパターンはル・コルビジェの寸法単位モデュロールを使い、フェリーチェ・バニーニというアーティストの《20の点と10の直線》を起用して作ったと書かれていた。


b0090333_2321817.jpg 断片的に見える赤い線が、中庭に入るパサージュからはキレイにつながって見えるというもので、中庭を動き回ると線がいろいろに動いておもしろいといえばおもしろい。ただ、福利厚生のわりに、誰一人この空間を利用していないのは、この暑さのせいだけなんだろうか・・・。

 国立大学といったらインドネシアのUGM(ガジャマダ大学)とITB(バンドン工科大学)、それと日本では九大しか入ったことがないので、どのくらいの広さをもってスタンダードなのかよくわからないが、名大はまだまだ探索の余地ありと見た。中で勤めている同級生の情報では、今日行ったPhonon Cafe Room以外にも、フレンチが入ってたりするらしい。生協の品揃えもおもしろいことがわかったし、これからは大学探索も休日の趣味に入れようかなーと思ったりした。

★Phonon Cafe RoomはちゃんとHPももってた。⇒PHONON
by midoriart | 2011-07-28 23:24 | Culture
 私の自宅は名古屋城から少し西に降りたところ。愛知県体育館は名古屋城のすぐ隣にある。小さな頃から、夏の大相撲名古屋場所になると、家の近くにもお相撲さん部屋が泊まったりしてて、結構力士を見ることがある。それを見て、
「あ~、もう夏場所の季節なんだねー」
と思ったものだ。

 けれど、自分が見るとなったら話は別。料金が高いこともあるけど、自分でチケット買って見ようと思ったことは一度もなかった(小さい頃に輪島が優勝して、近所をパレードしたときには興奮するお爺ちゃんに連れられて国道の人だかりに混じったことはあったが)。

b0090333_21393952.jpg ところがこのたび、某美術館副館長Tさんからお誘いを受け、人生初の生相撲を見ることができた。それもマス席で!もしかしたら人生最初で最後かもしれないと思い、前日はWEBサイトで大相撲について、会場について予習までした。
 午後から用事が入っていたので、私が愛知県体育館に到着できたのは午後4時。おー、これがTVでよく見る幟だな~・・・特に名古屋はお隣が名古屋城だし、なんかこのエリアだけ時代が変わっちゃってるような不思議な感じ。

b0090333_21423184.jpg Tさんと合流して、まず私が見たかったのは売店。素人なんだから仕方がない、どうしてもこういう力士グッズが気になるのだ。WEBでの予習ではちゃんこ屋台ってのもあって、気になっていたのだけれど、午後4時ではもうとっくに売り切れていた。無念・・・

b0090333_21442011.jpg 母の土産に買った「力士もち」、直径12センチもある蓬餅が2つ入っていた。ムチャ美味い!

b0090333_21452787.jpg 会場に入ってビックリ。今日のマス席はマスの中でも一番前、もうこの前は砂被りという場所だった!名古屋でいうところの、「どえらい」近い場所!臨場感がスゴイ!
 妙なヘアスタイルの兄ちゃんがいるなーと思ってたら、この人(黄色の矢印)は名古屋おもてなし武将隊の織田信長じゃん!そうか、職場の名古屋城は隣だもんな、近いよな。鎧を脱いで、現代の青年になって、相撲観戦してるんだなー。

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 こうやって懸賞がつく取り組みってのは、やっぱり華やかなもんだなー。撒いた塩を毎度毎度掃いてる西と東のおじさんの箒とか、数回の取り組みごとに交代する行司さんの衣装とか、お弁当を升席に持ってくる仕出屋さんが使ってる竹篭とか、道具のひとつひとつが日本の手仕事~って風情で良い。
 きっとこの土俵上の屋根の四隅からさがってる縄の色にも、意味があるんだろうなーー・・・、で、マス席が思ったより全然狭いので驚いたりもした・・・

b0090333_21511385.jpg すっかり相撲オンチな私にもわかるバルトが出てきたり、

b0090333_21514482.jpg 弓取り式があったり、これぞ相撲!やっぱり見てよかった。見せてもらえてラッキーだった~~~

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 余韻覚めぬまま、周囲の座布団はどんどん回収されていく。そしてるうちに、強面な、どう見ても昔しこ踏んでたっぽいおじちゃまがぞろぞろと登場して土俵を囲んだ。Tさんの解説によれば神聖な場所を素人たちが触れないように守ってるらしい。

 いやぁ~、人生半世紀近く生きてきて、国技相撲を初めて生で見た。外国人力士が多くなったからか、昔お爺ちゃんがTVで見てた頃の力士とは身体のバランスがなんか違ってて不思議ではあったけど、見てよかった。こういうものの良さがちょっとわかってきたってことは、そういう年齢になってきたってことでもあるのかな・・・
 良い体験させていただきました。Tさん、ありがとうございました!!!
by midoriart | 2011-07-11 21:35 | Culture
 マリコさんを空港行きバス乗り場で送った後、JUNさんと別れた私は一人十三(じゅうそう)へ向かった。ここで待ち合わせていたのは、3年前にジョグジャカルタで知り合った日本の現代美術ユニット「淀川テクニック」の二人。駅を降りたらマッチャンが待っててくれた。
「今日はまず、僕らの仕事場を見てくださいよ・・・」
と、線路沿いに歩いて着いたところは淀川の河川敷。風はむちゃくちゃ冷たいけれど、一面の菜の花畑、大きな川、なんかいきなりのどかな気分。


b0090333_10443233.jpg マッチャンの案内で、河川敷に住む皆さんのお宅拝見。これは淀川河川敷のディズニーランドを目指す住人が、ハデヤかなゴミを集めて作ったもので、どんどんパーツが増えてってるらしい。冬空の大阪にムチャ目立つ。


b0090333_1046563.jpg そこからまた歩くと、「河川敷停留所 バスは停まりません」という味のある「停留所」が見える。マッチャンはここで止って、ディレクターズチェア風の椅子に座って優雅に夕方ビールを呑んでるオッちゃんと話し始めた。
 停留所の小屋にいるのはブッキー。このオッちゃんの飼い犬。なんとオッちゃんこの子に避妊手術までしている。


b0090333_10554893.jpg 運良く今日は美術誌の取材があり、この場所で作品撮影があったそうで、私も最新作を見せてもらうことができた。手前の金シャチは、私の故郷名古屋城の金シャチを模したビール缶製。ホントに乗ることができる。後ろに見える黒い魚はタイヤのような黒いゴム系ゴミ製(であってるよね、柴田君、マッチャン?)


b0090333_10574784.jpg 柴田君がやってくるのを待ちながら、マッチャンに淀川テクニックがどうしてこの淀川のゴミをモチーフに作品作りを始めたのか、そしてこのオッちゃんとは何者ぞ・・・って話を聞く。話してるうちに私もオッちゃんと話が盛り上がってきて、オッちゃんの鳩山政権論などなど聞かせていただく。
 昔、名古屋の街中にも、私は仲良しなホームレスおじさんがいた。彼は画家志望だったけど、その夢をあきらめて仕事を転々として名古屋の街中に住む事にしたそうで、その「お宅」の中にはたくさんの額装絵がかかっていた。そしてやっぱり犬を飼っていた。
 オッちゃんの愛犬ブッキーは本当にちゃんと躾られてて感動。オッちゃんの言葉は絶対服従。


b0090333_1121810.jpg オッちゃんはここに暮らして10年、神戸の震災以来らしい。こんな広い川の流れを前に、ときにはここの貝で酒蒸しもするといって鍋を見せてくれた。
「ここのはでかいんだ。京都の老舗料亭で使うものに近いんだぞ」
とご自慢。さらにオッちゃん自作の家庭菜園にあった「草」を引っこ抜き、その根んとこのらっきょみたいな部分を食べて
「あんたらこんなの知らんだろ?『のびる』って言うんだ、味噌つけて食っても美味いぞ~」
という。そんなこと言われたら食べたいじゃんよ、私もさっそく一本引っこ抜いて、オッちゃんに味噌をねだり、つけて食べてみた。
 おー!確かに美味い。こりゃ夕方ビールのつまみにぴったりだわ。
 そしてこの写真はオッちゃんの盆栽コレクション。これだけのゴミが日本の世の中出てるってこともすごいなぁ。誰だ、ホワイト家のおとうさん捨ててるのは!それが盆栽のパーツになっててかわいかった。オッちゃんのセンス、かわいいなぁ。


b0090333_1173549.jpg もともと寒い1日だったんだけど、さらに日が暮れて、一面寒さが凍みてきた。さっきまでは犬の散歩してる人もちらほら見えたけど、もうすっかり人がいない。優雅な暮らしに見えたオッちゃんの「お宅」にも夜の帳が降りて来る。
「オッちゃんさー、この淀川の景色で、一番キレイだなって思うのはどんなとき?」
私が聞くと、
「あそこに電車が走っとるだろ?その手前のあの大きな木にな、夕日が沈んでいくんや。そりゃキレイやで」
なるほど~・・・
 オッちゃんとの話は尽きないけど、この寒さじゃ私にはきつい。さらにオッちゃんの犬、ブッキーが散歩に連れてってもらいたいからじーっと待っている。またきっと来ることもあるだろう。今日はこれで引きあげることに。
 最後にオッちゃんと記念撮影。ほんのり照れるオッちゃんがかわいく見えた。数年来の付き合いである淀テクの柴田君とマッチャンがそれを見て、
「オッちゃん、あれフツーに照れてますよ・・・」
と笑う。


b0090333_1112244.jpg 今日はその後マッチャンが仕事もあるので、遠出はせずに十三で呑む事に。マッチャンの馴染みの店は「しょんべん横丁」にあった。モツ、ポテトサラダ、そしてビールで乾杯~♪♪
 中崎町のDEEPさもすごかったけど、淀川もかなりすごい!淀川テクニックはジョグジャカルタで開催された大展覧会の時も、川沿いの小さな村に毎日通い、村人たちの結婚式に出たり、ご飯ご馳走になったり、そうやってみんなに溶け込んで一つの大きな作品を完成させた。私はそんな彼らの制作スタンスを実際に見てきたから、今日のオッちゃんと彼らとの関わりもすごくあったかいものを感じて嬉しかった。オッちゃんがあんなに私にやさしくしてくれたのも、きっと彼らが今までに築いてきたオッちゃんとの「友情」のおかげだと思う。
 素晴らしい景色と、川と、オッちゃんとブッキーを紹介してくれた淀テクに感謝!柴田君、マッチャン、本当にありがとう!も少し暖かくなったら、今度は淀川河川敷の停留所で、淀テク作囲炉裏を囲んで呑みたいね~!
by midoriart | 2010-04-20 10:40 | Culture
 マリコさんがフィリピンへもどった翌日、JUNさんの関係している中崎町のゲストハウスで一人目を覚ます。昨日の呑み過ぎでちょっと寝坊。昨日出会ったコンテンポラリーダンサーのJUNさんは、知り合って間もない私が説明するにはあまりに多くの顔を持ってるので、興味ある人は彼のHPを参照して欲しい。(Salon de Amantoのサイト)


b0090333_20233143.jpg 午後からは神戸の友達と梅田駅で約束していたので、午前中は昨日に続いてJUNさんが企んだ中崎町の店に案内してもらった。今朝のスペースは1階が展示スペース、2階がベジタリアンカフェ&バー『Minto』になっている。


b0090333_20252181.jpg 昨日から彼の話を聞いていて驚いたのは、すべてのスペースを作るにあたっての資金。ほとんどの調度品、建材を廃品利用しているために、見た目にムチャお洒落な空間なのに、総費用2,000円とか、桁違ってない?って予算で出来上がっている。インドネシアで暮らしている間、家も車も電化製品も自分で直すのが当たり前だった私にとっては、自分と同じ「類」の人が大阪にいたことに感動。


b0090333_20281328.jpg さらに嬉しい事に、1階の『Cocoro Museum』には、フィリピンはバギオのドキュメント映画監督、キドラット・タヒミックの風神の作品が展示されていた。彼とは2005年にバギオで出会い、その後私がフィリピンで制作した作品を作り上げるプロセスのドキュメントビデオも撮影してくれた。ここで出会えるとは・・・。感動・・・


b0090333_20322130.jpg 2階のカフェスペース。この建物もかなり古いものらしく、昔懐かしい急な木の階段があったりしてて、よくもまー、これだけのインテリアをこの狭い階段から運び入れられたもんだと、ついつい大工目線でいろんな部分をチェックしてしまう。このカウンターも廃棄されてたものを拾い、ここから全体のイメージを作り上げていったとJUNさんが語る。


b0090333_2034577.jpg コーナーにあるドアを開くと、なんと中にはステップが。屋根裏部屋へ続くという。そしてそこを上ると・・・


b0090333_203529.jpg こんなくつろぎの空間が~~~・・・
 こんな真っ赤なセクスィー・ソファも、一般のお姉さんが使わなくなったものを譲り受けたもの。なんでも一番多くもらう品というのは電化製品らしい。一人暮らしどうしがくっつけば、冷蔵庫だの電子レンジだの洗濯機だのって、1個でいいわけだから、1個は余るそうな。なるほど~・・・
 ちなみに、今回見せてもらったJUNさん関係の古民家カフェ一連で、このスペースはかなり私のツボだった。呑んでそのまま寝ちゃうのも充分アリな感じの、ムチャ居心地よさそな隠れ家だ。


b0090333_20383842.jpg 小さいくせに様々な空間を持ってるMintoを案内してもらっていると、11時OPENのためにお店のスタッフ登場。見れば昨晩、自主映画上映場横の『朱夏』で美味い豚の煮込み料理をつくってくれた里紗さんだ。JUNさんが関わって広げた古民家や長屋のプロジェクトは総称して「天人(アマント)グループ」というのだけれど、ここではスタッフが交代制でどの店もコントロールできるように回っている。だから昨晩は『朱夏』にいた里紗さんが、今朝は『Minto』にいるそうで・・・。

 里紗さんとカウンターで記念撮影してたらちょうど神戸の友達から電話。梅田駅に着いたらしい。私はJUNさんのチャリの後ろに乗っけてもらい(二人乗りってよかったんだっけ?ニッポン?)、チャリとは思えぬ速さで梅田駅まで送ってもらった。そうか、後でわかったけど、JUNさんには武道、スタントマン、大道芸っていうユニークなバックグラウンドがあったんだ。だからチャリの速度も安定感もかなり「プロ」なのか・・・
 中崎町、さっと見るにはもったいないエリアだった。しかし大阪って全体に濃い~な。マリコさん、いい場所と人を紹介してくださって、どうもありがとうございました~!そしてJUNさんにも感謝です。今度はJUNさん本人の舞の公演で戻ります~
by midoriart | 2010-04-18 20:19 | Culture
 フィリピンはバギオ在住の友、マリコさんが関空経由で一時帰国するというので、帰国のスケジュールを終えてフィリピンへ戻る前の最後の1日、大阪で会う事にした。名古屋からは高速バスで3時間弱、2,400円。今回は大阪でおもしろいことをしているコンテンポラリーダンサーを紹介したいとも言われていて、さらにその人がゲストハウスも運営してるというので、それもついでに一泊試すことにしていた。


b0090333_22253078.jpg マリコさんとの再会を果たしたのは、梅田駅からほど近い中崎町にあるSalon de AMANTO(アマント=天人)というカフェ。ここへ行き着くまでの道は、旧街道の面影を残し、戦時中の空襲にもあわずに残ってるらしく、なかなか味わいがある。Amantoも築100年以上のものだという。


b0090333_2227342.jpg これがカフェの中。手前で真剣な顔しているのがマリコさんと、フィリピン在住の演出家、そしてアマントのJUNさん。マリコさんがバギオで計画している環境問題のイベントにJUNさんが参加するそうで、その打ち合わせ。部外者の私は中崎町エリアの散歩に出る。


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 今日の夕方には関空へ向かうバスに乗らなくてはいけないマリコさん。いつものことだけど慌しく互いの近況を語り合い、今後インドネシア、フィリピンをひっかけて何かおもしろいことが企めないかと話し合う。
 静岡出身のマリコさん、名古屋者の私を案内してくれるのは、今回マリコさんを通じて知り合った大阪っ子のJUNさん。彼こそが、この中崎町の古民家や長屋を利用してダンススタジオ『AManTo天然芸術研究所』、自主映画上映場『天劇キネマトロン』、カフェ『Salon de Amanto』、バー『朱夏』などなどを作り、町を興し、若いアーティストやミュージシャンたちをこのエリアに呼び寄せた張本人らしい。上の写真はここ数年でどんどん増えてきたという洒落た店。


b0090333_22315359.jpg これもJUNさんが使っている建物。なんでも昔は印刷工場だった(アレ?織物工場だったっけか)ものの、一角をバー、自主映画上映スペース、そして彼のダンスの稽古やワークショップもできるスペースにしている。
 今は寒くてこんな色してるけど、夏には緑の葉が建物全体を覆うらしい。そりゃきっとかなりキレイなんだろうなぁ・・・。JUNさんに案内してもらって中に入ろうとしたら、消防所長さんらしき人が出てきた。耐震だの防災なんたらがうるさい昨今、こういう建物を使ってるってのは大変なんだろう。


b0090333_22344563.jpg 一階の一角にあるバー『朱夏(しゅか)』。インテリアに金をかけず、廃品を使って自分たちでコーディネートしているらしい。またお店のお姉さんがいい感じ。こういう店の人と呑みながら一人でいられる店って好きだー。本当は名古屋で探さなくちゃいけないんだけど。
 

b0090333_22364024.jpg 気になる工場の2階はこんな感じ。きっと昔は工場に勤める住み込みの兄ちゃんたちが、夕方になるとここへ上ってきて明日のために身体を横にしたのだろう。最近までスタッフの青年がここで寝泊りしてたそうだけど、私は間違ってもここには一人寝たくない。水木しげるさんだったら大喜びだろう。


b0090333_2238287.jpg これが1階のダンススタジオ。傾舞(かぶくまい)という舞を創始し、常に実験をするJUNさんは、ここでいろんなイベントしたり、たまには落語の公演に貸したり、サンデーマーケットのようなことしたり、町の人と接する挑戦もしているらしい。


b0090333_22422870.jpg あっという間に時間は過ぎ、マリコさんの出発の時間。一緒に帰国していた三人のスウィートなキッズたちともお別れの時間。最後にもう一度カフェに戻り、記念撮影。

 大阪に着くなり結構DEEPなエリアに来て、みっちりとおもしろいスペースを案内してもらった。さらに今日は夕方から大阪のアーティストユニット、淀川テクニックの柴田君&マッチャンと会う約束もしてる。一度の記事ではまとまりそうもないので、まずは中崎町第一弾はここまで~~~
by midoriart | 2010-04-13 22:22 | Culture
 東京滞在の一ヶ月は、個展の滞在制作以外にもうひとつの楽しみがある。それは「歴史探訪の散歩」。今日は画廊へ行く前の半日を使って、高輪周辺を巡ることにした。

b0090333_21544574.jpg まずは泉岳寺。私の大好きな赤穂浪士たちの墓がある。もう少し後の12月に入っていれば、討ち入りの時期に義士祭もあるんだけど、今回はそれまで東京にいられず、残念。


b0090333_215727100.jpg 大きな墓地の敷地の一番端にある一番大きな墓が浅野内匠頭のもの。私はめったに大河ドラマを見ないんだけど、伊丹十三さんが吉良役を演じた『峠の群像』だけは真剣に見た記憶がある。だからなんだか赤穂浪士は知ってる人のような気分になっている。
 浅野内匠頭の時世の句、「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」に泣いたものだ。


b0090333_2212086.jpg 大石と、息子主税の墓は他の浪士のものより少し大きかった。ここで線香を焚いて合掌。


b0090333_2222194.jpg 次に行ったのは東禅寺。東京で最初にイギリス公使館が置かれた場所だ。最近幕末を勉強していて土方歳三ひいきの私のために、歴史オタクな同級生Iが教えてくれた。


b0090333_228167.jpg 今度行ったのはかなりマニアックな庭園、「八芳園」。今では結婚式場になっているけれど、その昔は江戸幕府旗本の大久保彦左衛門の屋敷だったらしい。なんでここを知ったかといえばやっぱり歴史オタクなI。私は初めて聞く名前だったのだけれど、実はこの人、徳川家臣としては有名で、岡崎出身のIにしてみれば「憧れの武将」らしい。

b0090333_22122256.jpg 大久保彦左衛門が何をしたのかはしらないが、庭園はこじんまりしてとても落ち着いたいい感じの空間だった。


b0090333_22125142.jpg 普段来ない場所ではそのエリアでしか行けない食事処を探すのが、食べることを趣味とする私の癖。今日は珍しく、いつもコンビニ飯のIがレストランをチェックしてきてくれた。散歩の締めにたどり着いた品川に新しくできた「シンガポール・シーフード・リパブリック」。


b0090333_2215089.jpg インドネシアから何度もシンガポールへ渡っている私のお気に入りは、カトン・ラクサというココナツミルク入りスープのラーメン。もちろんここのメニューにもあったから、悩むことなくオーダー。そして気になるデザートもトライ。
 赤穂浪士、幕末の公使館襲撃事件の現場、徳川家臣大久保彦左衛門の屋敷と見てきて、締めにはシンガポールのレストラン。なんとも濃い~歴史探訪散歩だった。半日にしてはかなり濃い。やっぱり江戸はおもしろい。
by midoriart | 2009-11-24 21:51 | Culture
 日本の食材は揃わない、家でのインターネットはダイアルアップ、どこかのサイトでログインするには、パスワードを入れたら次の画面に移るまでに、「まずはトイレ」「じゃ~コーヒーでも入れよか・・・」ってくらい時間がかかる。
 テレビ番組は私が小学校の頃に日本で見てたくらいの特撮レベル、公共の場所では人は並ばずに横入りばかり、交通ルールはほぼないも同然・・・・
 インドネシアの悪口を書いてたらきりがない。がしかし、私にとっては素晴らしいポイントが一つある。第一にしてもいいくらいの素晴らしい利点、それは劇場映画の公開が早いこと。


b0090333_2192878.jpg 私がジョグジャに来た1999年にはこの街には2つのボロい映画館があった。でもやってる映画はかなり昔のものだったり、インドネシアのモノだったりして、しばらくの間私は映画に飢えていた。
もちろん、レンタルVCD屋(ここでは数年前までVCDが主流だった。ビデオは気候的に適さないのか、ほとんどない)に行けばまーまー新しい映画も見れるけれど、できれば映画はあの銀幕で見たい。作る側だって、あの大きさを想定して作ってるんだろうから、その意図そのままに体感したい。

 大好きだった私の父は、私が小学校の時から
「映画は文化だ。どれだけ見たっていい」
といって、私を映画館に連れて行ってくれた。だから今でも私は映画はできれば映画館で見たいと思っている。日本ではあまりの高さになかなか行くことはできないけど・・・。
 

b0090333_2204229.jpg ジョグジャに最近できた最大のショッピング・モールに5つの映画が見れるコンプレックスが入ったおかげで、私の暮らしは随分文化的になった。ここなら映画は20,000ルピア(約270円)、これなら絶対劇場で見たい。こんなキレイな入り口で、絨毯敷き。
 今思ったけど、日本でも映画館って絨毯のところ多いような・・・。これはどこかの映画館のイメージを模しているのか?劇場ったら絨毯っていうお決まりは一体なぜなんだろう???


b0090333_2213745.jpg とまれ。今ここで「DÉJÀ VU」と言って、どのくらいの人がピンと来てるだろうか。
 私が頻繁にメールのやり取りをしている映画好きの友達でも知らなかった。これは、日本では来年3月公開予定のデンゼル・ワシントンの映画なのだ。TVのコマーシャルでこれを今上映してると知ってから、ずっと気になっていたのだけれど、今日ようやく足を運ぶことができた。
【私の好きな俳優バル・キルマーも出てるのはイイけど、この人、どんどん顔がむくんでっちゃってるのはなぜなんだろう?昔のすらりとした印象なし。病的にむくんでる茄子状態のお顔が気にかかる・・・】

 なんたって「Top Gun」や「Enemy of the State」のトニー・スコット監督なので、期待してしまう。考えてみたら、デンゼル・ワシントンが出てる映画は大抵見ている。ちょっとサスペンス要素の入ったのに多く出てるから、私の好みと合ってるのだろう。
 ちなみに今回の「DÉJÀ VU」もSFサスペンスもの。派手なアクションあり、謎解きありでなかなかよかったけど、期待ほどではなかった。


b0090333_224177.jpg せっかくでっかいショッピング・モールまで来たので、ついでにお仕事。
 私がジョグジャで発行している『JOGJA SURFING』という日本語のフリーペーパーの表紙の撮影だ。2006年の号から、表紙には市場で買ったハヌマン猿のおもちゃを使っている。このハヌマンがジョグジャのあちこちを「サーフィン」して、そこで記念撮影したものを表紙にしている。2007年もこのハヌマン猿君に登場してもらうことにしたので、今日はハヌマンが街のショッピング・モールへやってきたって設定で撮影。
 外国人が猿のオモチャもって、真剣な顔して座り込んだりして写真撮ってるので、プラついてる若者にヘンな目でみられたけれど、とりあえず撮影終了~。いつかこれが『JOGJA SURFING』の表紙を飾るかもしれない。

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by midoriart | 2006-12-19 23:25 | Culture
 昨日はジャカルタ在住の友人、Sさん(9月8日にジャカルタ芸術劇場で舞台に出演)とジョグジャ時代の友人F君(今年よりジャカルタへ移住)と一緒に美味しい餃子屋さんへ行った。このエリアはたくさんの中国人が暮らしていて、奥へ入り込むとまるで香港かどこかに迷い込んだ気分になる。漢方薬局もたくさんあって中はこんな感じ。
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b0090333_3512853.jpg 最近健康ブームの日本でも流行の羅漢果、私もダイエットを兼ねて糖分は羅漢果で採るようにしているので、薬局をチェックしていたら、果実もこんなんにして出ていた(写真一番右の瓶に入ってる実)。


 さて、今日は1日観光デー。
 まずはジャカルタで最もお洒落なエリア、クマンへ。ここに新しくできたtoimoiというショップ&ギャラリーで、私は個展に誘われている。ジョグジャ在住のアーティスト3名を連続で見せたいという、ジャカルタの若い女性キュレーターのプランだ。まだ実際に場所を知らなかったので、今回視察に行ってきた。

b0090333_3524830.jpg クマン周辺にはとにかく洒落た家具ショップ、レストラン、ブティックなどが連立していて、そのセンスはもはや東京と変わらない。これは改装OPENしたホテル。
b0090333_3531461.jpg そしてこっちがtoimoiの店内。タイや韓国の小物、ショップのオリジナル家具などがセンスよく並んでいてイイ感じ。展示スペースは店の一番奥にあって結構いい空間にできている。これなら私も作品もっていきたいなーと思った。ただ、私を誘った女性キュレーターはまだ若くてよく約束を忘れちゃうような子なので、実際に私の個展実現まで至るのかどうかはわからないけど。

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 クマン地区で軽いランチを済ませた後、昔から一度は行こうと思っていたタマン・ミニ・インドネシアへ行ってきた。これは日本でいうところのテーマ・パーク。スハルト大統領の全盛期だった80年代前半に故ティン夫人が企画して作られた公園。広大なインドネシア共和国に数ある民族、地域ごとの特徴ある建築物などを一堂に集めて野外展示しているもので、その他に電気博物館、通信博物館、植物園、3D映画館などがある。名古屋出身の私が例えるなら、犬山の野外民族博物館リトルワールドに近い感じ。
 それを想像して行っちゃったので、かなりガックリはきたけれど、一つ嬉しいのはどこまでもバイクで勝手に回れちゃうこと。中には周遊電車やモノレールもあるけど、なんかめんどくさい。自分のバイク(ってかF君の運転するバイク)に乗ってプラプラできるので疲れなくてイイ。

 各地方の建物の中には、産物や民族衣装も展示されていて、それなりにおもしろいんだろうけれど、行った時間がちょうどお昼時間だったので、どこもお弁当広げる家族でいっぱい。ゆっくり中を見るには厳しい状況だった。

b0090333_3544366.jpg 私は久しぶりにF君のバイクの後ろに乗せてもらい、排気ガスいっぱいのジャカルタを走ったので、公園に到着する頃には頭痛。ヘルメットが私のデカい頭には小さすぎたのもよくなかった。まずはコーヒーでも飲もうよ、って入ったレストランが大当たりでこんないい感じ。日本で昭和初期に気合入れて作ったモダン建築のホテル的な貫禄があって、私は気に入った。

b0090333_355262.jpg ここのエアコンで涼んでコーヒーを一杯やってると、目の前の道を行列が通っていく。インドネシア全州の民族を紹介すべく、それぞれのエリアの衣装に身を包んだグループが行進していくのだ。中でもキレイだったのはこの人たち。結構いい加減にタラタラ歩いていくグループもあれば、私が見ているレストランの前で立ち止まってちょっと踊りらしき立ち振る舞いを見せてくれるグループもあった。なかなか楽しめた。

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 う~ん、また来たいかって言ったら多分私は「NO」と答えるだろうけれど、昔からあったこのテーマ・パークに一度でも行っておくことができたのはよかったと思う。ゆっくり見れば博物館にレアなものを見出すこともできるのかもしれないけれど、もしもまた来るんだったら、平日の開館と同時くらいを狙うのがいいかもしれない。

あっという間のジャカルタ滞在3日間。明日の午後にはジョグジャカルタに戻る。東から昨日連絡があり、実家でお爺様が亡くなったという。火曜までは実家(ジョグジャから車で約3時間)で葬儀の後片付けをし、その後ジョグジャに戻る予定。第2バンブー幼稚園は彼の右腕ビマが大工さんのチェックをしてくれることになっている。

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◆救援パックの参加は7月27日をもって終了させていただきました。ご自分のサイト、ブログ等でリンクのある方は、その旨お知らせくださいますよう、お願いいたします。

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by midoriart | 2006-09-10 23:49 | Culture
 自分が住んでいる街でない場所での展覧会は緊張する。平面作品のように、自分の仕事場を出る時点で作品が完結しているものならいいけれど、私の場合はその場の雰囲気や空気を感じながら作り上げていく制作方法をとっているので、現場にいってみないと100%はわからない。現場に行ってみてから「あれが足りない」と思っても、知らない街ではどこに何が売ってるのかもわからないから余計に時間がかかる。ましてやジャカルタのような大都会で、ローカルマーケットにしか売ってないような品物を探そうと思うと大変だ。

 今回の作品設置途中で、私は陶磁の小さな器が欲しくなった。ちょうどこの設置の日には、ジョグジャで数年学生していた日本人の友人(最近ジャカルタに引っ越した)が手伝いに着てくれていたので、どこで買えるか相談してみると、北部に中国人の集中した地域があり、以前美味しい餃子を食べに行ったとき、周辺にたくさん店があったという。そこで私は彼にガイドを頼んで早速そのエリアに向かった。
 Glodokというエリアはジャカルタの秋葉原で、たくさんの電化製品やPC関係商品の店が出ていた。奥へ奥へと怪しい空間を通り抜けていくと、そこには香港にでも来たのかという空気の一角があり、薬局や食材、乾物を売る店が軒を並べていた。結局私の探している陶磁器には出会えなかったけれど、実は内心、この友人の話してくれた餃子が気になっていた。もう夕方だったこともあり、ついでにここで夕飯をとることに。
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 この店、その名も「王将」、店長はちょっと日本語も話せる。餃子一筋の店なので、席に付くなり「ナンコ タベル?」と聞かれる。私たちは10個ずつ注文した。
「ハイ オマタセネ、コレ ギョウザ」
と日本語で運ばれてきた餃子は家で作ってもらう餃子の味。キャベツがたくさん入ってシャキシャキ感がいい。野菜が多いからなんだかライト。タレも美味い!
 私は作品が完成していないこともすっかり忘れ、インドネシアで初めて味わう美味い餃子に舌鼓をうったのだった。
by midoriart | 2006-05-26 02:13 | Culture