Midori Hirota:Art
2013-10-07T20:33:25+09:00
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Culture & Art Report from INDONESIA
Excite Blog
廣田緑のバリナイト
http://midoriart.exblog.jp/21234579/
2013-10-07T20:30:00+09:00
2013-10-07T20:33:25+09:00
2013-10-07T20:30:28+09:00
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あいちトリエンナーレに出品した奈良美智のユニット、THE WE-LOWSの展覧会場にある「コシバ食堂」にて、一夜限りのバリナイト開催。
私がバリでしこんだバリ料理と、ビンタンビールを用意して、チィママになってバリの写真や映像を紹介することになった。
メニューはバリ風焼き鳥、黒餅米のココナツ煮、生野菜のバリ塩添えなどなど。
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名古屋のギャラリー巡り
http://midoriart.exblog.jp/20389835/
2013-04-30T11:17:00+09:00
2013-05-05T11:51:02+09:00
2013-05-05T11:35:13+09:00
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その次はずっと気になってたC・スクエアの「森山大道」展。
いつもここ来ると思うんだけど、毎回いい企画やってるこのギャラリーが、なぜ中京大学の中にあるのかってこと。ここの学部構成みてて、美術に興味ある子がどの程度いるのかよくわからないけど、学外に開かれたギャラリーであるなら、もう少し、せめてキャンパス内のわかりやすい場所にあればいいのに・・・と。
今回は、新しくなった中京大学の中をちょっと探索してみた。
昔をそんなに知ってるわけじゃないから、どこがどれだけ変わったのかはよくわからないけど、見るからに新しい部分がリニューアル部分と思われる。これは館と館との間にあるデッキ。まるで地方都市のアウトレットの休憩スペースみたい。
これは明らかに新しい館。この吹き抜けとか、ちょっと愛知芸術文化センターを思い出したりして。
こんな感じで館と館がつながってるんだけど、う~~~~ん・・・何というのか。全体のまとまりが今ひとつ。。。
個人的には、おそらく旧館と思われる、こんな近代建築のコンクリート打ちっ放しみたいなほうが、重厚で良いと思うんだけど、真新しいほうが、どうも軽薄に見えてしまっていけない。きょうびの若者は単に新しければいいのか?そうとも思えないんだけどなぁ・・・
というか、きっと統一感がないってことが、一番の欠点ではないかと思う。
私は別に中京大学になんにも恨みもないし、C・スクエアのようなよいギャラリー入ってるし、中学と高校時代の体育の先生は中京大学出身だったし、悪口言う気は毛頭ないんだけど、なんというか・・・最近の大学にありがちな、わりとインスタントなリニューアルの風潮には、ちょっと賛成できないな~というのが本音。
までも、ここは図書館も充実したらしく、一般利用客をどんどん誘ってるらしいし、社会貢献もできる大学という感じで、八事で市民のための空間になっていったらいいのかも。まま、私も引き続きCスクエアへはお邪魔いたします。
その後、せっかくなので原にあるトライバル・アーツという喫茶店兼フェアトレード販売兼ギャラリースペースみたいな店を見て、茶~して、今日のギャラリー巡りは修了したのだった。]]>
六甲山日帰り旅
http://midoriart.exblog.jp/20366911/
2013-04-22T21:50:00+09:00
2013-04-30T23:23:03+09:00
2013-04-30T22:17:31+09:00
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三宮についてすぐ六甲ケーブルを目指す。20年近く前に六甲山ホテルに泊まったのを最後に、神戸の山には登ってない。以前は車だったから、ケーブルを使うのは初。
こんな乗り場を見て、そわそわしてくる。さらにケーブルがかっこいい!
むちゃ傾斜ついてる!乗ってからも平衡感覚がおかしくなるくらい。しかし、こんなに斜めな乗り物って、どうやって作ってるんだろう???
思ったより長い時間かかって六甲ケーブルは山上駅に着く。この駅がまたイイっ!いい感じにレトロで、燕が巣を作ったからって、傘が天井からぶら下がってるのも優しくて和む。
20分に1本のケーブルと、山上駅から出てる20分に1本のバスがうまい具合に接続してるから、そのままバスでまずは六甲山ホテルを目指す。昭和4年にできたという古くて当時のモダンな空気は今も健在。さらに、ホテルのスタッフも、きょうびのシティホテルのお決まりな動きしかできないタイプのスタッフと違って、ある意味ゆるくて良い。
ホテルからまたバスに乗って、オルゴールミュージアムで降り、六甲高山植物園を見る。高山植物って正直パッとしないんだけど、最近歳をとってきて、こういう健気に人知れず、でも頑張って咲いてる感のある植物に心打たれる。まだまだ寒い六甲の山で、花たちの健気さに、ちょっと感じ入るものがあった。そこから道を間違えたために、とんでもない山道(というか獣道に近い)を上り、もう下手したら、来た道戻んなきゃダメかも・・・と諦めた頃にようやくたどり着いたのが六甲ガーデンテラス。そこからの眺めがこれ!もう、足も尻も筋肉痛が限界きてるんだけど、この景色見て「登ってきてよかったぁ~~~~・・・」と本当に思った。
あの険しい道のりを思ったら、ケーキも許される!と自分を甘やかし、てっぺんにあったカフェでチーズケーキセットを食べながらこの景色をしばし堪能。
そして自然体感展望台「六甲枝垂」に行ってみた。これは建築家が作ったもので、ひとつの立体物の中に、いろんな風景の楽しみ方があるというもの。ここだけがちょっと直島っぽい感じ。
中にはこんな空間があり、水が少しずつ落ちている。静かにその音に耳を傾けたりもできて、よくある展望台というより、現代美術作品的な・・・。観光観光した六甲山に突然これがあると、フツーに遊びに来た観光ファミリーやカップル達は、「これ、なに???」と思うんじゃないだろか・・・。いろんなコンセプトが詰まってるようではあるけど、それがある季節に限定されてたりするから、今回はあまりそれを体験することはできなかった。
なことしてたらあっという間に時間は過ぎ、そろそろ山を降りる時間。帰りのケーブルはもう日が暮れかけて寒い寒い・・・。でもまだ、下から登ってくるケーブルもあって、こんな感じですれ違う。
三宮まで戻り、帰りのバスで食べるサンドイッチを買い、バスターミナルの休憩所にいると、自動販売機にこんなマークを発見。私の知る限り、まだ名古屋でこんな印を見たことはない。さすが震災を経験してる神戸だなぁ~。充電器掲載で、災害があったら、コインを入れなくても中の飲料を取り出せるんだ。今日は一日観光地を見てきたからすっかり忘れていたけど、ここで震災があったんだな・・・(自分は日本にいなかったこともあって、本当に実感がない。ごめんなさい・・・)。それをこの自販に教えてもらった。楽しむだけじゃなくて、最後にこれを見つけることができたのも、今日の日帰り旅の良い収穫だった気がする。]]>
大阪日帰り旅
http://midoriart.exblog.jp/20235084/
2013-03-30T15:18:00+09:00
2013-04-02T20:55:16+09:00
2013-04-02T15:36:38+09:00
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まずは東洋陶磁美術館の一角で開催されている「濱田庄司腕展」を見る。中之島はいい感じに春の陽気。中之島図書館の古い建物と桜がカッコイイ。このエリア、川もあって私は好きだ。
東洋陶磁美術館前の駅を降りたところにあるのがB1という名の展示スペース。いまはダンスグループ、ビデオアーティスト、ファッションデザイナーグループによるワークショップと作品展をやってて、長いこと見ていられる。ここは初めて訪ねたスペースなんだけど、企画がアートに限らず、哲学・人類学などいろんな分野の専門家を交えてセミナーがあったり面白い場所だ。 前回大阪に来たときから気になっていたんだけど、御堂筋線の淀屋橋のホームにある照明が、ちょっとキテる。万博時代の、いわゆる「メタボ建築」のテイストに近い。いま見ると、時代が巡ってまたカッコイイ。。。みたいなデザイン。にしても凄いな・・・
この週末は3月最後で、桜の開花予想からすると、一番見頃だと言われた土曜日。にしては中之島に人が少ないなぁ・・・と思いながら、今日のツアーのメイン、国立民族博物館に向かうと、わかった。人びとはこっちに集まってきていたんだ・・・。そうか、大阪では万博公園は桜見るのに良い場所だったんだ・・・。前回は民芸館に来たんだけど、冬の寒い時期だったから、太陽の塔も寒々しい感じだったのに、今日は人混みと、桜と、春の花々の中で、生命力いっぱいにそびえてるように見える。
じっくりと、太陽の塔をなめるように見てみると、どこから見てもまとまっててカッコイイ。塔の腹についてる顔のレリーフも、こんな角度で見ても存在感ある。体勢としては若干苦しそうだけど、でも、これ以上どうやっても足し引きできないこの量感と完成度ってのはなんともすごい。さすが太郎さん・・・。
民博のレストラン「みんぱく」でインド料理のランチを食べ、セミナーを聞く。内庭にもいくつかの考古的資料レプリカが展示されてるんだけど、この感じがジョグジャカルタの水の王宮近くにある回廊に印象がそっくりで、ついつい立ち止まってゆっくり眺めてしまった。
セミナーの聴講を終え、帰りに眺めた太陽の塔の尻。背中の黒い太陽は、太郎の「人類はどんどん進歩するのではなく、いずれ大変な時代も来る」というような70年代の浮かれた風潮に警鐘を鳴らすような意味が込められていたのだと、後で知った。
こんな太陽の塔グッズを見ると、ついつい気になってしまう・・・
しかし、70年のあの万国博覧会に、自分は来てて、若干ではあっても記憶があるってことが、もう、なんとも化石になってる気分・・・。今日あの公園で桜を愛でた人たちの中で、万博の記憶ある人が何人いたかっていったら、覚えてる人の方が少ないんじゃなかろうか・・・。
と、日帰りの大阪で、時の流れを痛感しつつ、時隔ててもなお、カッコイイ太陽の塔をつくった岡本太郎の偉大さをしみじみと感じたのだった。]]>
神戸の旅その2
http://midoriart.exblog.jp/18950259/
2012-09-04T20:47:00+09:00
2012-09-07T21:07:50+09:00
2012-09-07T21:07:50+09:00
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今中信一の個展を見るため、神戸まで1泊2日の旅。
鳥取でもお世話になったスーパーホテルは三宮駅と新神戸駅の中間地点にあってとっても便利。ホテルの部屋から山側を見る。思えば、神戸の震災のときはインドネシアに暮らしていて、被災の状況は新聞で見ただけだった。ここに来て、神戸の人たちが「あのときはここはこうだった・・・」と話しても、まったく想像ができない。。。
昨日のうちに中華街は堪能したので、今日は名古屋に戻る前に気になっていた竹中大工道具館を訪ねることにした。この名前からしてかなり「そそられる」。今まで知らなかったことが失礼なのかもしれないが、なんと竹中工務店の創業は慶長15年!!!織田信長の時代に始まってるって・・・すごすぎる。
さすがは竹中、展示は3フロアに分けられ、3Fから「伝える」(道具の歴史を振り返る。世界の道具と見比べる)、2F「造る」(木で建築を造る大工の技。鉄で道具を作る鍛冶の技)、1F「極める」(用を極め、美に至る)となっている。昔の人たちがいかに長い時間をかけて木を切ったか、どれほどの知恵で道具を作ったのか、リアルに感じられる展示方法には脱帽。
こんな道具たち、見てるだけでぞくぞくする。
「ムンクの叫びか?!」と思うインドネシアのカンナ。道具なのに、機能だけじゃなくて、こうやって遊んじゃうのはなんなんだろう。人間が人間らしいところなのか・・・
インドネシアの墨壺。これもおもしろいナー。なぜか墨壺はどこの国のものも「遊び」が多い。日本のは亀さんとかが彫られていたり。発祥の国の形やセンスが伝播していくものなんだろうか。
とにかくこの大工道具館はいい!また行きたい!今は東京で、その後竹中大工道具館、名古屋のトヨタテクノミュージアム産業技術記念館を巡回する『数寄屋大工-美を創造する匠』展も絶対見たい!
神戸を去る前に、今中さんが最近神戸で流行のケーキを教えてくれた。Shigeo Hiraiのお店L'AVENUE。ただ、ここはテイクアウトしかできないから、2人で3つ買って、近くの公園で食べてみた。確かに美味いっ!ちなみに、上の白っぽいのはチーズケーキ、下の左はショコラ、右はラズベリー。
今回は今中さんの個展が見られるだけで充分だった神戸旅。美味しい中華も食べ、ケーキも食べ、知らなかった資料館や大工道具館にも来ることができて、もう十二分に満喫した。バスでたったの3時間、これからはもっと頻繁に来ても良いなぁ~と本気で思った久~~しぶりの神戸旅だった。]]>
神戸の旅その1
http://midoriart.exblog.jp/18950086/
2012-09-03T22:14:00+09:00
2012-09-08T11:51:40+09:00
2012-09-07T20:32:32+09:00
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神戸を歩いた最後がいつだったかわからないくらい久しぶりに、神戸を歩いた。今回は古い友達、今中信一さんの個展を見るための神戸。朝8:30のバスに乗り、2時間で大阪。大阪の空は9月とは思えない盛夏の青空!暑いっ!
そっから1時間で神戸は三宮着。神戸も暑い。
早速ホテルに荷物を預け、今中さんの個展会場へ。地図で見たら、南京町(中華街)エリアにあるギャラリー!これは楽しい!ギャラリーまでの道中、思い切り寄り道して、ようやくギャラリーへ。彼の作品はまた後ほどUPするとして、3年ぶりくらいの再会を喜び合い、作品をじっくり鑑賞した後、私は一人でメリケン広場を目指した。彼はお客様が多いから、ギャラリーが閉まる午後6時まではギャラリーにつめているから、それまでの時間、私は神戸の観光客だ。
兵庫生まれの今中さんも、大阪から彼の展覧会を見に来ていたマッチャンも、さほど興味をひかれないというメリケンパークを私は目指す。なんとなく海は見たくなる。
たしか十年以上前に母と神戸に来たとき、このメリケンパークに来たことがあったような気がする。でもタワーに上るのは初。せっかくだから高いところから海を見てみることに。なんと、ここから淡路島が見えたのには驚いた。
海を満喫して中華街に向かうと、この看板が目に入った。戦争をテーマに作品をつくっている私にとっては、これも何かの縁。さらに運良く閉館ギリギリだったところ、受付のお爺ちゃんが快く迎えてくれた。
『戦没した船と海員の資料館』は2000年8月15日にこの場所に開館したもので、1941年から45年にかけての戦争で犠牲になった船と、犠牲者の資料を展示している。
中には、沖縄戦に備え、沖縄の学童を疎開させるために出航した船が沈み、多くの先生と子供が犠牲になったという船の記録もあり、民間人の犠牲者もたくさん海に沈んでいることを知った。閉館時間なのに待っていてくれるお爺ちゃんに申し訳なく、出てきたけれど、あらためてゆっくり訪ねたい資料館だった。
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2年ぶりの福岡
http://midoriart.exblog.jp/18818739/
2012-08-11T22:14:00+09:00
2012-08-12T17:31:44+09:00
2012-08-12T17:30:48+09:00
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ちょうど7月末にインドネシアでの現代美術に関する調査を終えたところだったので、その報告もできるということで、今回はそれをメインにして2年ぶりの博多行きとなった。初めて陸路にて博多へ。名古屋から3時間半。
久しぶりの博多は晴天。名古屋の空に比べると、なんだか青がキレイ。とくに天気がよかったのかもしれないけど、なんとも、異国のような空に感動。
ネットでテキトーに探したホテルはこの中洲にあって、天神へも中洲川端へも近くてとっても便利。今回の博多、さい先がよいぞ・・・
九大へ向かうため、出会い橋を渡ると、なんと川下りもやってるんだー。那珂川の昼の顔って、こんなんだったのか・・・
そんなに博多に詳しいわけではないけど、このエリアは夜しか通ったことがなかったので、昼のこの感じは知らなかった。こういう大きな川が街の中を流れてるって、なんだかいいなぁ。大阪っぽくもあるような・・・。
久しぶりの後小路さんとの再会、アジアの香りたっぷりな研究室でゆっくりと今までの報告をさせていただき、アジア関連のいろんな書籍を紹介していただいた後、一緒にバスで第28回アジア近代美術研究会の会場である福岡アジア美術館へ。
今日の私の発表を聞いて、今は大分で日本人の奥さんと住んでいるインドネシアの友達、Didikも車で2時間かけて来てくれた。はじめて息子と会う。栗坊主でかわいい!彼は九州産業大学でドクターを取得したばかりで、10月には故郷インドネシアに帰る。
発表後の懇親会には中国美術、台湾美術の専門の方も参加されて、アジア諸国の似てるところ、違うところなど話ができておもしろかった。福岡にはアジア美術館があって、ここの関係者に知り合いが多いからなんだろうけど、来るとすごーくアジアな話題ができて楽しい。
さらに、九州人だから酒が強い!「山ねこ」なる地焼酎をお湯割りでいただき、気持ちよ~くホテルに歩いて戻ろうとしたら、那珂川のほとりで、エリッククラプトンをエレキでぼろろんしてる青年が。ほろ酔いに川、クラプトンとはなんと贅沢な・・・。しばし誰もいない川岸に座り、九州の夜風と戯れる。
翌朝は残念ながら小雨、でもせっかくホテルの近くに櫛田神社があったので、歩いて探索。おみくじがなんともインターナショナル。
昨日は閉館してて見られなかった旧福岡県公会堂貴賓館を見学。うちのお爺ちゃんより一歳後輩、明示42年起工。渋いなー・・・
そして午後からは福岡アジア美術館の図書室で、アジア関連の書籍のチェックをさせてもらい、あっという間の博多旅を終え、明太子を買ってのリターン。短時間とはいえ、濃く、美味い一泊二日だった。次回は絶対に水炊き食べたい!]]>
初夏の常滑ツアー
http://midoriart.exblog.jp/18375184/
2012-05-31T22:39:45+09:00
2012-05-31T22:39:43+09:00
2012-05-31T22:39:43+09:00
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駅で降りて「常滑やきもの散歩道マップ」をもらって町歩きを始めると、まず最初にでっかく現れたのは「とこにゃん」
新聞や雑誌でよく見かける土管坂はこんな感じ。赤土の色と、初夏でぐんぐん伸び盛ってる新緑がとってもきれい。
古窯庵のせいろを満喫した後、〆めには冷やし蕎麦ぜんざい。これもなかなかの美味。
もう少し南へ歩いたら、昭和49年まで現役だった登り窯に出会った。昭和57年に国の重要有形民俗文化財に指定されたもの。周辺の町並みも味があっていい感じ。ただ、これが週末になると、観光客でどれほど混雑するのかわからない。静かな環境で触れるには、とってもいい空間だった。
駅から700mほどを歩いて、INAXライブミュージアムに到着。ここがまた広くていろんな施設が併設されている。とりあえずミントン展を見て、次に「窯のある広場・資料館」へ。私はこの館が一番気に入った。土管やタイルを焼いた窯が真ん中にどんとそびえ、今ではそこの中でくつろげるようになっている。現役の時には高温の火で包まれていたこの窯内が、いましんと涼しい空気の、まるで洞窟のような空気をつくっているのはなんとも魅力的。
窯が現役だったときは、焼く前の土管の乾燥のために使われていたという2階が、いまは便器のミュージアムになっていた。絵付けされた陶器の便器のなんと美しいこと・・・。日本人のこの美意識は、どうして今ほとんど消えてしまったんだろう。本当に素敵な便器に感心。日本の便所の空間って、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』で語られるように、独特な美意識があったんだなぁーとつくづく思った。
で、今日のお買い物はこれ。50年ほど前に常滑で生産され、欧米へ輸出されていたという灰皿4枚セット。オリエンタルなデザインが今見てもかっこいい。灰皿にしたら吸い殻2本も置いたらいっぱいというサイズのこれ、これからの季節、そうめんの薬味置きに良し。セットの収納部分はお玉置きにもなる。
古い小さな窯元の店で見つけ、一緒にいた濱田庄司の孫の琢司さんも
「お~、これはいい!」
と言ってくれたから、私も買い物モードが入った。
家に戻って眺めても、なかなか洒落たいい買い物ができたな~と満足。
気付けば万歩計はほぼ12,000を指している。健康に良し、眼に良しの充実した常滑ツアーになった。]]>
南山大学建築ツアーふたたび★アントニン・レーモンドのレンガ色
http://midoriart.exblog.jp/18000298/
2012-03-20T20:41:00+09:00
2012-03-31T23:35:13+09:00
2012-03-20T20:27:51+09:00
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南山大のレーモンド建築といったら最初に浮かぶ神言神学院については、前回紹介をしたので、今日はレーモンドの建築に欠かせない色、レンガ色を見てみたい。
これはキャンパス内にあるG30とG棟を左右に見たところ。このレンガ色は神言神学院から、図書館、研究棟、その他のすべての建物に共通するベースカラー。この色については諸説あるそうだが、私が好きな説はこれ。
「レーモンドが南山大学の建設に携わる事になり、名古屋の八事に赴いた際、八事の山の赤土を見てその色に感銘を受け、これをすべての建築のベース色と決めた」
こちらはちょうどさっきの写真の撮影場所から逆方向を向いて撮った感じになる。同じ道路の北を向いたものと、南を向いたものだ。こちらに見えてるのは研究棟で、G棟よりもずっと後になって建設されている。
本部棟の裏手にあるベンチ。この感じが、なんとも母校愛知県立芸術大学の雰囲気に似ていて思わず写真を撮った。なんせ愛知芸大はレーモンドの弟子、吉村順三の建てたものだから、似ていて当然といえば当然。
体育館だって
図書館だって、ほらこのとおりのレーモンド・テラコッタ色。
中庭から見えるレーモンドのレリーフのある建物。ここでも床面にはテラコッタの色が見える。
基本はこのレーモンド・テラコッタ(私が勝手にいってる名前なので、実際にこの赤土色を何と呼んでいるのかは私は知らない)と、コンクリートのうちっぱなしの色が基調になって、南山大学の建物が出来ている。彼が亡くなった後の新校舎は、レーモンド事務所と清水建設が関わって作っているそうだ。
そんなにたくさんの大学を見てきたわけではないけれど、この色味と八事の地形、蔦のからまった建物、なんとも歴史ある学びの舎という貫禄はある。今回は特別に、なんとこのキャンパスの地下に作られていた地下道まで見学できたので、そんな話はまた次回。]]>
南山大学建築ツアーふたたび★アントニン・レーモンドの神言神学院
http://midoriart.exblog.jp/17983166/
2012-03-16T23:05:00+09:00
2012-03-17T18:12:03+09:00
2012-03-17T18:12:03+09:00
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今回は個人的なツアーではなく、専門家の皆さんが一緒にいるおかげで、先回は撮影禁止だった場所でも撮影が可能になったので、ようやくここで、レーモンドの作った礼拝堂のその荘厳さを紹介することができる。
ただひとつ残念なのは、改修のために外観を見ることができないこと。でもそれは前出の「南山大学建築ツアーその1★アントニン・レーモンドの神言神学院」のページを参照されたい。
地下にある神言神学院のマケット。これも先回は撮影ができなかったもの。なんたって、今回はここで長く仕えておられる神父様も一緒に案内してくださってるから怖いものなし。
ここでさらりと神学院の沿革を。
神言修道会は、1875年にドイツ人司祭アーノルド・ヤンセン神父によってオランダのシュタイルで創立されたカトリックの男子宣教修道会。神言会の日本における司祭、宣教師要請事業は1950年に名古屋で始まり、3人の神学生が初誓願、それ以来100人以上の司祭、宣教師を送り出してきた。この事業の一環として、名古屋には南山学院ができたのだった。
今も神学院の中で、様々な国からやってきた神学生たちが学んでいる。これは彼ら専用の図書館。
築45年が経ち、屋根や壁などの老朽化が激しく、耐震工事との必要性も相いまり、2007年から4年間の予定で大規模な改修工事が始まっている。レーモンドが設計した当時の凝った意匠、材料もできるだけ当時の状態を保つ形で修復が進められていた。
この威厳ある扉!!!夏にここを訪れたときも、この扉に圧倒されたのを覚えている。
アントニオ・レーモンドの素晴らしい建築がこれからも改修されて残ったらいいなーと思う方は、以下の方法で寄付金を送ることができる(詳細のわかるサイトがないか探したが、見当たらなかった)。
郵送先
466-0835名古屋市昭和区南山町11神言会管区センター
メール
shingakuin(アットマーク)svdjpn.com
郵便振替
00840-5-106065
加入者名
カトリック神言修道会
三菱東京UFJ銀行:八事支店(普通)1153138
口座名: 宗教法人カトリック神言修道会]]>
宗廣コレクション:芹沢銈介展
http://midoriart.exblog.jp/17883875/
2012-02-26T22:20:00+09:00
2012-02-28T22:43:26+09:00
2012-02-28T22:31:54+09:00
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別名「マインドスケープミュージアム」と呼ばれる岡崎市美術博物館は岡崎の中心からはちょっと離れた広大な公園内にある。車じゃないとかなり行きづらい場所だ。この奥に見えてるガラスの建物がそう。
駐車場から歩いていくと、1995年栗生明によって設計された美術博物館が見えてくる。ガラス張のこの感じ、入ったらすぐに地下階へ向かうエスカレーターがある感じ、私は大阪の国立国際美術館を思い出す。
そしてまずは入場券を買い、13時からの講演会入場整理券のために並ぶ。こういうものに並ぶという行為が、なんだかコンサートを待ってるような感じに近くて、私は一人わくわく感が抑えられない。芹沢銈介の展覧会で、民藝についての講演なので、待ってる人は言っちゃ悪いが私より上の世代の方ばかり。でもこんなにたくさんの人が講演会とかに興味があって、わざわざ整理券のために並ぶんだな~と、少し驚いた。
整理券を無事にGETし、講演前にまずは腹ごしらえ。ここのレストランは景色がよくて気持ちがいい。しっかり食べて定員70名のセミナールームへ。濱田琢司氏の今日の講演は民藝のおこった時代のこと、その思想から蒐集についてまでのおおまかな話。民藝運動の中心人物ともいえる濱田庄司(左)、柳宗悦(中央)、河井寛次郎(右)らの写真なんかも出てきた。講聴者の中には、よもや今日の講演者があの益子の人間国宝、濱田庄司の孫とは知らずに参加した人もいたようで、学芸員からそんな説明があったら、「お~~~~・・・」と低く小さなどよめきが起こっていた。
講演が終わってからようやく展覧会を見る。今回の展示品はなんと個人コレクション!染色家宗廣陽助氏が中年かけて蒐集した芹沢の作品はよく見られる作品以外にガラス絵や板絵などもあったりして、その数と種類には驚かされた。私がとくに好きだったのはガラス絵群。
芹沢が強く影響を受けた沖縄を感じる作品も多々あった。
棟方志功のときも、河井寛次郎のときもそうだったけれど、彼らの作品を展覧会で見ると、作品そのものよりも、彼らの生き方が強く前面に見えてきて、その真摯さに打たれる。地道な作業の繰り返しの中で、常に一つを追究していった姿勢に頭が下がる思いがする。
今回も、素材と丁寧に真面目に向き合うことの大切さや、人として日々感謝する気持ちとか、そんなものを静かなトーンで教わったような、そんな展覧会だった。こんなに近いとは思わなかった岡崎市美術博物館。これからはもっとちょくちょく来てみよっと。
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寒空のパフォーマンス
http://midoriart.exblog.jp/17806161/
2012-02-15T19:57:00+09:00
2012-02-15T19:53:11+09:00
2012-02-15T11:26:25+09:00
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名古屋の知人を誘ったところ、うまい具合に彼女には大垣で用事があったので、ちょっとしたプチドライブとなった。昼間はまぁまぁ日差しもあり、車に乗ってる分にはそれなりのドライブ日和。大垣市に入り、彼女が寄ったのは、枡屋さん。
今回知ったのだが、日本中の枡のシェアの90%以上はここ大垣にある5つの枡屋さんでまかなわれているらしい。店内にはすでに檜のいい香りが漂っている。知人はここで自分の焼型まで持っていて、教え子のプレゼントには自分の研究室のロゴ入り枡を作ってやり、卒業式にそれに酒を注いで祝ってあげるそうだ。なんとも洒落たお祝い。
たしかに、こんなふうに型をもっておいて、なにかの折にプレゼントしてもいいし、でかめの枡を作ってもらったら、小物入れにして積んでおいてもお洒落だ。プラスティックの計量カップで米計らずに、これ使ってもいいなぁ・・・
次に寄ったのはこちらも古そうなせんべい屋。ここは創業安政6年の田中屋せんべい総本家。ちゃんと店内に職人さんがいて、おせんべいを焼いている。さっきは檜のいい香り、今度はおせんべいの焼けるいい香り。う~ん、日本ってなんて贅沢な文化をもってるんだろう。大垣ってなかなかおもしろいなぁ。
知人は仕事でよく大垣に来ていたので、空いてる時間を見つけては大垣のおもしろそうな店などをチェックしたそうだ。ここのせんべいも散歩で見つけ、ファンになったというんだけれど、確かにどのせんべいも美味しい。つられて私もビンズせんべいと「利休」という抹茶味のせんべいを購入。
そしてようやく一番の目的だった岐阜県美術館へ。時間はすでに3時を回り、日差しはなくなり寒々しい冬空に一転。まずは館内の展覧会を見て、ここで気合を入れて防寒具を足す。なんといっても、今日の「場おどり」は美術館の外に展示してある榎倉康二作品の前なのだ。美術館ロビーにはすでにサッカー観戦でもするのかといういでたちの人々が集まっている。きっと始まるギリギリまでは館内にいて、始まったら野外へ走っていこうとしているのだろう。
そして始まった「場おどり」。久しぶりに見る田中泯。寒さの中で、より一層空気が緊張する。休みの家族連れもいて、彼のBUTOHを見て子供が叫ぶ。
「ママ~!見て見て!変なオジサン!!!」
しかしそんな言葉に笑えないほど、田中泯がつくりだす空間はピンとしていた。
(写真は昨年9月に刊行された田中泯初のエッセイ集『僕はずっと裸だった』より)
正直、耳も鼻も凍りつき、明日のわが身はどうなることかと気になってしまい、どうして2月にこれなんだ・・・と少々主催者である美術館に愚痴でも言いたくなったけれど、見られて良かった。泯の「場おどり」はまだこれからも2月18日、3月3日、3月4日と岐阜県内で行われるので、興味のある方はこちらでチェック⇒「田中泯 場おどり」]]>
ようやく叶った益子ツアー
http://midoriart.exblog.jp/17575504/
2012-01-09T21:06:00+09:00
2012-01-09T21:02:52+09:00
2012-01-09T20:35:42+09:00
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財団法人、益子参考館は濱庄が集めた陶磁器、漆器などの工芸品を展示・公開するために自邸の一部を使って1977年に開館。濱庄のセンス溢れる世界中からのコレクションが見られ、彼と陶芸の関係もひしひしと感じられる。はじめて訪れた益子の町はメインストリートにたくさんの陶器屋が並ぶ観光地だった。ちょっと瀬戸市が瀬戸物祭やってるときの感じと似ている。そんな観光観光したエリアからちょっとはずれたところに、参考館は静かに、堂々と建っていた。
3.11で被災したことは御令孫から聞いていたけれど、実際に行ってみてその大変さをひしと感じた。大谷石でできてる館はヒビがはいったり瓦が破損したりと痛々しい姿だった。そんな2、3号館は今も閉まったままになっており、彼の大皿作品などを見ることはできなかった。かなりの数の濱庄作品が被害にあったというから残念なことだ。(再建基金についてはこちら⇒「益子参考館震災再建基金」)
濱庄が使っていた登り窯も被災してレンガが崩れたままでまだ修復がされていなかった。
濱庄のろくろがそのまま残る仕事場。なぜだろうか、私はいつも、彫刻や絵画をやってる友達のスタジオを訪ねるときよりも、セラミックをやってる友達の仕事場を訪ねるときのほうがワクワクする。自然の素材をじかに触ってかたちをつくっていくという行為が一番原始的で人間的だからだろうか・・・。寒い朝一番の訪問客を白猫が迎えてくれた。
「京都で道をみつけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った」という濱庄の生涯をしんとした彼の仕事場で想像してみる。
この4号館は「上ん台」と呼ばれた母屋。濱庄が1942年隣町から移築したもので、たくさんの洒落た調度品を陳列している。中はカフェになっていてお茶が飲めると知ってたので、それが楽しみでさっそく炭焼きコーヒーをいただく。名古屋在住の御令孫がいれてくれる珈琲もとても美味しいのだけれど、ここの炭焼きも美味だった。
次に向かったのは益子陶芸美術館。ここでは1月29日まで「濱田庄司スタイル展」を開催している。実はこの展覧会、昨年末に東京の汐留ミュージアムで開催されたものの巡回。東京で見逃したので、今度は益子参考館とまとめて見る!と決めていた。1894年川崎で生まれ、東京高等工業学校で陶芸を学び、イギリスへ渡った濱庄のお洒落なコレクションが見られるおもしろい展覧会だった。陶芸作家としての顔だけでなく、モダニストとして自らがデザインを手がけた家具も展示されている。
この美術館の敷地には、旧濱田邸が移築保存されている。江戸時代後期の建築で、町の指定文化財にもなっている。濱庄が海外からの知識人、アーティストを集めて語った食卓もあり、そこには「濱田家のレシピ」も展示されていたので、益子の食べ物レポート、藍染工房や私が購入した濱田窯の器レポートなどど合わせて次回紹介することにする。なかなかスゴイ町だぞ、益子。
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ひるがの高原 展覧会鑑賞ツアー
http://midoriart.exblog.jp/16981588/
2011-11-19T20:31:00+09:00
2011-11-19T20:23:43+09:00
2011-11-19T20:20:52+09:00
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11月20日の最終日を前に、作家本人に連れてってもらって、ようやく見に行くことができた。せっかくの鑑賞ツアーなのに、あいにく東海地方は朝から雨。大変な天気の中、久しぶりのドライブなので、まずは関で降りて、鰻の辻屋で早めのランチ。
人気の店らしく、開店前から爺ちゃん婆ちゃんが店の前に並んでいた。
鰻丼の並。ご飯ムチャ多い。鰻はカリっと焼けてて香ばしい。美味いっ!食べ進んだらご飯の真ん中から更に鰻が出てきてビックリ。中に埋まってる想定なしで食べてたから、お宝見つけた気分。でも思ったより多くて、大食らいの私が不覚にも少々残してしまった・・・。
腹ごしらえの後はひるがの高原のたかすファームを目指す。ここのオーナーが作ったギャラリーが展覧会場。あったかな雰囲気のログハウスに彼女の「基点」シリーズが並んでいた。スキー場で有名なこの地なので、今年の展覧会は「基点」展が最後、次の展覧会は2012年からスタートするらしい。
左から作家の森旬子、愛知芸大時代の先輩K親方(男前なかっこいい先輩なので私は「親方」と呼んでいる)。
森旬子オススメのたかすファーマーズのオリジナルショップがギャラリーと併設しているので、のぞいてみると、あるある、私の大好物、乳系の商品だらけ!最高に美味しかったのがさけるチーズのブラックペッパー。
旬子オススメの「カンコワイヨット」。日本初、脱脂乳から作った低脂肪・高たんぱくチーズ。とろんとしているから、パンや野菜にドレッシングみたいにしてかけられる。帰宅して早速、焼いたマフィンに垂らして食べてみた。かなり美味い!
ヨーグルトも、チーズも、牛乳も豆腐も美味しかったからオススメ。「たかすファーマーズ」でネット販売もあり(別に宣伝するギリはないけど、本当に美味しかったので)
展覧会鑑賞&鰻&チーズと、かなり高カロリーな1日になった。]]>
20年ぶりの芸祭&染谷亜里可展
http://midoriart.exblog.jp/16713279/
2011-11-05T23:06:00+09:00
2011-11-07T20:37:12+09:00
2011-11-06T21:25:05+09:00
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でも今年は違った。昨年くらいから、愛知芸大建替に関する議論が熱くなっていて、日本のモダニズム建築家の一人、吉村順三がつくった愛知芸大を守ろう!という機運が高まってきていた。私の周囲には建築系に進んだ先輩・同期がたくさんいて、署名運動したり、貴重な吉村順三建築保護の展覧会があったりと、愛知芸大を思い出したり意識することが増えていた。
さらに、私の大先輩にあたる奈良美智さんが一ヶ月くらい前にメールをくれて、「芸祭でおでん屋やるよ~」と教えてくれたのだ。いまや世界を飛び回ってる奈良さんが、芸祭でおでん屋。これは手伝いに行かねば・・・と私なりに気合を入れての芸祭。
せっかくなのでサッカー部のOB戦のある日にあわせ、もちろん私はもう出場しないけど、最終日5日に同期の友達誘って大学へ。懐かしいぃ~~~。これぞ吉村建築!4年間講義を受けた講義棟。この下がそれぞれの科や部の出店になっている。20年前と同じ店があるのも嬉しい。日本画は餅屋の「ぽん」、彫刻科は居酒屋「大刻屋」、サッカー部は「ゴジラハウス」、バスケ部は「ケシの花」などなどこれは愛知芸大の伝統なんだな。
この店は初めて見たけど感動した。いかにも芸術大学らしい!弦楽器の学生の生演奏が聞ける喫茶店「GEN」だと。これはいいアイデア!それに曲もちゃんとしてる!
奈良さんが現在彫刻科准教授の森北ちゃんとやってるおでん屋「ぽとふ」はどこかと探したら、あったあった。ちょっとA to Zの作品っぽい、ちっちゃいけど洒落た店。けれど開店は5時とある。そうそう、今日は奈良さんの講演が2時からあるのだった。こんな辺鄙な愛知芸大なのに、奈良さんの講演を聞きたいとすごい人数の人が集まっていた。コンサートでも始まるかという勢いで講演前から長蛇の列。世界の奈良のスゴサを思い知らされる。森北ちゃんのおかげで整理券もGETでき、長野からやってきた油絵科の先輩と一緒に2時間の講演を聞く。奈良さんが自分のことをこれだけ語るのを聞く機会はなかったので、ちょっとしんみり・・・
講義棟横には夜のライブのためのステージも設置されている。私はこのステージで4年間歌ってたんだなーと感慨深い。3年の開きがある奈良さんと知り合ったのも、このライブステージ。油絵科の先輩と一緒にバンドしてたこともあり、私がステージに立つと、いつも奈良さんは一番前で踊ってくれてた。まさかあの芸祭に20年経ってまたやってきて、20年前に一緒にいた人と時間を共にするなんて思わなかった・・・。年取ったから、こういうことにやたら感動する。20年前と同じ場所、同じ店、同じ顔ぶれ・・・なんて幸せ・・・
さらに嬉しいことに、奈良さんの講演を聴きにいらした櫃田先生とも再会!!!先生がいれば、OPEN前のおでん屋「ぽとふ」にだってフリーパス。店内に入れてもらって奈良さん特製奈良漬とノンアルコールビールをいただく。そしておでん!美味いっ!
OB戦で40歳過ぎた先輩たちがまだ走ってたのにも感動し、奈良さんの講演に心動かされ、懐かしい先生に会って、科が違う私のことを覚えててくださった事に大喜びし、奈良さんの店で呑み(酔えないけど)、昔の仲間と顔をあわせることができるって幸せ。20年前に戻った瞬間。
(写真右側に見えているのは、店内に奈良さんが描いたビルボードの一部)
しかししかし、今日は濃い1日なので、まだ終わらない。今度は名古屋市内に戻り、栄のKENJI TAKI GALLERYへ染谷亜里可新作展のオープニングを見に行く。亜里可さんも奈良さんと同じ時代の芸大油科の先輩。
そこでまずあったのが、こちらも先輩の今村哲さん。まさに私が芸祭で同じステージに立って歌っていた「すげえバンド」のボーカル。私は入学して最初の芸祭で彼がストーンズを歌っているのを見たらいてもたってもいられなくなり、ステージを上っていって横からマイクを奪い、一緒に歌ったのがきっかけで、この油科の先輩方からお怒りをかった後に、すごく可愛がっていただけるようになったのだった。すべては芸祭から始まっている。今日長野から出てきて芸祭、この展覧会を一緒に回ったのも、油科の先輩ですげえバンドのキーボードという、バンドつながりの田村美奈さん。
そしてこの展覧会のアーティスト、染谷亜里可さん(写真の顔部分を隠せといわれたけど、こんなにちっちゃいんだから目に黒線入れるのやめましたよ~)。
こんなに一気に芸大時代の先輩方に会えることなんてめったにないから、なんだか自分の原点に戻れたような、新鮮な気分だった。長らく生きてきて、なんでも自分ひとりで決めて歩くのが当たり前になってたけど、包容力あるやさしい先輩たちと会って、甘えたがりの私はなんだかホッとした。タイムスリップした芸祭での1日、ホント~に濃い1日だった。
●染谷亜里可 新作展 「Table Canon」
2011年11月5日(土)~12月22日(木)
KENJI TAKI GALLERY 11:00~13:00/14:00~18:00
日・月・祝 休廊
名古屋市中区栄3-20-25]]>
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