Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

カテゴリ:Surabaya( 3 )

 20日の夜、無事にジョグジャに帰る。4日間のスラバヤは寒かった・・・。私はやっぱり田舎者、ず~っとエアコンの入ってる状態だと喉がやられる。毎日ユサクおじさんのツケで、ホテルの喫茶店でジンジャーミルクティーを作ってもらってたけれど、やっぱり完治せず。戻ってみればジョグジャも雨でじっとじと。これだと長引くかも・・・。

 ところで、今回も記事にしなければならないという理由で、新たな料理を3品いただくことができた。すべてスラバヤの名物料理、確かにバリでもジョグジャでも見たことのないものだ。東ジャワにはプテスという海老ペーストがある。いってみれば腐らせてエキスを抽出したようなもので、黒いジャムみたいになっている。たいていの料理にこれが入っている。

b0090333_1141370.jpg 最初の一品は「タフ・テクテク」。ムチャふざけたネーミング。「テクテクの豆腐」という意味。このスナックを売りに来る屋台が、声を出す代わりに屋台に下げた金属を叩くその音が「テクテク」と聞こえるから「タフ・テクテク」らしい。

 中身はモヤシ、揚げ豆腐、タマゴ、ロントン(インドネシアのちまき)、ジャガイモなど。これにプテス・ぺースト、ピーナッツ、唐辛子などを混ぜたソースをかけて食べる。ソースはピリ辛甘い。インドネシアのどの地方にもある温野菜ガドガドのソースにも似ているけれど、プテスが入ってる分、味に深みがある。上から海老せんべいをかけてサクサクやるのもGood。

b0090333_1145135.jpg 次に試したのが「ロントン・クパン」。
 さっきもあったけど、「ロントン」ってのはインドネシアのチマキ。特に東ジャワの人たちは、フツーにご飯を食べるより、チマキにしたロントンが好きらしい。私はもともと五平餅とか好きじゃないので、ロントンは悪いけどそんなに美味しいと思えない(これが切ったロントン)。

b0090333_1152362.jpg こっちが「クパン」、小さな貝のスープだ。これは美味。貝の大きさといったら、シジミ以下。「シジミの味噌汁で、中身を食べるとせこい」と名古屋では言うけれど、だったらこの貝は食べれんに・・・ってくらい小さい。これをいちいち殻から出してる人がいるんだと思うと、「ご苦労様」と言いたくなる。そのくらい小さい。

b0090333_1155954.jpg ジョグジャに似て、甘い味付けの多いスラバヤの食べ物らしく、こいつもどことなく甘い。で、スラバヤっ子の食べ方は、このスープの中に切ったロントンをざぶっと漬け、食べるらしい。そしてつまみにはもうちょいでかい(こっちがあさりくらいか)貝の甘煮。これはまるまる日本人にぴったりの味。添えられたレモンを絞ったら、生臭さが取れてとっても爽やかな味になった。
 貝のだしが効いてて、なかなか美味しいのだけれど、ついつい日本人だと醤油でスープ作りたくなるなぁ・・・


b0090333_116287.jpg 今回の中で私の大ヒットはこれ。「タフ・チャンプル」。
 いまさらここで説明する必要もないとは思うけれど、沖縄料理の「ちゃんぷる」もインドネシアの「チャンプル」も同じ語源。「混ぜる」という意味だ。名前にはタフ(豆腐)が主役で入ってるけれど、実際には、揚げ豆腐、タマゴ麺、もやし、シンコンという根菜(ジャガイモに似ている)のフライ、レタスなどが主役脇役なく入っている。

 で、そこにかけるスープが大事!これが美味い!具は牛肉、それも脂身の多い部分を使って肉がくたくたになるまで煮込む。スープはこの肉のエキスいっぱいなスープ。ちょっとめカレーのよう。この色はターメリックや肉をにこんで出る色だという。これをさっきの具が入った器にかける。

 つまりは、野菜の多い牛肉ラーメンって感じか。美味い!これは本当に美味い!
 今回のタフ・チャンプルは、ユサクおじさんがGM(ゼネラルマネージャー)している4つ星ホテルのコック長が作ってくれたから、そりゃ美味しいに決まってるかもな。多分屋台で食べるタフ・チャンプルには、ここまでしっかりと牛肉は使われていないだろう。いや~、やられた。最初に覚えた味がみんな甘ったるかったために、ちょっとスラバヤ料理をなめていた。そしたら最後にこれかぃ。

 スラバヤ=タフ・チャンプルになりそうな、そのくらい美味しい思いができた旅だった。
by midoriart | 2008-02-20 23:11 | Surabaya
 17日からスラバヤのホテルに缶詰。昨年作ったスラバヤの日本語ガイドブックが好評で、今度は全カラー、60ページの完全保存版を発行することになった。4日間しっかり缶詰するつもりで来たのだけれど、スラバヤに来る前に仕上げてきたドラフトを担当者であるユサクおじさんに見せると、
「あ~、まだXXXミュージアムがあったなぁ・・・、あ、ゴルフ場もXXXが入ってないな・・・」
など、入れて欲しいインフォメーションがまだあるという。
「だったら、私はいつでも時間あるから、ユサクおじさんの運転手つけてくださいよ。そしたら私、自分で取材してくるから」
といったら、早速1日ドライバーをつけてくれた。
 丸々ホテルに篭もる予定は変更、今日はまだ見ぬスラバヤツアーをすることになった。


b0090333_1736453.jpg 最初に行ったのがンプタントゥラール博物館。インドネシア国籍を取得したドイツ人コレクターが昔から集めていたものを、東ジャワ政府が譲り受けて保存・展示してるミュージアム。とはいっても、2年前にスラバヤ市内からシドアルジョという町に移ってるので、行くのにも一苦労。車に乗っけてもらってるだけだから、本当は苦労はしてないけど、時間がかかる。コレクションはまぁまぁだけど、展示方法が今日一つだからなぁ、どこのミュージアムも。もう少し、昔のものの大切さもわかって、ちゃんと保存しようって気になったらいいのに。


b0090333_17371520.jpg 次はロカジャラスラナ博物館。車は港に向かって進み、「海軍なんたら」って書いた大きな看板をくぐりぬける。これってもうアーミーの敷地じゃないの?
「そうみたいですねー、どうやら海軍アカデミーの中にあるミュージアムのようです」
とドライバー。そしたら中にあった、あった。庭には軍用飛行機と大砲、そして小さな建物、これがミュージアムだった。入り口のステンドグラスがちゃんとインドネシア国軍の兵器をモチーフにしている。なんかかわいいぞ。

b0090333_1737311.jpg 展示室に誰もいないので、こそっと裏庭へ抜けて探索してたら人に見つかった。
「あの、日本から来て、ミュージアム見学に来たんですが・・・。ところでお兄ちゃんは用務員さんかなんか?」
と聞いたら、実は海軍アカデミーのコマンドーだった。

b0090333_1738104.jpg 今日は3時で閉館しちゃってるんだよ~と説明してる彼の背後におもしろいもの発見、インドネシア海軍カレンダー!今月は泥につかって敬礼してる海軍の皆さん。
 ・・・ってか、何で泥の中から?誰に敬礼してるの?あとさ~、泥って海軍の管轄?陸じゃなくて?


b0090333_1738292.jpg その次に行ったのは中国寺院。私がもらったデータには「バラトゥ・ミュージアム」となってたのだけれど、行ってみたら寺院しかなくてミュージアムらしきものはどこにもない。真っ赤なでかい蝋燭がたくさん灯るお堂の中に、チャイニーズなオバちゃんがいたので聞いてみたら、昔はミュージアムらしきものがあったけれど、すでに移転してるという。
「でもねー、ここはツーリストにも有名なのよ。みんな見に来るのよ、あんたも宣伝したらいいわよ~」
とのこと。なんか、バリのヒンドゥー寺院みたいだな、異教徒が興味半分に見に来ても問題ないらしい。

 もともとスラバヤのガイドブックを作る話が来た時に、ちゃんとスラバヤを見たいからという理由で、市内の5つ星ホテルというホテルを泊まり歩かせてもらった。それ以降は、仕事でスラバヤに来ると、担当者であるユサクおじさんがGM(ゼネラルマネージャー)をしている4つ星ホテルに好きなだけ泊まらせてもらっている。
 ところが、今回リストアップしてみたら、まだちゃんと訪ねていないホテルが2つあった。5つ星のハイアットと、4つ星のメルキュール。ユサクおじさんがこの2件も私が気持ちよく訪問できるように、GMに連絡をつけといてくれたから、メルキュールのGMからも
「今度スラバヤにいらっしゃるときには、わがホテルでお部屋を空けておきますから」
と言ってもらえた。わ~ぃ。そして最後にハイアットへ。


 ハイアット・リージェンシー、スラバヤの5つ星。ここで私を待っててくれたのはGMのグントゥールおじさん。実はこの人は4年前までジョグジャのハイアットでGMをしていた。私はジョグジャのホテル組合とは7年のつき合いになるので、グントゥールおじさんのことは昔から知っている。
「みどりさ~ん!ここに来たからには、うちでランチ食べてってもらいますよ~」
もちろん、そうなることを計算して昼時にハイアットを訪ねたのだった。
 ハイアットにはスラバヤでも一二と言われる日本料理屋が入っている。どうやらグントゥールおじさんは、私にここのメニューを食べさせて、本物の日本人がどう思うか、コメントが欲しいらしい。

「でも、おじさん、私は刺身食べれませんからね」
と最初に断り、おじさんと秘書に呆れられた後、ウエィトレスに進められて松花堂弁当をオーダー。それでもまだおかずに刺身がついていたので、煮魚に変えてもらった。

b0090333_1738447.jpg じゃ~ん。これがハイアット、キザハシの弁当です~~~。

b0090333_17421534.jpg そしてグントゥールおじさんオススメ、ホームメイドの黒胡麻アイス~~~

 缶詰になるから運動不足解消のために、ビリー体調のミッション2と3をちゃんと持参してきたのに、夜になっても腹がいっぱいで運動もできない。まずい・・・。ましかし、取材はすべて終了して明日から2日間は本当に部屋で仕事だけなんだし、今日はまぁいっか。ブートキャンプは4つ星ホテルの部屋には似合わないってことで、お休みさせてもらうとしよう。
by midoriart | 2008-02-18 23:32 | Surabaya
 14日はバレンタインだった。昔バリに住んでた頃は、バレンタインなんて日は皆さん無関係だったので、日本のように、クリスマスやバレンタイン前になると独り者にとっては街歩きが辛い・・・なんてこともなかった。がしかし、ここ数年はバレンタインが、それも日本式のバレンタインがここにも入ってきたから厄介だ。つまり、女が男にチョコを贈る日になってしまった。これも日本のお菓子会社の陰謀か?
 ってったって、私には何も関係がない。オマケに前夜からジョグジャに国際交流基金のFさんとTさんがいらして、ちょうどバレンタイン当日は、4月に開催の展覧会に関する会場との話し合いに私も同伴することになっていた。

b0090333_0404630.jpg 今回2日間ジョグジャで使う全会場の担当者と話し合いをし、『KITA!』展もそろそろ本格的に準備で動き出すことになりそうだ。現地コーディネーターの私も、ふんどし締めなおして頑張らねば。14日は夜まで打ち合わせ。基金のお二人をホテルまで送ったら、ホテルのロビーから不思議な立体造形物が見える。近寄ってみたら、なんとチョコでできたキューピットだった。真っ黒のチョコで羽根は綿製。その横にはチョコクッキーやケーキが並んでいる。申し訳ないけど、どう見てもそそられる感じじゃなかったので、撮影だけして家に帰った。


 あっという間にバレンタインも終わり、今朝は朝4時に起きてスラバヤ行きの飛行機に乗った。今はスラバヤのホテルにいる。昨年、スラバヤ市長とスラバヤ観光局に頼まれて、日本語のガイドブックのトライアルを制作したのだけれど、これが結構好評で、今度は60ページ、フルカラーのかなり立派な総合ガイドを作ることになっていたのだ。

b0090333_04161.jpg 実はスラバヤ側はかなり前から作って欲しがってたのだけれど、私自身、日本での個展が予定されていたので、ずっと延ばし延ばしにしてきた。昨年末から日本でドラフトを作り、今回観光局側に内容を見せて意見をもらい、4日間スラバヤのホテルにこもって最終原稿を仕上げる勢いでやってきた。

 このガイドブック出版に関わっている観光局長のユサクおじさんは、スラバヤの4つ星ホテル、スラバヤプラザ・ホテルのGM(ゼネラルマネージャー)でもあるので、私がスラバヤに来たら、このホテルは好きなだけ泊まらせてくれるからありがたい。
 チェックインして仮眠を取り、久しぶりにユサクおじさんと再会。60ページの内容を見せて説明するにも、日本語の内容をインドネシア語で説明しなくちゃいけないので結構時間がかかる。ちょうどランチタイムだったので、ユサクさんのホテルのスペシャルメニュー、マドゥーラ島の伝統料理をいただく。

 打ち合わせも終わり、後は今日から20日までひたすら最終原稿とレイアウトを仕上げることになる。もう少し取材しておきたい場所があるから、これはユサクおじさんのドライバーの空いてる時間に付き合ってもらうことになりそうだ。
 ホテルの隣には大きなショッピングモールがある。飲み物など買出しに行くと、そっか今日は日曜日、さらに中国の新年から間もないために、やたら人が多い。私はとっとと必要な買い物だけ済ませて部屋に戻った。今日のスタミナ物は、

b0090333_0412119.jpgランブータン。雨季の間が旬なこの果物、そういえば今回インドネシアに戻ってからまだ食べてなかった。これで2.5キロ、16,000ルピア(約200円)。

b0090333_0413653.jpg高麗人参入りコーヒー。

b0090333_041515.jpg昔大好きだったグリーンサンズ。しばらく見ないと思ったら、こんなラズベリー風味のものが出てたので気になって購入。

b0090333_042525.jpgそしてタンゴ。インドネシアのウエハース。ダイエット中の身でこんな甘いものは敵なのだが、大きなスーパーにはタンゴの「シュガーフリー」があるのだ。ジョグジャの田舎のスーパーでは売ってない。罪悪感なく食べられるので、これも一個。


 というわけで、明日から3日はホテル篭もり。昔から、小説家が締め切り前になるとホテルに篭もって原稿を仕上げるって話を聞いて、それがすごくかっこよく思えたもんだ。私のはそんな大層な仕事ではないけれど、でも、集中してこれだけにかかれる環境作って仕事するのは楽しい。
 4つ星ホテルのここでは、普段は見られないNHKも入るし、衛星放送で映画もたっくさんやっている。でもまずは原稿を仕上げて、それからあまった時間でホテルライフも楽しみたいものだ。
by midoriart | 2008-02-17 23:32 | Surabaya