Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

2008年 04月 07日 ( 1 )

 4月18日からジョグジャカルタ、バンドンの計6会場で始まった『KITA!!:Japanese Artists Meet Indonesia』展に数ヶ月前から関わってきた私から見た裏話などを今日から少しずつまとめていくことにした。第3弾はYNG(Yoshitomo Nara + graf)について。
 今回の展覧会のキュレーターである豊嶋秀樹さんはgraf代表、つまり今回はキュレーターと参加作家という二足のワラジを履いていたわけだ。現地入りしてからというもの、豊嶋さんの仕事量といったら恐ろしかった。さらにそれをこなす速度も尋常じゃなかった。私にとってはもう、彼は「教祖様」と言ってもいい存在。

 それはおいといて、最初に入ってきた数組の作家に対してはやさしいキュレーターの顔で対応していた教祖様、ちがったトヨシマさんの顔がちょっと厳しくなってきたのが、grafのメンバーがジョグジャ入りする4月7日の1日前だった。自分がなかなか制作に携われない分、3人のgrafメンバーが到着してすぐに制作に入れるよう、材料と工具の準備をするため、半日だけトヨシマさんはキュレーターの面をはずし、アーティストの顔になった。私の仕事はすべての参加作家のアテンドなので、もちろん、アーティストになったトヨシマさんに付き添って、必要な材料をできるだけ要領よくさっさと揃えられるように手伝った。


b0090333_22585616.jpg YNGといったら弘前の「A to Z」が有名。今回もジョグジャのギャラリーに小屋を作るプラン。
 まずはギャラリー近くの材木屋でベースになる材木探し。廃材屋ではなくて普通の建材屋に行ったのだけれど、中古の材木ばかりだったので喜ぶトヨシマさん。


b0090333_22591311.jpg 次に行ったのは、私も昔古い窓とドアを買ったことのある、こちらは本当の中古材料屋へ向かった。こっちはジョグジャのちょっと端にあって、拾い敷地に解体した家屋の柱、窓、ドアさらにはトイレからひっぱがしてきた便器などまで売っている。

 その場に着くなり大喜びのトヨシマさん。まさにグラフ・ワールドといった感じの場所で作品に使えるパーツを探し、窓やドア、小屋の屋根になるボロボロのトタンなどを購入~


その夜、ジョグジャ入りしたのはgrafのメンバー、コニたん、アオさんとタネヤン。先にジョグジャ入りしていた南風食堂のミハさんはgrafとは仲良しなので、みんなで一緒に宿近くの中華料理屋で食事。そして翌日から早速grafは制作を開始した。


b0090333_22593162.jpg さすが、いろいろな国際展でひたすら小屋を作ってきたYNGだけある。とっとと形ができていく。皆さんの形相も大工そのものになってきている。木と土を触ってるのが大好きな私としては、彼らの作業を見ているだけでワクワクしてくる。あ~、もし今回私がジョグジャのコーディネーターじゃなかったら、きっとYNGのボランティアで一緒になって小屋作ってただろうな・・・


b0090333_22594878.jpg キュレーターも兼ねてるトヨシマさんは今までより忙しくなった。朝9時からギャラリーで制作をはじめ、みんなに作業の指示を出す。私はそこへ毎朝出かけていっては、作品の進み具合を直接見ることができた。動いてるgrafのみんな、それぞれにカッコイイ!


b0090333_230834.jpg そしてどんどん形になっていく小屋。早くからジョグジャ入りしていたトヨシマさんの頭の中には、インドネシアのかわいい形の屋根、高床の家のイメージがしっかりできてたみたいだ。にしても、本当に早い。手際よすぎ。インドネシアの大工たちに見せてやりたい。
(そしてこの続きはまた明日~。奈良美智さんが少し遅れてジョグジャ入りすると、YNGはさらにパワーUPするのだった・・・)

◇KITA!!現地報告1:トヨシマさんがやってきた!
◇KITA!!現地報告2:南風食堂がやってきた!
◇KITA!!現地報告3:grafがやってきた!
◇KITA!!現地報告4:奈良美智がやってきた!
by midoriart | 2008-04-07 22:56 | Yogyakarta