Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

5月19日◇『KITA!!』展撤去終了

 ちょっと話が前後するが、4月18日からインドネシア3都市、ジョグジャでは5会場を使って開催された国際交流基金主催の大型展覧会『KITA!!:Japanese Artists Meet Indonesia』が5月18日で終了した。
 撤去のためにジョグジャを再訪したのは、とんでもない量の小物を集めて展示したSONTONの一人、川西君のみ。後は国際交流基金ジャカルタのスタッフと、私が集めた4名のアシスタント、そしてそれを先導する日本の美術輸送屋さんスペシャリスト2名。


b0090333_22532156.jpg 淺井裕介君の作品は、展示室の壁に直接貼ったマスキングテープの上に黒のサインペンでドローイングをしたもの。このマスキングテープは剥がした後でも作品となる。以前の作品で使ったマスキングをまとめて玉にしたもの(彼は「種」と呼ぶ)に、今回の作品で使ったマスキングテープも貼り付けていくから、種はどんどん大きくなる。
 最初はマスキング剥がしをしてた私も、川西君が一生懸命まるめている種が気になり、途中は役目交代で種を大きくする方も手伝った。
(写真は玉を丸める川西君と基金ジャカルタ事務所のHさん)


b0090333_22533259.jpg マスキングはキレイに剥がすとこんなふうにドローイングそのままが剥がれてくる。写真は壁から剥がした淺井君の鳥のドローイングと種。


b0090333_22534429.jpg 美術輸送のスペシャリストはK1選手かと思うような体格の2人。あっという間にSONTONの細々とした作品パーツが箱に詰められていくからお見事。私はちょうどこの時期に、自分が参加するグループ展の搬入に重なったため、すべてを見ることができなかったのが残念。


b0090333_22535643.jpg 日本在住のヨーロッパ人2人組、生意気の展示室では、窓に直接ドローイングされていたので、それを雑巾ではがす皆さん。基金スタッフから、なんと東京本部から来ている本展のディレクターFさんまでが窓磨き。お疲れ様です~


b0090333_2254882.jpg そして日本へ戻る作品は、コンテナに一つずつ詰め込まれていった。今回の展覧会でメイン会場となったJNM(Jogja Nasional Museum)へ寄贈されることに決まった作品は、
1)淀川テクニックの、ジョグジャのゴミから作ったアロアナと、ドキュメントビデオ
2)生意気の食べられるジャングル(JNM裏に作った201種の植木のガーデン)
3)西尾さんの魚の剥製


b0090333_2254225.jpg そしてそして、淺井君のマスキングのきれいに剥がれた鳥一羽は、作家のOKをもらった後、我が家にやってきた!これ、私の仕事部屋。たくさんある植木たちも、実は今回の展覧会で南風食堂が展示した作品の一部。命あるものなので、すべてそっくりそのまま私がお預かりして大事に育てることになった。淺井君の鳥は、その植木たちの上をゆる~りと飛んでいる。


 準備期間を入れたら2ヵ月半ほど関わってきた『KITA!!』展も本当に本当にこれで終わった。でも、この展覧会のおかげで日本で活躍しているアーティストとたくさん知り合えたことは、なによりも収穫。大型展覧会の裏側を知ることができたのも、今後の自分にとってかなりいい勉強になったと思う
by midoriart | 2008-05-22 22:51 | Art