Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

6月23日◆フィリピンでのみっけもの特集

 一ヶ月のフィリピン滞在が終わった。北部のバギオで3週間、首都マニラで5日間、バギオからずっと北へ上って山の奥に入ったキブガンで合計5日間を過ごした。新しい人、新しい食べ物、言葉、風習・・・、毎日毎日が楽しかった。

 インドネシアから一緒だったササンと一緒に楽しめたのが言葉。フィリピンの公用語タガログ語には面白いほどにたくさんインドネシア語と同じ単語があった。彼らが話してるのを聞いて、
「え?待って!今なんて言った?!」
なんてことが何度もあり、私とササンが話しているのを聞いたフィリピンの友人が
「わ~!インドネシアでもそう言うの?」
と驚いていた。
 右(カナン)、傘(パユン)、濡れる(バサ)、値段が高い(マハル)、かわいそう(サヤン)、茄子(テロン)、ジャックフルーツ(ナンカ)、糸(タリ)、鰐(ブアヤ)などなど、ほぼ毎日、誰かがインドネシア語とタガログ語の共通単語を見つけては喜んでいた。

 今日は今回の滞在のみっけもの写真を集めた。
 まずはなんといってもハロハロ。先回も食べてはみたけれど、ここまでハマったのは今回初めて。店によっても、場所によってもトッピングに違いがあってこのローカル・デザートは奥が深い。ここにあるのもすべて「ハロハロ」だけど、盛り付けも様々。私の結論として、高級なチェーン店のレストランが出してるハロハロよりも、ローカル・マーケットのものの方が安くて美味い。
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b0090333_2095436.jpg ローカル・マーケットで子供たちが売ってるリサイクル・バッグ。大が10ペソ(25円)、小が5ペソ12円)。マーケットにマリコさんキッズと行くとかなり便利。彼らは公用語のタガログ、お父さんの里の地方語、マリコさんが教えた日本語、そして学校で使われる英語と、なんと4言語を使いこなす。バイリンガルの2倍ってことか。このバッグはアラシに値切ってもらって購入した。


b0090333_20101184.jpg 最後の日、ササンと一緒にお土産物探しにスーパーマーケットに行って見つけた一品。買わなかったけれど、絵と共に内容もちょっと気になった。ハーブ・ティーらしい。
 

b0090333_20102627.jpg 私のヨーヨー好きを聞いたキドラが、ある晩見せてくれた木のヨーヨー。かなりの年代物。彼の知人の歯医者さんが、自分の商売道具を使って彫ったものだという。彼の次男で、今回私とグループ展で一緒に出品しているカワヤンが小さい頃にもらったというから、すでに30年近くたってるってことか。カワヤンのおもちゃ箱から出てきたといってお披露目。糸がなかったので、早速私がTAKA師匠からいただいた紐をつけてあげたらキドラ親父、大喜びで遊んでいた。


 キドラ親父なんて呼んでいるけれど、キドラット・タヒミックは世界的に有名な映画作家。1977年に作った『悪夢の香り』はベルリン国際映画祭で批評家賞を受賞し、その後アメリカの映画祭で紹介されたこの作品を見て、あのフランシス・コッポラが大絶賛、アメリカでの映画配給が決まったというくらいの人。第50回ベネチア・ビエンナーレにもフィリピン代表として招待され、映像インスタレーションを発表している。

b0090333_20104745.jpg ある晩、台所でゴソゴソ物音がするので起きて覗いたら、彼が一人で黙々とインスタレーションを考案中だった。世界的な作家の作品作りの生現場を見ることができて、一人感動。さらに、彼からこの作品に対して意見を求められ、私が
「カメラの晩餐会だったら、レースのついたランチョンマットみたいなのも合うんじゃないかな」
と言ったアイデアを
「お~、そりゃイイねぇ・・・」
と彼が聞き入れてくれたのが何よりも嬉しかった。
 さらに、そう言って、すぐに格式高いレースのランチョンマットがセットで出てくるあたりが彼の家柄をよ~くあらわしているよなぁ・・・。

 彼のこのインスタレーションは、6月12日マニラのSilverlensで彼の三人の息子の写真展が開催されたとき、パフォーマンスの小道具として使われた。
(6月12日付『都会マニラで展覧会準備』にこのインスタレーションがお目見え)


b0090333_20111197.jpg たくさんの人との出会いがあった中でも、キドラの次男カワヤンと一緒に展覧会できたことや、


b0090333_20112712.jpg キブガン村にこもって黙々と粘土をこねてるセラミック・アーティスト、レイ君の饒舌なるガールフレンド、チチちゃんに出会えたこと、もっともっとたくさんのヤル気いっぱいの人たちに出会えたことがやっぱり一番の収穫だと思う。今回出会った人との縁が、つながり、広がって、また新たな企てに発展していくのを楽しみにしている。


あさっての午後にはバリに向かう。バリではヒンドゥー教の祝日ガルンガンが待っている。
by midoriart | 2007-06-23 20:07 | the Philippines