Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

6月7日◆UPバギオの美術学部訪問

 昨日のアーティスト・トークで、私に数々の質問をした女性がいる。すべてが終わってから、彼女がもう一度私に近づいてきて言った。
「実は私、UPバギオ美術学部で教えているのです。明日時間があったら是非大学を訪ねてくれませんか」

b0090333_2484255.jpg UPとはUniversity of the Philippines、フィリピン唯一の国立大学で、本校は私が昨年アーティスト・トークとワークショップを行ったケソン市Dilimanにある。夏の間すべての行政がバギオに移されることもあり、このバギオにもUPの小型版、UPバギオがある。
(UPバギオの校舎)


b0090333_2491811.jpg 今日は特別に予定もなかったので、夕方からUP訪問することにした。まずは恒例、作品のチェックにVOCASへ行き、すべて問題がないことをチェックして、昨日から気になっている私の個展作品の照明を探しにローカル・マーケットへ。

b0090333_2493353.jpg ここの地下にはマハリカというフード・コートが入っていて、私の大好物ハロハロが美味しいと聞いていた。ずっと行きたいと思ってたので、ようやく今日、照明探しのついでに寄ることができた。たっくさん並んでいるハロハロ屋の中から、中身を見て選んだのはこの店のハロハロ。


 昨日会った女性が紹介してくれた同僚の男性ボブとバーハム・パークで待ち合わせして、UPバギオへ。校舎は小さいけれどキレイ。この部分は美術学部ではなくて一般学部が使っているという。奥にはギャラリーもあった。小さいながらも照明設備もよくてイイ感じのホワイトキューブだった。

b0090333_2495166.jpg こちらが美術学部。なんだか幼稚園のような色使い。スタジオを案内してくれる二人の先生もちょっと恥ずかしげ。もともと高校として使われていた校舎を、UPバギオが出来たときに譲り受けたらしい。また正式に大学として学部になったのも最近のことで、まだ1学年20人で専攻別にもなっていないのだそうだ。

b0090333_250338.jpg そして4年次までには一人、また一人とドロップアウトしていくので、4学年合わせても40人程度という。


「アジアの後進国じゃ、美術学部はみんな同じ運命なのかねぇ・・・」
とササンがつぶやく。美術なんて習ったって、将来食えないからと、進学をよく思わない親がたくさんいるという。インドネシアで美術を教えているササンには、どうやら人事とは思えないのだろう。


b0090333_2502512.jpg その後、二人が暮らしているというUP職員専用のアパートメントへ招待された。彼女が軽い食事を作ってくれるという。入ってみて驚いたことに、このアパートメントは私が去年UP Dilimanに招待されたときに一ヶ月滞在したキャンパス内のゲストハウスとまったく同じ建築。
 聞けばなるほど、フィリピンで有名な建築家が作ったものだった。彼女の部屋の間取りは私が暮らしたものとまったく同じものだったので、1年前を懐かしく思い出した。
「わぁ~・・・バンドン(工科大学)でも先生用にこんなアパートメントあったら、僕ぜったいに移るのになぁ~~」
とササンやたら感動。


 彼ら、どう見ても30代半ばくらい。UP Dilimanを出てからバギオで教えることになったという。本当だったら私たち二人のアーティスト・トークを是非大学でやってほしかったけれど、ちょうど休暇中で学生がいないので残念とも話してくれた。

 私たちも、望む人がいるならいくらだって話したんだけど、相手が休みじゃしょうがない。またいつか、機会があってバギオに来る日があれば、そのときは是非・・・。
 彼女の部屋で記念撮影。若き二人の講師、ガンバレ!
by midoriart | 2007-06-07 23:42 | the Philippines