Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

5月31日◆キブガン・シティホール周辺ヒト交換プロジェクト

 この前はじめてキブガンに来たときもそうだった。それまでバギオで風邪引いて「えらい」大変なことになってたのに、緑いっぱいの澄んだ空気を吸ったら、こっちの方がずっとずっと標高高くて寒いはずなのに、やたら元気になるんだよなぁ。。。猿の村(という意味の)キブガンだから、猿好きの私には似合っているんだろうか・・・
「体調のいい悪いってのは、結局自分を取り巻く空気だと思うよ・・・」
と22日以来キブガンに山篭りしていたササンが言う。確かにそうかもしれない。

 バギオの後発隊は今日の午後にキブガンに向かうと言ってるので、半日は交換プロジェクトに時間を使える。野焼きの準備も最初はまずレイ君の工房から乾いたお面を野焼きの舞台となるキブガン・シティホール前の広場に移すなど、こんな老婆には手伝うことのできない準備がいるからだ。今日はまだ今回の個展のパートナー、フィリピンが生んだ世界の映画作家キドラ・タヒミックがキブガン入りしていないので、ドキュメントはマリコさんにお願いして、まずは近場の村の衆狙いで交換プロジェクトを始めた。
 

b0090333_1228526.jpg ちょっと道くだった先にあった牧師夫人とは、彼女の従兄弟の結婚式でもらった引き出物のキーホルダーを交換してくれた。


b0090333_1229546.jpg 昨日の晩飯の材料を買った屋台のオバチャンは木製のシャモジを


b0090333_12291987.jpg マリコさん代表のコーディレラ・グリーンネットワーク(CGN)はコーディレラ地方の山林を守るための植林活動の他にも、田舎の若者に奨学金を出し、農業をしっかり学習させるというプログラムもある。だから今回のような活動(自然環境とアートを結び、環境デーを祝う)があると、その村の奨学生たちも素直に働く。トラックを運転していたのはCGN奨学生のお兄さん。家で使ってたというでっかい竹編みの籠と交換。


b0090333_12293360.jpg お昼はマリコさんがもってきた釜揚げうどんの登場。でもうどんのだしがフィリピーノの皆さんのお口に合うか心配だったので、こちらバージョンでちょい辛めのショウユ味焼きうどんにしてみた。そしたらレイ君もササンも気に入ってくれたのでよかった~。


 レイ君の陶芸工房は私たちが宿舎にしているシティホールから急な坂道をぐんぐん降りたはるか向こうにある。今回ワークショップで100個以上の猿面ができているのはいいけれど、これをいったん梱包して、野焼きのステージとなるシティホールまで持って上がらなくてはいけないから、私のような老体軟弱者ではまったく使い物にならない。

b0090333_12294752.jpg ランチ後、DGNのスタッフやレイ君工房の皆さんが結集して、猿面全部を運んでくれた。さらに野焼きのための松の枝やブロックも準備OK。


b0090333_1230117.jpg 明日の火付け前にもたくさんやらなくちゃいけないことがある。でもここは素人ではなんともわからないので、レイ君とササンがリーダーになって野焼き窯の基礎が作られていく。ここんところ必ず午後からは雨。今日もやっぱり降ってきた。それでも黙々とブロックを積み上げるレイ君とササン。
 彼らを見てると、本当~~~に焼き物が好きな人たちなんだなぁ~~~と思う。寡黙だけど芯の強い人たち。


 さらにもう一つわかったことは、焼き物する人はきっとパン焼きも上手いってこと。実際レイ君はハーブ入りパンやらクロワッサンやら焼くのが好きで、食べた人によればかなり美味いらしい。陶芸といえば、まず菊練り(粘土から空気を抜くためにこねる)、そして窯入れで火の調節をする。つまり、練ることと火のコントロールのプロなんだから、きっとパン焼きに通じるものがあるんだと思う。今回の滞在中に、なんとしても一度レイ君製パンをいただきたいものだ。

 明日は野焼きの日。豚もおろして儀礼が行われる。
by midoriart | 2007-05-31 12:30 | the Philippines