Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

5月20日◆キドラのクレイジーハウス

 バギオに着いた翌日は最悪の状態だった。今回バギオ滞在中は映画作家のキドラ宅にお世話になることに決めていたのだけれど、着いた最初の夜は疲れているし、気の知れたササンと二人だけでゆっくりしたいと思い、街の中心にある古いホテルを予約しておいた。そして準備に動くのは翌日からということになっていたのだ。
 本当にそうしておいてよかった。起きてみたものの、全身が筋肉痛。というか、筋肉じゃなくて節々が痛い。これは完璧に風邪。なのにドカンと高熱ではなくて微熱。それでも「私にはやることがある」と気合入れてるうちに少しずつ回復してってくれたから助かった。

b0090333_23445295.jpg なんとかマリコさんとの待ち合わせの場まで行き、今回のイベントのスタッフたちを紹介され、ようやく展覧会場となるVOCASへ。ここがすべての始まりとなった場所。去年私がアーティスト・トークのために訪れ、マリコさんをはじめキドラおやじとも出会った思い出の場所だ。


b0090333_23451180.jpg キドラおやじを待ちながら、ササンと一緒に会場を見る。以前は「バギオのクレイジーなアーティストが作ったアートスペース」と思って見ていたけれど、今度は自分が作品を設置するという目で見るので、また別のものが見えてくる。

b0090333_23454131.jpg そして懐かしいキドラおやじとの再会。ただ私はどうしても100%回復できず、午後からは早めにキドラおやじの家に移動し、夜にはササン共々マッサージ師さんに来てもらった。本来は全部脱いでお願いするものを、私にはとてもそんなことストーブなしでは無理なので、事情を話して服のままで揉んでもらった。それでも微熱のある身体を触ってマッサージ師のオバチャンにも事情がわかったようだった。
「明日にはよくなってるといいわね」
と言って帰っていった。


b0090333_2347877.jpg そして20日を向かえ、ようやくなんとか普通の体調に戻ってきた。キドラおやじがもう一つの家での朝食に誘ってくれた。私がササンと泊めてもらっているのは彼の実家、彼いわく「僕の母の家」であり、朝食に誘ってくれたのは「僕の妻の家」。


こっちはバギオの友人らがCRAZY HOUSEと呼んでいる家で、VOCAS以上にクレイジーな空間(彼のこっちの家については2006年8月12日付『バギオの大御所ベンキャブとキドラ』参照)だ。
昨年は帰国中で会うことのできなかったキドラの奥さんキャサリンが、美味しいサラダとパンを焼いて待っていてくれた。私の熱っぽい顔を見て、特別に元気のでるドリンクまで作ってくれた。

そしてかなり元気を戻した私とササンはキドラに送ってもらって再びVOCASへ。今回の展覧会に参加する4人のアーティストの一人、キドラの次男でもあるカワヤンもようやくこの日、マニラからバギオに戻ってきた。ササンを紹介して、これからの予定などを相談。
私は今回、4人との共同作品展に加えて、個展の準備も単独でしなければならないので、このクレイジーなVOCASの空間の中のどの場所を使うのかを他のアーティストと相談しながら決定していかなければならない。特に私のように、その空間に合わせた展示を考える作品の場合、空間選びからが非常に重要。

b0090333_23475435.jpg まだちょっとボケた頭で、気になる場所はまずは測量。着いた翌日のあのバテ状態からすれば、随分調子が戻ってきた。やることを目の前にしちゃえば、結構大丈夫なんだな。それに今回はササンという親友もそばにいてくれて心強い。重いものは持ってもらえばいいし。


何が一番怖いかといって、今このバギオで寒いとなると、ワークショップしにいくキブガンはもっと北でもっと標高高いってこと。とにかく今のうちに体調をもとに戻すか、もっといい状態にしておかないと、キブガンへは行けない。電話もない場所でダウンしてるわけにはいかないのだ。だからなんとしても完璧に治さねば!!! 
by midoriart | 2007-05-20 23:44 | the Philippines