Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

5月11日◆東ジャワ旅行裏話:シドアルジョ泥濘災害とブロモの売店

 今回の東ジャワ大名旅行はあまりに濃すぎた。あと一週間でフィリピンへ旅発つため、今すぐに仕事に取りかかれないけれど、大名旅行した分、ちゃんと働かなければならない。『SURABAYA and surround』と題した東ジャワの日本語ガイドブックは7月末までに原稿を書き上げるとユサクおじさんと約束したので、フィリピンへも何冊かスラバヤの歴史本もって入って勉強しなければ。
 毎日10箇所近い観光や歴史スポットを回ったので、ブログ上ではとても全部を紹介しきれない。いつか東ジャワの本が完成した日には、これを見ていただきたい(もちろん無料。おそらく今年10月の国際旅行市で配布されるだろう)。


b0090333_0143735.jpg ところで、今回の旅で私が一番気になっていたのは、シドアルジョの泥濘災害。日本でどの程度この問題が取り上げられているか知らないけれど、事が起こったのはジャワ中部沖地震の3日後だから、かれこれ1年になる。

なんでこうなったのか、詳しく説明できるほど私はこの災害に詳しくないのだけれど、海中を掘ってて活発に活動している地層に当たってしまって、泥が噴いてきたってことらしい。もともと掘ってたわけなので、100%天災ともいえない災害だ。地震は予告なしで突然揺れてあっという間に6,000人の命を奪っていったけど、こっちはこっちで悲惨。海中から噴出する泥がジワリジワリと近隣におしよせてきて、家を奪われるのだから。


b0090333_0141934.jpg 今回スラバヤの空港から南に下りるとき、このシドアルジョを通過した。泥が押し寄せてくるのを防ぐために水路を作ってるのだけれど、これが道に溢れててすでにぬかるみ。


b0090333_0154084.jpg 写真では見にくいけれど、これよ~~く見ると家が床下90センチほど泥につかっている。もちろん、この周辺の住民はすでに避難済み。


b0090333_0161264.jpgこれも、のどかな水田風景ではなく、海から押し寄せてきた泥を、過去に押し寄せてきた泥で防いだ堤防。向こうのに小さく見えてるのはパースがついて遠くに見えてるんじゃなくて、家の半分が泥につかっちゃってるから遠くに見えるだけ。

地震の時もそうだったけれど、実際にその被害地を見ると、災害の怖さを実感する。シドアルジョは遠いし、知らない街だったので、災害のこともあまり気にしたことがなかったけれど、実際に見て、「えらいこと(註:名古屋弁」になってるんだ・・・と実感。にしてもこの国、貧しいのにこんなことばかり起こって、本当に大変だ・・・・。

  以下は今朝のニュース(コンパスより)。
「10日シドアルジョ泥濘災害現場ではスラバヤとポロンを結ぶ道路の下に敷設した水道管が破裂。シドアルジョの3000戸が断水中。水道管の破裂は昨年から3回目。泥濘噴出口を中心とする約3キロ四方の区域は1日に最大25ミリ沈下しており、破裂も地盤沈下が原因と見られる。1年近く続いた災害で、既に3社が工場閉鎖。残りの企業も操業率20%」
1年経った今も、泥濘噴出を止められないらしい。


  話は変わってブロモ山。
  日の出を見るためにベストスポットに到着したのは午前3時。まだまだ時間があるので、運転手さんに起こしてもらうようお願いして、車の中で仮眠をとるも、寒くて眠れない。トイレを探しに外へ出たら、すでに何件かの店が開いていた。

b0090333_0171760.jpg  赤道直下の国、インドネシアとは思えないこの品揃え。私は背中に2つのホッカイロ、タイツ履きにマフラー、耳が寒いので予備に持ってたセーターは帽子代わりという完全防備だったのだけれど、なんせ寒がりなんだから仕方ない。眠気覚ましに店のオバチャンに話し相手してもらったお礼も兼ねて、ここで手袋を購入した。


b0090333_0174588.jpg  ブロモの日の出(ってか朝焼け)
  今回撮った中のベストショット。


b0090333_0181034.jpg  そして私の憧れの山、スメル山の神々しい姿。


  また行きたいなぁ、東ジャワ。
  今回の旅行で観光局の関係者や、スラバヤ市の会計のオッチャンらと会ったけれど、かなりこの日本語ガイドブックに期待かけてる様子。私から、いきなりフルカラーの保存版を作るんじゃなくて、まずは今回見て回った内容を私がジョグジャで発行している『JOGJA SURFING』のような白黒の情報誌として作ってみて、それをスラバヤの旅行関係者(ホテルやレストラン)に見せて反応を見ていくってことでどうかと提案したら、これでOKが出た。
  7月末に16ページのトライアル版を刊行するので、全部の内容が出来た時点でユサクおじさんとの打ち合わせでスラバヤを再訪しようと考えている。
by midoriart | 2007-05-11 22:12 | Indonesia