Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

5月7日◆東ジャワ5日目:映画館からタバコ工場、日本料理

 今朝一番に訪ねたのは、インドネシアでも有数のタバコ会社、スンプルナのもっているミュージアム。「House of Sampoerna」と名づけられたミュージアムは、1910年代に初代社長リンさんの奥さんが「スラバヤ市民と一緒に映画の見れる場所が欲しい」といって購入した建物。最初は映画館として賑わっていたものを、今は煙草工場として使っている。スンプルナ社長の林さん(ハヤシさんじゃなくて、チャイニーズのリンさん)ファミリーの歴史、煙草会社の歴史が展示されていた。なんたって入館無料ってのが太っ腹。
 
 ミュージアム内に入るとまず、懐かし~~~~い匂い、そう丁子の香り!私が1990年初めてバリ島を訪れたとき、飛行場から降り立って最初に嗅いだ香りがこの丁子煙草の香りだった。それからずーっと愛煙していたけれど、5年前からすっぱり煙草をやめたので、久しぶりにここまで濃厚な匂いをかいだ。煙草はやめても丁子は好きなので、ミルクティーに入れたり、カレーに混ぜたりしていまも愛用している。


b0090333_21185351.jpg リン・ファミリーの調度品、スンプルナ会社の煙草コレクション、パッケージの印刷機などを見て2階に上がると、ここから工場が見渡せる。高い天井のには、映画館だった時代の装飾欄がそのまま残されている。これ全部チーク材、工場内は立ち入り禁止なのでよく見えなかったけれど、ずっと奥まで続いているこのチークの透かし彫りは、どうも干支をモチーフにしているようだった。
 1930年代に、こんな立派な装飾のある映画館があったなんてお洒落だよなぁ~~・・・。


b0090333_21191796.jpg ミュージアムを訪れた人は、煙草巻きに挑戦もできる。元ヘビースモーカーの私も挑戦してはみたけれど、難し~~。ベテラン女工さんになると1時間に500本を巻くという。1日10時間労働なので5000本!!!1時間に500本巻く女工さんもすごいけど(1分に何本よ?)、それだけの煙草が消費されているってことも結構スゴイことだと思う。
 

b0090333_21193415.jpg この工場の手前をミュージアムにして、工場の中が見学できるようになった2003年に、工場横にあったリンさん宅も改造され、奥はギャラリーに、そして手前はカフェになった。このカフェがまたお洒落で、ステンドグラスには「王」と「林」って字もはめこまれている。リンさんの「林」と、煙草業界の王になる!というリンさんの気合の証「王」は、工場内のあちこちに散りばめられていた。

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b0090333_21203835.jpg スラバヤはチャイニーズが多いので、仏教、キリスト教徒も数多い。ユサクおじさんの作ったスケジュールには古い教会もリストアップされていたので、訪れてみた。平日なので礼拝堂はしーんとしている。バリにも州都デンパサールに大きな教会があり、クリスマス礼拝に主席したとき、マリア様が完璧にバリニーズ顔してるので微笑ましかった。ここも、全体にはヨーロピアンなんだけれど、ちゃんとゴン(インドネシアの銅鑼)が置いてあった。このミスマッチ感がなんともいえない。


 そしていったんホテルへチェックイン。初の東ジャワ旅行をしめくくる最後の夜にふさわしく、シャングリラ・ホテル~!接待も今までのホテルの中でダントツ。チェックインするなり、GMが出てきて挨拶、さらにセールスマネージャーとマーケティング・ディレクターが登場して最上階の喫茶店で軽くお喋り、さらにそこからホテル・ツアー。

b0090333_2121935.jpg 窓から見た景色はこんなん。あ~~、泳ぎたい~~~~・・・。


 がしかし、今日はまだ接待ディナー。
 今回の旅をアレンジしてくれたスラバヤ観光局長のユサクおじさんによると、スラバヤを取材にくる日本人なんてめったにいないらしく、Hyattも、Mariottも、Sheratonも、みんなが手を挙げてうちに泊まってくれと入ってきたそうだ。でも私だってそんなにゆっくりスラバヤにいられないから、今回のような日程になったわけで。だから泊まれなかったホテルへは、ディナーなりランチなりで訪問できるようにセッティングされていた。

 今夜のディナーはMariott。バリのテロの後間もなくジャカルタでも自爆テロがあったのを皆さん覚えているだろうか、あのとき標的になったのがジャカルタMariottだった。
出迎えてくれた3人のスタッフにまずはホテル内を案内された。
「マリオットには4つのレストランがありますから、ミドリさんのお好きな店を選んでください」
中華、フレンチ、ヨーロピアン、日本とある中で、私は日本料理を選んだ。もともと寿司すら食べられない私はそれほど日本食好きってわけでもないのだが、5つ星ホテルの日本料理がどの程度のものか気になった。
 選んだメニューはコレ。

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 (寿司も刺身系じゃなきゃ食べられる。イクラは大好物。コレはニュージーランドからの輸入もの)

もともと100円寿司で充分な私からしてみたら、鰻もイクラも一貫70,000ルピア(約1,000円)ってのは、絶対に自分じゃ食べないな。恐ろしい値段だけど、インドネシア第2の都市スラバヤの船舶関係者(ってのは大金持ち)とかだったら平気で食べられるのかも。

 急用が入って今日のナイトライフ視察にはつきあえないとユサクおじさんから携帯メッセージ。私はシャングリラ・ホテルでのんびりゲスト気分を味わいたかったので、「ラッキ~!!!」とばかりにホテルへ戻ったのだけれど、今度はここのマネージャーから電話で、
「うちの地下のクラブでミドリさんをお待ちしてますから!」
と言われ、しぶしぶで視察。なぜかニュージーランドのバンドが演奏していた。別にど~ってことなし。
 さらに運転手から電話で、明日はマドゥラ島に渡るので、朝7時にホテル出発という。まったくシャングリラ・ホテルのスイート・ルームもホテルもゆっくり味わえないじゃ~~~ん・・・。泣く泣く12時には就寝。
by midoriart | 2007-05-07 21:17 | Indonesia