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Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

4月8日◆大成功のヨーヨー伝道と大歌謡会

4月8日◆大成功のヨーヨー伝道と大歌謡会_b0090333_1742188.jpg 昨晩は遅くにバリに着いたので、UBUD村の家に戻った時には家族のみんなが寝ていて誰とも会えなかった。だから今朝起きて、ようやくみんなと顔を合わせる。バリの家族というのはもちろんバリ人のことで、本当に私と血のつながりがあるわけではない。でも10年以上の付き合いで、私にとっては本当に第二の故郷、第二の家族といえる。ジョグジャでは正真正銘の一人暮らしで、甘えられる家族はいないけれど、バリに戻ってこれば心から安心できるし、甘えられる家族がいる(詳しくは『バリ島遊学記』(世界文化社1997)、または過去のブログ記事を参照されたし)。
(私のバリの娘。正確には私の兄貴的存在である木彫りの先生、サナの長女。彼女に頼まれていたので私の着なくなったジャケットを土産にした。彼女の出産予定日は4月28日、そしたら私はお婆チャン・・・)


4月8日◆大成功のヨーヨー伝道と大歌謡会_b0090333_1751766.jpg バリに戻った初日は、私が朝ごはんのおかずを準備するのが恒例になっている。といったって、私が料理するわけじゃない。市場へ行って、おかずを買ってくるだけのこと。いつもは近くの市場に美味しい豚料理屋があって、そこで買い物ができるのだけれど、今朝は寝すぎてしまった。私が行ったときには、ほとんどの惣菜が売り切れ。
(UBUD市場の豚料理屋台。ここで家族のおかずを買う)

 やむを得ず、UBUDの中心地にある大きな市場まで行き、普段はあまり利用しない店の惣菜を選んだ。普段イスラム圏のジョグジャではなかなか豚肉を使った料理が食べられないので、バリに来たらまずは豚料理。さらに家族と一緒にワイワイやって食べるから本当に美味い。


4月8日◆大成功のヨーヨー伝道と大歌謡会_b0090333_1755186.jpg しっかり食べた後で、私が取り出したのはヨーヨー。
世界チャンピオンTAKAさんからいただいたヨーヨー・コレクションの中から、今回バリでのヨーヨー伝道のために4つを持ってきた。まずはバリの家族の中の中学1年のオトコの子、フォギーに見せる。
「お~、ミドリ、ヨーヨーもってるの」
というなりフォギーがどんどん技を決めるので驚いた。私が必死で足や腹に青アザ作って練習してきたっていうのに、フォギーの方が全然上手い。ショック・・・。想像とは逆に、私がフォギーから指導してもらうことになった。
(いきなり私よりスゴイ技を見せるフォギー。悔しい・・・)


 ところで今日は花祭り。お釈迦さんの誕生日。そしてキリストの復活日イースターでもある。さらにはバリの旧友N翁のお誕生日でもある。そんなめでたい今日、N翁は自宅に近しい友人だけを10数人招いてのパーティーを主催した。パーティは午後6時始まりなのだけれど、私は準備から手伝い、さらにパーティ前には温水シャワーも貸してもらった。そしてお客さんを待つ間に、またもやヨーヨー伝道。


4月8日◆大成功のヨーヨー伝道と大歌謡会_b0090333_1764252.jpg 写真は久しぶりのヨーヨーに挑戦するN翁とSさん。二人とも私と同じ時期からバリに移住してきた古株で、N翁は紙漉き、Sさんは彫刻を本業としている。仕事的にも我々には共通した部分が多いので、私がバリへ戻ったらたいていは3人で集まっている。フォギーに負けてがっくりの私だったけれど、この両者に技を見せたら
「お~~~!かっこいいじゃないの!ヨーヨーもった立ち方が出来るって感じする!」
と感動してくれたので、ムチャ嬉しかった。

 私の大尊敬する師匠TAKAさんがコカコーラのヨーヨー読本で教えているブランコ(難易度5段階のうち2)技を覚えて披露してみた。N翁は平井堅の歌う「大きな古時計」の唄が大好きなので、勝手に私が名を変えて、誕生日SPで「大きな古時計」技を見せると、翁は想像以上に喜んでくれて、
「ねぇねぇ廣田さん、もう一回さーさっきの『お爺さんの古時計』やってみせて~」
とリクエストまでいただいた。TAKA師匠、成功ですっ!


 私の4歳上のSさんもコカコーラ・ヨーヨー世代なので、中指がうっ血するまでヨーヨーを握り続けて楽しんでいた。私が肩こりに効くと言ったのをSさんも感じたようで、
「これからはヨーヨーだねぇ!」
と盛り上がってくれた。今回のバリでのヨーヨー伝道、出だしはまずまず!


4月8日◆大成功のヨーヨー伝道と大歌謡会_b0090333_1774676.jpg ヨーヨーで盛り上がった後、日も暮れ、ゲストがどんどんやってきた。ここからは私には別のお役目、「ギターの流し」という任務があった。今回はN翁の知人、ジャワ人のパーカッショニストも呼ばれていて、翁はぜひ私のギターと彼を合わせてみたいと思っていたらしい。初めて会った人だったけれど、このパーカッショニストのアリフさんは20年前にジョグジャでバンド活動をしていたという。そこから話していったら、なんと!今私がジョグジャで一緒にバンドをやってるギタリストと、このアリフさんが20年前には一緒のバンドだったというのだ。なんて狭い世界だろう・・・。
(やっぱりバリ在住の長いアメリカ人のスーさん、アリフと私)


さらに、彼と日本人の奥さんがやってるパフォーマンス・グループPLANET BAMBOOは、私がジョグジャ地震の救援活動をしているときに、それを人伝えに聞き、彼らの日本公演のときの収益を、私に送ってきてくれてもいたのだった。
 
 こういう偶然(たぶん必然なんだけど)にみえる出会いがあると、生きてるっておもしろいな~と思う。以前から、私がバリへ戻るときにはギター持参で、N翁とSさんとで歌いまくって盛り上がるのが恒例になっているのだけれど、今回は日本人も西洋人もバリ人もいたので、邦楽アリ、洋楽アリ、さらにはインドネシア歌謡アリと、みんながそれぞれ楽しめたようで、最後には踊っちゃう人も出てきたりした。アリフさんのパーカッションは気持ちよくて、私の弾く曲なんにでも合わせてくれるから調子に乗って夜中の12時過ぎまで歌いまくった。
 主役のN翁も最後までノリノリできっといいお誕生日だったんじゃないだろうか。久しぶりにパーティというものに参加して、呑んで歌ってミッション大成功の1日だった。
by midoriart | 2007-04-08 23:02 | Bali