Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

3月24日◆西スマトラ地震レポートby東

今月6日午前10時49分、スマトラ島中西部パダンの近郊でマグニチュード6・3の地震が起き、80人以上が死亡している。負傷者は数百人にも達している。約2時間後にもほぼ同じ大きさ(M6.0 )の地震があった。震源地は西スマトラ州の州都パダンの北東約50キロの地点で、震源の深さは約30キロ。夜にはパダン近郊のタラン山の火山活動が活発化したために、火口から3キロ以内に近づかないよう勧告も出された。
 
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 去年5月27日にジョグジャを大地震が襲い、ひょんなことからこの私が救援活動を始めることになったとき、半年にも及ぶ活動を一緒に支えてくれたのがチャハヨだった。長身で東幹久に似ているので、ブログでは私がいつも「東(あずま)」と呼んでいたのが彼。
(写真:ジョグジャでの救援活動、「こどもプロジェクト」の解散パーティで。一番右が東)

 先日、国際交流基金慰問団がジョグジャを訪問、4つの学校で慰問公演をすることになったときも、東は一緒に関わった第3バンブー幼稚園での公演を見るのを楽しみにしていたのだけれど、前日まで中部ジャワの田舎で仕事があり、結局は幼稚園に来ることができなかった。
 そしたら昨日、なんとパダンからメールが届いた。彼は私のブログに訪れる方に、「こどもプロジェクト」メンバーも多く含まれていることを知っているので、今度のスマトラ地震についても、自分がその目で見てきたことを、読者に知らせたいらしい。せっかくなので、彼のメールの内容を直訳してここにお伝えする。


b0090333_135583.jpg「ハロー、ミドリ。
 この前は幼稚園の公演に行けなくてごめん。結局撮影が伸びちゃったから朝までかかったんだ。イベントはどうだった?きっとうまくいったんだろうね。

 僕は今、パダンからメダンに寄って、ネットカフェからメールしてるんだ。
 先週の木曜(22日)にメダンから西スマトラに向かったんだよ。一番の目的はバトゥサンカールのバティプへ行くため。ここが今回の地震の激災地なんだ。ここでは、今もまだ頻繁に大きな余震が続いていて、避難した住民たちも家には戻れずにいたよ。自分たちで、家よりも安全な緊急テントを選んでいるんだ。


b0090333_1354760.jpg メールと一緒に、僕の友達のボランティアが現場で撮影した何枚かの写真を送るよ。救援物資が少しずつ届けられているよ、食料や医療品がね。
 でも、今もいくつかの村が、アクセスするにも道路がふさがれていて、トランスポートが大変らしい。


b0090333_1362212.jpg こんな状況を見ていると、僕らがバントゥル(こどもプロジェクトで活動したジャワ地震の時の激災地)で活動してたときのことを思い出すよ。
 本当に、避難生活は大変だったもんね。まったく、すべてが大変だよ・・・。
 このくらいしか今は書けないけれど、ミドリのブログででも話しておいてくれよ。ジョグジャに戻ったらまた会おう。 チャハヨ」


b0090333_1364747.jpg 去年起きたジャワ中部地震は、ジョグジャカルタという教育都市、そして世界的にも有名な観光地を襲った天災として、国内外で長い間ニュースになったけれど、今回の西スマトラ地震は国内のニュースでもあまり報道がされない。ジョグジャではこの翌日にGARUDA国内線が空港で着陸失敗して死者を出したから、完璧にこっちに人の意識が向いちゃった感あるし。


 事情を知ってる方々にはよくわかってると思うけれど、別に私は地震とあったら救援にかけつける「救援ボランティア」でもないし、幼稚園を建てるのが好きな「教育NGO」してるわけでもない。この前はたまたま住んでる場所が被災して、心配してくれる知人がたくさんいたから活動が起きただけのこと。
 だから東のように、ボランティア・ネットワークでどこにでも飛んでいくことはできないけれど、少なくとも「インドネシア」というキーワードで私のブログまで達した方のために、入った情報があればこの場で公開したいと思う。それが東の希望でもあるし。
 
 今日は地震ネタになったので、ここジョグジャの被災地の近況も少しお話しておこう。相変わらず完全な復興、復建からはほど遠いけれど、さすがにテントの数も減った。政府が出すと約束した再建費用は、1世帯1,500万ルピアと決められ、それを小出しにもらうことになっている。村によってはすでに半額くらい受け取ってたりもしているけれど、ともかくまだ全額は再建費用を受け取る対象者に渡っていない。
 大体、3年前のアチェ津波の復興がまだなんだから、ここだっていつまでかかることやら・・・。今回の慰問団ご一行様、独楽のおっちゃんから預かった子供用の独楽を近々バンブー幼稚園へ届けないといけないので、その時には久しぶりにタンキルの村長さんちにも寄って、被災地の最新事情を仕入れてこようと思う。おいしい奥さんの手料理いただきながら。
by midoriart | 2007-03-24 23:32 | Indonesia