Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

菓子問屋の娘が見たインドネシアの菓子事情

 「こどもプロジェクト」が終了したと思ったら、ホントにとんでもなく別の話になるけど、私は菓子問屋の次女として生まれた。駄菓子に囲まれて暮らし、寝る時には「カクダイのクッピーラムネ」を一袋ベッドの中に捲き、それを全部探って取って食べてながら寝ていくという幼少時代を送った(でも姉は全然そうではないから昔から超スリム)。
 お爺ちゃんの代から始まった菓子問屋も父が他界してから親類が継いでくれたので、今では実家に帰っても駄菓子はない。だけど帰国したらまず私はコンビニへ行って、最近の駄菓子の流行をチェックするのが常。いつもコンビニであまりに長時間を過ごすので、姉も母も私とコンビニへ行くのを嫌がるくらいだ。

 だからついついインドネシアにいても菓子系は気になるし、自分ではそれなりの目を持ってるつもりでいる。以前、現代美術の調査で日本人青年がジョグジャに来ていた時、
「ミドリさん、お菓子センスありますね」
と言われて、作品を褒められるよりも嬉しかった覚えがある。


b0090333_23383136.jpg 前置きが長くなった。
 最近私がハマってる菓子。駄菓子というよりもジャワ周辺の伝統生菓子で「モンテ」という。最初なかなかこの簡単そうで記憶しにくい名前が覚えられなかったけど、「モンテカルロで乾杯(年代バレるけど庄野真代の歌のタイトル)」と覚えたら楽になった。モンテはタピオカのこと。これをココナツスライスと混ぜ、ジャワ砂糖(アレン椰子からとった天然砂糖)を少々、隠し味の塩を少々、そしてバナナの葉で包んで蒸したもの。

 バナナってのはやるヤツで、葉っぱを蒸すとそれだけでもとってもいい香りが出るのだ。ココナツとの相性は抜群。さらにタピオカのプチプチと、ココナツスライスのシャキシャキのコンビがかもし出す歯触りの妙技!
 よく行く屋台に早い時間だけ置いてあり、最近知ってから虜になっている。タンキル村の村長さんの奥さんがこのことを聞いて、
「ミドリがそんなに好きなら、今度私が作ってあげるから、私の作ったのを食べなさい!」
と力んでいた。奥さんの作るモンテなら絶対美味しいと思う。クリスマスの頃にでも頼もうかな~。


 最近、テレビのCMでオカシな日本語を使うのがある。
舞台は日本の川原みたいな感じで、遠くになぜか鳥居が見えている。そこへどう見ても日本人じゃない姉ちゃんがチャリ引いて登場。
「オボエテテ・・・ クレル・・・ッカナ・・・(かなりカタコト)」
すると、むこうから全身白づくめの日本人風兄ちゃん(でも日本の兄ちゃんだったら、こんなセンスはありえない)が満面の笑みでやってきて
「ミノリ~~~~!!!」
と姉ちゃんの方へ向かってくる。姉ちゃんが
「エ・・・? ミ、ミノリ???」
って固まってると、その横から人間大の菓子パッケージが走ってきて、その兄ちゃんと抱きつくというストーリー。確か菓子は兄ちゃんのことを
「タケシ~~~ッ!」
って呼んでたわ。


b0090333_23451147.jpg つまりこの菓子が「MINORI」だったのだ。
これ何かというと「おさつ」だがね、カルビーの。早速デザイン科時代の友人にこのネーミングを話したら、
「なんでわざわざMINORIにせないかんのだ?だったらMIDORIでもエエじゃないか。ってかOSATSUでイイじゃんよ最初から・・・」
と納得いかない様子。

 その後でスーパーへ行って感動したことに、某菓子会社は、2種のスナックを一度にインドネシア・デビューさせていたのだ!私にとってはこっちの方がダンゼン馴染み深い。
 それがこのMEGIMI!!!

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 こうやって2つ出てくるとわかりやすい。「大地の実り」と「海の恵み」ってことでしょ。実はこの「かっぱえびせん」のロゴは私の母校愛知県立芸術大学の教授だった故片岡先生のデザイン。さっと見た限り、ロゴはそのままのように思うけど、このエビはいかんでしょう。日本のえびせんのエビはもっとリアルだったはず。それに赤も日本の「朱」色だった。こんな軽いオチャラけたピンクがかった赤ではなかった。

b0090333_235041.jpg ブチブチ文句言いながらも、えびせんは好きなので早速購入して味のチェック。
 う~・・・、わずかにインドネシア仕様にしてる気もするけど、ここ最近日本のえびせんを食べてないから比較しづらい。日本に帰るとつい梅味とかサワー味とかに手が出ちゃうからなぁ・・・。インドネシアでは、スタンダードと、のり味が店頭に並んでいた。


b0090333_2351966.jpg  最後は菓子ではなく果物のお話。
今年、我が家の庭に初めてパパイヤが実った。もともと植えたんじゃなくて、食べた時の種が落ちて、勝手に生えてきたもの。地震直後に、
「あ、パパイヤの木が生えてる・・・」
と1メートルほどの木に気づいてから半年。もう実をつけていた。
 しばらく忙しくて、熟れすぎたのが数個落ちてきてからシマッた・・・と後悔してたので、今度こそ!とハシゴにのぼって収穫したのがこの一個。私が初めて食べる家産パパイヤの実~。
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 パパイヤはそんなに好きな果物ではないけど、家で採れるってことが嬉しい。一人で食べるには大きすぎるので、友人宅へ分けたりもできる。最近はパパイヤとリンゴにヨーグルトを混ぜてジューサーにかけて呑むという、ヘルシードリンクが私のブームになっている。
by midoriart | 2006-12-10 23:39 | Yogyakarta