Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

ヒトとの再会&東からの便り

b0090333_0365372.jpg 午前8時から新入生クラスでワークショップ。彼らとは着いた翌日にレクチャーをし、今日のワークショップの課題を出してあった。メイ女史が
「It’s OK。まだ何も知らない子たちだから、高校生に図工教えるようなつもりでいてくれればいいのよ」
ってことだったので、70名の学生に3種類の材料を選んで持ってくるように伝えておいた。
 今回は「ディザスター(災害)」がテーマ。フィリピンもついこの間台風直撃で大変なことだった。「災害」は非常に身近な問題だ。
 まず3チームにそれぞれどんな災害をテーマにするか決めてもらった。それぞれに「自然災害」、「経済的な災害」(よくわからんが)、「個人的な災害」(失恋も災害か?)ってことで早速図工の始まり~。

b0090333_0373782.jpg かなり汚いんですが・・・。まーいっか。新入生だし。聞けば美術の実技の方面に進むとは限らない学生らしいし。楽しいのが一番ってことで、今日はさらっと終わった。

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 ワークショップを終え、メイ女史と早めのランチ。個展会場のあまりにガサツなマネージメントについて互いの愚痴をぶちまけあった。国際交流基金ディレクターのBさんも、オーナーのピーウィーの態度にはお怒りのようで、なんと直々に彼に対してEメールで
「ミドリは我々の大事なゲストです。彼女をフィリピンに呼んだのは、アーティストとしてだけではなく、広くアジアのアートをつなぐキーパーソンとしても重要な位置にいるからです。彼女はすでにインドネシアのアートを日本に紹介するなどの功績もあり・・・」
などなど、かなり持ち上げてくださったので嬉しかった。こんな心強いサポートはない。これで、お高くとまってるくせに仕事は全然できない画廊側が反省してくれたらいいんだけどなー。

b0090333_0383241.jpg こっち向いてるピンクのシャツがメイ女史。その右がアマンダちゃんで、男の子と一番左の子は今日のアシスタント。午後1時から個展会場で昨日無事に着いたジョグジャからの1,080体をチェックすることに。送り出すときかなりきっちり梱包してくれてたので、これだけの数を開けるだけでも時間がかかる。できることはその日のうちにやっておきたい私としては、今日は全員をビニール袋から出し、明日の夕方のセッティングではゴミのでないようにしたかったのだ。


b0090333_0391875.jpg 黙々とダンボールを開け、一体一体袋から出す。それにしてもUPの学生たち、仕事早い!言っちゃ悪いけどジョグジャの芸大生とはぜ~んぜん手の動かし方が感動的に速いので嬉しかった。多分インドネシアの3倍は速い。彼らのおかげで仕事が早く片付いた。感謝。 

 その後は彼らにコーヒーおごってる余裕もなく宿に直行。だって明日は午後1時から4時まで、UPのでっかいホールでアーティスト・トークなんだもん。これ今回の重要な使命(個展とアーティスト・トーク)の一つで、美術学部の実技系の学生と、芸術論の学生、アジアン・カルチャー・スタディーズの学生、加えて一般参加ってことで、出席が義務付けられてる学生だけで100人超えてる。 
 だから今日は午後4時に部屋に戻ってから、考えてみたら今まで机からほとんど動いてない。第1部はジョグジャの地震と今の活動についても話す。美術専門じゃない学生が多いので、メイ女史のリクエストで「日本に生まれてバリに住み着き、ジョグジャカルタに移り、そこで被災して救援活動始めちゃった人」ってところを話してほしいというのだ。第2部で作品紹介をし、ここでは「仏教国に生まれてクリスチャンの女子校で中学高校時代を過ごし、バリヒンドゥーに触れて多く影響を受け、今はイスラム圏に住んで豚料理がなくて困ってる人」ってことも知らせたいらしい。

 1年前に初めてフィリピンに来て、もともとの知人(彼もUPの教授)からメイ女史を紹介され、作品を見せて盛り上がって今回のプロジェクトが浮かんだ。彼女と1年間メールでやり取りし、交流基金のサポートも得られ、実現に至った。はじめから彼女は私のクロスカルチャーな体験とその影響でできた作品に興味を示していたので、その辺りを匂わせるには地震と作品の2本立てでイイのかも。
 少なくとも、地震の体験談から「アーティストも多少は社会のお役にたつことができてますよ」って部分を知らせることが出来たらいいなと思う。もともと救援活動始めるきっかけに「社会性をもったアーティスト」って課題が私自身にあったんだし。だからといって、けして今の私がそうだとは思いませんが・・・

b0090333_040960.jpg 東から写真付の報告メールが来た。プンドン村のバンブー幼稚園、もうここまで進みました~。リクエストしてた萱葺きの屋根材が届いたのだ。私がこっちに発つ2日前から工事が始まって2週間の予定なので、本当なら今週末に完成なんだけど、約束の日に終わるはずないのがインドネシア。逆に終わったらちょい気持ち悪い。待ってる園児にはかわいそうだけれど、もう少しの我慢だ。
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 さらに次の予定地の写真まで送ってきてくれた。東は本当にタフだわ。すでに2箇所を下見してきているので、後は私の帰りを待ち、向こうの人たちと顔合わせして、GOかどうかを決めることになるだろう。とにかく「こどもバンブー幼稚園その1」が早く完成するのを願うばかりだ。

 ではでは、明日の大仕事のために、今日はそろそろ床に入るとします。
 夕方5時からはようやく作品の設置!頑張らねば!なんだか修行してる気分になってきた。

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by midoriart | 2006-08-01 23:33 | the Philippines