Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

寒空のパフォーマンス

 まだまだ寒波の留まる2月の週末、久しぶりに岐阜まで足を伸ばした。一番の目的は岐阜県美術館で開催中の『円空大賞』展で今日行われる田中泯のパフォーマンス「場おどり」を見るため。第6回の今回、円空賞を受賞した田中泯は、展覧会会期中に岐阜県の数箇所で「場おどり」を見せる。


b0090333_1152297.jpg 名古屋の知人を誘ったところ、うまい具合に彼女には大垣で用事があったので、ちょっとしたプチドライブとなった。昼間はまぁまぁ日差しもあり、車に乗ってる分にはそれなりのドライブ日和。大垣市に入り、彼女が寄ったのは、枡屋さん。


b0090333_11524796.jpg 今回知ったのだが、日本中の枡のシェアの90%以上はここ大垣にある5つの枡屋さんでまかなわれているらしい。店内にはすでに檜のいい香りが漂っている。知人はここで自分の焼型まで持っていて、教え子のプレゼントには自分の研究室のロゴ入り枡を作ってやり、卒業式にそれに酒を注いで祝ってあげるそうだ。なんとも洒落たお祝い。


b0090333_11525720.jpg たしかに、こんなふうに型をもっておいて、なにかの折にプレゼントしてもいいし、でかめの枡を作ってもらったら、小物入れにして積んでおいてもお洒落だ。プラスティックの計量カップで米計らずに、これ使ってもいいなぁ・・・


b0090333_11531393.jpg 次に寄ったのはこちらも古そうなせんべい屋。ここは創業安政6年の田中屋せんべい総本家。ちゃんと店内に職人さんがいて、おせんべいを焼いている。さっきは檜のいい香り、今度はおせんべいの焼けるいい香り。う~ん、日本ってなんて贅沢な文化をもってるんだろう。大垣ってなかなかおもしろいなぁ。
 知人は仕事でよく大垣に来ていたので、空いてる時間を見つけては大垣のおもしろそうな店などをチェックしたそうだ。ここのせんべいも散歩で見つけ、ファンになったというんだけれど、確かにどのせんべいも美味しい。つられて私もビンズせんべいと「利休」という抹茶味のせんべいを購入。

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b0090333_1153446.jpg そしてようやく一番の目的だった岐阜県美術館へ。時間はすでに3時を回り、日差しはなくなり寒々しい冬空に一転。まずは館内の展覧会を見て、ここで気合を入れて防寒具を足す。なんといっても、今日の「場おどり」は美術館の外に展示してある榎倉康二作品の前なのだ。美術館ロビーにはすでにサッカー観戦でもするのかといういでたちの人々が集まっている。きっと始まるギリギリまでは館内にいて、始まったら野外へ走っていこうとしているのだろう。
 そして始まった「場おどり」。久しぶりに見る田中泯。寒さの中で、より一層空気が緊張する。休みの家族連れもいて、彼のBUTOHを見て子供が叫ぶ。
「ママ~!見て見て!変なオジサン!!!」
しかしそんな言葉に笑えないほど、田中泯がつくりだす空間はピンとしていた。
(写真は昨年9月に刊行された田中泯初のエッセイ集『僕はずっと裸だった』より)

 正直、耳も鼻も凍りつき、明日のわが身はどうなることかと気になってしまい、どうして2月にこれなんだ・・・と少々主催者である美術館に愚痴でも言いたくなったけれど、見られて良かった。泯の「場おどり」はまだこれからも2月18日、3月3日、3月4日と岐阜県内で行われるので、興味のある方はこちらでチェック⇒「田中泯 場おどり」
by midoriart | 2012-02-15 19:57 | Art