Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

愛知芸大サテライトギャラリー★「二重に出歩くもの」展

 私の母校は愛知県立芸術大学。名古屋市内ではなく、ちょっと市をはずれた長久手という田舎にある。私の行ってた頃は本当にまだまだ田舎も田舎で、イタチがさっと走りぬけたり、長久手の合戦の落ち武者の幽霊が出まくっていた。みんなの下宿に夜行こうものなら、真っ暗な畦道を歩く覚悟がなきゃ出歩けなかったもんだ。大学にいたって、ほぼ町の娯楽や明かりからは隔離されていた。
 がしかし、私がインドネシアで20年も暮らしている間に、この場所では愛知万博があったりして、「大田舎」長久手はいまや若いファミリーの住宅街もある新しい町になった。多分愛知芸大にいま通ってる学生たちも、昔の汚い貧しい美大生のイメージからはずいぶんとかけ離れているんだろう。

 とまれ、そんな愛知芸大が、名古屋の町中である栄にサテライトギャラリーをつくったのは2010年5月。今日は愛知芸大の油科の先輩、今村哲さん、染谷亜里可さんの展覧会を見に、このギャラリーを初めて訪ねた。
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 芸大に関わりのない人がこの写真を見てもなんとも思わないだろうが、あの「大田舎」にある愛知芸大のロゴが、栄の町に煌々と輝いている(白く光ってるビルの看板)のを見て、まず驚いた。ちなみに、この場所についての情報はこちら→愛知芸大サテライトギャラリー

 今回の展覧会「二重に出歩くもの」は今村哲+染谷亜里可+山元ゆり子の3人展(先輩すみません、呼び捨てで・・・)。山元さんは愛知芸大出身ではなく、舞台美術などのお仕事をされている方だ。
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 ビルの3階がギャラリー。どうも「田舎臭い」というイメージがいまだに抜けない母校、愛知芸大がこんな小洒落たものをもっていると思うと、不思議でならない・・・
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 久しぶりに大好きな先輩、今村さんと亜里可さんに会い、四方山話の前にまず作品を見せていただく。1フロアーに1室のギャラリースペースが区切られ、平面作品を見る空間と、その奥には不思議なラビリンスが広がる。かなり狭い路地のような空間もあるが、ダイエットが必要な私でもなんとか入っていくことができた。
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 ドアを開けると怖懐かしいような、なんとも心地よい奇妙な空間が現れる。意味深なメッセージが空間のあちこちに散りばめられている。ゲームの中に入ったような錯覚にも陥ったり・・・。
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 都会のギャラリーの一室にいたんだっけか?と思うような場所に出あったり。舞台、音響、映像のサポートがあるだけあって、かなりリアルに「体感」できる作品。ネタばれになるので全部は言えないけれど、かなりおもしろい展覧会だ。後半の感動部分についてはここでは語らないことにする。

「二重に出歩くもの」は愛知芸大サテライトギャラリーにて
期日: 平成23年6月29日(水)~7月23日(土)
開館時間: 火曜~木曜 13:00~19:00
        金曜~日曜 12:00~18:00
休館日: 月曜日

※7月15日 19:00から作家による体験シンポジウムあり!
by midoriart | 2011-07-03 22:10 | Art