Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

4月12日◇ムラピレポート73【バンブー幼稚園その12】

 3月12日、チャハヨはバンブー幼稚園の壁画を描いてくれることになった国立芸術院ジョグジャカルタ校出身のアーティスト、ユナズと一緒に1日幼稚園で壁面の塗装をしてきたらしい。夕方になってメールが届いた。
「ミドリ、今日は予定どおりチャンクリンガンの幼稚園に行ってきたよ。この前一度黄色の塗料を塗ってみたんだけれど、まだセメントの乾きがよくなかったんだろうね、どうも結果がいまひとつだったんだ。だから今日はもう一度塗りなおしてきたよ。
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 今日君が送ってくれた壁画のスケッチはユナズにも見せたよ。アイデアもいいじゃないか、日本語とインドネシア語が書かれていて、きっと子どもたちも喜ぶと思うよ。ユナズも君の指示している意味がよくわかったそうだ。きっといいものになるよ。もう一棟に描くほうのスケッチも待っているよ」
チャハヨ・インダ
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↑こちらがチャハヨに送った壁面のスケッチ(絵が見られないというコメントがあったのでUPしなおしてみた)
 2006年ジョグジャカルタが地震で被災したときに始まったKODOMOプロジェクトは、当時日本の皆さんから預かったお金で3つのバンブー幼稚園を建てた。そのときは私がまだジョグジャカルタで暮らしていたため、すべての壁画は一人で制作することができた。
 しかし今回は私が日本にいることもあり、ジョグジャの芸術院後輩ユナズがボランティアとして壁画制作をしてくれることになった。それでも私としては、自分が筆を握れないことがどうもスッキリしないでいた。現場で動いているKODOMOプロジェクトの仲間が、「日本のみんなからの善意が形になった幼稚園に、ミドリの描いた絵があったらベスト」と言い続けていたこともあって、できることなら自分で描きに行きたいとずっと思っていた。
 けれど奈良美智さんの「そのユナズが描くというのも良いコラボだと思う。おもしろい!」というコメントに急に気持ちがスッキリとした。そうだ、彼とのコラボレーションこそが、日本の善意とインドネシアのボランティア精神が一つになった形なのだと、そう思えたのだ。
 だから壁画の詳細をすべて私が決めてユナズに指示するのではなく、私のスケッチをモノクロで彼に渡し、後の色やタッチは彼に任せることにした。そして今日送ったスケッチの一部が上のものだ。動物は以前の幼稚園壁画を描くとき、子どもたちに聞いた「壁に描いて欲しい動物」として多かったものから犬、猫、ニワトリなどを選んでいる。サルはかなり私の個人的に好きなキャラではあるが、これも今までの幼稚園で人気のキャラ。
 これがユナズの手にかかってどう壁画になっていくのか、まったく想像できないのだが、義援金を託してくださった皆さんにも、このプロセスを楽しみに見ていただきたく、一部を掲載することにした。
 
 にしても、チャハヨたちの作業は早い。ホントに早い。インドネシア人の仕事のペースがこれだと思われると、一般的にはまったく異なるのでご注意。

◆奈良フリマ◆
私の大大先輩、アーティストの奈良美智さんがKODOMOプロジェクトのために企画開催してくれたフリーマーケットのこと。このフリマの収益金120万円が、バンブー幼稚園建設のきっかけとなった。詳細はこちら⇒
「奈良美智さんによるチャリティ・フリーマーケット」

◆奈良フリマの収益金からの幼稚園建設支出については⇒「チャンクリンガンKODOMOバンブー幼稚園支出内訳」
by midoriart | 2011-04-12 19:56 | メラピ火山噴火