Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

3月2日◇ムラピ火山噴火レポート61【奈良フリマ学校建設プラン】

 3月2日午前2時20分、チャハヨから明るいメールが届いた。
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「奈良フリマ義援金が僕の口座に121,102,321ルピア入ったのを確認したよ!
日本の友達の暖かい気持ちに心から感謝する。
 ついさっき被災地で得たデータをもとにして小学校建設のためのリサーチを終えたよ。今日はまず、チャンクリンガン村、スルネン村、グラガハルジョ村、グンガン村周辺の7校を視察した。それとスレマン県(今回最も被災したジョグジャカルタの県)の教育局へも挨拶に行ってきた。
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 今日集めたデータではこの周辺にある倒壊した15の小学校はすべてインドネシア政府による復興が決定して、すでに工事が始まっていた。どの学校も1校舎につき1,500万ルピア(約150万円)の建設費用が支援されるそうだ。今日関係者に聞いたところでは、この支援金は、たいていが小学校へ直接渡されるんだが、それぞれの学校で再建方法はまちまちで、統一された方法というものはなかったよ。
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 また同じエリアにある37の幼稚園には、ひとつも政府からの支援がなかった。幼稚園の関係者はみな、自分たちの力で幼稚園継続の費用を探さなければならないとスレマン県教育局の担当者が話してくれた。幼稚園はインドネシアの教育文化省の中では「義務教育前の教育」と分類されて、政府の支援枠外というわけだ。いつになったら建物が再建されるのか、まったくめどのつかない状況の中で、それでも幼稚園は安全な教育の場を提供する必要がある。
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 この37の幼稚園のうち、29は一種の財団法人が関わっている。つまりなんらかのファウンド、後ろ盾があるということだ。そして残りは独自に運営をしているものだ。この幼稚園こそが僕らKODOMOプロジェクトで支援すべき幼稚園ではないかと思っているよ、なぜならまったく責任者をもっていないのだから、僕らが最初から最後までを支援できるからだ。

 この8つの幼稚園から先生や子供の両親とも話をしてみて、現時点では2つの幼稚園を候補としているよ。ひとつはグラハルジョ村のプスピタ幼稚園、もうひとつはスルネン村のマワール幼稚園だ。どちらも132人の子供がいる。今回両方の幼稚園の関係者と話し合いをした結果、この2幼稚園をひとつにまとめ、これをKODOMOバンブー幼稚園として僕たちで校舎再建を支援してはどうだろうかということになった。
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 プスピタ幼稚園は320平方メートルの敷地を所有している。今日はこの土地の所有についての書類なども確認したんだけれど、半永久的幼稚園の建設にはなんの問題もない土地だ。
 この土地のロケーションは現在政府の支援で再建中のグラガハルジョ小学校の裏側にあたる。つまり幼稚園と小学校が並んだ形になるんだ、これは条件としてもとてもいいと思うよ。
 ここに8x6メートルの教室を3部屋、3x6メートルの事務所兼先生の控え室、3x6メートルのWC、そして遊べる広場と公園が80平方メートル確保できる。

 すでにこの幼稚園の建物の設計図を作り始めているよ。形としては2006年に僕らKODOMOプロジェクトでバントゥール県に建てたバンブー幼稚園(参考はこちら⇒)とほぼ同じだ。建物の下部半分はレンガで、屋根も君が大反対したアスベストは使わない。ただ過去のバンブー幼稚園と違うのは、今回の校舎はもっと長期的に使用できることを考えて、柱にはバンブーを使わず、鉄骨を入れたセメントの流し込みを使うよ。そのほうが強度が出るからね。でも以前のようにバンブーはいろんな部分で使うよ。窓枠やドアも以前と同じ木で考えている。もう少しプランが固まってきたら僕が頑張って絵を描いてみるよ。
 大工さんにも連絡をしたよ。後は内容が確定したら、材料を準備していくだけだ。できれば今週末までに詳細を決定して、建材の購入を始められたらいいと思っている。
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※2006年ジョグジャが地震で被災したときに立ち上げたKODOMOプロジェクトでは3つの幼稚園を建てた。

 そうそう緑、今回僕は2006年に建てたKODOMOバンブー幼稚園のことが気になってね、久しぶりにあの村を訪ねたんだよ。建物はちゃんと残っていたけれど、1ヶ月前に村の人たちが費用を出し合って柱と萱葺きの屋根をリノベーションしたところだったよ。それにしても僕らの作ったあの幼稚園は5年(2006~2011年)もちこたえていたよ!村長さんが君によろしくと言っていたよ。村のみんなが君を恋しがっていたよ。夏にはきっとジョグジャに戻ってくるからと言っておいたよ。
 今日の報告はここまでだ。それじゃあまた」
チャハヨ・インダ

 2月27日の『奈良フリマ』の売り上げ&募金の合計は、3月1日に銀行のマシーンで正確に合計を出したところ1,208,980円でした。当日フリマが終わるのを待って義援金を手渡ししてくださった丸山恵子さん、ありがとうございました。2月28日ヤマシタ アキコさま、ハセガワ ユミさま、サトウ イズミさま、バン ミサトさま、スカナカ ミエさまより、3月1日にイトウ エリコさま、カケガワ ユウコさま、3月2日にシオタ ユカさまから義援金をお預かりしました。「KODOMOプロジェクト:Merapi Eruption 2010」には現在までに117名9団体から2,356,085円と79,486,612ルピアが集まっています。
 皆様からの義援金はメラピ火山噴火の被災地、二次災害で今も避難生活をしているプティ川(ムンティラン)周辺の人々、特に子どもたちのために使われています。これからもKODOMOプロジェクトにあたたかいご支援をお願いいたします。


「KODOMOプロジェクト:Merapi Eruption 2010」
では今も皆様のご支援の気持ちをお預かりしています。義援金は以下までお送りください。

三菱東京UFJ銀行 藤ヶ丘支店(普)0441439 
廣田緑

ルピアで送金される方は、
宛名 Cahyo Inda Wahono
銀行名 BCA(Bank Central Asia)
支店名 Ahmad Dahlan Yogyakarta
口座番号 1691754923
電話番号 (0274)886655
までお願いいたします

お送りいただいた義援金は、確認出来次第このブログ上で報告します。

by midoriart | 2011-03-02 23:22 | メラピ火山噴火