Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

2月23日◇ムラピ噴火・救援活動レポート59【収支報告】

 2010年10月26日にジョグジャカルタ北部のメラピ火山が噴火したとき、私は徳島県神山町のアーティストインレジデンスに招聘され、バリに似たのどかな田舎で作品制作をしていた。10年暮らしたジョグジャカルタには、2006年中部ジャワ沖地震で一緒に支援活動をした仲間が暮らしている。そのリーダーだったチャハヨから私のインドネシア使用の携帯電話にSMSが入り、メラピ噴火を知ったのだった。
 彼は2006年のように、日本の皆さんから義援金を募れないかと私に相談してきたのだけれど、以前と違って私は今日本にいる。彼と一緒に現場で動くことができない。そんな人間に誰が義援金を託してくれるのだろう。そう思って私はただ、彼の現場の声を訳してこのブログに載せることしかしなかった。

 しかし、2008年ジョグジャカルタで開催された国際交流基金主催美術展でキュレーターをされた一人、高橋さんから「ジョグジャに関わったアーティストたちに声をかけて、ジョグジャのために何かしたい」と相談されたのをきっかけに、私とチャハヨを信頼してくれる方もいらっしゃることがわかり、思い切って再びKODOMOプロジェクトを立ち上げる事にした。
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 ただ、以前のように毎月の収支報告はできなかった。というのも被災直後に私が預かりチャハヨに送金した日本の皆さんの義援金は、当時チャハヨがインドネシア国内で託された義援金や物資と一緒になって被災地で配給されていたために、日本からの義援金だけの収支を計算することが困難だったためだ。
 それでも現時点で義援金を託してくださった方は100名を超え、そのほとんどは私の知らない方々だ。見ず知らずの我々を信用して義援金を託してくださった方に、ここまでの収支をまとめて報告したい。

■これまでの義援金(日本円)
2010年11月=759,232円
12月=109,500円
2011年1月=53,000円
2月(22日分まで)=91,500円(合計1,013,232円)
ルピア送金での義援金(現在まで)=RP79,486,612(約750,000円)
合わせて現在までに約1,763,232円の義援金をお送りいただいている。

■義援金の用途
1)噴火の被災直後
避難所での炊出の用品と材料購入、赤ん坊のいる母親への粉ミルク支給、子どもの健康チェック、お年寄りへのマットレスと毛布支給、飲料水支給など。
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2)被災から1ヶ月ほど経過
臨時学校が始まってからは、ホワイトボードや子どもたちへの文具支給など。炊出のための支援は継続。
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3)被災から2~3ヶ月経過
 噴火の被災地での緑化運動(植樹)など。この頃から国内外で義援金は減り、活動は労力の提供がメインになっていた。
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4)2011年1月
 私に託された義援金はほとんど使い切った時期に、日本のNPOから60万円をKODOMOプロジェクトに寄付いただいた。このときにわずかに残っていた皆さんからの義援金を足しておよそ450名の子どもをカバーできる「お勉強パック」支給を決めた。
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 以上がKODOMOプロジェクト:Merapi Eruption 2010の始まりと現在までの収支報告だ。

 またコメント等をいただいた内容について、ここでももう一度詳細説明をさせていただく。
■皆さんからいただいた義援金送金について
:海外送金を日本の銀行からする場合、3,000~6,000円の手数料がかかる。もし個人の方が1万円の義援金をチャハヨの口座に送られる場合、彼の手元に入るのは4,000円ほどになってしまう。インドネシアの物価からすれば、6,000円でも大きな物資支援ができる。私にはそれがもったいなく、なんとかして手数料分も使える方法を考えた。
 最初自分で立て替えられる間は、日本円で送られた金額を換算し、私のルピア口座からチャハヨへ送金していたが、預金が底をついてからは現地日本人の知人に助けを求めた。インドネシア在住で、更に日本にも口座をもっている人にお願いして、日本円を彼らの日本の口座に振り込み、相当額のルピアをチャハヨに送金してもらったのだ。バリ、ジョグジャ在住の知人にはこれで今回とてもお世話になったが、そのおかげで、無駄に皆さんのお金が手数料となって消えず、100%チャハヨの手元に届き、物資に変わっている。

■先日のインドネシア渡航について
:1月31日~2月13日のインドネシア行きは、噴火前から決めていたので、費用についてはKODOMOプロジェクト義援金とは一切関係ない。昨年いただいた「あいぎんアーティスト助成金」の一部を使っての渡航であり義援金利用の視察ではないことを念のため報告しておきたい。

★ジョグジャのチャハヨも感謝している【奈良フリマ】とは私の大学の先輩、アノ奈良美智さんが主催するフリーマーケットのこと。私はここでKODOMOプロジェクトの現地での活動の様子、今回のメラピ火山噴火と二次災害の土石流に関するビデオを上映します。
今までKODOMOプロジェクトに賛同くださった皆様、ジョグジャのことを心配くださっている皆様、是非。

《奈良フリマ》
 2011年2月27日(日)午後1~3時
 小山登美夫ギャラリー(清澄)


 2月22日スガノキヨミさま、ホシノさま、2月23日、匿名希望の方、アオノ サクヤさま、コジマ トモエさま、モウリ ミチエさまより義援金をお預かりしました。また、三原寛子さまより現地のチャハヨ宛てに毛布とタオルセットが届きました。「KODOMOプロジェクト:Merapi Eruption 2010」には現在までに107名8団体から1,033,732円と79,486,612ルピアが集まっています。
 皆様からの義援金はメラピ火山噴火の被災地、二次災害で今も避難生活をしているプティ川(ムンティラン)周辺の人々、特に子どもたちのために使われています。これからもKODOMOプロジェクトにあたたかいご支援をお願いいたします。

「KODOMOプロジェクト:Merapi Eruption 2010」
では今も皆様のご支援の気持ちをお預かりしています。義援金は以下までお送りください。

三菱東京UFJ銀行 藤ヶ丘支店(普)0441439 
廣田緑

ルピアで送金される方は、
宛名 Cahyo Inda Wahono
銀行名 BCA(Bank Central Asia)
支店名 Ahmad Dahlan Yogyakarta
口座番号 1691754923
電話番号 (0274)886655
までお願いいたします

お送りいただいた義援金は、確認出来次第このブログ上で報告します。

by midoriart | 2011-02-23 10:11 | メラピ火山噴火