Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

2月6日◇ムラピ火山噴火・救援活動レポート54

 メラピ噴火被災地の視察にバイクを使ったらあまりに大変だったので、中一日休みをとって今日、今度は二次災害の被災地になっているムンティランへ向かった。
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 メラピ噴火の際に噴出した土砂がそのままメラピ山に残っていて、そこに雨が降り、土砂を誘って下へと流れる。噴火さえなければ、この地帯にある木々の根がその雨水を吸って洪水を防げるが、噴火でハゲ山となったメラピでは、雨は土砂と巨大な岩を引き連れてどんどんと流れる、そして勢いあまった土石流がこのムンティランの村を襲ったのだ。
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※建物の半分以上が土石流に埋もれた小学校

 メラピ噴火の被災者たちには、すでに暮らしていた場所へ戻って簡易住居で暮らす人もいる。国の補助で臨時住宅、臨時学校なども建ち始めた。けれどこのムンティランでは、堆積物は5mにもなり、この場に住民が戻って暮らすことができる見込みは現時点でまったくない。
 ないどころか、メラピの山上で堆積している噴石物はまだ70%が残っているといわれており、今後雨が降ればどのつど土石流となってこのエリアを襲う。専門家の予想では今後3年間の土石流でようやく山上の堆積物がなるなくという。
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 これはまた別の小学校。赤で囲ったのは教室の扉。どこまで埋まっているのか想像していただけるだろうか。
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 ほとんど毎日のように、夜から雨が降るジョグジャで、朝一番のニュースは必ずといっていいほど「ムンティランのプティ川の土石流洪水」。今日も朝一番からでかける予定が、午前4時に道路が土石流で遮断されたために開通をまって午後2時出発になった。
 一番被害のひどい場所、堆積物が5mを越した村には、これが山の上から流れてくるとはどういうことだろうと思うほどの巨大な岩が並び、ここだけ見ていたら黒砂のビーチのような風景。でもその岩には看板が立てられ、
「ここはXXXの暮らしていた家の上」
とある。夜に襲った土石流のため、貴重品も持ち出せずに着の身着のまま避難した人たち。掘り返したくても5mの砂をいったいどうやって掘るのか。みんなが掘ることができたとして、じゃあこの土石はどこに捨てるのか。
 こんな景色を見ていると、助けたくても何を助けたらいいのか、何から始めたらいいのか、実際途方にくれる以外にない。
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 見渡す限り、こんな屋根のあたりが見えるだけの家が続いている景色。
週末にはわざわざ町からこの様子を見に来る人で混雑するそうだ。土石流が来るから戻れと言われているのに、先に無理やり進んだために土石流に囲まれ、レスキュー隊に迷惑をかけたヤジウマもいたという。私もその仲間になってはいけないので、現状を見るだけ見て、すぐジョグジャに引き返した。

 2月8日、MESAKI IZUMIさまよりルピアにて義援金をお預かりしました。
「KODOMOプロジェクト:Merapi Eruption 2010」には現在までに95名7団体から923,732円と1,554,500ルピアが集まっています。皆様からの義援金は二次災害で多くの死者を出しているプティ川周辺の村の人々の物資支援、救援活動に使われています。これからもKODOMOプロジェクトにあたたかいご支援をお願いいたします。

「KODOMOプロジェクト:Merapi Eruption 2010」
では今も皆様のご支援の気持ちをお預かりしています。義援金は以下までお送りください。

三菱東京UFJ銀行 藤ヶ丘支店(普)0441439 
広田緑

ルピアで送金される方は、
宛名 Cahyo Inda Wahono
銀行名 BCA(Bank Central Asia)
支店名 Ahmad Dahlan Yogyakarta
口座番号 1691754923
電話番号 (0274)886655
までお願いいたします


お送りいただいた義援金は、確認出来次第このブログ上で報告します。

by midoriart | 2011-02-06 18:07 | メラピ火山噴火