Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

11月12日◇メラピ火山噴火・救援活動レポートその7

 今日はいつもよりチャハヨからのメールが遅いので、何かあったのか心配していたのだけれど、ついいま添付写真と一緒にメールが届いて安心した。以下、彼の報告。
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 緑、今日の避難所もいつもどおりだよ。避難所生活者への炊き出しも順調で、今日は今後の炊き出しに必要な米、野菜、豆腐(インドネシアではタフは一般的な食べ物)、テンペ(インドネシアの納豆)、卵などの食材も買い出した。

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 子供のためのプログラムは遊びと勉強をミックスさせている。今日は新しい玩具を購入したり、寄付してもらった中古玩具も補充したよ。新しい玩具を見て、みんな大喜びだったよ。女の子たちには風船と折り紙を与えてカエルや蝶、その他にもいくつかの折り方を教えたよ。男の子にはロボットやレゴを与えた。避難所で何もすることがなく退屈していた子供たちは大喜びだったよ。みんな学校へ戻りたくて仕方ないんだけれど、まだ復興の見通しもないのが気になるよ。
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 今日僕は先発隊と一緒にジョグジャ、ムンティラン(ボロブドゥールに近い村)、プランバナン(世界遺産のある場所。ジョグジャの空港近く)での子供の被災者数を調査して回ったんだ。このデータから、子供たちのトラウマに対するリハビリ対策で何がどれだけ必要になるのか、どんなプログラムが必要かを組み立てていくことになる。
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 今日の調査の結果わかったのは、メラピ噴火の被災者、特に子供たちは、まだまだちゃんと救援、支援が行き届いていなかったんだ。物資配給だけではなく、僕らが活動しているようなプログラムにもムラがあった。さらにムンティラン地域の子供たちは、栄養面でも食物が不足していた。プランバナン地域ではたくさんの赤ん坊が物資がないために大人の粉末牛乳をしかたなく飲まされていた。ましてやトラウマ・ヒーリングのプログラムなんて、こういう僻地の子供たちにはまだまだ届かない状況だったよ。
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 こうしたデータを見て、僕らが今計画しているのは、サポートの届きにくいムンティランやプランバナンのような僻地に僕らがコントロールできる避難所を移すということなんだ。緑、さっきノブ(ジョグジャ在住の私の友達)が電話をかけてきてくれたよ。僕らの本部へ寄ってくれたんだけれど、僕はもうムンティランへ出かけていたから会うことができなかった。
 
 夕方のメラピ火山はまた噴火したよ、でも僕はまだこの噴火で新たな犠牲者が出たかどうかわからない。どうかみな、無事であってほしい。僕自身がちょっと疲労がたまっているよ、風邪を引いて咳がとまらないんだ。活動を続けていくためにどうか僕自身が健康でいられるように、緑、君も祈っていてくれ。日本の友達みんな、サポートと被災者のための祈りを本当にありがとう。君からも僕らの感謝を伝えておくれ。
 そうだ、君が送ってくれた「KODOMOプロジェクト」の新しいデザインで、ジョグジャの印刷屋が無料でステッカーを印刷してくれることになったよ。もう入稿してきたからね、お楽しみに。

 本日「KODOMOプロジェクト:Merapi Eruption 2010」の活動のために振込みくださった方は、匿名希望の方、木村智美さん、小谷野哲郎さんの3名(計4万円)。皆様の暖かいお気持ち、責任をもってジョグジャカルタへ届けます。感謝。

by midoriart | 2010-11-12 23:10 | メラピ火山噴火