Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

11月9日◇メラピ火山噴火・救援活動レポートその4

 11月9日午後5時52分、メラピ火山噴火被災者の救援にあたっているチャハヨからのメール報告が届いた。
「 緑、今日僕は1日中、避難所の本部で過ごしたよ。噴火以来、ずっと危険地域での捜索活動をしてきたけれど、身体が疲労しすぎてしまってね、足の裏が丸ごと火傷の水ぶくれになってしまって大変なんだ。だからあの熱い火砕流の残る場所で活動をすることができるような体力が戻るまで、避難所での活動をすることにした。
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ボランティアと一緒に遊ぶ非難所の子供たち

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 今日はずっと避難生活をしている子供たち、メラピ火山噴火がトラウマになっている子供たちのためのプログラムを開いたよ、一緒に遊んだり、絵本を読み聞かせたり。送った写真に赤いシャツを着て僕におばれている子がいるだろう?
 この子は5歳のアリエル、メラピ山麓で一番高い場所にあるキナレジョ村の出身だ。両親が言うには、アリエルは昔とても賢くてよく言うことを聞き、勇気のある子のに、ムラピ山の噴火で被災して以来、攻撃的でいたずらになったらしい。避難所で豪雨、雷、乗り物の大きな音のような轟音があると、恐怖のあまりヒステリックになって叫びまくるんだ。それだけじゃなく、友達を叩いたり、僕らが用意したおもちゃをむちゃくちゃにしたりするんだ。今日1日遊んでみたけれど、僕もずっと叩かれていたよ。大きな天災が子供の心にこんなふうに影響するものなんだね。
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※アリエルをおぶっているのが、皆さんからの義援金を託している私の親友、チャハヨ・インダ。彼も一児の父だ


 今日はおもちゃ、お絵かきセット、色鉛筆、読書本などを用意してあげたよ。みんなとても喜んでね、すぐに彼らの感情を絵に描き始めたんだよ(写真をみてごらん、自分で「アジは大丈夫!」なんて描いてる子もいるよ)。
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※「アジ(自分の名前)は大丈夫、大丈夫」と描いている子供


 僕らが支援している避難所では、ガジャマダ大学の心理学の学生がたくさんボランティアに来てくれているよ。彼らはとても慎重にそして親身に毎日子供たちの相手をしてくれているから安心だよ。そうそう、今日は簡易のギャラリーを作ってね、子供たちが描いた絵を展示してあげたんだ。一枚一枚見ていくとなかなかの力作だよ(笑)、いつか機会を見て、彼らの絵すべての展覧会でもしてあげたいよ。
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 緑、君を通しての日本の友達たちの義援金とサポートに心から感謝しているよ。みんなからの善意は、僕が現場をしっかり見て、もっとも必要なプログラムのために使わせてもらっている。今はアリエルのように火山の噴火を体験して精神的にショックを受けた子供たちへのトラウマ・ヒーリングに力を入れたいと思っているんだ。
 また新しい情報を送るよ。ここで活動しているみんなの無事をどうか祈っていてくれ。ありがとう。

Cahyo Inda Wahono」

 私の知人を通して、たまたま見たこのブログから、Twitterから、ジョグジャの被災地のことを想い、多くの避難生活者のために義援金をお寄せくださった皆様に心から感謝いたします。この災害はまだまだ先の見えない長い避難生活が予想されます。メラピ周辺の住民、ジョグジャカルタ市民の暮らしが少しでも早く元に戻るよう、今後も「KODOMOプロジェクト」では義援金をつのっていきます。
 賛同してくださる方は以下のURLをご紹介ください。皆様の善意と、それが現地で形になった様子は、日々このブログ内でUPしております。

『KODOMOプロジェクト2010:メラピ』
by midoriart | 2010-11-09 11:20 | メラピ火山噴火