Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

10月28日◇メラピ火山噴火:現場からのメール2

 10月27日夜、チャハヨから二度目のメールが来た。
「夕方の報告。
現時点でメラピ火山の守人マリジャン氏を含む26人の死者が確認された。全員の死因は火砕流による全身火傷だった。
 今日の夕方からは激しい雨が降ってきて、このままだと噴火物質が崩れて僕ら捜索隊の待機所を襲う可能性があったから、捜索は中止するしかなかった。予定では金曜日に捜索を開始することになっているよ。明日は捜索はしないで、犠牲者の弔いをすることになっている。
 被災者の避難所になっているバラックはひどいものだよ。とんでもなく混雑していて、人がひしめき合っている。加えてこの豪雨のためにますます悲惨な状態だ。マスク、毛布、ビタミンと赤ん坊のためのビタミン剤とミルクが早急に必要なんだ。
 ボロブドゥール遺産は噴煙がかかっただけで問題はないよ。ジョグジャとその周辺の町も大丈夫だし、プランバナン遺跡も影響はないから安心して。もう少し落ち着いたら現状の写真を送るよ。Cahyo」


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10月28日朝、3枚の添付写真と共に、チャハヨからのメール。
「おはよう、緑。今日のメラピは晴天、ほんの少し曇っている。今日は捜索活動は休止で、今までに発見された犠牲者の弔いがキナレジョ村の下にあるウンブルハルジョで午前10時から行われるんだ。
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ここ2日間のメラピ火山の活動は静かだけれど、専門家によれば地下のマグマの活動はまだまだ非常に活発で、再度噴火の起こる可能性はまだ残っているらしい。だからメラピ火山周辺の数箇所はいまも立ち入り禁止になっているよ。
避難所の状況は日々悪くなってきている、とくに一晩の豪雨の後、みんなの精神状態も悪くなってきているし、病気も増えている。子供やお年寄りには厳しい環境で、呼吸器系の問題が一番深刻だ。

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今日はキナレジョ村で僕が撮った写真を添付した。メラピ火山の火砕流で被害を受けたエリアだ。
Cahyo」

※写真は上から牛まで犠牲になった民家、被害の大きかったキナレジョ村での救援活動、死亡が確認されたメラピ火山の守人Mbah Marijanのイスラム寺院、。チャハヨはインドネシアのドキュメンタリー番組などに関わるカメラマンなので、取材としてもまた個人の救援活動グループの指導者としても、災害地にはすぐ入り、正確な情報を送ることができる私の信頼できる友人だ。
by midoriart | 2010-10-28 09:10 | メラピ火山噴火