Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

8月22日◇神山の朝

b0090333_10445348.jpg 神山について最初の朝を迎えた。昨日はもう暗くてどんな家にこれから3ヶ月住むことになるのか、よく見えてなかったので、じっくりと周囲をチェックすることにした。
 家はこんな感じ。2家族で一つの棟になっていて、これが3棟、ここに建っている。私は青線で囲った4号室。お隣にはブラジルからきたYukiちゃんが住むことになった。


b0090333_10465014.jpg 住宅を出ると周辺はすべてこんな景色。家の裏庭から見ると遠くまできれいに山の稜線がグラデーションになっててキレイ。これからは起きたらまず、山を見ながらラジオ体操の第1と第2をやることにした。


b0090333_10482731.jpg 今日は10月末に予定されている滞在制作の成果を見せる展覧会の会場視察。ブラジルのYukiさん、ラトビアのZalanさんと一緒に神山アーティストインレジデンスで普段使用のできる展示会場を案内された。
 これは寄居座という昭和8年に立てられた芝居小屋。天井に広告板が入っててカッコいい。舞台はちゃんと回り舞台になっている。空間としてはかなりおもしろいのだけれど、私は個人的にこんなにユニークで強烈な空間だと、自分の作品が負けてしまいそうなので使えないけれど、今回は日本人ユニット、プーワンがこの場でインスタレーション作品を発表する予定。


b0090333_10514295.jpg 次に見たのは酒蔵。外観はきょうび流行の古民家を改造したような洒落たつくり。この酒蔵周辺は旧街道で、趣のある古くて大きな家が軒を並べている。一緒にいたブラジル作家のYukiさんは軒を展示場所として考えているようで、この街道が気に入ったようだった。


b0090333_10532647.jpg 酒蔵の中。暑い外の空気とはまったく違うひんやりとした空気。酒の瓶つめ工場だっただけあって、不思議な形の机や金属製の道具があって魅力的。ここにあるものだけでインスタレーション作品ができそうなくらいだ。
 私は神山でも戦争の時代に生まれていて、記憶をもっているお爺ちゃんお婆ちゃんを探して回るプランなので、ここなら協力してくれた方々のポートレート写真の展示も、インタビューのビデオも、展示しやすいなぁ。かなり気に入った空間。


b0090333_10562538.jpg 次は町の氏神さま。なんとこの場を使って展示をした外国人作家もいるらしい。日本人だと、どうしてもこういう神聖な場所に作品を置くのはためらいがあるのが普通だけれど、逆に神聖だからこそ、外国人には魅力的な場所になるのかな。私には恐れ多くて、展示場所としては見れず。 でも神社としてみるなら、なかなか古くて落ち着きのある、小さいけれど風格のある社だった。


b0090333_10585236.jpg ここから少し走れば、過去のレジデンスで作家が作った野外作品も残っている。とにかくこの周辺は438号が一本通っていて、それをはずれたらみんなこんな景色。相当にのどか。

 夕方参加アーティストが全員集まって、それぞれに希望の展示会場を話し合って決めることになった。運良く4組全員がダブることなく希望の会場をGETできることになって担当者も我々もホッと一息。会場が決まればインスタレーション作品を作るアーティストにとっては動きやすくなる。私もこれで展示方法を考えながら、交換プロジェクトを始めていくことができる。
 着いて間もないけれど、少しずつプロジェクト実行に向けて動くぞー
by midoriart | 2010-08-22 23:43 | Art