Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

5月1日◇京都・大阪二人旅その1

 最近なぜか関西づいている。4月に久しぶりに大阪を訪ね、濃い中崎町に感動したのはついこの間だった(詳しくは「濃いぃぞ大阪」参照)。


b0090333_16351719.jpg そのときにフィリピンの友マリコさんから紹介されたのが、大阪中崎町をベースに活動している現代舞踏家Jun Amanto氏だった。知り合ってすぐ、偶然にもジョグジャカルタで毎年パフォーミングアーツのフェスティバルを主催し、日本からは歌舞伎や能の関係者、ちょっと前は大野慶人さんまでが公演をしたことのある由緒正しい国際フェスティバルのチェアーマンから連絡があった。
 だったらアジアの人の動きを研究しているJun氏を招聘してもらえないか相談し、正式招待をしてもらうまでに話をもっていった。でも私自身まだ彼の舞踏を見たことがない。これはマズイでしょと思ってたところに、展覧会の情報。それが京都国立博物館の『長谷川等伯』展だった。すぐJun氏に連絡をとり、近々公演がないか聞いたところ、5月1日に定期公演があるというじゃないの。グッドタイミング。てなわけで、今回は京都・大阪一泊旅行となった。
(写真:最終日前の土曜、40分待ちで展覧会場に入る。なんでも混んでた日は90分待ちもあったとか)


b0090333_1635368.jpg 今回は中学からの同級生で、大学を京都で過ごした友達を誘った。等伯の迫力或る屏風を鑑賞し終わると、ちょうとお腹のすく時間。女二人で京都ったら、やっぱ美味しいご飯でしょう。
 河井寛次郎記念館へ入る手前に、小さいけれどこだわってそうな寿司屋を発見。生もの一切食べられない私でも全然OKな季節のお弁当を注文。これだよねー京都。味が上品。盛り付けが繊細。目で楽しめます~。目も腹も、舌も、大満足。


b0090333_16393061.jpg ここ数年、一時帰国のときに京都は2~3度訪ねたけれど、いつも寺巡りを優先させてしまって、ずっとこの記念館に来られずにいた。ようやく来れた記念館は入るなりスゴかった。この蓮の蕾をもった手の木彫りが最初に来館者を迎えてくれる。存在感がすごい。


b0090333_16413776.jpg 居間にあった祠(と呼んでいいのかなぁ)。すべてに味がある。手仕事のぬくもり、彼のこだわり、日本の心だなーまさに。


b0090333_16424415.jpg 家の中を奥へ奥へと入ると、彼の陶芸工房がある。登り窯も迫力あるけど、この仕事場がまたいい。見ている人たちのほぼ皆さんが「こんなところに住みたいわね~~~」と感想をこぼしている。でもこの家に住んだら、パソコンもインターネットもテレビもゲームもやっちゃいかんだろうな。


b0090333_16443122.jpg 家屋の間にある庭。まん丸な石のレイアウト、ようやく暖かくなった初夏の日差しに黄色の花びらを広げたタンポポ。素朴なんだけど、それがとっても力強い。こういう家や仕事ぶりを見せられると、日本人に生まれてよかったと心から思える。


b0090333_16462691.jpg 記念館を出、高台寺方面を散策。今日はGWとあって、舞妓トライアルした観光客姉ちゃんが、人力車で京の町を案内されてる光景に何度も出会った。いまやこういう舞妓さんなりきりパッケージがあって、人気みたい。なにげに京で目にする舞妓さん、バッタもんかもしれんってことだ、気をつけねば・・・。


b0090333_16482275.jpg その後、四条瓦町まできて、念願の抹茶ソフトを橋のたもとで食べ、満ち足りた心と腹で大阪を目指す。Jun氏の公演は午後7時から。


b0090333_16493418.jpg 尺八、オカリナ、シタールの演奏者が即興で演奏する中で、Jun Amanto氏の即興舞踏がはじまる。私は専門家じゃないので素人感想でしかないが、観客が勝手に意味をもたせられるような表現だった。それに普段はミックスされない異なる国発祥の楽器が、意外にも融合してることもおもしろい発見だった。
 もひとつ、彼をインドネシアのフェスティバルに推薦するという視点で見ても、武芸、スタントマン、大道芸などユニークな経歴から得た彼の肉体に関するコンセプトは興味深く、インドネシアの人たちにもかなり興味を持って受け入れられるだろうと思った。「日本」という固有のものではなく、「アジア」の表現という感じ。おもしろい。
 京都と大阪、またもや濃く充実した1日になった。
by midoriart | 2010-05-01 23:26 | Japan