Culture & Art Report from INDONESIA


by midoriart

1月22日◇Homage to G. Sidharta Soegijo

b0090333_20551297.jpg 1月22日、ジョグジャカルタ・ナショナル・ミュージアムで、インドネシアの彫刻家、故G・シダルタ氏の回顧展が始まった。


b0090333_205628100.jpg 1932年生まれのシダルタ氏は、50年代のインドネシア近代美術を引っ張ってきた重鎮。その作品は福岡のアジア美術館にもコレクションされている。彼は私も通ったインドネシア国立芸術院(ISI)ジョグジャカルタ校の第一期生でもある。インドネシア美術を語るにはかかせないアーティストの一人だ。
 そんな彼が亡くなってちょうど1000日目にあたる今日、彼の解雇展がジョグジャカルタ市長によって幕を開けた。


b0090333_20565390.jpg 2年前にはこのJNM(ジョグジャカルタ・ナショナル・ミュージアム)へ日本から50組近いアーティストが集まり、日本インドネシアの国交樹立50周年を祝う美術展もあった。そんな懐かしい会場が、今日は故シダルタ氏の作品で埋まっていた。


b0090333_20571848.jpg 日本では、九州大学教授の後小路雅弘氏(元福岡アジア美術館学芸課長)が彼と旧知で、私はその調査の同行通訳をさせてもらったことから、シダルタさんとも面識があった(参考記事「彫刻家弔問とオバケ屋敷スタジオ」)。
 今日の開会式には奥様も息子さんも出席していた。シダルタ氏の死を知った後小路氏が、お悔やみに訪ねたとき、後小路氏の顔を見るなり泣き崩れた奥様のことを想い出して、また目が潤む。
 会場には故シダルタ氏のスタジオの様子を復元したような空間もあった。


b0090333_2057466.jpg 最近は中国のアートバブルがここにも飛び火して、なんでもかんでも買いあさる成り金系コレクターがたくさんやってくる展覧会オープニングが多い中、今日はなんともご年配の多い、それもいかにも関係者が多い厳かな開会式だった。シダルタ氏のお人柄なのだろう。偉大なるインドネシアの彫刻家に、もう一度合掌・・・


G・シダルタ回顧展『Homage to G. Sidharta Soegijo』
1月22日~2月5日 OPEN 09:00~21:00
ジョグジャカルタ・ナショナル・ギャラリー(JNM)
Jl. Amri Yahya No. 1, Gampingan, Yogyakarta
by midoriart | 2010-01-22 20:54 | Art